米国Change度・09年度金利見通しほか

★東証1+2部時価総額(22日)=273兆3515億円(前日比−1765億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は主力株が軟調のなか、総じて新興株が堅調。日経平均 が終値で前日比−40.66円安の8686.64円、またTOPIXも同−2.36安の827.60、JASADAQ指数は同+0.18高の41.15となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは10業種。その他金融、輸送用機器、情報・通信業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場はドル円、ユーロ円ともに円が上昇。ドル円相場は97円台後半で推移、ユーロ円は127円を挟む展開で推移している。

■米国Change度/先行するプラス効果vs.遅れて浮上してくるマイナス面

オバマ大統領を迎えて、米国が大きく方向転換している。レーガン時代から続いてきた「小さな政府」による市場優先政治や、一部の金持ち優遇の方針を大きく転換。代わって1930 年代にルーズベルト大統領のもとでなされた「政府主導」による弱者救済型社会政策が前面に出るようになった。

しかしその一方で、東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は22日、巨大金融資本の影響力という「変わらない米国」があるために、変わり方が中途半端で、見えにくくなっている面もあると指摘した。「この2つの米国が重なり合った結果、短期的には景気や株価にはプラス効果が先行する面があるが、遅れてそのマイナス面が出てくるとみられる。」

▼1-3月期GDP予想/内・外需とも総崩れ⇒過去最悪の前期比年率▲15.7%

大和総研・経済金融調査部(橋本政彦さん+熊谷亮丸シニアエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は22日、1-3月期GDPについて、「過去最悪の前期比年率▲15.7%」とする予想(暫定版)を行った——。

<統計史上初! 2四半期連続の年率2桁マイナス>

5月20日公表予定の2009 年1−3月期GDP1次速報では、実質GDP成長率が前期比年率▲15.7%(前期比▲4.2%)と予想する。2008 年10-12 月期は前期比年率▲12.1%とオイルショック時(1974 年1-3月期:同▲13.1%)以来のマイナス幅となったが、1-3月期はさらに悪化が加速、過去最大のマイナス成長となる見込み。また、2四半期連続の2桁マイナス成長は統計史上初となる。

▼3月貿易統計/輸出が底入れした可能性が高いことを示唆

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は22日、3月の貿易統計について、「輸出は底入れした可能性が高いことを示唆するものであった」として次のようにコメントした——。

(1)貿易収支は110億円の黒字となり、市場の事前予想(270 億円の赤字)を上回ったが、ほぼ当社の予想

(102億円の黒字)どおりであった

(2)世界的な製造業部門の景況感の回復を裏付ける形で輸出数量指数は前月比プラスに転じており、輸出は

底入れした可能性が高いことを示唆している

(3)米国経済の持ち直しを待ちながら、当面、中国景気の回復が日本の輸出をサポートしていくことになろう

この数ヶ月間、世界的に製造業部門の景況感は回復しており、特に日本の輸出の先行指標となる米国ISM 新規受注指数や中国PMI 指数の改善は顕著であった。当社では、基本的に輸出は3〜4 月にかけて下げ止まり、その後反発すると予想しているが、回復のタイミングがやや早まる可能性もでてきた。

注目していた輸出入数量指数は、輸出が前年比41.0%減、輸入が同20.4%減と引き続き大幅減となったものの、マイナス幅の拡大に歯止めがかかった。当社の暫定的な推計では、季節調整済みで輸出(前月比1.6%増)、輸入(同0.5%増)ともにプラスに転じた。

【Washington Political Report】(有料)特約 (April 11 - 17, 2009)

高速旅客鉄道網建設への期待

 鉄道の建設がアメリカの西部開発の牽引役を果たしたのに、20世紀にそれを衰退させるようになったのは自動車によるモータライゼーションと航空網の発達でした。ロスアンジェルスなど大都市における電車の発達が進まなかった背後には、GMなどの自動車会社が暗躍して公共交通機関整備計画を潰したことがありました。しかし排気ガス公害や温暖化問題が大きくクローズアップされるようになり、ガソリンへの依存から脱却を図ろうと考え始めた今、モータライゼーション一辺倒だった米国の交通運輸政策が変わらざるを得なくなるのは当然です。公共交通機関の見直し、特に高速鉄道網敷設構想はそういうところから出てきました。

 経済回復再投資法には高速旅客鉄道網建設のダウン・ペイメントとして80億ドルの予算をつけており、これを如何に有効に利用するかの検討が運輸省で始まっています。オバマ大統領はメキシコに出かける前日の水曜(15日)、改めて日本や西欧諸国並みの高速鉄道網を敷設することが米国の将来にとっての夢であることを語り、アメリカ人の発想の転換を迫りました。

 

▼今日の株価予想/半導体や電子部品関連中心にハイテク堅調へ

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は決算発表前に手控えムードが強く全体的にはもみ合いか。ただ、日経平均は25日移動平均線を上回る水準をキープするなか、比較的高い水準に位置する半導体関連や電子部品関連株などが指数を押し上げる展開も想定される。米アップルコンピュータの好決算内容に対する反応も注目される。メガバンクは依然として需給悪や不透明要因などから手掛けづらい分、引き続き低位電機株などに短期資金が集中しそう。日経平均は本日も同様、5日移動平均線の上方でスタートできるかどうかがポイントになる。

テクニカル分析

日経平均は小幅反発。横ばいの5日移動平均線も上回ることができない上値の重い展開となった。短期的なテクニカル指標はやや過熱感が薄れつつあるが、上値を積極的に買い進むには材料不足ということなのだろう。日足の一目均衡表では、短期的には基準線(23日の見込み値は8482円)の上方を維持できるかが重要。週足では遅行スパンが株価にサポートされる動きが続くが、大きく下押す局面でも基準線のある8200円から8300円処は当面の下値として強く意識されよう。

話題の銘柄

7262ダイハツ工業/予想以上のインドネシア・マレーシア販売増確認、目標株価1000円

ゴールドマンでは、「4月20日引け後に発表されたダイハツ海外拠点の3月販売は、インドネシアで前年同月比45%増、マレーシアで同7%増と当社予想以上の伸び。マレーシアでは4月から始まるスクラップ・インセンティブを前に買い控えも想定されたが、2月に続きプラス基調を持続。マレーシアの3月全需は同8%減と低迷したが、ダイハツはシェアを拡大することで前年比プラスを確保。4月からはより鮮明に月次販売の改善傾向が見られよう。インドネシア全需も同27%減と販売環境は決して好ましくないが、同社は新車投入(2月から『ルクシオ』)の効果もあり、プラス基調を持続している(データは卸売ベース)。営業利益の30〜40%を占める主要海外拠点での販売増は、201年3月期の当社業績予想に上振れ期待を抱かせる内容となった」と指摘。2009年3月期連結営業利益380億円(EPS45.8円)、2010年3月期305億円(EPS37.8円)、2011年3月期494億円(EPS67.8円)を予想。「4月以降は政府販売刺激策の効果が顕在化する見通しで、販売モメンタムは日本・マレーシアを中心に更に好転する見込み」と指摘。今後12ヵ月の目標株価1000円として、投資判断「買い」、コンビクション・リスト採用を継続した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼FX相場予想/太平洋通貨=もうちょっと整理期間が必要だろう

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。

NY勢、くだらねえ。ダウ見ながら円相場売ったり買ったりしているだけ。そうそう、昔やっていたことの踏襲。円相場の分析は必ず、リスク回避がどうのこうの、この文言見るとすぐに削除。何も理由なんか探すことないんだよ。たいした相場じゃないんだから。今晩は久しぶりにノックアウトされていたユーロが立ち上がってファイティングポーズなんて姿を見たよ。太平洋はもうちょっと整理期間が必要だろう。(4月22日夜中)

▼FX相場予想/ドル円方向感なし=それ以外で円買いを狙いたい

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

22日も為替相場は上値が重くなっています。21日はガイトナー米財務長官が、「大手銀行の大多数は必要以上に資本を有している」と発言したことで、円安が進みました。この流れが22日も続いている格好です。ちょっと円安に進むことがあってもすぐに押し戻されてしまいます。朝から大分円高が進んでしまっていますので、ちょっとここから円買いを仕掛けるのは抵抗があります。少し戻したところで円買いを仕掛けたいと思います。ただ、ドル円はユーロドルなどでのドル買いとクロス円の円買いで方向感がありませんから、ドル円以外での円買いを狙いたいと思います。

▼今日の債券相場/基本的にはもみ合いと見ておくのが妥当、と予想

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

本日の想定レンジとコメント

昨日は意外にしっかりとした相場展開になった。これが連日続くと本物なのだが、予断を許さない。米国市場はNY ダウが安いが、債券も小幅安。したがって、あまり手掛かり材料にはならない。

また、2年債入札の不安は乏しい。以上から、昨日のような買いが入るなら相場続伸となろうが、基本的にはもみ合いと見ておくのが妥当だろう。イールド・カーブは30、20年債の入札を終え、フラット気味と予想。(AM6:55、佐野さん)

本日の筆者の想定レンジ(長国先物6月限) : 137 円04 銭〜137 円41 銭

■09年度金利見通し/10年利回り=上期1.15〜1.60%、下期は下限1.00%

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は、4月9日の本レポートで、2010年3月末までの債券相場見通しを解説した。また、14 日と16 日には、追加経済対策を受けた最新の日本経済見通しを前提に再解説した。今日はそれらをまとめ、来年3月末までの債券相場の見通しを示す——。

<今年度後半は、景気減速を先取りする市場の動きが想定>

昨年来、期初の強気相場を想定、5月末までに10 年国債利回りの1.00%割れの可能性もあると考えていた。同時にその後、反動があり、生産の一時的回復や財政懸念などが加わって、6〜8月には1.600%に迫る弱気相場を想定していた。しかし、大型経済対策の策定が早めに始まったことなどからこの弱気相場が期初に訪れた。そういった環境では、投資家が様子見したり、売りを先行させるのは当然である。10 日には1.490%を見た。そして、一時的でも弱気材料が重なるなら、目先、1.60%に迫る場面があっても不思議はない。生産は4-6月期から、実質GDP は7-9月期から前期比プラスに転じる公算である。

▼米欧商品市況/NY金=ドル安や金融機関への懸念をはやし急反発

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された22日の海外商品市況は次のようになった——。

【NY貴金属=軒並み急反発、金融機関への懸念で金が買われる】

金は急反発。米モルガン・スタンレーの赤字が予想を上回って値を飛ばしたあと、米国株の急反発で押されたが、ドル安や金融機関への懸念をはやし前半の高値を抜いた。

銀は急反発。金の上昇に追随したあと、米国の株価上昇やドル安を受けた買い戻しが手じまい売りをこなし、前日の高値を上回った。終盤の金の切り返しも支援材料。

プラチナは急反発。上昇したあと戻り売りでマイナスに転落したが、金の上昇や米自動車会社へのつなぎ融資をはやして切り返した。米国の株価上昇やドル安も支援材料。

パラジウムは急反発。前日の下げを受けた押し目買いが先行したあとも、金・プラチナの上昇や米国の株価上昇、ドル安をはやして前日の高値を抜き、上昇が加速した。

【ロンドン・アルミ=小幅続伸、米国の株価上昇やドルの反落をはやす】

アルミ3カ月物は小幅続伸。前日の高値ではね返され、米株価指数先物の下落やドル高で値を消したが、米国の株価上昇やドルの反落をはやし、前半の抵抗を上回った。

【NYソフト=コーヒーは期近が大幅続伸、粗糖はまちまち】

アラビカ・コーヒーは期近が大幅続伸。7月限は、前日付けた3月17日以来の安値近辺で下げ渋ると、終盤にはドル下落やテクニカル主導の動きなどから一気に13日以来の水準へ急上昇した。 粗糖はまちまち。7月限は、対ユーロでのドル下落や欧米株式相場の回復を好感したものの、終盤は限月移行などポジション調整絡みの動きに押され、上げ幅を縮小した。(オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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