株価調整の行方・ドル円予想ほか

★東証1+2部時価総額(25日)=320兆5629億円(前日比−1兆7416億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は米国株の底堅さを受けて上昇した。日経平均 が終値で前日比+67.20円高の10,564.56円、またTOPIXも同+5.52高の970.63、JASADAQ指数は同−0.04安の49.69となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは27業種。パルプ・紙、情報・通信業、不動産業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場はドル円が再び93円台に下落するなど全般的に円高傾向。ドル円相場は93円台後半で推移、ユーロ円は134円台前半で推移している。

★堀内AIA社長のFXコメント=相場が暇だとディーラーは悶々と悩む

AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。「動きそうで動かない。動かなそうで動きそう。相場が暇だとこのようにディーラーは悶々と悩むのである。タイミング待ちか?参加者激減している」。(8月25日。夜中。)

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■株価調整の行方/米中2国の状況から、結果的に大幅調整は回避へ

東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「株価の大幅調整を回避する2 要素」として次のように語った——。

<株価調整のきっかけ=中国株下げと、米国消費関連指標の失望>

毎年夏に開かれるジャクソンホールでの会議で、FRBのバーナンキ議長は、世界経済が危機を脱し、回復に向かいつつある、との認識を示した。しかしこの3 月以来、約5ヶ月に渡って上昇してきた主要株式市場には調整色も見られるようになった。きっかけは中国株の下げと、米国の消費関連指標の失望。

中国ではこれまで急拡大した貸出が株式市場や不動産市場にバブルをもたらすのでは、との警戒感から、引締め転換の観測が出てきた。実際、7月以降、貸出の増加ペースが鈍り、過剰流動性相場が修正される、との思惑が広がった。また資源の輸入も備蓄用のものも含めて急増し、これが鉄鉱石や銅などの商品相場を押し上げた。その反省から、足元で輸入の抑制、商品相場の調整もみられる。

一方、米国ではFRBが「景気が底入れしつつある」との認識を示したものの、消費マインドの改善が遅れ、7 月の小売は、自動車が買い替え支援策で増加したにもかかわらず、全体の数字が伸びず、期待された消費拡大が実現していないことが分かった。また当月の鉱工業生産は、自動車が支援策のおかげで前月比20%もの大幅増となったが、これを除くと引き続き減少傾向にあることが分かった。買い替え支援策は一回追加されたものの、それも既に使い果たし、更なる追加がなければ、需要を先食いしただけに、今後の反落が懸念されている。

問題は、これらの要素が今後相場にどの程度の調整圧力になるか、となる。その点で、現在の米中二国が置かれた状況からすると、結果として株価の大幅調整を回避する可能性がある。

▼7月貿易統計/米景況感の改善⇒対中輸出の回復は続く可能性

大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今朝、発表された7月貿易統計について、「輸出数量の回復傾向続く」として次のようにクイックコメントした——。

【1】 輸出数量の回復傾向続く

7月の貿易収支は+3802億円と市場コンセンサス(+3900億円)に概ね沿った結果となり、輸出入の回復ペースの違いから6ヶ月連続の黒字となった。輸出金額は前年比▲36.5%、輸入金額は同▲40.8%と、いずれもコンセンサス(順に▲38.4%、▲42.4%)を上回った。輸出のマイナス幅は拡大した。数量は前月並であったが、価格について、資源高だった前年の裏の効果や円高によりマイナス幅が拡大したことが影響した。なお、季節調整値では輸出金額は前月比▲1.3%と2か月ぶりに減少、輸入は同+3.0%と4ヶ月ぶりに増加した。

【2】 実質輸出はアジア・中国向けの加工組立が牽引

実質輸出(季調値、当社試算)を地域別に見ると、対米・EUで横ばい圏の動きとなる中、アジア・中国向けは改善が続く。品目別では、加工組立のうち、輸送用機器、電気機械、一般機械がいずれもアジア・中国向けを中心に堅調であった。素材では化学、鉄鋼がアジア向けを中心に緩やかな回復を続けている。全体で見ると加工組立が増加のけん引役となっている。

▼今日の株価予想/材料不足、タイミング重視・短期割り切りも一考か

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

昨晩の米国株が堅調に推移したことから、朝方の東京市場は買い優勢の展開となりそうだ。日経平均は10500円台後半でのスタートを想定。引き続き先物主導での攻防となるだろう。25日の米国市場では経済指標やFRB議長の再指名を好感し、年初来高値を更新した。8月消費者信頼感指数が予想を上回ると、ダウ平均は一時110ドル高まで上昇。ただ、原油下落に連れたエネルギーセクターなどが重しとなり、上昇幅を縮小して取引を終えている。

一方、昨日の東京市場は主力株を中心に売りが先行。一巡後に下げ渋る場面もあったが、後場にかけては中国株の下落に警戒感が強まったほか、前日の上昇率が大きかったことで短期筋の見切り売りがかさんだ。日経平均は10500円を割り込んで取引を終えたものの、中期的な景況改善や業績回復を織り込むシナリオに変化はない。ただ、マクロ、ミクロともに新規の材料が乏しいことに加え、バリュエーションには表面的な割高感も浮上しているため、目先、アグレッシブな売買は期待しにくいところだ。

話題の銘柄

9202全日本空輸/後発の利活かした長期成長戦略の実現化に期待、目標株価340円

JPモルガンでは、「成田空港の発着枠拡大が10年3月に控えていることから、10年1月以降に発表予定の中期経営計画の中で、国際線拡大戦略の具体的なプランが発表される可能性が高いと考える。首都圏空港拡張後のネットワークや、海外キャリアとの競争対策、沖縄貨物構想の開始時期、などの具体化を我々は期待する。足元の需要減退で、同社の中期戦略に対して消極的な見方が市場ではあるが、国際線戦略が具体化されれば、成長戦略の再評価に繋がる可能性が高いと考える」、「持続的な機材投資を支える財務体質は成長戦略を支える重要な重要な要素である。今年7月の公募増資でD/Eレシオ(オフバランス・リース債務を含む)は09年3月期3.4倍矢印10年3月期2.1倍まで改善する見込み。リスク・リターンのバランスは国内外の競合他社の中でも良好であると考える」、「業績は需要回復と燃油費の減少、固定コスト削減が奏功し、11年3月期から回復に転じると予想。営業利益は10年3月期27億円(EPS-5.8円)、11年3月期には469億円(EPS8.0円)、12年3月期には766億円(EPS14.8円)と、V字回復を予想する」と指摘。目標株価を11年3月期予想EV/EBITDA8.0倍の340円と設定。投資判断「Overweight」で新規カバレッジを開始した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

■ドル円予想/1-3ヶ月スパンでは90円-98円のレンジ相場か

週明けの東京市場では、ドル/円相場はグローバル景気の回復期待と株価上昇を背景に、95円台まで上伸した。しかし、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は25日、金融・財政政策の「出口戦略」が不透明な状況では、長期的な観点からポジションを構築していくのは時期尚早であり、ある程度予測可能な時間軸で調整していくことになるとして、「目先、衆院選挙後、新政権の金融・為替政策を巡る思惑から一段と円高に振れるリスクはあるが、1-3ヶ月のスパンでは引き続き90円-98円 程度のレンジ相場を予想する」と語った。

小笠原さんのコメント(一部抜粋)は次のとおり——。

今週末には衆院選挙を控えている。大方のメディアの予想通り民主党が大勝すれば、安定政権樹立が好感され、円はサポートされよう。また、民主党政権では日銀の独立性が尊重され利上げし易くなる、あるいは財務省が為替介入をしにくくなるなどの思惑等も、新政権の円高容認と捉えられるかもしれない。衆院選挙後1ヶ月程度のスパンでは、再び92円台まで円高に振れる可能性があろう。

▼今日の債券相場/一部現物に戻り売り圧力も、抵抗力の過大評価は禁物

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

本日の想定レンジとコメント

20年債の入札結果を含めた昨日の相場概況は前述のとおり。印象としては、相場の地合いは良い。一方、米国市場は株高債券高。朝方は強めの景気指標などを受けて、NY ダウは前日比100ドルを超える上げを見せたが、終値は結局、30.01ドル高の9,539.29ドルにとどまった。米10 年国債利回りも一旦、上昇後に反落、4bp低下の3.43%となった(6時28分現在、ブルームバーグ)。米2 年国債入札はまずまずの結果。したがって、LIFFE のClose の地合いが引き継がれることは基本的になく、本日も株価次第の面は残るものの、外部環境は若干のフォローと見込まれる。

以上から、本日の相場はまず、もみ合い強含みの展開を予想する。10 年の1.30%接近に代表されるように、一部の現物には戻り売り圧力が強そうである。ただ、下値で買えていた向きは決して多くなく、その抵抗力を過大評価するのは禁物と言える。イールド・カーブは昨日の新発20 年債の消化具合によるところも少なくないが、来月のインデックスが通常より長期化することを踏まえ、先物連動の強いゾーンを除けば、若干、フラット化と予想する。

ところで、選挙後の民主党中心の連立政権を安定と株式市場が好感する一方、債券市場も、同政権下で大きく財政規律が弱まることはないとの再評価から、やはり好感しているようである。もちろん、その債券市場参加者の判断は正しいと考えるが、相場横断的に見ると奇異に映る部分もある。

本日の予想レンジ

10年301回債利回り : 1.310%〜1.330%

長国先物9月限 : 138円83銭〜139円15銭

▼今日の長期金利/低下余地探る半面、株高と衆院選後を意識し下げ渋る

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした——。

<予想レンジ>

・長期金利(#301) 1.305%〜1.325%

・債券先物(9月限) 138.90円〜139.15円

<シナリオ>

長期金利は保ち合い。昨日の米債続伸を手掛かりに低下余地を探ろうとする半面、株高持続と「8.30衆院選」後の債券投資環境を意識して下げ渋る。

債券先物チャート

9月限の日足は2日連続の陰のコマ。水準を少し切り上げたものの気迷いムード。

【チャート・ポイント】

141.91円:年初来高値(08年3月19日ザラバ高値)

140.19円:年初来高値(1月15日ザラバ高値)

139.97円:2月23日のザラバ高値

139.71円:3月23日のザラバ高値

139.36円:8月21日のザラバ高値

<139.15円:本日の9月限予想レンジ上限>

≪138.97円:昨日の東証9月限終値、前日比+0.06円≫

138.94円:5日移動平均

<138.90円:本日の9月限予想レンジ下限>

≪138.83円:昨日のLIFFE先物9月限終値 東証日▲0.14円≫

138.39円:転換線

138.25円:基準線 

138.14円:20日移動平均

138.05円:雲上辺(本日)

137.99円:マド埋め(8月14日ザラバ高値)

137.56円:マド埋め(8月13日ザラバ高値)

137.22円:雲下辺(本日)

137.22円:50%水準(135.47円→138.97円)

137.13円:8月10日ザラバ安値

136.92円:マド埋め(6月19日ザラバ高値)

135.47円:年初来安値(6月11日のザラバ安値)

132.05円:昨年来安値(08年6月13日のザラバ安値)

▼2-5-10-20年債の関係/年末から来年3月末までは相場は強気基調か

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は、2-5-10-20年の各国債の関係について次のようにコメントした——。

米債高や株安という外部環境の好転を映し、昨日の相場は全般的に小高かった。加えて、20年国債入札は結果良好だった(最低落札価格100円05銭、平均落札価格100円08 銭、応札倍率3.42 倍)。また、5 年国債利回りが一時、0.620%と2005 年9 月以来の低水準となった。ただ、10 年は相対的に若干、弱かった。

さて、昨日の相場を踏まえ、10-2 年と10-5 年(図表1)、20-5 年と20-10 年(図表2)の各々の関係を観察してみよう。

図表1 からはまず、10-2年のスティープ化がある程度修正されたとうかがわれる。一方、10-5年は10-2 年ほどには修正が進んでいない。したがって、10-5 年のフラットニングや5 年ブレット売りの2、10 年のバーベル買いは考慮すべきオペレーションである。上記のとおり、昨日、5 年国債利回りは4 年振りの低水準となっている。ただ、明日に2 年債入札を控えており、2 年ロングが絡むオペレーションはそれ以降の取り組みが妥当かもしれない。

▼NY貴金属相場/NY金&銀=レンジ内で右往左往のマーケット

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場について、概ね次のようにコメントした——。

金&銀

アジア時間はまたとても静かなマーケットになりました。Goldは東工取のDay sessionが終わるまでほとんど944-945ドルの動きに終始。その後ロンドンが始まってから一時! 948ドルまで上昇。その後もしっかりで、ニューヨークでは一時954ドルまで値を戻しましたが、引けにかけて940ドル台半ばまで下落。東京と変わらぬレベルで戻ってきました。

Silverは一昨日14.40前後で大量に買っていた米系銀行が、昨日は14.10近辺で売りを出していましたが、これまたロンドン勢が入ってくると14.20まで上伸。ニューヨークでは14.45まで上昇して結局は14.30で終わり。Goldよりしっかりした印象は銅が強いことから来ていますね。いずれもレンジ内で右往左往のマーケットでした。

▼米欧商品市況/パラジウム=大幅続伸、銀=続伸、粗糖=上伸

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された25日の海外商品市況は次のようになった——。

【NY貴金属=プラチナを除き上伸、米消費者信頼感指数の上昇を好感】

金は小反発。対ユーロのドル安・原油高で買いが先行したあと、米消費者信頼感指数の上昇をはやして急伸した。ただ、株価の押しや原油の急反落で上げ幅を削った。

銀は続伸。前日の安値を維持して戻り歩調となったあと、ドル安・原油高や株価上昇、金の上値追いをはやして急反発した。ただ、利食い売りで高値から下押された。

プラチナは軟調。ドル反落や原油反発、南ア鉱山会社のスト、株価上昇で値を飛ばしたが、ドル反発や株価の押し、原油の急反落を嫌気して前日の安値を割った。

パラジウムは大幅続伸。先週の高値を抜いたあと、ドル高・原油安で値を消したが、ドル安・原油高の加速や金の急伸がテクニカル買いを誘い、一代高値を更新した。

【NYソフト=コーヒーは続落、粗糖は上伸】

アラビカ・コーヒーは続落。軟調に始まった12月限は、124セント台付近まで値を戻したが、この日の高値圏で買い控えられたことが嫌気され、終盤に軟化した。

粗糖は上伸。10月限は目新しい材料に欠けたものの、強気のファンダメンタルを背景に22.00セントを挟んで上下を繰り返した。しかし、終盤は買いが途絶えてやや上げ幅を削った。 (オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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■2009年6月株主総会議決権行使結果について〜取締役選任議案への反対比率は上昇〜
日興アセットマネジメント株式会社(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー氏)は、2008年7月から

2009年6月までに開催された投資先企業1,954社の株主総会における議決権行使の結果をとりまとめました。
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