■G7⇒G20移行の意義/
日本円の相場変動に与える影響「2つのシナリオ」
大和総研・特別理事の田谷禎三さんは先週、先のG20ピッツバーグ・サミットで決まった最も重要な点は、G20 サミットが定例化するということだとし、これは、G7(G8)時代から
G20 時代への転換を意味すると語った。その上で、G7からG20 へ移行するインプリケイション(含意)について次のような見方を示した――。
<円はローカル通貨化し、人民元切り上げ問題が重要度増す可能性も>
まず、個々のG7メンバーの相対的発言力が下がる。特に、日本の場合、唯一のアジアからの参加国としてのステータスが失われる。つまり、アジア、特に、東アジアを代表して、世界経済運営にかかわるといった建前が失われる。日本の首相は、G7 サ
ミットを前にして東アジア諸国を訪問し、意見交換を行うことによって、アジアの声を代表する体裁をとっていた。これができなくなる。G7(G8)は少なくとも当面存続するだろうが(来年のカナダでの会合は行われる)、G20 への準備会合の
役割になっていくだろう。
■オルタナティブ投資調査/
年金基金=不動産私募F、インフラ・PE投資選好
金融法人=コモディティへの投資選好が高い
大和総研コンサルティング本部は9月、2005年から恒例となっている『金融法人及び年金基金におけるオルタナティブ投資状況』(2009年度アンケート調査)をまとめた。実施時期は今年6月15日~7月17日。今回で5回目となる。ここでは調査を担当した菅野泰夫さんのコメントをもとに、エマージング株式とコモディティなどリアルアセット投資を中心にご紹介する――。
<年金基金に進む"直利志向">
まず、全体像については、低金利時代に一世を風靡した「オルタナティブ投資」需要の更なる低下が明らかになった。その概要は、次のとおり。
(1)年金基金のヘッジファンド、REIT投資が遂に減少に転じる。更に、金融法人のヘッジファンド、不動産ファンド、PEファンド、証券化商品に対する投資は前年に続き大幅に減少。一方、メザニンの増資引受先として期待される年金基金では若干のアペタイトを確認。
(2)年金基金では「インフラ投資」、「不動産私募ファンド」、「プライベートエクイティ」の投資選好が進んでいることを確認。一方、金融法人では「コモディティ」の投資選好が高い。⇒年金基金に進む"直利志向"、ヘッジファンドで得られなかった真の分散効果を期待
▼今日の株価予想/
全般やや下げすぎ、金融株に自律反発狙いの買い
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH,
INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
国内外の経済統計や米決算動向、アジア株式など警戒要因が多く、全体的には弱含みの地合いが予想されるが、値ごろ感のあるものからは目先反発狙いの買いが意識されよう。円高メリットを背景とした内需好業績株に加え、金融株中心に自律反発狙いの買いが予想される。日経平均の5日移動平均線とのマイナスかい離率は2日現在で2.5%。3月安値以降の短期調整局面では、概ねマイナス2.5%からマイナス3.5%程度で反発している。
200日移動平均線からのかい離率では、8月26日高値10639円のときは19.8%まで拡大。2日現在で6.9%まで縮小している。2003年の4月安値の大きな上昇過程では、今回3月安値以降とほぼ同じ日柄で上昇し、同線とのかい離は23.2%まで拡大、その後3.9%まで縮小したあと反発に転じている。同線は足もと上昇を続けており、そういった意味では下値はそう深くはなさそうだ。
2日のNY株式市場でダウ平均は21ドル安と続落。失業率の結果が9.8%と予想通りとなったものの、非農業雇用者数が前月比で26.3万人の減少と市場予想(17.5万人減)から大きく悪化しことを嫌気し売りで反応。一時79.20ドル安の9430.08ドルまで下落し、約1ヵ月ぶりの安値をつけた。 しかし、50日移動平均線割れ水準では買いが入り前日比プラス圏へ。中盤以降は前日終値を意識した展開が続いた。一方、NASDAQやS&P500も続落。業種別では資本財や一般消費財の下げが目立った。ドル建てCME225先物は先週末の大証日中終値に比べ5円高の9735円、円建て清算値は35円安の9695円となった。
話題の銘柄
4091大陽日酸/LED市場の拡大を背景に、新たな成長ステージへ、目標株価1300円
みずほでは、「鉄鋼ならびに化学業界における稼働率の上昇により、酸素などセパレートガスの出荷が第2四半期以降回復基調にあることを受け、10年3月期営業利益予想を前回予想の250億円(EPS30.0円)から265億円(EPS32.5円)へ増額する。11年3月期以降については、MOCVD装置の受注増や材料ガスの出荷増など化合物半導体関連製品の好調を背景に、前回予想を大幅増額修正する。11年3月期は化合物半導体関連製品の売上高を前回予想の80億円から225億円へ見直したことに伴い、営業利益を290億円(EPS35.8円)から330億円(EPS42.5円)へ増額する。また、12年3月期も化合物半導体関連製品の売上高を102億円から300億円へ上方修正し、営業利益も380億円(EPS49.3円)から425億円(EPS57.5円)へ引き上げる」、「当社では従前のレポートにおいて、産業ガスにおける海外企業の買収効果やMOCVD装置の受注動向などを見極める必要性から、投資判断を『4』としてきたが、今回、我々は化合物半導体関連製品が軌道に乗ってきたことを受け、新たな成長ステージに移行しつつあると判断した」と指摘。11年3月期予想をベースとして過去の収益回復局面(02年3月期~05年3月期)におけるEV/EBITDA倍率の平均(約9倍)を参考に、目標株価を1300円と設定。投資判断を「4」から「2」へ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼クロス円予想/
相場のバラツキをもたらした背景に「金利水準」
世界的な株高に歩調を合わせるように全般に上昇してきたクロス円レートが、8月頃から株高でもクロス円が上昇しないケースが出てきた。英ポンド、カナダドルやユーロなどが下落する一方、NZ ドルや豪ドルは堅調。
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa
Institute of Research Ltd. DIR)は2日、「これは金利の水準や動きに原因がある」とし、株高でリスク選好的な場合、相対的に金利が上昇、あるいは高い通貨が買われやすいと語った。実際、NZドルや豪ドルは金利の水準が高く、低下もしていないので買われた。一方、ポンドやユーロは金利が相対的に低下しているので売られた。「金利低下が進む通貨とそうでない通貨があることが、クロス円にばらつきをもたらしている」と亀岡さん。
▼2日海外FX市場/
ドル円=3営業日ぶり反発も89.45-48円まで押し
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。
ドル円は3営業日ぶりに反発。しばらくは9月米雇用統計の発表を前に、持ち高調整の取引に終始していたが、指標発表後は時間外のダウ先物の急落を受けて売りが強まった。一時88.60円まで値を下げた。ただ、売り一巡後はショートカバーで値を戻す展開に。クロス円の上昇につれた円売り・ドル買いが下値を支えたほか、市場関係者からは「9月28日の安値88.23円が意識された」との声が聞かれた。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだまとまった規模の買いが入ると、一時89.94円まで値を上げた。もっとも、上値では米国の低金利政策の長期化を背景にしたドル先安観に基づく円買い・ドル売りが厚く、89.45-48円まで押し戻された。
ユーロドルは反発。米労働省が発表した9月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比26万3000人減と予想より弱い内容となったことをきっかけに、時間外のダウ先物が100ドル超下落。一時1.4480ドルの安値まで売り込まれた。ただ、1.44ドル台では買いが厚く、売り一巡後は買い戻しが優勢に。現物の米国株が底堅く推移したことなども支えとなり、1.4650ドルまで値を上げた。もっとも、買い一巡後は利食い売りや昨日高値1.4668ドルを意識した売りが出たため、やや上値を切り下げて取引を終えた。
ユーロ円は3日ぶりに反発。9月米雇用統計が予想より弱い内容となったことを受けて、時間外のダウ先物が急落。一時7月13日以来の安値となる 129.02円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻
しが優勢に。現物の米国株が一時持ち直したことやユーロドルの上昇につれた買いが相場を支えた。ロンドン16時のフィキシングに絡んだ買いが強まると、一時131.25円まで値を上げた。
▼今週の長期金利/
米株安・債高+円高・株安の行方にらみつつ弱含み
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun
Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・長期金利(#303) 1.230%~1.280%
・ 債券先物(12月限) 139.35円~139.80円
<シナリオ>
長期金利は、先週と同様、米株安/米債高と円高/株安の行方をにらみながら弱含み。一方、相場の高値警戒感から利益確定売りが出ると、神経質に上振れする。
ポイントは(1)米株安/米債高の行方、(2)円高/株安の行方、(3)今のところ肩すかしの都市銀行による期初益出し売りだが・・・。
債券先物チャート
12月限の日足は十字線(厳密には実体部分が1銭の陽線)で上放れ、9月2日のザラバ高値:139.60円をクリアした。マドは139.40円~139.54円。定石では転換のシグナル。
▼今週の債券相場/
10年303回債利回り=1.235~1.290%と予想
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は
今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今週の債券相場見通し
外部環境の好転で吹く場面があっても、期初のまとまった売りはなかった。依然、決め打ちは禁物ながら、下期の好需給をイメージした参加者が多かったと考える。もっとも、今週という短いタームでは、10 年債、30 年債入札とい
う長期・超長期債の供給がある中、10 年国債利回りがすぐに1.200%を目指すとは考えにくい。加えて、一方的な株安や米国長期金利低下も想定し難い。したがって、今週の10 年303 回債利回りは1.235~1.290%と
予想する。イールド・カーブは総じて言えば、まずはスティープ化だが、30 年債入札後は、その修正が入ろう
■NY金相場/
今回のロング=今までと違って粘り腰がある
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、
NY金相場について、概ね次のようにコメントした――。
「CFTC Commitments of Traders Report as of 29th Sep」
さすがに売られました。Comexの投機家ロングポジションは、前週の史上最高値の990トンから927トンまで急減。この時点で価格も1000ドル大から980ドル台まで下がりました。(9/29)しかしそれ以上の売りは出なかったようで、現在はふたたび1000ドルを回復しています。今回のロングは今までと違い粘り腰がありますね。なかなか投げません。
▼米欧商品市況/
ほぼ全面安のなか、パラジウム=急反発、金=反発
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された2日の海外商品市況は次のようになった――。
【NY貴金属=まちまち、ドル反落をはやして金は1000ドル回復】
金は反発。米雇用情勢の悪化を受けて株価が急落、ドル高・原油安の加速で急落したが、先週の安値を維持したことやドルの反落をはやして1000ドルを回復した。
銀は大幅続落。米雇用情勢の悪化や金の急落、弱気の外部市場で16ドルを割ったあと、ドル反落や金の反発で切り返したが、景気回復期待の後退を嫌気して値を消した。
プラチナは続落。米雇用情勢の悪化や株価急落、ドル高・原油安の加速、金の急落で値を消した。ドルの反落や金の反発で回復したが、プラスに浮上できなかった。
パラジウムは急反発。前日の安値を維持して戻り歩調となったあと、ドルの反落や金の反発が支援材料となり、週末を控えた買い戻しで前日の高値を突破した。 (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(2日)=292兆7373億円(前日比-7兆1899億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はドル円が堅調も米国株の調整で頭が重い展開。日経平均 が終値で前日比+4.76円高の9,736.63円、またTOPIXも同-2.89安の871.78
JASADAQ指数は同-0.13安の48.48となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは10業種。その他金融業、証券業、銀行業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は総じて円が軟調。ドル円相場は89円台後半で推移、ユーロ円は131円台半ばで推移している。
★堀内AIA社長のFXコメント=勝負は今週(5日-9日週)に持ち越しだ!
AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。「 全ての通貨が激しく動いたが、なんということもない、全て大枠でのレンジに過ぎなかった。勝負は5日-9日週に持ち越しだ」。(10月2日。夜中。)
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
カブドットコム証券株式会社(8703)
■平成21年9月 委託手数料等及び業務計数の開示(速報値)
http://kabu.com/company/pressrelease/2009/20091002.asp
ソニー株式会社(6758)
■磁界共鳴型を使った高効率な「ワイヤレス給電システム」を開発
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200910/09-119/
■「CEATEC JAPAN 2009」出展のご案内
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200910/09-120/
株式会社サイバーエージェント(4751)
■コミュニティサービス「アメーバピグ」にて「AKB48学園エリア」がOPEN
http://ir.cyberagent.co.jp/

