欧州危機とG20・株式相場予想ほか

★東証1+2部時価総額(2日)=272兆0731億円(前日比+10兆1905億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は米国株の続伸や円安にも関わらず、朝高から上げ幅縮小。日経平均 が終値で前日比+49.94円高の8769.72円、またTOPIXも同+7.29高の833.98、JASADAQ指数は同+0.04高の41.12となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは18業種。輸送用機器、ゴム製品、不動産業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場はECBの利下げ幅が予想比小幅だったことからユーロが堅調、ドルと円が軟調。東京市場では一時、ドル円が100円の大台に乗せた。ドル円相場は99円台後半で推移、ユーロ円は133円台後半で推移している。

★ハドソン=「2009年第2四半期ハドソンレポート」で分かった日本企業の人材戦略

世界的な人材サービス会社であるハドソンがまとめた「2009年第2四半期ハドソンレポート」によると、前四半期の31%を下回る22%の企業が2009年第2四半期に雇用を計画していると回答。今年2月に実施した調査の対象となった418名のエグゼクティブのうち、コスト削減施策を実施したのは49%だった。また、雇用者数の削減はコスト節約の望ましい方法であると、46%の企業が回答している。その一方で、37%の企業が、従業員採用の望ましい方法として人材コンサルタント会社を利用している。

■欧州危機とG20/IMF融資枠拡大だけでは、欧州危機防止には力不足?

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は昨夜、閉幕したロンドンG20と欧州危機という課題との関連性に関して、次のような指摘を行った——。

ポイント:

G20 首脳会合ではIMF 融資枠の拡大が決定された。危機対応の遅れが目立つ欧州が国際的な支援強化を強く迫ったからである。しかし、IMF 融資枠の拡大だけで欧州危機を押さえ込めるわけではない。国際金融の世界は一筋縄では行かないのである。米国の景況感改善は素直に評価すべきであるが、欧州危機発生リスクについては引き続き注意を怠れない。

<市場の景況感は改善を続けよう>

1.製造業先行指標を中心とした米国経済指標の改善、2.不良資産買取プログラムの始動や時価会計基準の緩和を背景とした米国金融不安の後退、3.モーゲージ金利低下等に伴う住宅金融の回復を主因とした米国住宅市場の早期底入れ観測、4.政策投資銀行の融・出資枠大幅拡充に伴う国内企業資金繰り不安の後退、5.追加景気・株価対策導入観測、などを背景に市場の景況感は当面改善を続けるだろう。

■株式相場予想/9000円台前半越せば、約1万2000円まで真空地帯

オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は、「最近、日経平均で9000円台前半までの取引が多く、この価格帯での戻り売りをこなすと1万2000円辺りまでほぼ真空地帯だ」と語った。

世界景気について悪いニュースが多く、世界貿易も悪い知らせばかり。こうした環境下では、貿易に依存する卸売業(大半が、総合商社)と海運業は不振なはずだ。しかしそうした業種の株価は(最近、海運が出遅れの様相を強めているものの)悪い材料はわかっていると言わんばかりに底堅さを見せ始めている。

▼今日の株価予想/市場心理は好転、好材料重なり全面高の展開へ

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は全面高の展開となりそうだ。新年度相場入りに伴う新規マネーの流入期待から、金融を中心とした主力内需株や国際優良株などへの買いは続こう。円安進行が追い風になることや、原油価格の上昇なども資源関連株にとっては好材料となる。今晩の米雇用統計を気にするムードはあろうが、先高期待は強く終日高値圏で堅調な動きが想定される。

日経平均は直近3月27日のザラ場高値8843円を越え、9000円乗せの場面もありそうだ。昨年11月高値と今年1月高値を結んだ上値抵抗線に接近しており、まずはその水準での動きが注目される。

話題の銘柄

8601大和証券グループ/10年3月期は大幅な黒字回復が予想される、目標株価571円 

BAS-MLが証券業界のレポートを作成。大和証券グループ本社の投資評価を「買い」、野村ホールディングスの投資評価を「中立」として、カバレッジを開始。「最近の両社のPBRは業績の悪化を反映し0.9倍を下回っている。しかしながら、09年3月期は為替などでボラティリティが大きかったために、トレーディング部門で大きな損失計上を余儀なくされた面もある。現時点では、為替水準が落ち着いており、10年3月期は多額の損失計上は回避できよう。大幅な赤字が回避できると見られるため、両社のPBRは過去の平均的なボトムである1.0倍に切り上がると予想される」と指摘。大和証券グループ本社の目標株価を10年3月期予想の1株当たり自己資本571円に、妥当と判断するPBR1倍を当てはめ571円と設定。同じく、野村ホールディングスの目標株価を10年3月期予想の1株当たり自己資本581円に、PBR1倍を当てはめ581円と設定。大和証券グループ本社については、「10年3月期はパナソニックへの三洋電機株の売却が実施される模様。流動的な面もあるが、現時点では、10年3月期上期中の売却を見込み、営業投資有価証券関連損益を1100億円と予想する。これが奏功し、10年3月期の経常利益は980億円と、大幅な黒字回復となろう」と指摘。2009年3月期連結経常損益を1262億円の赤字(EPS-54.8円)と推定し、2010年3月期連結経常利益980億円(EPS28.7円)、2011年3月期306億円(EPS13.9円)を予想している。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ドル円予想/ドル全面安に後ろ向いている通貨は触りたくない

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。

友人曰く、「なんで皆99円台買ってるの?」

私は、「外国人たち、日本経済だめだから円売りだとか騒いでるよ。」

友人曰く、「え、そんなこと言ったら、500円じゃないの。」

私は、「90−100は非武装地帯だから何もしないの」と答える。

“ドル円の鬼”と言われた私が、ユーロばっかりやっているんだから、時代も変わったものだ。

ドル全面安の時に、後ろ向いている通貨は何考えているのかよくわからんから、あまり触りたくない。株価の反騰はたいしたもので、株価は1−3月が底と読んだようである。(4月2日夜中)

▼クロス円投資戦術/一旦利食い、再度下押ししたところで買い入れたい

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

2日は東京時間の午後から、急に為替相場は動き出しました。きっかけは英国ネーションワイド住宅価格が予想−1.5%に反して、0.9%という強い結果になったことでした。特に2日は、ECBやG20を前にしてリスクを回避して市場が薄くなっていましたから、かなり勢いがついています。その後はポンド円の上昇がその他クロス円にも波及。ドル円は99円43銭、ユーロ円は131円90銭、ポンド円は144円76銭まで買いが進みました。クロス円では押し目を拾ってきましたが、大分高値に来ています。一旦利食いをして、再度下押ししたところで買いを入れたいと思っています。

▼今日の債券相場/株高背景に、10年1.40%を1つの判断基準に

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

本日の想定レンジとコメント

5月までの利回り低下後、生産の回復や株高などを受けて、10 年国債利回りで1.60%近くまでの反発場面が6〜8月に訪れるというのが筆者のメイン・シナリオだった。上述のように、それは今も不変である。しかし、国債増発懸念が加わる格好で弱気相場が先取りされている感がある。昨日は米国の時価会計ルールの緩和などを主因にNY ダウが216.48 ドル高。本日、日経平均株価が9,000 円台を回復しても不思議ではない。そこで、10年の1.40%を1つの判断基準に考えている。その前後で投資家の押し目買いが入らないと、前掲の先取りの可能性が一段と高まろう。本日の相場は急落後、下げ渋り、その回答は来週以降に持ち越しと見る。こうなると、今晩発表の米雇用統計も気になる。カーブは7年以降でフラット化と予想。(AM6:49、佐野さん)

本日の筆者の想定レンジ(長国先物3月限) : 137 円33銭〜137 円71銭

■4-6月長期金利予想/予想レンジ1.20%〜1.60%だが、6月中旬までに天井打つ

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした——。

石井さんは4-6月期の長期金利見通しについて、「当面は債券の売り/買い要因がほぼ拮抗するなか、売りがやや優勢」とした上で、予想レンジを1.20%〜1.60%へと、下限を1.15%から上方修正した。「長期金利は強含みで推移するが、6月中旬までにはピークアウトする」と見ている。

<今日の予想レンジ>

・長期金利(#299) 1.380%〜1.400%

・債券先物(6月限) 137.40円〜137.70円

<今日のシナリオ>

長期金利は一段高に。昨日のG20サミットを受けた世界的な株高/債券安の流れを引き継ぐ。

▼4月の国債推奨オペ/一段の利回り上昇場面では、5年に切り替える

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は、先月の国債推奨オペレーションの結果と今月の推奨について、おおよそ次のように語った——。

3月4日に挙げた今月の国債推奨オペレーションは以下の2つだった。

ディレクションは10 年1.30%台のロングを利喰いたいと考えた。最終ターゲットは1.00%台だが、まず、1.20%台前半で半分落とし、そこから再び1.30%前後まで上昇するならポジションを回復するとした。そして、イールド・カーブに関しては、20-5年スプレッドの「110bp 台前半でロング、120bp 台後半でショート」を継続、まずはロングからドテンショートを狙うとした。そして、これらは19 日の中間レビューでも変更なしとした。結局、
10 年債利回りは1.250〜1.340%のレンジで動き、ロングを残したままとなった。一方、20-5年スプレッドは113bp 強〜120bp 弱を推移、ロングがさらに積みあがった格好だ。

▼商品ブル・ベア指数/石油=即50ドル台に戻し、55〜60ドルを目指す

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された2日の海外商品市況と、「ブル・ベア指数」は次のようになった——。

あなたは強気?これ見て弱気!?ブル・ベア指数  

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今週のブル・ベア指数は下記の通りです。  

前々週 前週 今週 前々週 前週 今週

19 日 26 日 2 日 19 日 26 日 2 日

大豆     68 53 71 金      55 64 64

とうもろこし 66 59 68 銀      47 62 62

小豆     62 59 50 プラチナ   51 71 72

粗糖     56 58 61 アルミニウム 56 59 48

コーヒー   67 62 64 ゴム     47 56 63

米ドル/円 32 43 51 原油     68 64 55

ガソリン   68 67 59

灯油     69 65 58

注:「コーヒー」はアラビカコーヒーが対象。

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【総 括】

新年度入り4月2日付ブル・ベア指数はドル・円が前回3月26日の43からさらに51まで上昇し、ドル高・円安意見が拡大。今回商品の同指数は、上昇・低下品目がほぼ真っ二つに分断。国際穀物、ゴム、粗糖やコーヒーといったソフト商品が好調な反面、石油、非鉄、小豆に弱気意見が多め。貴金属は高水準で横ばいとの予想。

今回も60以上の高水準入りが多く、上からプラチナ72、大豆71、コーン68、金とコーヒーの64、ゴム63、銀62、粗糖61の順。そのうち上昇率1〜3位に大豆、コーン、ゴム。1位の大豆は53から71に急反転。一方、40台以下の低水準にはアルミの48のみ。低下率1位がそのアルミで59から48に後退。低下率同率2位に原油と小豆が入った。 (オーバルネクスト/東京/橋本充平さん)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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