米FRB金融政策1・今週の株式相場ほか

★東証1+2部時価総額(12日)=312兆0777億円(前日比+3兆2223億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は日経225の10,000円の大台達成で利益確定売りなど一服感。日経平均 が終値で前日比−67.79円安の10068.03円、またTOPIXも同−0.04安の950.50、JASADAQ指数は同+0.41安の47.54となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは18業種。その他金融業、不動産業、建設業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は株価軟調を受けて円が堅調。ドル円相場は98円台前半で推移、ユーロ円は137円台前半で推移している。

■米FRB金融政策1/最大の課題=長期金利安定で住宅のダブル・ディップ阻止

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は12日、市場でのインフレ期待の高まりや長期金利の上昇を踏まえて、今後の米FRBによる金融政策の動向について、「FRB の新型ツイスト・オペ」として次のような見解を示した。第1回は、FRBを取り巻く経済・金融環境に関するコメントをご紹介する——。

ポイント:

原油高によるインフレ期待の発散を回避し、長期金利の安定を図ることで住宅市場のダブル・ディップを阻止する。それがFRBにとっての現下の最大の課題であり、政策目標であろう。こうした政策目標を達成する有力な方策は新型ツイスト・オペの加速である。

<住宅市場のダブル・ディップを示唆するモーゲージ申請件数>

米国の住宅市場には底打ちの気配がみられていたが、長期固定モーゲージ金利の急上昇を受けてモーゲージ申請件数が再び調整局面に入ったことから、秋にかけて“ダブル・ディップ”型の展開を示す可能性が高まっている(図表1)。

足元でモーゲージ市場に冷や水を浴びせているのが、長期国債利回りの大幅上昇であることは改めて確認するまでもない。米国30 年国債利回りは昨年末の2.6%程度から足元では4.6%超にまで上昇した。200 ベーシス超の上昇である。FRB によるRMBS 購入によって、30 年固定モーゲージ金利と30 年国債利回りのスプレッドが大きく縮小したことから、固定モーゲージ金利の上昇幅は抑制されているが、それでも、30 年固定モーゲージ金利は3 月末の4.6%強から足元では5.6%程度へ、100 ベーシス程度上昇した(図表2)。この結果、モーゲージ申請件数が顕著に落ちているのである。

■今週の株式相場/個別物色は旺盛な状態を維持も、過熱感に注意

みずほ証券・商品企画グループ投資情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は、今週の株式相場について次のようにコメントした——。

今週の東京市場は揉み合いの動きと予想する。個人投資家を中心に国内勢の投資意欲は昂進を続けており、1.個別物色は旺盛な状態を維持しよう。世界経済の底入れへの期待から「景気敏感セクター」との視点を背景に海外投資家からの日本株買いも相応の規模で継続すると見られる。但し、遂には財務面に不安を抱える業種・銘柄までもが急騰するなど2.過熱感は一層強まっている。また、G8財務省会合では各国の長期金利の上昇が取り上げられたが、米国でのそれは住宅部門などに相応の影響を及ぼしている。

今週の米国では週後半にかけて生産、住宅あるいは物価などに関する統計の発表が予定されている。イランの大統領選挙では現職が再選され、外貨準備の運用の多様化を打ち出している国々が参集するBRICs首脳会議も近い。専ら内部要因に軸足を置いた展開を続けている東京市場だが、③外部環境に神経質な局面を迎える可能性も考えておくべきではないか。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/出遅れ物色や好業績銘柄を選別する動き強まる

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は出遅れ物色の展開か。指数上昇には引き続き、金融株の動向がポイントになろう。

特に野村HDを筆頭に証券株で高値更新が目立つが、同社株価の1000円処までが金融株上昇の一つのメドか。また、今日は会社四季報、日経会社情報が発売となる。2008年度決算を終了し、新たに2010年度の見通しが加わるため、業績回復が見込まれる銘柄には注目が集まりそうだ。

日経平均の週足の一目均衡表では雲のなかの動きが継続しており、遅行線が基準線に接する10300円処がポイント。今週はそこを中心に10200円から10400円処に向けた上値が想定される。ただ、短期的には25日移動平均線からのかい離がプラス6.5%とやや拡大基調になりつつあること、また2007年10月高値を基点とした上値抵抗線に3月安値以降初めて到達したといった点には注意が必要である。

話題の銘柄

6502東芝/バランスシート改善で注目は中長期成長力へ、目標株価560円

前09年3月期の営業損失は2502億円と過去最悪だった。半導体事業では2799億円の損失。地方税に係る繰延税金資産を取り崩したこと、年金積立て不足や外貨建て資産の評価損もあり、前期末のD/Eレシオは405%まで悪化した。野村では、今後、資本増強策の実施に伴いバランスシートの脆弱性が改善すると見込む。今期業績は、固定費削減公表計画3000億円(社内目標は3300億円)の効果でV字型回復すると予想。社会インフラ部門や、NANDフラッシュの市況改善なども寄与する見通し。来11年3期は、原子力を中心とした社会インフラの増益基調と半導体の黒字化を見込む。事業別では、原子力事業を2021年3月期に1兆円にするという計画は、大幅に前倒しが可能。半導体事業ではNAND型フラッシュの技術的優位性を堅持し、今期は若干の赤字、来期以降に黒字転換するという見方を示した。これらを踏まえて今後の業績を見直し。営業利益ベースで、今10年3月期を、会社予想1000億円に対し、200億円→1000億円(EPS -11.8円)、来11年3月期を1500億円→2400億円(EPS 21.2円)と上方修正、12年3月期を3200億円(EPS 30.7円)と予想。レーティングを「2」→「1」、目標株価を320円→560円と引き上げた。 トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

●東証IPO銘柄

■クックパッド(株) (2193)
http://www.tse.or.jp/listing/new/index.html

当社は、創業以来、毎日の料理を楽しみにすることで心からの笑顔を増やすことを理念として、料理レシピ検索・投稿サイト「クックパッド」及び モバイルサイト「モバれぴ」を運営しております。運営サービスを基盤として、法人向けにはマーケティング支援事業及び広告事業、ユーザー向けには会員事業を展開しております。当社は今後とも、インターネットテクノロジーを活用し、全ての家庭のあらゆるシーンに料理を楽しみにするきっかけを提供してまいります。 会社ホームページ:http://cookpad.com/

■米FRBとドル相場/長国買入れ継続⇒インフレ・ドル安懸念で金利上昇?

大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は12日、「米国をはじめとした最近の長期金利上昇の要因は、明らかに期待インフレ率の上昇にある」と語った。

その上で、米FRBは、1.長期国債買い入れを継続(拡大)して量的緩和政策を維持するのか、それとも2.出口政策を始める時期が迫っているという姿勢を示してインフレ期待の抑制を図るのか、「岐路に立たされる」と予想する。前者は、短期的には需給改善効果で金利が低下しても、インフレ・ドル安懸念による金利上昇を促すことになる。後者は短期的には利上げ期待で金利が上昇しても、インフレ・ドル安懸念による金利上昇を抑えることになる。ただ、亀岡さんは、「雇用減少が止まる頃までは、国債買い入れを止めて出口政策に傾斜する決断をできないのではないか」と見ている。

■今週の予想レンジ(先週のレンジ)

ドル/円: 96.00− 99.00 ( 97.09− 98.86)

ユーロ/円:135.00−140.00 (135.70−138.33)

ユーロ/ドル:1.3900−1.4300 (1.3806−1.4178)

豪ドル/円: 76.50− 81.50 ( 76.91− 80.45)

豪ドル/ドル:0.7900−0.8300 (0.7828−0.8237)

▼FX相場予想/ドル円=夏相場に向けてエネルギーを蓄積している?

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は12日夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。

しかし、外から眺めていてドル円の姿は異常だったよ。こいつだけでしょ、まともに動いていないの。夏相場に向けてエネルギーを蓄積してくれているものと勝手に判断。最後の花火が一番きれい、なんてね。クロス円もガンガン上がってくれて結構でがんすよ。山−谷−山に向かっているから、次の順番は?夏以降だね。ユーロの上昇は順調で何より。スイスフランも結構でがんす。(6月12日夜)

▼海外FX相場/ドル円は反発、ユーロ円は小幅ながら4日続伸

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

海外FX市場サマリー・・・週末のため小動き

ドル円は反発。序盤は対欧州・オセアニア通貨でドルの買い戻しが強まったことにつれて、一時98.43円の本日高値まで値を上げた。その後は、ユーロやポンド絡みの取引が中心になったため、徐々に値動きが鈍った。市場関係者からは「週末とあって持ち高調整を目的とした小口取引に終始した」との声が聞かれた。この日発表された6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)は予想より弱い内容となったものの、為替市場への影響は限定的だった。

ユーロドルは反落。欧州市場の流れを引き継いで売りが先行。時間外の米株価指数先物の下落を背景にリスク資産圧縮目的のユーロ売り・ドル買いが強まると、目先のストップロスを巻き込んで一時本日安値となる1.3935ドルまで値を下げた。ただ、売り一巡後はショートカバーが入り、やや下げ幅を縮小して取引を終えた。ポンドドルがロンドン・フィキシングに絡んだ買いで一時持ち直したことも相場を支えた。

ユーロ円は小幅ながら4日続伸。欧州市場の流れを引き継いで売りが先行。ユーロドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが強まると、一時136.88円まで値を下げた。ただ、売り一巡後はショートカバーで値を戻す展開に。ユーロドルの買い戻しにつれたほか、NYダウが持ち直したことが相場を支えた。

▼今週の債券相場/10年1.50%台半ば〜後半での一定の押し目買い確認

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

今週の債券相場見通し……10年301回債利回りは1.475〜1.550%と予想

米10年国債利回りが4.00%をつけて反落したのはフォロー。ただ、それがトレンドになると考える参加者は少ないだろう。また、株高への反応は鈍いものの、それが続けば相場の足を引っ張ることには違いない。そして、7月債からの増発に対する懸念は続こう。一方、10年の1.50%台半ばから後半、5年の0.90%接近といった水準での一定の押し目買い勢力は確認できた。以上から、今週の
10年301回債利回りは1.475〜1.550%と予想する。イールド・カーブは20年債入札後はさすがにフラット気味となろうが、大きな動きには至らないと考える。

▼今週の長期金利/1.50%台前半を中心としたレンジ形成、と予想

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした——。

<予想レンジ>

・長期金利(#301) 1.480%〜1.540%

・債券先物(6月限) 135.75円〜136.35円

<シナリオ>

長期金利は不安定な米長期金利動向をにらみながら1.50%台前半を中心としたレンジ形成。

ポイントは(1)米長期金利動向に引き続き左右されるわが国債券市場、(2)金融緩和政策に飛び火しそうな財政拡大の「出口戦略」議論、(3)懐疑のなかで育つ強気相場、楽観論優勢なら成熟段階へ〜株価。

債券先物チャート

6月限の日足は限月間のマド埋め(136.38円)をうかがう態勢だが、まずは転換線(136.21円)の回復が先決。

【チャート・ポイント】

141.91円:年初来高値(08年3月19日ザラバ高値)

140.19円:年初来高値(1月15日ザラバ高値)

138.92円:マド埋め(3月25日ザラバ安値)

138.20円:雲上辺(本日)

137.69円:マド埋め(4月2日ザラバ安値)

137.22円:雲下辺(本日)

136.98円:マド埋め(5月21日ザラバ高値)

136.58円:20日移動平均

136.44円:基準線 

136.38円:限月間マド埋め(6月9日の6月限ザラバ安値)

136.21円:転換線

<136.20円:本日の9月限予想レンジ上限>

136.06円:5日移動平均

≪136.01円:先週末の東証9月限終値、前日比+0.42円≫

≪136.00円:先週末のLIFFE先物9月限終値 東証日▲0.01円≫

<135.95円:本日の9月限予想レンジ下限>

135.82円:38.2%水準【132.05円vs.141.91円】

135.47円:6月11日のザラバ安値

135.46円:08年10月24日のザラバ安値

134.38円:23.6%水準【132.05円vs.141.91円】

132.05円:年初来安値(08年6月13日のザラバ安値)

●新刊書『会社四季報』夏号

2010年3月期業績予想=減益組と増益組が判る

6月15日(月)発売!

『会社四季報』2009年夏号

定価=通常版1850円(本体1762円)、ワイド版 2300円(本体2190円) 

東洋経済新報社  WEB: http://shikiho.toyokeizai.co.jp/

By 東洋経済新報社 『会社四季報』編集長 安西 達也 氏

日経平均株価が一時、1万円台に乗せるなど、株式市場は上昇基調にあります。株価は金利や為替、投資家の投資意欲、政治情勢など、さまざまな要因から決定されますが、何と言っても企業の収益状況が今後、どう動くかが最大の焦点になります。 

15日に発売された『会社四季報』2009年3集・夏号では、全上場会社約3800社について、今期、来期の業績2期予想を行っています。その結果を3月決算会社に関して集計してみると、2009年3月期の54%減益に続き、10年3月期も2ケタの減益予想になりました。今期後半には、景気対策の効果なども出て、需要がある程度、持ち直し、企業収益にも回復感が出てくると予想されます。しかし、通期で見ると、大幅な減益基調からは脱せそうもありません。業種別に見ると、自動車が今期も大幅赤字に沈みます。機械や精密機器など海外依存度が高い業種、鉄鋼や化学など素材産業も減益が続きます。一方、増益組は電力・ガス、情報・通信、医薬品などです。

株式市場は今年度後半の景気回復を織り込み、上値を切り上げています。変化の方向がプラスであることは間違いないとしても、その回復度合いをどう判断するか、ていねいな検証が必要です。最新の『会社四季報』をぜひ、ご活用ください。

ニュース・チェック

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

日興アセットマネジメント株式会社

■「第7回マーサーMPA(Japan) アワード 2009」を受賞
日興アセットマネジメント株式会社(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー氏)が運用する「国内株式

ファンダメンタル・バリュー戦略」は、このたびマーサージャパンが選定する「第7回 マーサーMPA(Japan)

アワード 2009」を受賞しました。
http://www.nikkoam.com/about/release/data/090612_j.pdf

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)

■内部統制システム構築の基本方針の一部改訂に関するお知らせ
http://www.dena.jp/ir/

株式会社サイバーエージェント(4751)

■「Amebaモバイル」にてアメゴールド還元型「スポンサーサイトサービス」を開始

http://ir.cyberagent.co.jp/