難破したロンドンG20・世界の株価見通しほか

★東証1+2部時価総額(17日)=251兆1744億円(前日比+5兆8315億円)

★ニュース・ヘッドライン・・・15:30白川日銀総裁の会見、深夜3:15米FOMC声明発表

午前の東京株式市場=株価は3連騰後だけに利益確定売りが出やすい地合い。一時8000円の大台に乗せるが昨日の終値近辺で横ばいに。日経平均 が終値で辛うじて前日比+1.41円高の1950.54円、TOPIXも同+3.82高の764.46、JASADAQ指数は同+0.41高の39.45となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは20業種。保険業、その他金融業、銀行業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は株価軟調に伴い、やや円高気味に推移。ドル円相場は98円台前半で推移、ユーロ円は128円台前半で推移している。

★堀内AIA社長のFXコメント=仕手戦に成長しそうなのはユーロかな

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。「つまらない相場。株高も円安も操作的であるが、この調子なら、3月決算は減額修正でなくて、増額修正になってしまったりしてね。仕手戦に成長しそうなのはユーロかな。とにかくスイスのアホの殴り込みで市場は壊れてしまったからなあ。もうちょっと時間がかかるかもね」。(3月17日夜中)

■難破したロンドンG20/米国の思惑外れたG20=焦点は4月サミットへ

先週末にロンドン郊外で開かれたG20(先進・新興20カ国蔵相・中央銀行総裁会議)では、経済危機の大枠について認識が共有化されたものの、欧米の基本スタンスが別れたまま、具体案での合意には至らなかった。

東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、そのG20について、「船頭多くして船陸に乗り上げる」として次のような見方を示した——。

<議長国の英国などは、4月2日ロンドン・サミット見越し対立回避>

米国は自国だけでの経済金融危機対策には限界があるため、グループ各国に減税や財政支出による需要追加を求めた。しかし、独仏は「景気対策は各国が既に実施しており、むしろ金融機関への規制を強化するときだ」との認識。日本は米国を支持し、今は規制よりも需要の追加を優先すべき、との立場をとった。結局、船頭が多すぎてまとまるものもまとまらなかったが、全体としては景気建て直しが優先される形となった。議長国の英国などは、G20 での意見の対立は回避し、4 月2 日のロンドン・サミットではより協調した対応を打ち出したいとしている。はたして欧米の溝は埋まるのか。

■世界の株価見通し/豪州にみる世界景気全体にとっての「明るい兆し」

世界的な金融危機から景気悪化への波及で悲観論が市場を覆っているが、オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は17日、「底流では、じわりじわりと、明るい方向へ大きな流れが変化しつつあるようにも見える」として、概略、次のように語った——。

<豪州株高と豪ドル高の根底に「2つの動き」>

そうした静かで緩やかだが大きな変化を、角度を変えて豪州市場の動向から眺めてみよう。

豪州株式市場においては、株価が反騰に向かいつつあるように見える。また豪ドルも、対円では昨年末の戻り高値である67〜68円に挑戦するような気配だ。節目である70円前後を上抜けるかもしれない。

しかし根底には、次の2つの動きがある、と素直にとらえるべきではないだろうか。その2つとは、1.中国景気の堅調な推移(とそれが提供する世界景気への安心材料)、2.銅相場に表わされる世界景気持ち直しへの期待、の2つである。

▼今日の株価予想/日経平均は1月7日以来の75日線超えなるか

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は米国株高を好感して朝方は買い先行か。日経平均はCME225先物にサヤ寄せの動きから、8000円の大台を意識したスタートが予想される。ただ、目先的には高値警戒感もあり、買い一巡後は戻り売りに押される展開となろう。

引き続き、メガバンクや中心とした金融や不動産株、ハイテク株、景気敏感、中国関連株など幅広い銘柄が物色されそうだ。日経平均のザラ場での上値メドは昨年後半の急落後の中心値となる8100円処。日柄面からは終値ベースで昨日安値を付けた可能性もあり、終値で前日比プラスを維持できるかどうかが注目される。

17日のNY株式市場でダウ平均は前日比178ドル高と大幅反発。S&P500は3.2%上昇し、業種別では金融や一般消費財、通信などの上昇が目立った。市場予想を上回った2月の住宅指標が好感されたことや、FOMC(連邦公開市場委員会)で米国債の買い取りや商業向け不動産の買い取りを検討するなどの観測が広がった。さらに、GMのCEOが破産申請なしで事業再建について自信を示したことをきっかけに上昇基調を強める展開となった。NASADQは4.1%上昇。マイクロソフトやアップルなどがハイテク株を牽引した。ドル建てのCME 225先物は昨晩の大証日中終値と比べ200円高の8090円。円建ての清算値は8010円となった。

昨日の東京市場は大幅続伸。TOPIXは25日移動平均線を完全に上回った。前日までの堅調な地合いを継続する展開となり、自動車やハイテク、銀行など時価総額上位の主力株が相場上昇を牽引。投資家心理の好転でノンバンクやマンションなど大きく売り込まれていた銘柄の短期リバウンド狙いやショートカバーが入った。

話題の銘柄

9603エイチ・アイ・エス/一人勝ちの様相強まる、目標株価2100円→2200円

JPモルガンでは、「09年度第1四半期(08年11月〜09年1月)業績は、前年同期比2.8%減収、52.6%営業増益、55.7%経常減益となった。11〜12月は燃油特別付加運賃の負担率が過去最高水準にあったことが売上の足を引っ張った。但し、2008年度第3四半期をボトムとした収益性の改善が、高い営業増益率の実現に直結している。積極的に販売促進コストを投下しているものの、増収効果で吸収できている点には注目したい。長期為替予約に対する為替差損を営業外費用に計上したため、経常増益率はマイナスとなっているが、ファンダメンタルズの基調は非常にしっかりとしている。2009年度第1四半期の海外送客数は前年同期比+2%を維持した模様。同時期の日本人出国者数が同-11%だったことを鑑みると、業界内における同社の比較優位性一段と高まってきたと言えよう」、「2〜3月は韓国を中心とした近距離圏が人気を集めており、海外送客者数は高い伸びを示しているようである。4月以降についても燃油特別付加運賃の大幅引き下げを背景に、高いディマンドが継続している。5月連休の日並びもポジティブに働いている。当社では直近の予約状況を踏まえ、業績予想を増額修正する」と指摘。今2009年10月期営業利益を従来予想73億円(EPS97円)から89億円(EPS125円)へ、来2010年10月期同85億円(EPS118円)から103億円(EPS146円)へ、2011年10月期同91億円(EPS183円)から110億円(EPS212円)へ増額。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を従来の2100円から2200円(来期予想PER15倍)に引き上げた。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

■新年度入り後のドル円/一時的にも、90円台前半に調整する可能性がある

クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は17日、2 月初旬からのドル/円相場の上昇について、年度末に向けた本邦金融機関の在外支店や日本企業の海外現地法人のドル資金需要の高まりも一因であるとした上で、「年度明け後、本邦勢のドルの予備的需要の一巡やFRB の資金供給策が功を奏すれば、リスク回避的なドル買い需要は後退し、その分ドル/円は一時的にも90円台前半に調整する可能性がある」と語った——。  

<円安地合いが続くかどうか、のポイントは?>

円安地合いが続くかどうかは、年度明けに本邦勢のドル資金需要が高止まりするか、後退するかがポイントとなろう。確かに、日銀のドル流動性オペレーションや国際協力銀行の融資は為替を介しないため、直接ドル/円相場に影響はない。しかし、仮に、足下のドル資金の需要に合わせて円投も増加しているとすれば、年度末を越え、予備的需要が低下するにつれ、ドル買い円売り圧力も後退する可能性がある。

▼FX投資戦術/やや底値が堅め⇒下値切り上げレンジ取引続行

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

16日の米ダウは結果的には前日比マイナスで引けたものの、それまでは比較的堅調な動きを見せました。それにあわせて、為替相場は円安に向かった後に、値を戻す。という動きになっています。少し底値が堅くなってきたようです。レンジでの推移になると思いますが、下値が少し切り上がっていますから、売りは一旦休止にして、押し目を拾いたいと思います。ユーロ円は127円近辺、ユーロドルは1.2950ドル近辺で買いを入れます。

▼今日の債券相場/株価次第で下げ幅拡大、長国買入れ増の行方も作用

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

本日の想定レンジとコメント

昨日の米国市場は株高債券安、10 年国債利回りは3.00%台に乗せた。日銀の銀行資本増強策や金融政策決定会合の評価は前述のとおり。長国買入れ増額が見送られれば一旦失望、額が多ければ好感と素直に反応しよう。一方、毎月1,000〜2,000 億円増なら反応は乏しいと見られる。本日の相場は先物中心に続落しよう。株価次第で下げ幅が大きくなると予想される。しかし、現物は押し目買いから下げ渋る公算。(AM6:58、佐野さん)

本日の筆者の想定レンジ(長国先物6月限) : 138 円08銭〜138 円46銭

日銀による銀行の資本増強支援策

昨日、日銀・政策委員会は大手銀行など14 行を対象に、資本増強支援のため総額1兆円の劣後ローンを供与する検討を決定し、午後7時から白川総裁が記者会見を行った。株式の買い取りに次ぐプルーデンス政策の第二弾だが、より効果的な策と評価できる。

株価下落によるTier2 部分の目減りを直接カバーできることになり、間接金融優位の我が国において、その効果は相対的に大きいと言える。もちろん、1兆円という額では足りないという指摘は多いだろう。しかし、政府保証がつかない現状では、これも仕方なく、日銀の極めて勇気ある見切り発車と評価されてしかるべきである。したがって、策の詳細をつめると共に、今後、この政府保証が大きな議論となるだろう。欧米に習い、付け焼刃的な株価対策ではなく、政府の姿勢がこういった方向に向うことに期待をしたい。

▼プロコメント:石油/ガソリン車から電気自動車へ、ただ様々な問題点も

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された17日の海外商品市況と、「厳選!!プロフェッショナル・コメンタリー(石油)」は次のようになった——。

続・未来SSのあり方を考える研究会

By 石油・SS業界アナリスト 垣見 裕司氏

前回は、これからの世の中は電気自動車が普通になることを述べた。ここで、電気自動車が広く普及する時代になって一番困る会社は、どこだろう。SS業界を除けば、「車はモーターでも走る」ことをプリウスで証明しパンドラの箱を開けてしまったトヨタではないだろうか。

自動車メーカーは、エンジンを含むパワーユニットを作ってこそメーカーで、そこに付加価値がある。例えばBMWの社名の由来も、バイエルンの(飛行機)エンジン製造会社。要するに車作りは、エンジン作りだったのだ。一方電気自動車は、モーターとバッテリーと制御システムさえあれば良く、電気メーカーでも作れる。また燃料電池車やハイブリッド車の開発コストと比較すれば、電気自動車の開発コストは、遥かに少なくて済む。自動車会社の中で、決して勝ち組とは言えなかった三菱自動車だからこそ、開発できたのではないだろうか。

また一般のガソリン車の部品点数が仮に3万とすると電気自動車は約1万点で出来ると言われている。またエンジンのように高温部分がないので、ボンネットも鉄の必要はなくプラスチックとかカーボンファイバーで代用出来る。その結果、車両重量は軽くなるので燃費ならぬ、走行エネルギー効率は益々上がる。また部品点数が1/3ということは、故障発生確率が格段に少なくなる。これは自動車整備業界もかなりの打撃を受ける可能性がある。

このような電気自動車になって困る会社や困る業界がある反面、おもちゃの「タカラ」がチョロQの実車版を出して話題になったように、マブチモーターやラジコンで有名な京商が、1-2人乗りの小型電気自動車を趣味感覚で販売するかもしれない。個人的に大歓迎で、車離れしている若者が、デートで二人乗りのEVカーにのって湘南の海から箱根ターンパイクを通って、芦ノ湖に一泊旅行したらペンションでは「ご予約の方は電気代無料」のサービス。こんな時代は意外に早く来るかもしれない。

急速充電出来る電気スタンドは、1基300万円で既に開発済みだ。当局でも補助金を検討中なので楽しみだが、大きな問題が3つあることに気がついた。一つは、入力三相200V、最大出力50kW (500V 125A) という電気容量だ。通常のSSはキュービクル無しで電気容量がほぼ一杯なので、SSにこれを設置するには、300万円もするキュービクルという変電装置が必要となるが、この費用までは補助金対象となっていない。

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html

ニュース・チェック

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

株式会社大阪証券取引所(8697)

■平成21〜23年度中期経営計画

http://www.ose.or.jp/frame.html?profile/pr_irgk.html

■平成21年3月期 業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ

http://www.ose.or.jp/profile/press/090317.pdf

住商情報システム株式会社 (9719)

■米国Marathon Technologies 社製全自動クラスタリング・ソフトウェア「everRun(tm) HA」が、

「IBM HA クラスター 太鼓判構成」に認定

http://www.scs.co.jp/

株式会社サイバーエージェント(4751)

■主要株主の異動に関するお知らせ

http://ir.cyberagent.co.jp/news/2009/0317.html

■「Amebaモバイル」にて、人気キャラクターのブログスキンを有料提供

http://ameblo.jp/

積水ハウス株式会社 (1928)

■株式会社住まいの図書館から 住まい学大系・第102巻「中廊下の住宅」

(青木正夫・岡俊江・鈴木義弘共著)発刊

http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2009.html