■日本経済ウォッチ/
5つの下振れリスクに、細心の注意が必要だ
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は9日、日本経済が抱える5つの下振れリスクを検証した。
当社は、メインシナリオとして、わが国の実質GDP 成長率について09 年度が前年比▲3.2%、10年度が同+1.2%と予想している。わが国の実質GDP 成長率(前期比ベース)は2009 年4-6 月期にプラスに転換した後、2009 年下期以降、輸出の回復や公共投資による景気下支え効果が見込まれること等もあり、当面プラス成長が続く見通しである。
但し、2009 年末以降は、公共投資の息切れ等から、一時的に景気が減速する可能性が否定し得ない。日本経済の本格的な回復は、米国経済の足取りがしっかりとしてくる2010 年度後半以降にずれ込むものと予想される。
■株式相場予想/
先週、当面の底値形成し、株価は上方に向かう
オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は、「日経平均は、10/5(月)の終値ベースでの最安値9674.49 円、あるいは10/6(火)のザラ場ベースでの最安値9628.67 円で、底値を打ったのか?」という問い合わせをよくいただくそうだ。
9日、これに対する結論について、こう語った。「13日週に安値を若干割れる可能性は残ってはいるが、もしそうだとしても下げ幅は限定的であるし、むしろ5-9日週月曜日・火曜日が当面の最安値であった、という可能性が高まっている。」
したがって、最安値が正確に何月何日のいくらかはわからないのだから、「そろそろ投資予定金額を分割して国内株式の買いを徐々に進め、信用売り等があれば徐々に買い戻していってよかろう」と考えている(もちろん、これは市場の全体論であって、上がる銘柄もあれば下がる銘柄もある)。
▼今日の株価予想/
10300円止まりなら当面はもみ合い継続か
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は70%台で、依然として「売られ過ぎ」の水準であることや、日経平均の1万円台回復で投資マインドの改善が期待される。マクロ指標の改善基調に加え、米企業決算に対する期待感なども強く、東京市場は金融株や資源関連株中心に戻りを試す展開か。一方、ドル離れ加速のリスクは当面の海外株式市場全体にとっての懸念材料。国内製造業の想定以上の円高水準が定着しており、下方修正懸念が根強いなかで、米債券市場、為替相場の動向には注意が必要だ。
日経平均は25日移動平均線(9日現在、10157円)をトライする動きを予想。8月から2ヶ月続いたレンジ相場の下限の水準でもあり、戻り売りが強まる可能性は高いが、短期的には10300円処までは上昇余地ありと考える。当面は4月後半安値と7月安値を通る下値支持線を意識しながらの1万円中心の展開で、200日移動平均線とのかい離率が縮小するまでの間はもみ合い、その後どちらかに放れていくパターンなどが想定される。
9日のNY株式市場でダウ平均は78ドル高と続伸。バークレイズがITハードウェアセクターの投資判断を「ポジティブ」に引き上げたことや、IBMの目標株価引き上げなどを好感しハイテクセクターが指数を牽引。NASDAQやS&P500も続伸した。昨晩のダウ平均も20ドル高で3日続伸。連日で年初来高値を更新した。コロンブス・デーの祝日で材料不足ではあったが、メジャー企業決算を控え業績に対する楽観的な見方が広がり、一時は9月23日のザラ場高値(9917.99ドル)を上回る場面もあった。
NASDAQは6日ぶりの反落、S&P500は続伸し、業種別では特にエネルギーや金融が上昇。ドル建てCME225先物は先週末の大証日中終値に比べ95円高の10105円、円建て清算値は75円高の10085円となった。
話題の銘柄
4689 ヤフー/ネット広告が最大のドライバー、目標株価29000円→42000円
モルガン・スタンレーでは、同社について、◆ネット広告(リスティング広告+バナー広告+ターゲティング広告)の短期的な底入れが近づいていること、◆ネット広告の中長期的なポテンシャルをポジティブに見直したこと、◆今期に行っているコスト抑制が成長トレンド回帰後に従来よりも営業利益を押し上げるとみられこと、――などに注目し、投資判断を「Equal-weight」→「Overweight」、目標株価を29000円→42000円と引き上げた。2Qの広告売上高はマイナス成長を見込むが、コスト抑制で前年比4%程度の増益になると予想。リスティング広告は2Q、バナー広告は3Qで底打ちし、回復トレンドに向かうと想定。中長期的にもネット広告成長トレンドに回帰し、コスト抑制が成長回復を増幅させ、今後数年間は前年比15%程度の増益率が期待できるという。今後の業績については、営業利益ベースで、今10.3期を1429億円(EPS 1389.5円)、来11.3期を1646億円(EPS 1629.8円)、12.3期を1932億円(EPS 1914.3円)と予想した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
■円相場予想/
世界景気回復+主要国の量的緩和=円の二極化続く
円高といわれている円相場だが、大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は9日、ドルやユーロなど対欧米主要通貨と対その他通貨では円の上昇率に差異があると語った。
いわば、「二極化する円相場」と言える。具体的に振り返ると、日本を除く世界GDPの56%を占めるこれら欧米諸国に対しては、年度上半期平均に比べて約5%の円高水準にある。だが、その他の26 通貨の対円相場をGDP で加重平均すると現在は年度初めとほぼ同等水準で、年度上半期平均に比べ約2%の円高にとどまっている。
▼海外FX相場/
ユーロドル=続伸、一時1.4814ドルまで値を上げた
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。
ドル円は小幅続伸。ただ、上値は重かった。欧州市場序盤に一時9月25日以来の高値となる90.47円まで値を上げた後は、売りに押される展開に。米国株が底堅く推移したことなどを背景に、低金利のドルを商品や資源国通貨に振り向ける流れが強まった影響を受けた。市場関係者からは「欧州系ファンドやモデル系ファンドからの売りが出た」「25日移動平均の90.49円レベルがレジスタンスとして意識された」との声が聞かれた。一時89.63-66円まで下押しした。もっとも、コロンブスデーで米債券市場が休場だったこともあり、NY市場終盤は動意の薄い展開となった。
ユーロドルは続伸。一時1.4814ドルまで値を上げた。欧米株価の上昇や商品相場高などを背景に投資家のリスク志向が高まり、買いが広がった。ユーロポンドの上昇につれたユーロ買い・ドル売りも入った。ただ、買い一巡後はやや伸び悩む展開に。短期筋から利益確定の売りが出たほか、8日の高値1.4818ドルを意識した売りなどが重しとなった。
ユーロ円は3日続伸。ユーロドルの上昇につれて一時133.32円まで値を上げた後は、ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りなどに押された。
▼今週の長期金利/
心理的節目1.30%前後で神経質にもみ合う、と見る
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#303) 1.260%~1.320%
・ 債券先物(12月限) 138.75円~139.30円
<シナリオ>
長期金利は心理的な節目の1.30%前後で神経質にもみ合う。円高一服/株高持続などを背景に期初の益出し売りが続けば、1.30%台に乗せて強含みに推移。半面、円高/株安の再燃や"自発的な時間軸効果"を拠り所に押し目待ち組の債券買いが優勢となれば、1.20%台後半で再び低下余地を探る。
ポイントは(1)円高/株安の行方・その2、(2)米景気減速の可能性に対する米株式/債券相場の反応、(3)「CP・社債買い入れ」の打ち切り決定の波紋は?
債券先物チャート
12月限の日足は上影陰線で下振れ。上にマド:139.29円-139.33円を空けた半面、下のマド:(139.16円:9月25日のザラバ高値)は埋めた。基準線(139.07円)がサポート。
▼今週の債券相場/
10年304回債利回り=1.275~1.340%と予想
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は
今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今週の債券相場見通し
先物12月限で言えば2日の139円70銭、10年国債利回りで言えば6日の1.240%(303回債)を相場の天井に、一旦、調整局面入りをしたと見込まれる。今週はその深さを確認する週となろう。米国長期金利の低下、株安、円高という外部環境のフォローは反転した。ただ、10年債、30年債の入札が好調だったように、基本的な需給が良好なことに変わりはない。したがって、外部環境が多少悪化したとしても、最終投資家の押し目買い意欲は強いという市場の見方は簡単には崩れまい。
▼NY金相場/
ドル安変わらぬ限り、大幅下落なさそうな雰囲気
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、 NY金相場について、概ね次のようにコメントした――。
金曜日アジアは1045ドルと若干弱めで引け。ロンドンのPM Fixingは40分もかかりました。
これは非常に珍しいですが、800barsつまり10トンもの買いが入ったようで、マーケットでは中央銀行の買いでは、と見られていました。そのためマーケットは1050ドル台まで上昇したのですが、これはつづかず、Long weekendを前にして利食いも出てきて結局一週間は1047ドルで引けました。
そして昨日月曜日。東京は休みでしたが、アジアは1050ドル近辺で小動き。ロンドンでは再びPM Fixingで大きな買いが入り、1058ドルまで上昇。金曜日は中央銀行の買いでは、という話でしたが、今度はどうも鉱山会社のbuy backではという話が出ています。本当のところはどうもまだわかりません。ニューヨークはColumbus dayの休日ですが、Nymexはオープン。一時1060ドルをつけましたが最高値までは届かず。1057ドルとしっかりとした引けとなりました。ドル安が変わらぬ限り大きく下げそうにない雰囲気です。
▼米欧商品市況/
NY原油=期近続伸、シカゴ穀物=大豆は大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された12日の海外商品市況は次のようになった――。
【NY原油=期近が続伸、需要回復見通しやドル安などで】
原油は、期近が続伸。需要回復への楽観的な見通し、ドル安・株高などを背景に、期近11月限は一時、8月25日以来の水準へと上昇した。
石油製品は、ヒーティングオイル期近が大幅続伸、改質ガソリン期近は反発。ヒーティングオイル期近は、序盤に8月25日以来の水準へと上昇。原油同様にドル安を好感するなか、米北東部地域の平年を下回る気温低下が続く見通しなどが材料視された。改質ガソリン期近も、序盤に他商品高に追随し、9月21日以来の水準へと上昇したが、その後は早めの手じまいなどに押された。
【シカゴ穀物=大豆は大幅続伸、コーンは急反発】
大豆は大幅続伸。11月限は、産地の降雨や気温低下予報で収穫遅れ観測が広がったことや、収穫遅れによる目先の供給ひっ迫感、ドル安による商品全面高、原油・株価の上昇がはやされ、一時節目の10ドルを突破した。
コーンは急反発。12月限は、降雨・寒波予報による収穫遅れやドル安・原油高など強気の外部市場をはやして抵抗を抜き、テクニカル買いを誘って3カ月半ぶりの高値に急騰した。大豆の急騰が穀物市場全体の急伸を先導した。 (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(9日)=300兆1251億円(前日比+3兆4938億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は円高一服や米国株堅調で底堅い展開。日経平均 が終値で前日比+38.76円高の10,055,15円、またTOPIXも同+3.27高の901.10、JASADAQ指数は同-0.01安の49.27となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは16業種。鉄鋼、ゴム製品、輸送用機器などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は対ドル、対ユーロで円は軟調。ドル円相場は89円台後半で推移、ユーロ円は132円台後半で推移している。
★堀内AIA社長のFXコメント=調整:ドル売り飽き気分が台頭していたタイミングだった
AIAの堀内昭利社長は9日夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
「日米3連休前の調整相場もなかなかのものであった。ドル売り飽き気分が台頭していたタイミングだったからね。もうちょっと戻してくれると攻めやすい」。(10月9日。夜中。)
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
カブドットコム証券株式会社(8703)
■10月15日(木)スタート!「CME日経225先物(夜間先物取引)手数料半額キャンペーン」~ 手数料1枚あたり987円の半額→493円。往復手数料で1ティック(5円)でも1,514円の利益 ~
http://kabu.com/company/pressrelease/2009/20091009.asp
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■株式会社ディー・エヌ・エーと株式会社ワールドによるアパレル特化型マーケットプレイス「バイヤーズクラブ」開設のお知らせ
http://www.dena.jp/ir/
積水ハウス株式会社 (1928)
■2009年9月度受注速報
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/order/orders_2009.html
株式会社大林組(1802 )
■平成22年3月期 第2四半期累計期間の業績予想の修正に関するお知らせhttp://www.obayashi.co.jp/ir/index.html

