V字回復の虚実・ドル円予想ほか

★東証1+2部時価総額(14日)=287兆9751億円(前日比+5兆2181億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価はゴールドマン・サックスなど米企業の好決算を好感した米国株高を受けて堅調に推移した。だが、狭いレンジ内での値動きに終始。日経平均が終値で前日比+42.52円高の9304.33円、またTOPIXも同+2.15高の870.72、JASADAQ指数は同−0.09安の46.71となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは26業種。海運業、石油・石炭製品、ガラス・土石製品などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場はまちまちの動き。ドル円相場は米国企業の好決算を受けてドル高が進んだが、東京市場では円が反発。93円台半ばで推移。ユーロ円はやや強含みで、130円台後半で推移している。

★大証=8月3日、シンプレクスAMの「WTI原油ETF」(1671)を上場へ

株式会社大阪証券取引所は8月3日、シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社(代表取締役社長:水嶋浩雅)が新たに設定する「WTI原油価格連動型上場投信」(WTI原油ETF,コード:1671)を上場する。WTI原油ETFは日本初の「金銭信託・金銭解約型上場投資信託1」であり,国内で組成された原油価格に連動するETFの上場も今回が日本で第1号となる。

★堀内AIA社長のFXコメント=皆で円売りをやったけど、あまり上がらなかった?

AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。「ひどい閑散相場であった。なんだか印象としては、皆で円売りをやったけど、あまり上がらなかったって感じ。引け前にまたドタバタやるのかも知れないが、だから何?ってしらけとんぼ」。(7月14日。夜中。)

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■V字回復の虚実/「失望」の裏=過大な期待を招いた「真因」とは?

東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「内外の景気回復期待が失望に変わったことで、世界の株価がまた調整を余儀なくされた」として、景気動向に関して次のように語った——。

<過大な期待=特に、DI型が誤解を招きやすい>

米国の景気指標の中にはV字型回復を示唆するものが出てきているが、その一方で雇用は大幅減少を続け、失業率は一段と上昇、期待が大きかった分、失望を呼んでいる。日本でも生産や輸出がV字回復し、景気ウォッチャー調査も、現状判断DI、先行DIともにV字型の反発となっている中で、やはり雇用は一段悪化し、倒産件数も増加している。しかし「失望」の裏には、指標の解釈を誤解して過大な期待を持ってしまったこともある。特に「良くなった」か「悪くなった」かの方向を尋ねるDI型が誤解を招きやすい。

▼今日の株価予想/7月のSQ値(9386円)を終値で上回るか?

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は戻りを試す展開が続きそうだ。前日の流れを引き継ぎ資源関連株や金融株など主力株の堅調が予想されることや、米株市場で引け後発表したインテルの決算内容を好感し、半導体関連にも見直し買いが予想される。日経平均は昨日上値抵抗となった5日や75日移動平均線を上回るスタートから、7月限SQ値(9386円)を終値で上回ることができるかどうか。ただ、5日移動平均線の下落が続く可能性があり、引けで押し戻される展開も想定する必要があろう。

話題の銘柄

4088エア・ウォーター/産業・ケミカル・医療関連事業の成長性に期待・目標株価1250円 

バークレイズ・キャピタルでは、同社について、(1)エネルギー関連事業で直販比率上昇等により今期に対前期比3億円の営業増益を予想、(2)医療関連事業で滅菌サービスの改善継続等により同7億円の営業増益を予想、(3)産業関連事業で主に数量減により同6億円の営業減益を予想、(4)ケミカル関連で粗ベンゼンの交易条件悪化及びガス精製の数量減等により同12億円の営業減益と予想、——などを織り込み、今10.3期は営業減益を予想した。粗ベンゼンなど基礎化学品の苦戦により会社計画も未達を見込む。だが、来11.3期については、◇産業ガスなどの産業関連で今期比7億円の増益、◇ケミカル関連でコークス炉ガス精製事業の数量が回復、◇電磁鋼板用マグネシアの拡大、◇シャープ堺工場向けのオンサイトプラントが本格的に収益に寄与してくること、——などにより増益となる見通し。また、今後5年程度のスパンでは、新株予約権行使に伴う希薄化効果を考慮しても、ROEは9%程度以上で推移すると公算が大きいと指摘。健全な財務体質を鑑み、化学セクター主要他社との比較からも株価の割安感は強いという見方を示した。今後の業績は、営業利益ベースで、今10.3期を、会社予想270億円に対し、250億円(EPS67.9円)、来11.3期を270億円(EPS78.7円)、12.3期を290億円(EPS78.4円)と予想。投資判断を新規に「1-オーバーウエイト」、目標株価を1250円(今期PER18.4倍)としてカバレッジを開始した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

■ドル円予想/90円台半ばへ反発はあっても上値は重い

先週、ドル/円レートは一時91.79 円とほぼ5ヶ月ぶりの水準に下落した。この数ヶ月間ドル/円は94円-100円 のレンジ内で推移してきたのだが、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は14日、米国雇用統計の悪化や株価の下落が市場参加者の景気回復期待を削ぎ、ドル円を圧迫しているようだとして、「投機筋の円ロング・ポジションの巻き戻しで90 円台半ばへ反発する可能性はあるが、米日の金利格差の縮小とボラティリティの高止まりを考慮すると、ドル/円の上値は重い」と予想した——。

<目先は、押し目買いのチャンスかもしれない>

足下、投資家のリスク許容度の低下がドル/円の下押し要因となっている。グローバル金融市場の調整で、しばらく積極的な対外証券投資はあまり期待できない。また、IMM統計によれば、7月7日時点の円ポジションは1万7117枚のロングとなり、3月上旬(1万8906枚)以来の水準に増加している。ドル/円の急落が先週後半であったことからすると、円のロング・ポジションはさらに積み上がっているとみられる。ただ、2004年から直近までのドル/円と円ポジションの関係からすると、足下、円のロング・ポジションは5〜6万枚と、2004年以降の最大規模近辺まで拡大していると推測され、短期的にはドル/円の下落余地は限定的だろう。むしろ良好な米国経済指標や企業の決算発表次第では、ポジションの巻き戻しで95 円近辺まで反発する可能性があり、目先は押し目買いのチャンスかもしれない。

▼NYドル円/米企業決算を好感して、一時93.78円まで上昇

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

海外FX市場サマリー・・・GSの決算

ドル円は続伸。一時93.78円まで上げた。ジョンソン・エンド・ジョンソンやゴールドマン・サックスの決算が市場予想を上回ったことを支えに米国株が上昇しクロス円が買われたことを受けた。米10年債利回りが上昇したことも円売り・ドル買いを誘った。米国株式市場の取引終了後に発表されたインテルの第2四半期決算が大幅に市場予想を上回るとストップロスを巻き込んで上げ幅が広がった。もっとも、米国株が一時下げに転じると92.72円まで売り込まれる場面があった。14日に発表された米小売売上高や米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったものの、時間外のダウ先物が伸び悩んだ場面であったため反応は限られた。

ユーロドルは小反落。一時1.3911 ドルまで下げた。対スイスフランで一時ドル買いが強まったことや、原油先物相場が売り込まれたことなどを受けてユーロ売り・ドル買いが膨らんだ影響が残った。ただ、米国株が上昇した上、インテルの決算が良好だったため買い戻しが入り下げ渋って引けた。

ユーロ円は続伸。一時130.95円まで上げた。米株高や強いインテル決算を受けた動き。もっとも、米国株が下げに転じた場面では129.35円まで下げていた。

▼今日の債券相場/相場は続落、カーブはスティープ化一服と予想

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

本日の想定レンジとコメント 

想定どおりの調整が来た。ただ、目先は押し目買いの投資家も多く、大きな調整にはそのロングも必要になる。突っ込み売りは勧めない(上記参照)。米国市場は株高、債券安。米10 年国債利回りは12bp 上昇の3.47%(6時34 分現在、ブルームバーグ)と外部環境はアゲインスト。したがって、本日の相場は続落と予想する。カーブはさすがにスティープ化一服を見込む。金融政策決定会合では、企業金融支援の期限延長の有無が多少注目されよう。しかし、次回までに延長決定は必至の状況であり、相場への影響は乏しい。(AM6:42、佐野さん)

【本日の筆者の予想レンジ】

10年302回債利回り : 1.340〜1.365%、 長国先物9月限: 138 円14 銭〜138 円46線

▼国債推奨中間レビュー/根底の相場観は強気=利喰いやドテンは早めに

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、7月の国債推奨オペレーションの中間レビューについて次のようにコメントした——。

<2年中心に短期債低下と、14〜15年ゾーンの上昇が目立った>

2日の本レポートで挙げた今月の国債推奨オペレーションをレビューしてみよう。まず、先月末から昨日までの国債イールド・カーブの変化を確認すると、下図のようになった。基本的にツイスト・スティープだが、2年中心に短期債の低下と14〜15 年ゾーンの上昇が目立った。

ディレクションの推奨は、「10年国債利回りの1.30%台前半でドテンショート。逆に1.40%台ではロング」だった。今月に入ってからの10 年国債利回り(2日まで301 回債、以降302 回債)のレンジは1.265〜1.370%。1.560%(11 日)も見た先月に比べると大きく水準を切り下げた。したがって、これまでのロングを利喰い、想定より良いコスト(1.30%前後として構わないだろう)でショートができた格好。この推奨は前掲1.560%をピークに今後、利回りは低下傾向と考えるものの、年末までは1.30%〜1.40%台での滞空時間が長いという相場観に基づくオペレーションである。

同じ需給相場でも、国債増発という供給サイドより、投資家の余資積み上がりという需要サイドの方がポイントというのが筆者の見方だった。同時に、足元の景気は回復基調にあり、政権交代の可能性が高い中、そもそも市場が強く懸念していた財政悪化の霧が晴れるのは、来年度の国債発行計画などが明らかになる年末頃と考えるのが妥当。景気減速感も強まり、そこから本格的な需給相場が展開される公算が大きい。

■NY金と株価/最近、株価とgoldは同じ方向に動いている

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場について、概ね次のようにコメントした——。

昨日もまたほぼ一日外出でした。アジアのGoldはしっかりだったようです。やっぱり底値確認で買いが先行、狭いレンジでしたが高値引け。その後のロンドン・ニューヨークもしっかりで高値は928ドル。その後925ドル近辺で引け。予想よりもよかったRetail Sales(小売売上高)とPPI(生産者物価指数)、そしてGoldman Sachsのこれまた予想を遥かに上回る黒字の決算により株価が堅調、そしてそれはgoldに対してもpositiveだったようです。最近は株価とgoldはおなじ方向に動いています。

▼米欧商品市況/NY貴金属=軒並み続伸、大豆=当限除き急反発

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された14日の海外商品市況は次のようになった——。

【NY貴金属=軒並み続伸、予想を上回るPPIをはやす】

金は堅調。原油・株価の上昇で前日の高値を抜いたあと、PPIが事前予想を上回ったことから上値を伸ばしたが、ドル高加速や原油の反落で一時マイナスに転落した。

銀は続伸。前日の高値を抜いたあと、原油・金・銅の上昇をはやして上値を伸ばしたが、13ドルにとどかずに買いが途切れ、ドル反発や原油の反落で上げ幅を削った。

プラチナは大幅続伸。1100ドル割れを拾われて買い安心感が広がるなか、株価や原油、金の反発で前日の高値を突破した。ただ、ドルの反発や原油反落で伸び悩んだ。

パラジウムは大幅続伸。前日の高値を抜いたあとも堅調地合いを保ち、PPI上昇や金の上値追いをはやしてテクニカル買いを誘い、一週間ぶりの高値に値を飛ばした。

【シカゴ穀物=大豆は当限を除き急反発、コーンは当限を除き急伸】

大豆は当限を除き急反発。11月限は反発。作柄が予想を下回って買いが先行したあと、大豆・大豆油の大口成約をはやして上値を伸ばした。産地の降雨予報やドル反発・原油反落で値を消したが、売り方の買い戻しでプラスに切り返した。
コーンは当限を除き急伸。12月限は大幅続伸。作柄が改善しなかったことから前日の高値を抜いたあと、原油・株価の上昇で上値を切り上げた。産地の降雨予報で値を消したが、前日の終値で下げ止まり、買い戻しで序盤の高値を突破した。
(オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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