ドル円の行方・Gold&Silver ほか

★東証1+2部時価総額(11日)=316兆4254億円(前日比-2兆5874億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は米国株軟調に加えてドル円90円割れでほぼ全面安。日経平均 が終値で前日比-257.70円安の10,186.63円、またTOPIXも同- 18.88安の931.53、JASADAQ指数は同-0.14安の50.18となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは空運業、海運業の2業種のみとなった。

午前の東京外為市場=為替相場は総じて円は強含み。ドル円相場は反発してはじまったが再び90円台前半に下落、ユーロ円は131円台前半で推移している。

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■ドル円の行方/
裏打ちを欠いた米ドル売り=ドル安は短命に?

オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は11日、全体観としては、世界の株式市場も債券市場も、堅調ながらも余り大きくは動いていないにもかかわらず、米ドルだけが短期的に急速に下落し始めているのは何か、という点に尽きるとし、つまり、「国際証券投資という裏打ちを欠いた、為替取引が起こっているということだ」と語った。

証券投資だけではなく、直接投資や国際間の融資、貿易取引などを眺めても、急速な動きは見出せない。米ドルが、「為替市場の中だけで、売りこまれている」という結論となる。裏打ちを欠いているのであれば、米ドル売り筋が買い戻すまでの米ドル安だ。

▼企業の雇用調整/
雇用過剰感解消への調整=過去比で雇用に偏る?

大和総研・経済金融調査部(渡辺 浩志エコノミスト+熊谷亮丸シニアエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、雇用過剰感のない適正な労働分配率は 65%であり、足下ではこれを6ポイント上回るとして、「適正労働分配率からみた雇用調整圧力」について次のような見方を示した――。

<労働分配率は、必ずしも適正水準まで低下するわけではないが・・・>

労働分配率の適正水準からの上振れ分のうち、景気回復によって調整しきれない部分が人件費の調整圧力になると考えられる。当社の経済予測を元に景気回復による労働分配率の低下度合いを試算すると今後2年かけて1ポイント強の改善しか見込めず、5ポイント分が人件費の調整に委ねられる。これは人件費約2割の削減に相当する。

労働分配率は必ずしも適正水準まで低下するわけではない。不況が短期で終了するとみれば将来の景気回復に備え雇用を保蔵して人的資本を確保するインセンティブがある。企業に雇用保蔵の体力が十分にあり、雇用保蔵のコストがインセンティブを下回る限り、企業は労働分配率の上振れを甘受する。しかし、足下の企業収益は製造業が2四半期連続の営業赤字となっているように、経済全体で見ても非常に低水準である、また、景気回復までに時間がかかると見通されれば、雇用保蔵コストの累増を避け、本格的な人件費調整が始まる可能性がある。

▼今日の株価予想/
期末配当取り+新興・小型材料株で幕間つなぎ?

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場は手掛かり材料に乏しいなか売りに押される展開か。為替相場や米グローベックス先物、アジア株式市場を横目に神経質な展開が予想される。一方、ドルの軟調を横目に商品市況は堅調。NY金先物は節目の1000ドルを突破し、終値ベースで今年の高値を更新した。主力株では商社や非鉄などが物色の中心となりそうで、原子力関連や電子部品・半導体関連などは堅調な推移となろう。さらに、来週は5連休があることに加え、9月末接近ということで高配当銘柄を物色する動きが強まりそうだ。

日経平均は25日移動平均線を意識した展開か。今週は25日移動平均線が再び下落しやすくなるため、下に向けた動きが強まる可能性もあると思われるが、週足では13週、26週移動平均線の上昇は継続。特に13週移動平均線は今週から切り上がってくることになるため、週間通じては下げ渋る動きが見られそう。短期的には全般もみ合い基調が続くなか、高配当銘柄はじめ新興株や小型材料株で幕間つなぎの展開なども想定されよう。

 

話題の銘柄

7741 HOYA/HDDガラスディスクのモメンタムが上向き、目標株価2500円

岡三では、「10年3月期の連結業績を、11%減収、14%営業減益と予想する。ただし、四半期ベースでみた業績のモメンタムは09年3月期第4四半期をボトムに回復に向かっているとの認識を持っている。10年3月期のセグメント別の営業損益は、ビジョンケアとヘルスケアがほぼ横ばいの安定した推移を予想。一方、エレクトロオプティクスは大幅減益、ペンタックスは赤字幅縮小を予想する。エレクトロオプティクスでは、半導体ブランクスの低迷が続きそうだ。また、LCD用フォトマスクやHDDガラスディスクは前期並み水準を上回ることは期待しづらいが、第2四半期以降、回復に向かいそうだ。特にHDDガラスディスクは、ネットブックの好調などにより、他のエレクトロオプティクス製品に比べて早めの回復となりそうだ」、「当社では11年3月期の連結業績を、4%増収、26%営業増益と予想する。セグメント別の営業損益は、ペンタックスの黒字化や、ビジョンケアの増益を予想する。エレクトロオプティクスでは、HDDガラスディスクの伸びが続くかどうかは、ウィンドウズ7などの売れ行きを見たうえで見極めたいと考え、現時点では保守的に予想した」と指摘。今2010年3月期連結営業利益506億円(EPS81.7円)、来2011年3月期636億円(EPS96.7円)を予想。目標株価を11年3月期予想PER25倍強となる2500円と設定。レーティング「強気」で新規カバレッジを開始した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

■米ドル相場予想/
低金利継続期待が続くうちは、ドル安トレンドも持続

大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は11日、先週の為替相場について、「決して円高ではなく明らかにドル安だ」と語った。

日本円はドル、カナダドル、豪ドルに対して上昇したが、ユーロ、ポンド、スイスフラン、NZ ドルに対しては下落した。一方でドルは全面安となった。また、株価や商品 の上昇からみて、リスク選好度が上昇したことも明白である。つまり、「リスク選好のドル安が強まり、それが円安を上回った」と亀岡さん。

なぜか? 米景気は回復基調でも雇用減などから利上げ期待は高まらず、むしろ信用リスク低下効果から米金利は低下基調にあることがドル安の原因だと言う。「米金利上昇を伴う株高局面」では「リスク選好の円売り」が優勢となってドル高・円安が進むが、そういった局面は多くないと言う。

▼ドル円90円台/
ドル下落過程のドル反発=それが“騙し”になる

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

ドルも下げ続けるわけではなく、たまには上がったりするよ。ところがそれが騙しになるんだよね。どっちが本物の動きか見極めないとならない。日経日曜、2週連続で円安予想で外れておるが、今週はどうなるんだ?もう、株価で為替を判断する相場は終わっているんだよ。(9月11日。夜中。)

▼ドル円90円台/
一時90.21円=米長期金利低下で円買い・ドル売り

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。

ドル円は4日続落。一時90.21円と2月12日以来の安値水準まで売り込まれた。投資家のリスク志向の改善や、米金融緩和策の長期化見通しなどを背景に対欧州通貨中心にドルが売られる地合いの中、米長期金利の低下につれて円買い・ドル売りが入った。スイスフランやユーロに対して損失覚悟のドル売りが一時膨らんだことや、米国株が不安定な値動きとなったことも重しとなった。もっとも、米長期金利の低下に歯止めがかかると買い戻しが入ったほか、週末を控えてドル円を売り進めていた参加者からの利益確定の買い戻しも見られ下げ幅を縮小して引けた。11日に発表された米経済指標に対しては米国株の反応が鈍かったこともあって、直接の反応は薄かった。

ユーロドルは6営業日ぶりに小反落。原油先物相場が大幅に下落したことや、週末を控え利益確定の売りが出たことなどが重しとなった。もっとも、対スイスフランで損失覚悟のドル売りが強まった場面ではユーロ買い・ドル売りが膨らみ1.4638ドルと昨年12月18日以来の高値を付けていた。

ユーロ円は大幅続落。一時131.57円まで下げた。対ドルで円買いが膨らんだことや、米国株が下落したことなどを受けて売られた

▼今日の債券相場/
今週の10年303回債=1.275~1.345%と予想

日興シティグル-プ証券会社・金融商品本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

今週の債券相場見通し

今週の10年303回債利回りは1.275~1.345%と予想する。

需給相場は続こう。20年債入札後、余資の手がより長いところに伸び、相場は違ったステージに進む可能性がある。一方、中間決算での益出しを懸念する声がある。もっとも、地方勢は大方、それを終えたと思料される。

加えて、中央含めて、今後、まとまった動きが仮にあったとしても、余資の積み上がりを前提にすれば、入替(含む時間差)にならざるを得ないだろう。したがって、それはボラティリティを上昇させる役割を果たしたとしても、相場の下落トレンドを規定することはないと考える。イールド・カーブ変化はスティープ化からフラット化と移行する公算が大きい。前述のように、長期化の動きがあれば、意外にフラット化が進むポテンシャルがあろう。

▼NY金1006ドル/
ファンド買い継続+確実に下値も切り上がっている

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、 NY貴金属相場について、概ね次のようにコメントした――。

 

Gold&Silver

金曜日のアジアは静かながらも神経質な取引でした。マーケットは薄く、1000ドルをはさんで行ったり来たりを一日中繰り返していました。しかしながらこの前日980ドル台まで下げながらもふたたび1000ドルを回復したということから買い安心感のようなものが出てきたという印象でした。

ロンドンは1000ドルをはさんで同じく上がったり下がったりでしたが、ニューヨークでは、国防総省での9/11の記念式典で銃が発射されたというニュースに1012ドルまで上昇しましたが、それが否定され、すぐに下げて1005ドル近辺で一週間が終わりました。ニューヨークのマーケットの引け値としては、1032ドルの市場最高値をつけた2008/3/17日を上回りました。まだファンド買いは続きそうですね。このレベル実需は圧倒的に売り手ですが、確実に下値も切りあがってきています。今まで1000ドル台維持はできていませんでしたが、今回は事情が変わるのでしょうか。Let’s see how it will go today.

▼米欧商品市況/
NY金=急反発で1006ドル、コーン=大幅続伸

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された11日の海外商品市況は次のようになった――。

【NY貴金属=軒並み上昇、ドル安で金は2月20日以来の高値】

金は急反発。投機買いで前日の高値を抜いたあと、対ユーロのドル安加速や株価・原油の上昇をはやして今週の高値を突破し、2月下旬以来の高値に急伸した。

銀は小幅続伸。金の急伸やドル安加速、株価・原油の上昇をはやして17ドルを突破し、年初来高値を更新したが、原油の急反落が利食い売りを誘って上げ幅を削った。

プラチナは急反発。しばらく今週の高値にとどかなかったが、ドル安・原油高や金の急伸をはやして抵抗を抜き、テクニカル買いを誘って一代高値を更新した。

パラジウムは反発。金・プラチナの急伸に追随したあと、300ドルにとどかなかったことや原油の急落で値を消したが、売り方の買い戻しでプラスに浮上した。

【シカゴ穀物=大豆は総じて急落、コーンは大幅続伸】

 

大豆は総じて急落。11月限は大幅続落。需給報告に意外性がなかったことから、早霜懸念の後退による生産高の上方修正観測が蒸し返され、一時7週間半ぶりに9ドルの大台を割り込んだ。原油の急反落やドルの反発も圧迫要因。

コーンは大幅続伸。12月限は、期末在庫が予想平均を下回ったことから買われたあと、前日の高値にとどかなかったことや大豆の急反落でマイナスに転落したが、小麦の上昇や大豆とのスプレッド買いをはやして前日の高値を突破した。 (オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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