★東証1+2部時価総額(2日)=315兆9094億円(前日比−6兆2263億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は小康状態。週末の米雇用統計を控えて様子見。日経平均 が終値で前日比−41,78円安の10,238.68円、またTOPIXも同−5.58安の944.23、JASADAQ指数は同−0.17安の50.65となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは12業種。非鉄金属、食料品、鉄鋼などが上位を占めた。午前の東京外為市場=為替相場は方向感なく小幅にもみ合い。ドル円相場は92円台前半で推移、ユーロ円は 131円台半ばで推移している。
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■Special:日本経済の立ち位置2/株式時価総額、マネーフロー、FX取引=地位低下は顕著
大和総研・特別理事の田谷禎三さんは、長く続いた自民党政権が終わり、政治体制が変わろうとしているなかで、ここ10−15 年のウエイト低下は顕著であることを問題視し、短期的なマーケット動向から離れて、世界における日本経済の立ち位置を俯瞰した。第二回目の今回は、金融市場に焦点を当てる----。
第二部 日本の金融市場
東京株式市場の時価総額は、依然として世界で2 番目に大きい。ただここでも、中国市場の拡大は顕著である。上海、深セン、香港を加えれば東京を凌駕している。国内債務証券(短期、中期、長期債券)発行残高も世界で2 番目に大きいが、これは8 割以上国債の発行によるものである。日本の政府債券発行残高は米国を抜き世界1 大きい。銀行の対外融資残高は欧米先進諸国に遅れをとっている。
国際資本移動の面での日本の存在感の低下も著しい。アメリカを中心に見た国際資本フローについてこの10 年間起こったことは、日本の存在感の著しい低下である。欧州、その他諸国と米国との間の資本フローは大きく拡大したにもかかわらず、日本との間の資本フローはまったく増えていない。外貨準備も、ことの良し悪しは別にして、中国の半分以下となった。
<外国為替市場で埋没している日本円>
日本円の存在感も低下している。外国為替市場における取引高を通貨別に見ると、日本円のシェアーが大きく低下してきている。米ドル・円取引のシェアーは2001年4 月の20%から2007 年4 月の13%まで低下している。また、公的外貨準備に占める円資産の割合も傾向的に低下し、昨年末には2%まで下がっている。一方、米ドル、ユーロのシェアーは下がっていない。この面でも、過去10−15 年で顕著な変化は日本円の相対的な存在感の低下である。
■米FRB議長再任/象徴的な2つの事象が示唆する「試練の4年」
オバマ大統領は先週、来年1月に任期が切れるバーナンキFRB議長の再任を表明した。市場や中央銀行関係者から一斉に「歓迎」のコメントが聞かれたが、「少なくとも当人にとっては、難問山積でまさに試練の4 年間になるのではないか」と、東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は2日、懸念を示した----。バーナンキ議長再任の意味を一言で言えば、「バブル崩壊の痛みを次のバブルで癒す」方針をとり、今日の米国で大きな影響力をもつ国際金融資本への配慮を重視することになる。しかし、その延長線上には、FRBにとって大きな負担が待ち受けている。2つの事例が象徴的だ。
【Washington Political Report】(有料)特約 (August 22 - 28, 2009)
米財政見通しの修正
大統領予算管理局(ピーター・オーザーク局長)は25日、本年度および今後10年間の連邦財政見通しのアップデートを行ないました。本年度の財政赤字額は2月の予想より2500億ドル減って1兆5800億ドルとなるものの、来年度の赤字は3300億ドル増えて1兆5000億ドル、今後10年間の赤字合計額は2月の予想より2兆ドル増えて9兆ドルになるというのが概要でした。今年度の赤字が若干減るのは、損失として計上していた金融市場救済資金(TARP)のうちの2500億ドルが銀行の返還によって損失とならなくなったため、今後10年間の赤字総額が増えるのは現在の経済不況が予想以上に悪かったためというのがその理由でした。
赤字の多くがブッシュ政権時代の金融経済政策の失敗に起因しているとホワイトハウスは前政権を批判しますが、ブッシュ政権の最後の最悪の2008年度の赤字額は4590億ドルでした。その3倍以上の赤字が本年度と来年度続き、その後も年平均7500億ドルの巨額の赤字が延々と続くのは、もはやブッシュ政権の問題ではありません。オバマ政権には当面財政再建を図る計画のないことが今回も堂々と示されました。
■9月株式投資戦略/輸出・世界景気敏感・市況関連=押し目買いが有効
オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は、短期調整局面と捉える9月を中心とした当面の株式投資戦略について次のように語った----。
<価格上昇が見込まれるのは、主要国の中長期債>
この時期のテーマは、世界景気の回復に対する疑念。世界的に株価は調整し、長期金利は低下。内外金利差の縮小(日本は長期金利の低下余地が小さい)や、市場が波乱を起こすと円高になる傾向があることから、外貨安・円高気味の推移。国際商品市況も下落が見込まれる。
価格上昇が見込まれるのは、主要国の中長期債(ただし外貨リスクはある)。調整局面は長くは続かないので、途中売却できることが前提。国債より社債の方が、直利が高く魅力的。昨年9月のリーマン・ショック時(何でも売る)ほど市場は混乱には陥らないと見込まれ、株価や国際商品の売却が進んでも、社債のリスクから投資家が逃げるほどではないと考える。
▼今日の株価予想/方向感に乏しい展開へ、上下リズムは上海株がカギ
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。東京市場は方向感に乏しい展開となりそうだ。昨日の大幅安のあととなるが、円高基調を背景に主力株は手掛けづらく、全般横ばいスタートが想定される。日経平均の直近のリズムからは今日は上昇するパターンとなるが、上海総合指数が急落後3日目の上昇となるかどうかがそのポイントになりそう。
日経平均は早々に25日移動平均線を上回ることができるかどうかが、短期的な上昇継続の条件となる。25日移動平均線はかろうじて上昇を続けているが、週末までの上昇が鈍ければ下落に転じる可能性がある。デットクロスをしたあとの5日移動平均線に戻りを抑えられやすくなり、8月21日安値10142円を下回る可能性が高まる。ただし、調整が続くケースでも、9900円超の水準では日足、週足ベースでも主要な節目が多く、3月安値以降の上昇トレンドの主要な下値支持線にもあたる。つまり、10000円を大幅に割り込む展開にはなりづらい、と現状では考えられる。
話題の銘柄
6988 日東電工/タッチパネル市場拡大の恩恵享受、目標株価3800円
クレディ・スイスがタッチパネルセクターのレポートを作成。「タッチパネル市場の成長は今後数年間で加速すると予想される。Display Searchの予測によれば、タッチパネル市場は今後4年間で年率19%の成長を遂げる見通しである。ただし、技術分野によくあることだが、初期段階では普及率と市場規模がかなり過小評価されている可能性もある。光学式、投影型静電容量式がタッチパネル市場の中で高い成長率を占めると予想する一方で、抵抗膜式は2012年で62億ドル市場の43%と、依然高い割合を占めると予想する」と指摘。日本の主要タッチパネル関連銘柄として、カバレッジ銘柄から日東電工、アルプス電気、投資評価未付与の銘柄から日本写真印刷、SMKを紹介。日東電工については、「タッチパネル向けに透明導電性フィルムを手掛ける。現状は抵抗膜式向けへの供給が主体で、うちペン入力タイプのものについては7割の高シェアを有する。08年度は第2四半期以降、在庫調整に入り伸び悩みが続いていたが、今年度は第1四半期から需要は急回復。今期売上高は230億円、前期比53%増を予想する。また、現状では投影型静電容量式やノートPC向けなどへのスペックイン活動も行っており市場拡大の恩恵を享受、来期には構成比は10%を突破する見通しで、液晶表示関連材料事業の収益性を下支えしよう」と指摘。今2010年3月期連結営業利益を会社計画230億円(EPS78.0円)に対し380億円(EPS157.3円)、来2011年3月期470億円(EPS189.1円)、2012年3月期530億円(EPS211.3円)と予想。投資評価「OUTPERFORM」、目標株価3800円を継続した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼海外FXサマリー/ドル円=一時7.13以来の安値92.10円にまで下落
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、海外FX相場の動向について次のようにコメントした----。ドル円は3日続落。一時7月13日以来の安値となる92.10円まで値を下げた。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した8月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比29万8000人減と予想の25万人程度減より弱い内容となったことを受けて、売りが出た。米長期金利の低下も相場の重しとなった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した8月11−12日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「米景気の下振れリスクが大きく後退」、「緩やかな景気回復とインフレが抑制されるとの見方から、低金利を長期間維持するべき」との認識が明らかになったが、為替市場への反応は限定的だった。
ユーロドルは反発。予想より弱い米雇用指標を受けて時間外のダウ先物が下落したため、一時1.4191−94ドルとアジア時間に付けた安値1.4190ドルに接近する場面があったが、売り一巡後は値を戻す展開に。原油先物価格が持ち直したことが意識されたほか、米長期金利の低下を材料にユーロ買い・ドル売りが強まった。一時1.4295ドルまで値を上げた。
ユーロ円は7日続落。予想を下回る米雇用指標を材料に一時131.01円まで下げたものの、売り一巡後はショートカバーで131円台後半まで値を戻した。ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いや、131.00円に観測されているオプションを意識した買いが入った。
▼今日の債券相場/警戒感を伴いながら、上値を模索する展開へ
日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
米国市場は昨日も株安債券高。NY ダウは29.93 ドル安の9,280.67 ドル。米10 年国債利回りは6bp 低下の3.31%(6 時28 分現在、ブルームバーグ)。したがって、外部環境は一段とフォローである。
引き続き外部、需給環境ともに良好である。昨日は5 年国債利回りが2005 年9 月以来の低水準になるなどさらに全般的に利回り低下が進んだ。本日も警戒感を伴いながら、上値を模索する展開となろう、需給相場だけに思わぬ振り落としに注意は必要だが、それを予見することは難しい。イールド・カーブ変化は概ねパラレルと予想する。
<本日の予想レンジ>
10年303 回債利回り : 1.295%〜1.305% 長国先物9 月限 : 139円40 銭〜139円64 銭
■9月債券推奨オペ/10年303回債1.30%台後半ロング、1.20%台ショート
日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は、9月における債券投資の推奨オペに関して次のように語った----。
(1)ディレクション
まず、ディレクションは1.30%に近いコストの10年301回債ショートを一旦、ほぼ同水準の1.30%台で閉じたい。「今年度は需給相場。しかも、国債増発より銀行の余資積み上がりがテーマ。最終的には、1.00%に近づく可能性はあるものの、年末までは1.30%から1.40%台がコア・レンジ」というのがこれまでの相場観。基本的には不変ながら、足元の好地合いは投資家が予想以上に早く動き出したことを印象付ける。それでも、1.30%割れ定着は時期尚早と見る。そこで、ロングを取り直す水準、さらに、逆張りのレンジそのものを切り下げる。具体的には、「10年303 回債利回りの1.30%台後半ロング、1.20%台ショート」とする。ただし、ショートからは入らず、まずは現有ポジションを閉じたい。
▼NY貴金属相場/NY金=中銀と金ETFの買いでレンジを上抜け
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場について、概ね次のようにコメントした----。
金&銀
昨日のアジアはまったく何もない状態でした。一日ほとんど動かず。実はベトナムが休日だったためってのもあります。アジアでもっとも活発に取引している国の一つが休んでしまうとほんと閑古鳥です。しかし、ニューヨークは違いました。前日からくすぶっていたファンドの買いが爆発。オープニングで4000lotの成り行き買いが入って960ドルを越えてからはほぼ一直線に上昇。Comex引け後のGlobexでは一時980ドルタッチがありました。ここ三ヶ月越えられなかったレンジを上に抜けました。成り行きの買いは中央銀行との噂もあります。またETFもずいぶん買ってたようで、明日の数字にそれが出てくるのでしょう。このところの株価の天井感もきっとこの買いの根底にあると思いますが、直接的に何か大きなニュースがあったわけではありません。アジアの実需投機筋は相当売って大きなショートにまわっている模様。このレベルでは、スクラップの売りも加速されるでしょう。以前と同じような状況ですが、ファンドがどこまで買い続けるのか、が今後の展開の鍵ですね。実需筋は売りだと思います。
▼米欧商品市況/NY金=テクニカル買いで急騰、銀=大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された2日の海外商品市況は次のようになった----。
【NY貴金属=パラジウムを除き上昇、テクニカル買いで金が急騰】
金は大幅続伸。前日の高値を抜いたあと、決め手難から小幅レンジでもみ合ったが、投機買いがファンド筋のテクニカル買いを誘って約3カ月ぶりの高値に急騰した。銀は大幅続伸。金の上値追いに追随したあと、米民間雇用者数の減少や株価下落で値を消したが、金の急騰やドル安加速をはやして2カ月半ぶりの高値に切り返した。
プラチナは小反発。アジアの株価下落や金の下落で前日の安値を割り込んだが、テクニカル買いで金が急騰したことがはやされ、時間外取引の高値に急接近した。
パラジウムは小幅続落。前日の高値を攻略できなかったことから反落したあと、テクニカル買いによる金の急騰で切り返したが、プラスに浮上できなかった。 (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
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