TOP Interview・不連続、壊れた日本経済ほか

★東証1・2部時価総額(20日)=264兆5268億円(前日比−4兆0346億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価はほぼ全面安の展開。NYダウ332ドル急落や円高進行を受けて一時200円超す下落。その後、次第に持ち直し日経平均−155円安で終えた。日経平均が終値で前日比−155.94円安の7909.85円、またTOPIXも同−15.23安の789.80、JASADAQ指数は同−0.31安の44.56となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは3業種。医薬品、水産・農林業、空運業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替は対ユーロで続伸、対ドルも90円割れとなった。ドル円相場は89円台後半で推移、ユーロ円は116円台前半で推移している。

■TOP Interview/当社ビジネスの基盤は、しっかりと固まってきた

「今、金融アドバイザリー事業の資産運用でフォーカスを当てているのは、日本の不動産です」——。19日(月)、弊誌のインタビューに応じた投資情報会社T&Cホールディングス(3832)の田中茂樹社長は「海外投資家がインカムを見込める投げ売り物件に興味を持っている」と語った。同社は主力の投資情報事業でリアルタイムに加え、分析情報の提供を開始しており、中国では「相場環境に影響を受けにくい銀行向けのデータベースが好調」と言う—。

<中国本土向けの金融データベース提供事業は好調>

——前期(2008年11月期)は金融アドバイザリー事業で金融危機の影響や有価証券評価損等でややきびしい内容となりました。今期(2009年11月期)はいかがでしょうか?

田中 決算の数字とは別に、ビジネスの基盤はしっかりと固まってきたと思います。経済自体が厳しくなるとの予想の下で、特に前期はビジネスを行ってきました。投資情報提供事業では商品ラインナップも改善しており、それが今期にサービスとして順次スタートしています。証券会社さんや銀行さんがコスト削減を迫られていることにマッチして、順調に進んでいます。ただ、もう少しスピードが速いと良かったですね。

——具体的に期待できるサービスとは?

田中 当社がこれまでフォーカスしてきたのはリアルタイム性の高い情報でした。次のステップとしては分析力です。それもセルサイドの分析レポートではなく、バイアスのかからない中立的な分析レポートをマクロ経済から個別銘柄まで揃えて提供しようと考えています。すでに米国マクロ経済に関する「USエコノミック・レポート」がスタートしています。また株式市場、債券市場、コモディティ、為替市場の分析、さらに個別銘柄のレポートなどを提供して行く予定です。

——中国本土での投資情報提供はどのような状況ですか。

田中 中国本土向けの金融データベース(マクロ経済、個別企業、債券、ファンド等)を銀行、保険会社など金融機関に提供しています。ですから相場というより中国の金融市場の拡大に沿って成長しています。最近、大きく伸びているのは債券のデータベースです。

<エンターテーンメント=今期第Q1から1本目の売上げ計上開始>

——最近の金融アドバイザリー事業の活動状況について教えてください。

田中 資産運用でフォーカスを当てているのは、日本の不動産です。日本の不動産が先行して下落しているので、そのなかでインカムがしっかりしている物件。不動産マーケットはまだまだ下がると思うが、半面で投げ売りされた物件がかなり出てきています。100%海外投資家のためのファンドであり、彼らはある程度のイールドがあり、なおかつテナントがしっかりしていて、立地が良いという物件であれば、かなり興味を持っています。

——映画などエンターテインメント事業は収益化計上できそうですか。

田中 エンターテインメント事業では、今年は映画制作の予定はなく、恐らく来年になると思います。ただ、今期第1四半期から1本目の売上げの計上が始まります。これまで4本制作していますが、パフォーマンスは当初の目標前後でまずまずだと思っています。業界の商慣行もあり、当初、考えていたよりも時間がかかりました。それも判ってきて一安心で、今期から資金回収に入ります。2本目の「AMERICAN MALL」はショッピング・モールを舞台にしたミュージカルで、アメリカ監督組合(DGA)賞にノミネートされました。作品のクオリティに対して高い評価を頂いております。

——2009年の金融危機の行方についてはどうご覧になっていますか?

田中 上期は世界各国が相当の財政投入や減税により実体経済の下ブレを埋めていくので比較的落ち着いた動きで行けると見ています。問題はむしろ下期。実体経済の下ブレが止まらない可能性があるからです。消費者がお金を使うマインドに戻るかどうかがポイント。戻ってこない限りは景気が容易には反転することにはならないでしょう。収入やアセット価格が上がらないとお金は使えません。詰まるところ、景気の回復次第と言えます。

——今日はどうもありがとうございました。

■不連続、壊れた日本経済/ナイアガラの滝壷が見えるまで、相場の不安定も続く?

東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「今日の世界経済危機を象徴しているのが「不連続な急落」現象だ」と語る。つまり、予兆があって徐々に悪化するのではなく、突然床が抜けたような急落が起こると言う——。

OECDの景気先行指数は、米欧に中国、ロシア、インドを含め、ほぼ例外なく「ナイアガラの滝」のような形状の下げ方を見せている。

<輸出を筆頭に、不連続の形で突然何かが壊れたように下落>

日本経済も例外でない。このところの景気指標の動きは、まさに不連続の形で、突然何かが壊れたような下落を見せるものが多い。その筆頭が輸出。日銀の実質輸出でみると、昨年10月に前月比3%余り減少した後、11月にはそこから更に14.5%もの急減をみた。明日発表予定の12月分に下げ止まりが見られなければ、底の見えない急落となって、当該企業には大きな不安材料になるだろう。

これを受けて生産の底が抜けた。11月に前月比8.5%という歴史的な急減を見せた後、12月にも同様の大幅減少が見込まれ、それでも下げ止まり感がない。このため、この数年、在庫管理が徹底され、出荷の伸びと在庫残高の伸びがほぼ見合う形でバランスしていた状況が突然壊れた。つまり、昨年10月以降、想定外の需要急減が起こり、在庫管理が全く追いつかなくなった。

▼今日の株価予想/米株急落で終日売り優勢? アジア連鎖安や円高に警戒

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は米株急落や円高の流れを受けて下値模索へ。主力の輸出関連株に加え、金融危機への警戒感から銀行、証券、不動産株などが指数を大幅に押し下げる展開が予想される。アジア株市場の連鎖安や円高進行への警戒感も強くなり、終日売り優勢の一日となりそうだ。日経平均の一目均衡表では転換線の下落が今日も続くことや、基準線も下落に転じる可能性がある。昨日、遅行スパンが株価を下回ったことで下ブレ警戒がより強まっている。まずは11月安値に接近することで押し目処を見極める展開か。

20日、連休明けのNY株式市場は大幅に反落した。ダウ平均は先週末比で332ドル安となり、終値ベースで昨年11月20日以来となる8000ドル割れで終了。S&P500も5.2%、NASDAQは5.7%下落した。

英RBSの巨額な赤字見通しから金融不安が再燃、売り優勢のスタートとなった。その後のオバマ大統領の就任演説では、米国再生について取り組みや、イラク撤退、イスラム社会との新たな道の構築などが示されたものの、相場上昇への反応は限定的。ステートストリートの予想外の減益決算や、バンカメやシティの株価軟調が嫌気され、金融セクター中心に指数を下押した。そのほかの業種では一般消費財や素材、テクノロジーの下げも目立った。ドル建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ185円安の7865円。一方、円建ての清算値は7775円で終了した。

昨日の東京市場は大幅下落。外部環境の悪化を受けて売りが膨らんだ。日経平均は一時8000円を割り込む場面も見られ、終値ベースでは昨年10月安値を基点とした下値支持線を再び下回った。

週足では13週移動平均線が上昇に転じているが、引き続き株価は同線の下方で推移。このまま上回ることが出来なければ、来週にかけて下落圧力が強まる。

下値メドは、12月4日安値7849円や11月21日安値7406円、また、昨年11月5日高値から11月21日安値まで下げ幅を、7日高値からの下げとした7210円などが考えられる。一方、上値メドとしては、8600円処や7日高値9325円など。週足均衡表の転換線も8600円弱の水準にあり、その水準は強い抵抗が予想される。ただ、それだけにその水準を上回ることが出来れば、逆に昨年10月高値を基点としたもち合いの上限に向けた動きを見込むことができよう。

テクニカル分析

昨日の東京市場は大幅下落。外部環境の悪化を受けて売りが膨らんだ。日経平均は一時8000円を割り込む場面も見られ、終値ベースでは昨年10月安値を基点とした下値支持線を再び下回った。週足では13週移動平均線が上昇に転じているが、引き続き株価は同線の下方で推移。このまま上回ることが出来なければ、来週にかけて下落圧力が強まる。

下値メドは、12月4日安値7849円や11月21日安値7406円、また、昨年11月5日高値から11月21日安値まで下げ幅を、7日高値からの下げとした7210円などが考えられる。一方、上値メドとしては、8600円処や7日高値9325円など。週足均衡表の転換線も8600円弱の水準にあり、その水準は強い抵抗が予想される。ただ、それだけにその水準を上回ることが出来れば、逆に昨年10月高値を基点としたもち合いの上限に向けた動きを見込むことができよう。

話題の銘柄

8593三菱UFJリース/財務安定性と成長力を併せ持つ、目標株価4100円

同社は08年2月に、新中期経営計画「Vision 2010」(2008〜10年度)を発表。「金融と商流を融合した事業金融分野で、圧倒的なリーダーを目指す」という経営ビジョンの下、意欲的な成長戦略を示している。具体的な2010年度の数値目標は、連結売上総利益1400億円以上、連結当期純利益480 億円以上、連結ROE 12%以上を設定。連結当期利益目標の480億円のうち約80億円は会計基準変更で、今期以降に実行されるファイナンスリース取引が従来の賃貸借処理から売買処理に変更されたことにより、利益が先行して計上される。ドイツ証ではこの計画について、会計基準変更を除いた数値(400億円)でも、07年度当期純利益302億円に対し年率10%の成長が必要となることから、意欲的な目標と見ている。08年度の中間期業績は、グループ会社の与信費用増加を主因として減益(営業利益が前年同期比19.4%減)を余儀なくされ、通期の会社計画も下方修正(同利益575億円→400億円)された。ドイツ証も09.3期の営業利益は会社計画線(400億円)を想定。しかし、総資産に占めるリースの比率は50%を切り、一方で貸付事業の構成比が33%に達するなど、事業の多角化が進展している点を評価。09年度からは、営業資産の拡大と与信費用の低減により、実質的な意味で継続的成長が続くと見て、10.3期の営業利益を前期比40%増の560億円(EPS355円)、11.3期を同28.5%増の720億円(同458円)と予想。三菱自動車や三菱電機との共同事業展開の可能性も期待できるとして、投資判断を新規「Buy」に、目標株価を4100円(10.3期予想PBR1倍)に設定した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼FX相場予想/今回の騒動、根の深さを思い知らされた感じだ

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。

読みが甘かったようだ。再び激震。英大手金融機関RBSがきっかけだったような気がするが、米ステートストリート(減益決算)にはさすがに驚いた。あの銀行までおかしくなるとは、考えてもおらず、今回の騒動の根の深さを思い知らされた感じだ。グロソブ(グローバル・ソブリン・ファンド)の配当(引き下げ)も衝撃であった。いつまでも下げないので不思議な奴らとは思っていたが、ここのお金も流出が避けられないだろう。ああいった毎月お金がもらえるというようなものは、断固投資反対の立場をとってきたが、我が世の春も長かった訳で、そうなると月夜の晩も長くなりそうだ。壺に手を突っ込んで手が抜けられなくなる状況が続きそうだ。そんなこんなで次々といろんな針が出てくる。(1月20日夜中。)

▼ユーロ円相場/一時、昨10.28以来の安値115.52円まで急落

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

海外FX市場サマリー

ドル円は続落。一時89.68円まで値を下げた。米国株相場が大幅に下落したことを受けてリスク回避目的の売りが優勢となった。クロス円の下落も相場の重しになった。

ユーロドルは続落。一時昨年12月9日以来の安値となる1.2855ドルまで値を下げた。ユーロ圏景気の先行き懸念が高まっていることなどを背景に売りが優勢となった。英金融機関への懸念に伴うポンドドルの下落もユーロ売り・ドル買いを誘った。

ユーロ円も続落。一時昨年10月28日以来の安値となる115.52円まで売られた。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、株安を背景にしたリスク回避目的の円買い・ユーロ売りが入った。

▼今日の債券相場/強含みと見込むも、10年1.20%割れは抵抗されよう

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

本日の想定レンジとコメント

供給増懸念などから米10年国債利回りは一時、2.50%近くまで上昇、LIFFEの円債は値を下げた。しかし、NYダウが332.13ドル安とオバマ就任効果もなく急落、8,000ドルを割り込んだ。これを受けて米債は持ち直し、10年は前日比5bp上昇の2.37%(6時37分現在、ブルームバーグ)

したがって、外部環境は区々だが、株価が下げ足を速めるとフォロー。一方、昨日の相場はやはりブル・フラット化と地合い良好。

以上、本日の相場は朝方こそ小安い場面があっても持ち直し、強含みと見込む。ただ、10年の1.20%割れは抵抗されよう。フラット化は一服しても、30年の強さは残る公算。本日から金融政策決定会合が始まる。(AM6:46、佐野さん)

本日の想定レンジ(長国先物3月限) : 139円63銭〜140円15銭

▼米欧商品市況/NY金=安全への逃避買いで続伸、粗糖は続伸

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された20日の海外商品市況と、「ロシア・エナジー情報」は次のようになった——。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)

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NY金    2009/ 2 855.2 + 15.3 アルミ3カ月物  1,400.0 - 23.0

NY銀    2009/ 3 1,117.5 - 4.0 銅3カ月物    3,341.0 - 89.0

NYプラ   2009/ 4 949.3 - 4.0 ニッケル3カ月物 11,550 + 250

NYパラ   2009/ 3 184.55 - 1.40 NY原油 2009/ 2 38.74 + 2.23

シカゴ大豆  2009/ 3 992.00 -28.00 NYコーヒー 2009/ 3 114.90 - 0.90

シカゴコーン 2009/ 3 383.50 - 7.50 NY粗糖   2009/ 3 12.59 + 0.33

ドル・円     89.86 - 0.86 シカゴ日経平均 2009/ 3 7,865 - 420

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【NY貴金属=金を除き反落、安全への逃避買いで金は続伸】

金は大幅続伸。対ユーロのドル高や原油安で急落したが、銀行の株価急落による金融不安に対する安全への逃避買いが続き、上値追いとなった。原油の急反発も支援材料。

銀は小反落。ドル高や原油安で11ドルを下回ったあと、金の急伸をはやして切り返したが、金融不安によるリスク回避や景気後退による需要減少懸念でマイナスに転落。

プラチナは続落。ドル高・原油安で金曜の安値を下回ったあと、金の急伸をはやしてプラスに切り返したが、景気後退による自動車販売への懸念でマイナスに転落した。

パラジウムは続落。ドル高・原油安で金曜の安値を割ったあと、金の急伸に追随したが、ドル高や株価急落による信用収縮懸念が圧迫して強地合いを維持できなかった。

【NYソフト=コーヒーは反落、粗糖は続伸】

アラビカ・コーヒーは反落。3月限は、ドル急伸や他商品安などから下落して始まったが、ニューヨーク入り後はショートカバーなどに支えられたが、戻りは限られた。

粗糖は続伸。3月限は、ドル高・原油安などを嫌気し下落して始まったが、ニューヨーク入り後は原油相場の急回復や先行きの供給不足見通しなどを背景に上昇に転じた。

(オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html

ニュース・チェック

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

いちよし証券(8624)

■平成21年3月期第3四半期 連結決算速報値に関するお知らせ

http://www.ichiyoshi.co.jp/info/pdf/20090120_sokuhou_j.pdf

コナミ株式会社(9766)

■2009年3月期第3四半期決算発表日(2月5日(木)予定)のご案内

http://www.konami.co.jp/ja/ir/calendar/