ドル安・円高要因/投資テーマ"WAMEI"とは?

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は1万円割れ。米国株の下落や円高により軟調な展開。日経平均 が終値で前日比-143.20円安の9,990.20円、またTOPIXも同-14.40安の895,44、JASADAQ指数は同-0.12安の49.60となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは空運業。鉱業、鉄鋼の3業種のみとなった。

午前の東京外為市場=為替相場はドル円相場がやや堅調で、89円台後半で推移、ユーロ円は131円台半ばで推移している。


■国内景気見通し/
 強気スタンスを幾分修正する局面に入った、と認識

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は今朝、発表された9月の日銀短観を踏まえ、「景気見通しに幾分慎重化すべき時」として次のように語った――。

ポイント:

弊社は3 月下旬頃より短期的な景気見通しに強気化し、たえず市場予想を大幅に上回るGDP 成長率予想を示してきた。しかし、最近のデータや今朝の9 月日銀短観は年度後半の景気見通しにネガティブな内容となっている。当面は来年度にかけての成長率見通しを大きく修正するつもりはないが、3 月以降維持してきた強気スタンスを幾分修正する局面に入ったと言えそうである。


■「ドル安」と「円高」/
 日米両国サイドに内在する「ドル安・円高要因」

週明けの東京市場でも、為替は円高が一段と進行した。ドル円は一時88 円台前半まで下げ、さすがに藤井財務大臣から「為替は安定が望ましい。G20でも円高是認とは言っていない。円が異常事態となれば、いろいろ考える。」とこれまでの発言をやや修正したことから、円急騰も一旦収まった。

しかし、東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は30日、「現政権が円安より円高を志向している点は否定しがたく、一方でドルには引き続き内外から下落圧力がかかっている。一旦90 円に戻したドル円も、近々、年初の87 円を試しに行きそうだ」と語った――。


▼8月鉱工業生産/
 7-9月期の個人消費見通しにアップサイド・リスク

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は30日、8月の鉱工業生産について次のようにコメントした――。

【1】 8月の鉱工業生産は前月比1.8%増とコンセンサス通りであり、6ヶ月連続増加した。前年比では7 月の22.7%減から18.7%減へと減少幅が縮小した。経済産業省の予測調査では、主要製造業者は9月に前月比1.1%増、10月に同2.2%増産する見通しであり、引き続き生産は回復経路を辿っていることを示した。

【2】 ただ、先行きに関してはやや懸念材料が出てきた。まず、第1に回復ペースが4月(前月比5.9%増)から鈍化している。第2 に9月の予測値が6ヶ月ぶりに下方修正された。第3 に、業種別
にみると、電気機械、電子部品・デバイス、輸送機械といった輸出関連業種では10月に減産する見通しとなっている。こうした計画は、受注や出荷状況に応じて今後再び上方修正される可能性はあるが、足下、製造業者は先行きの需要動向に関して、慎重になってきているのかもしれない。今後の動向に注意したい。


【Washington Political Report】(有料)特約 (September 19 - 25, 2009)

アフガニスタン軍事介入の分かれ道

 1週間前にアフガニスタンの米駐留軍司令官のマックリスタル将軍が国防総省とホワイトハウスに送った66頁の極秘の情勢報告がメデイアにリークされ、その内容が情勢の悪さを伝え大規模な軍の増派の必要性を訴えるものであることが明らかになりました。

 オバマ大統領は去る3月、2万1千人の増派を決定した時、イラクとは違ってこの軍事行動がタリバンとアルカイダの再生復活を阻止するために「必要な戦争(necessary war)」であると説明し、そのためには軍事力の投入を惜しまないという姿勢を鮮明に出しました。その姿勢が正しいならば、マックリスタル司令官が更に増派を求めればオバマ大統領はそれに前向きに応えるのが常識的なパターンです。

ところがホワイトハウス内では、マックリスタル報告を受けて以来、黙って増派に応じるべきか、それとももう一度アフガニスタン戦略を練り直すかで相当に激しい議論が闘わされている由。オバマ大統領は先週末のテレビ・インタビューでは、簡単に増派に応える代わりに、明らかに戦略的見直しをしていることを示唆しました。

 テロリスト集団に対する軍事行動のタカ派的姿勢を貫く共和党保守系の人々や所謂ネオコンに属する人々は、オバマ大統領の再考を政策のふらつきと見なして「オバマは弱腰だ」「3月に打ち出した政策はどうしたのか」と厳しい批判を浴びせています。確かに、ここで戦略を練り直すというのなら、3月のオバマ大統領の決定はナイーヴで甘過ぎた、その段階でもっと深く練った上で政策決定すべきだった、ということはできるかも知れません。しかしながら、少し遅れてでも、この段階でアフガニスタン政策を再度熟考することは決して悪いことではありません。というのは、今後これ以上深い軍事介入をしていった場合には、米国は今後当分の間アフガニスタンから手を引くことはできなくなり、それはオバマ政権2期を以ってしても終わらない可能性が出てくるからです。相当の覚悟をする必要があります。それが嫌なら、増派以外の別の道を探らねばなりません。


■投資のキーワード/
 互いに絡み合う投資テーマ"WAMEI"とは?

オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/President, Office Saintpaulia)は投資環境が混沌とするなかで、互いに絡み合う投資テーマとして、それらのイニシャルをとって"WAMEI"と名付けている。"WAMEI"の「W」はWater(水)、「A」はAgriculture(農業)、「M」はMetal(金属)、「E」はEnergy(エネルギー)、「I」はInfrastructure(インフラ)を意味する投資のキーワード。

"WAMEI"の構図は、次のようになっている。

まず、(1)世界的な人口増加と経済発展などを起因とした「需要拡大」と、(2)地球温暖化・環境汚染への対策、資源の物理的な量の限界、資源ナショナリズムなどの「供給・環境制約」といった背景がある。


▼提唱:長期投資減税/
 株価上昇⇒資産+心理効果⇒経済活動が活発化

さわかみ投信・社長の澤上篤人さん(Atsuto Sawakami/President, Sawakami Asset
Management Inc.)は、「いつの株価上昇時でも、資産効果と心理効果が生まれ経済活動は大いに活発化する」として、長期投資減税を提唱する――。

資産効果とは、保有株の価格上昇で人々の気持ちが大きくなって、個人消費や企業の投資活動を活発化させる作用をいう。また、将来に向けて明るい心理が広がるのも経済にとってはプラスである。

同時に、預貯金の5%で40兆円とか10%で79兆円もの巨額資金が株式投資や投信購入に向かえば、500兆円のGDPに対して8%~16%もの成長加速要因となる。日本経済がそれほど高成長すれば、先行き不安をいう人はいなくなる。雇用も増え給料も上がるわけで、悪い話はひとつとしてない。

具体的には、今日から10年間の株式や投信購入で7年以上保有した場合の売却益課税はゼロにする。もし損失が発生すれば、他の所得との損益通算を認める。この長期投資減税は相続発生時も、相続人が引き継げることにする。これだけで十分。当初は皆とまどうだろうが、じわりじわりと投資残高が増えていき、そのうち大きな流れとなっていくはず。


▼今日の株価予想/
 下期入り、ハイテク物色や不動産買い戻しで指数下支え

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH,
INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

米国の主要経済指標の発表を前に金融市場全体に様子見ムードの強いなか、東京市場は名実ともに下期相場入りとなる。半導体・電子部品を中心としたハイテク株の堅調が続く中、原油価格の急反発による資源関連株への短期物色や、不動産株には買い戻しから反発が予想され、指数を下支えする展開か。

日経平均は5日、25日移動平均線の下方で推移し、さらに下振れリスクが高まっている。そういったなか、週初高値10150円処を上回り、アイランド・リバーサル(週初28日から30日までの株価が離れ小島のような格好になる反転パターン)を残せるかどうかが、強気の見方のポイント。

また、きょうは寄り前に9月日銀短観が発表される。大企業製造業の業況判断指数(DI)の市場予想は-33と、6月調査の-48から2期連続の大幅改善が見込まれているが、予想に対する結果や先行きが改善を示すものとなるか。また、大企業製造業の想定為替レートが足元の円高進行を受けてどの程度修正されるかも注目したい。

30日のダウ平均は29ドル安と小幅安にとどまった。4-6月期GDPの結果を好感するスタートから急降下の展開。9月のシカゴ購買協会景気指数が市場予想を下回り、景気判断の分かれ目となる50を割り込んだことが嫌気された。それを受けて、ダウ平均は一時133ドル安まで下落する場面があったが、原油や金などの商品市況の上昇などを背景に、25日移動平均線付近では押し目買いが強く意識された。

NASDAQやS&P500も続落。業種別ではテクノロジーや生活必需品が上昇、資本財やエネルギー、金融などなどは下落した。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ45円安の10065円、円建て清算値は95円安の10015円となった。


話題の銘柄

7517 黒田電気/HDD市場好調やLEDバックライト普及が追い風、目標株価1500円 

岡三では、「10年3月期の連結業績を、会社計画と同様の12%減収、8%営業減益と予想する。分野別売上高は、通期ではほぼ全般的に減少する見通しだが、四半期ベースでは、第1四半期を底に第2四半期以降の回復を予想する。なかでも特に、HDD関連部材の需要が回復している。HDD関連部材は、ネットブック市場の好調やウィンドウズ7需要、DVD/BDレコーダーやカムコーダー、HDD内臓薄型テレビなど向けに今後も堅調に推移しよう。一方、LCD用フィルムも下期以降は需要の回復が本格化しそうだ。液晶テレビはLEDバックライトの搭載が本格化し、同社のLCD用フィルムの需要も再活性化しよう。損益面では、構造改革効果が第2四半期以降効いてくる見通し。当社では11年3月期の連結業績を、9%増収、38%営業増益と予想する。分野別売上高は、引き続きHDD関連部材やLCD用フィルムが伸びよう。また、太陽電池向けも電極形成装置が増加しよう。LEDバックライトが直下型からエッジタイプに本格的にシフトすることも同社のLCD用フィルムにとってポジティブな影響を与えるとみる」と指摘。今2010年3月期連結営業利益40億円(EPS71.3円)、来2011年3月期55億円(EPS95.6円)を予想。目標株価を11年3月期予想PER15倍強となる1500円と設定。レーティング「強気」で新規カバレッジを開始した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼ドル円予想/
 グダグダしながら、結局は下がってしまう展開か

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting
Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

どうにもゴチャゴチャしているなあ。ドル円は89円台で安定だもんね。びっくらだよね。先日まで回復する、上昇に戻るとかいう予想が出ていたが、さすがに姿を消した。上がったり、下がったり、グダグダしながら、結局は下がってしまうという展開になるかもね。(9月30日。夜中。)


■下期の長期金利予想/
 メインシナリオ=10-12月期は1.10%~1.45%

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun
Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。


<シナリオ>

長期金利は、日銀短観の内容を巡る強弱感の対立から神経質に上下した後、円高/株安の行方を見ながらもみ合う。波乱要因は期初の益出し売り。なお、石井さんは2009年度下期の長期金利予想レンジ(メインシナリオ)を10-12月期が1.10%~1.45%、1-3月期が1.15%~1.50%(上限を0.05%引き下げ)とした。


▼今日の債券相場/
売り前提に軟調推移がメイン、売りなければ強含む?

シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は
今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。


本日の想定レンジとコメント 

昨日の米国市場はNY ダウが前日比29.92 ドル安の9,712.28 ドルと小幅続落。一時は133.61
ドル安まで下げていた。一方、米10 年国債利回りは2bp 上昇の3.31%(6 時20 分現在、ブルームバーグ)とほぼ変わらず。したがって、昨日に続いて本日も、米国市況はあまり手掛かり材料にならないだろう。昨日の円債相場は前日同様、参加者の手控えムードが強い中、長いところが軟調だった。これが前述の期初の売りを連想させる部分はあるものの、決め打ちは禁物だろう。

本日は下期初である。8 時50 分に日銀短観が発表される。大企業・製造業業況判断は-33
程度が予想の中心。期初ということで、投資家は基本的にその数字、内容にとらわれることなく、各自決まった動きをすると見られる。もちろん、まずは様子見と決め込む向きも少なくないだろう。その中で、やはりまとまった売りがあるかどうかが焦点になる。強い根拠には欠けるものの、本日の相場予想としては、その売りを前提に軟調推移をメインと考える。売りがなければ相場は強含もう。イールド・カーブ変化も投資家動向次第だが、ベアなら7~10 年ゾーンのイールド上昇が相対的に顕著と見込む。


▼NY金相場/ 
プチ調整終了、上値の頭は1020-1024ドル近辺?

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, StandardBank Plc)は、NY金相場について、概ね次のようにコメントした――。

アジアは朝からじわじわと上がる展開で、993から999まで上がっておわりました。ヨーロッパ・ニューヨークでもその流れは続き、ニューヨークでは一時1008ドルまで上昇。この二日間985ドルを割ることができなかったこと、ドルが弱含んだこと、そしておそらく何よりも期末のいわゆるwindow dressing(お化粧買い、ロングをしているファンドが期末のファンドの評価を上げるために価格をつり上げること。)のためのファンドの買いにより上がったという感じです。WTIが大幅続伸で70ドルを回復したこともサポート要因でした。あらたな期が始まりまた新たな相場になりそうです。


▼米欧商品市況/
NY貴金属=軒並み急伸、NY原油=期近は急反発

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された30日の海外商品市況は次のようになった――。

【NY貴金属=軒並み急伸、ドル安・原油高で金は1000ドル突破】

金は大幅続伸。強気の外部市場や米GDPの上方修正で急伸したあと、シカゴPMIの低下で後退したが、株価反発や原油の上値追い、ドル反落で序盤の高値を上回った。銀は急反発。ドル安や金の1000ドル超えをはやして急伸したあと、シカゴPMIの低下で後退したが、原油・金の上値追いや株価の戻りをはやして上値を伸ばした。プラチナは急反発。安寄りしたが、ドル安・原油高で前日の高値を突破した。シカゴPMIの低下で押されたが、他の貴金属の上値追いで節目の1300ドルを突破した。パラジウムは急反発。ドル安・原油高や他の貴金属の上昇をはやして終日上値を切り上げ、節目の300ドルに急接近した。月末、四半期末を控えた買い戻しが続いた。

【NY原油=期近は急反発、クッシング在庫減少やガソリン在庫減少で】 

原油は、期近が急反発。序盤は米経済指標の悪化や株安などに圧迫されたが、クッシングの原油在庫が大きく減少したことやガソリン在庫が予想外に減少したことから、期近は1週間ぶりの水準へと急上昇した。石油製品は、ヒーティングオイル期近が急伸、改質ガソリン期近は急反発。ヒーティングオイルを含む留出油在庫が予想されたほど増加しなかったことや、ガソリン在庫の予想外の減少を好感し、両市場の期近も1週間ぶりの高値圏へと急上昇した。(オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html


ニュース・チェック

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

ハートフォード生命保険株式会社

■米ハートフォード、次期会長兼CEOにリアム・マギー氏を任命
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html

松井証券株式会社(8628)

■じぶん銀行と松井証券による即時資金決済サービスに関する提携開始について
http://www.matsui.co.jp/company/index.html

株式会社サイバーエージェント(4751)

■2009年8月連結業績速報について
http://www.cyberagent.co.jp/ir/news/2009/0930_monthly.html

■株式取得による株式会社ジークレストの完全子会社化に関するお知らせhttp://ir.cyberagent.co.jp/

■サイバー・バズ第2回ブロガートレンド研究所アンケート調査ブロガーが選ぶ2009年10-12月期、期待度No.1ドラマは「交渉人~THE NEGOTIATOR~2」~面白いドラマを人に紹介する36%、ドラマが気になりインターネットを活用する人約29%~
http://ir.cyberagent.co.jp/

★東証1+2部時価総額(30日)=304兆0544億円(前日比+2兆2245億円)


※この記事はサイバノミクスレポートとして10/1に配信されたものを編集したものです。