金融監督狂詩曲/1月下旬以来の88円台

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は一時10,140円に接近するも円高などで上げ幅縮める。日経平均 が終値で前日比+6.58円高の10,106.78円、またTOPIXも同+0.40高の904.40、JASADAQ指数は同+0.05高の49.51となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは16業種。ガラス・土石製品、ゴム製品、陸運業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は円が堅調。ドル円相場は再び89円台に下落、ユーロ円は131円台前半で推移している。


★大和証券グループと国際金融公社=開発途上国の貧困問題解決に寄与する債券発行へ

大和証券グループと国際金融公社は11月、国際金融公社のグローバル・ミディアム・ターム・ノート・プログラムに基づく、同公社のマイクロファイナンス関連事業に必要な資金を調達するための債券(マイクロファイナンス・ボンド)を発行する予定。マイクロファイナンス・ボンドの発行、販売は今回が初めて。その売出を大和証券グループのホールセール会社である大和証券エスエムビーシー株式会社が行い、大和証券株式会社が日本の個人投資家、ならびに法人投資家に販売する。日本の投資家は、マイクロファイナンス・ボンドへの投資を通じて貧困削減への取り組みに間接的に貢献できる。


★堀内AIA社長のFXコメント=世界中、(ドル円)ロングだらけだからなあ

AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。「どうも湿った相場だなあ。財務大臣殿、もっとしゃべってくれ。しかし、上がっても90円台だものなあ。上げるならもっとしっかり上がれと言いたい。とは言っても世界中、ロングだらけだからなあ」。(9月29日。夜中。)


■日銀・金融政策/
"出口"ではなく、追加緩和策打ち出す"入り口"に立つ

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は29日、消費者物価のデフレ懸念を踏まえ、日銀の金融政策について、"出口"ではなく、むしろ"入り口"に立っている、との見解を示した――。


ポイント

9月の東京都区部のコアコアCPI 前年比は-1.4%とマイナス幅を0.3 ポイント拡大させた。足元の円高傾向も勘案すれば、全国のコアコアCPI のマイナス幅が1%を超え、前年比既往最低(-1.1%)を更新するのは時間の問題である。国内景気は循環的には回復基調にあるが、膨大な"負"のアウトプット・ギャップを背景にデフレ圧力が強まっている。単純に考えた場合、日銀が利上げに踏み込めるのは2016 年以降であろう。さらに、財政の維持可能性問題を考えれば、日銀にはより積極的な金融緩和が求められていると言えよう。日銀は"出口"ではなく、追加緩和策を打ち出す"入り口"に立っているのである。


■金融監督狂詩曲/
 内外銀行の「また裂き」長期化⇒景気には足枷へ

内外の銀行はいわば「また裂き」状態にある。片やグローバルな潮流として、自己資本規制の強化など、銀行の健全性を高め、金融監督を強化する流れと、片や銀行の公共性から積極的な貸出を求める圧力がかかっているためだ。特に日本においては、亀井金融担当相から、中小企業向け融資や住宅ローンの返済を3 年間猶予する「モラトリアム法案」が提案され、既にワーキングチームが動き始めた。この「また裂き」が長期化すると、返って信用創造の停滞を招き、景気にはむしろ足枷になる。

その上で、東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief
Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「厄介なのは、これらの動きが『感情論』のもつれに根ざした面があることだ」と指摘する――。


▼8月鉱工業生産/
 鉄鋼、輸送機械、電子部品デバイス等が押し上げに寄与

大和総研・経済金融調査部(橋本政彦さん+神田慶司エコノミスト+渡辺 浩志エコノミスト+熊谷亮丸シニアエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今朝、発表された8月鉱工業生産に関して、「増産ペース鈍化の可能性」として次のように語った――。

【1】 輸出に沿った生産の伸び

8月の鉱工業生産は前月比+1.8%と市場コンセンサス(同+1.8%)通りとなり、6ヶ月連続で増加した。過去の傾向では、輸出に対する生産の弾力性は0.6程度である。輸出数量の前月比は3月~8月平均で4.1%となっており、生産が前月比2~3%程度で伸びれば、輸出に見合った動きといえる。当月はこれをやや下回るものの、概ね巡航速度での増加といえる。なお、当月の生産の押上げに寄与したのは、輸出が堅調な鉄鋼、輸送機械、電子部品デバイス等となっている。


▼今日の株価予想/
 週末まで重要指標控え、様子見ムード強まる 

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH,
INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場はもみ合いか。月末恒例のドレッシング買い期待から小幅高で推移する場面もあろうが、主力株中心に全般戻り売り圧力が強く押し戻される地合いであろう。証券セクター中心に金融セクターの買い戻しで指数が保たれるイメージか。きょうは寄り前に8月鉱工業生産に発表される。市場予想(+1.8%)を上回る結果に対してはポジティブに反応しようが、よほどサプライズがない限り、戻り売りの材料となり寄り高になる可能性がある。逆に予想を下回れば1万円を割り込む展開も有りえよう。

日経平均は10月1日には5日移動平均線の下落基調が強くなる。そういった意味でも、きょうの鉱工業生産や明日の日銀短観などのサプライズで上に強い動きが出なければ、需給悪化からさらに下押されるシナリオなども想定できる。中期上昇トレンド継続の観点では、日経平均やTOPIXは13週移動平均線や26週移動平均線の上方をキープできるかがポイントである。

29日のダウ平均は47ドル安と反落。7月のS&Pケースシラー住宅価格指数の結果を好感したが、9月消費者信頼感指数が予想を下回ったことに加え、前月からも悪化したことを嫌気し売りへ転じた。30日に発表される4-6月期GDPや、週末の雇用統計などの発表を前に慎重ムードが強く買い手控えられる一方、高値圏の戻り売りに押され気味の地合いが続いた。

NASDAQやS&P500も反落。業種別では一般消費財や生活必需品などが上昇した一方、テクノロジーやエネルギー、金融などが下落した。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ15円高の10115円、円建て清算値は25円安の10075円となった。


話題の銘柄

5714 DOWAホールディングス/循環型リサイクル企業への転換目指す事業戦略評価 

三菱UFJでは、従来型製錬から循環型リサイクル企業への転換を目指す同社の事業戦略について、金属資源需給のタイト化や新興国経済の成長に伴う廃棄物処理などの需要拡大を通して中長期的な成長性が高いと評価。レーティングを新規に「2」としてカバレッジを開始した。目標株価は、新焼却炉及び小坂製錬の新型炉の稼動立ち上がりが遅れていることや、前09.3期に最終赤字に転落したことで短期的に財務状況が悪化したことを織り込み、690円(PCFR8倍程度)に設定した。業績面では、金属市況の急落と需要減退で前期に苦戦したものの、足元では事業環境が好転しており、今10.3期会社計画は上振れする可能性が高いと判断。営業利益ベースで、今10.3期を、会社計画50億円(EPS 3.4円)に対し、100億円(EPS 17.2円)、来11.3期を175億円(EPS 34.5円)、12.3期を260億円(EPS 43.1円)と予想した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


■円急伸後の見通し/ 
対米ドル、英ポンドで上昇vs.クロス円下落は限定的

円高圧力が高まっている。週明けの東京市場では、ドル/円が1 月下旬以来の88 円台へ下落、ユーロ/円、豪ドル/円もほぼ1ヶ月ぶりの水準に下落した。だが、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「金融市場が落ち着きを取り戻し、グローバル経済が回復傾向を辿る中、クロス円の下落は限定的である」と語る。

「特に、当社の3ヶ月後見通しを下回ったユーロ/円、豪ドル/円、NZ ドル/円などについては、一段と下落する局面では押し目買いの機会となろう。一方、ドルの高金利通貨およびユーロに対する上昇も長続きしないとみる。 」


▼ユーロドル相場/
「下値では国際機関からの買いが入った」との声

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。

ドル円は上昇。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した7月S&Pケース・シラー住宅価格指数が予想より強い内容となったことを受けて、米長期金利が一時上昇した場面で買いが強まった。その後、米国株が下落したことで、リスクポジション解消目的のドル買いが強まると一時90.37円まで値を上げた。ただ、市場関係者からは「90.30-50円には国内輸出企業からの売りが観測されている」との声が聞かれ、一方的に円安・ドル高が進む状況にはならなかった。

ユーロドルは続落。一時1.4526ドルまで値を下げた。欧州市場で、ユーロポンドの下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが強まった流れを引き継いだ。米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した9月米消費者信頼感指数が予想より弱い内容となったことを受けて、高く始まった米国株が失速するとリスク資産圧縮目的のユーロ売り・ドル買いが広がった。ただ、市場関係者からは「下値では国際機関からの買いが入った」との声が聞かれ、引けにかけては下げ幅を縮小した。

ユーロ円は6営業日ぶりに反発。欧州時間に一時130.72円まで売り込まれた反動で、ショートカバーが先行。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いも支えとなり、一時131.60円付近まで値を戻した。


▼今日の債券相場/
上期末、相場はもみ合い弱含みの展開を予想

日興シティグル-プ証券会社・金融商品本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。


本日の想定レンジとコメント

昨日の米国市場はNY ダウが前日比47.16ドル安の9,742.20 ドルと小幅反落。一方、米10年国債利回りは1bp上昇の3.29%(6時21分現在、ブルームバーグ)とほぼ変わらず。したがって、あまり材料にはならないだろう。昨日の円債相場は前日とは状況が異なり、長いところが相対的に軟調だった。上期末を控え、参加者の売買手控えムードが強かったと言える。2 年国債入札結果は無難だった。ただ、もちろん、それが全体の相場に影響を与えることはなかった。

本日は上期末。昨日の手控えムードの延長線上にある一方、月末の長期化トレードが入る。もっとも、インデックスの伸びは大きくなく、相場への影響は乏しいと見られる。したがって、本日の相場はもみ合い弱含みの展開を予想する。イールド・カーブは若干スティープ化を見込む。なお、8時50分に8月鉱工業生産指数が発表される。前月比1.8%増(7月同2.1%増)が予想の中心(ブルームバーグ)。しかし、明日には日銀短観の発表がある。したがって、市場が今回の発表に反応することは基本的にないだろう。


■中長期金利予想/
今年末までの10年予想レンジ=1.150~1.450%に変更

日興シティグル-プ証券会社・金融商品本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は10 日付けの本レポートで、「来年末までの債券相場見通し」と題し、解説した。その間の10 年国債利回りの予想レンジは1.000~1.750%であり、今回、それ自体を変更するつもりはないと言う。

一方、今年末までの10年国債利回りの予想レンジは1.150~1.550%から1.150~1.450%に変更する(図表1)。それに従い、来年1~3 月の見通し、並びに他のキー・マチュリティの利回り予想も併せて修正する。イールド・カーブについては、前回同様、持続的なスティープ化は考えておらず、逆に、国債増発懸念が後退するなら、ブル・フラット化する場面もあると見ている。10 年から他のキー・マチュリティへの距離間はそれを前提にしている。


▼NY金相場/
 更なる下落あれば、インドの買いがさらに増大?

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、
NY金相場について、概ね次のようにコメントした――。

昨日もアジアは狭いレンジでの終始でした。アジアは少しbuyer。そのため午後はじょじょに上昇しましたが、ほとんど991-993ドルでの動きでした。ロンドン・ニューヨークもやはり985-995のこのところのレンジ内での動き。結局991ドルと三日連続同じレベルで終わっています。昨日も書きましたが、しばらくこんな動きが続きそうです。


ニュース・チェック

★注目企業=IR情報+ニュースリリース


三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社

日本リテールファンド投資法人(8953)

■コミットメントラインの設定に関するお知らせ
http://r26.smp.ne.jp/u/No/91768/hdh92jB3f1C0_677/090929001.html


松井証券株式会社(8628)

■信用取引口座を開設すると! 手数料上限(1日あたり)10,500円キャンペーンについて
■松井証券でFXデビュー!「手数料全額キャッシュバック」キャンペーンについて
http://www.matsui.co.jp/company/index.html


積水ハウス株式会社 (1928)

■住まいづくりや暮らしに役立つ情報をまとめたレポート「view point」vol.03発行
「イマドキの共働き家族」~スムーズ家事で家族時間と自分時間~
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2009.html


★東証1+2部時価総額(29日)=301兆0083億円(前日比+3261億円)


※この記事はサイバノミクスレポートとして9/30に配信されたものを編集したものです。