世界景気とドル相場・FX相場予想ほか

★東証1・2部時価総額(6日)=287兆3794億円(前日比+434億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は引き続きNYダウの堅調と円安を背景に上昇。一時200円を超す上げとなった。日経平均 が終値で前日比+182.31円高の9263.15円、またTOPIXも同+14.49高の890.69、JASADAQ指数は同−0.28安の48.50となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは24業種。輸送用機器、電機機器、精密機器などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替は円安気味。ドル円相場は93円台後半で推移、ユーロ円は126円台後半で推移している。

★堀内AIA社長のFXコメント=敗者復活戦みたいな通貨戦争的雰囲気

AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。「敗者復活戦みたいな通貨戦争的雰囲気。いろいろ材料分析する人たちがたくさんいるが、あまり根拠のある動きには思えない。短期トレンドだと思ってあまり信用しない方が良い」。

■世界景気とドル相場/ドル安は一休み=ドルを支える「4つの要因」とは?

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は6日、「3月にかけてドル安傾向が一休みになる可能性がある」として、次の「4つの要因」を挙げた——。

ポイント:

FRBのバランスシートの膨張が継続する以上、ドル安基調(特にアジア通貨に対する)は容易には変わらないだろう。しかし、足元における日本のGDP成長率の急激な落ち込み、日銀による量的緩和の拡大、オバマ政権の大型景気対策、中東情勢の不安定化という要因を考えれば、短期的には(3月にかけて)ドル安傾向が一休みとなる可能性がある。

要因1 日本のGDP成長率の急激な落ち込み

11月の鉱工業生産は前月比8.1%減とクラッシュした。在庫率の大幅な上昇(前月比+12.4%)、米国製造業ISM新規受注指数の落ち込み度合いなどから判断して、12、1月も鉱工業生産は減少を継続する見込みである(製造工業生産予測ではそれぞれ8%程度、2%程度の下落が見込まれている)。仮に予測指数並みの生産減少が12、1 月に生じた場合、1 月時点における昨年2 月(ピーク)比の下落率は23%にも達する。過去3 回の循環的な生産調整局面における下落率は10〜15%であったから、足元ではまさに未曾有の生産調整が起こっていると言えよう(図表1)。このため、春にかけては、製造業を中心に雇用環境が一気に悪化する可能性が高く(既に11 月から製造業、運輸業で所定外労働時間が大きく縮小している)、個人消費の下押し要因になるものと判断される。

こうした生産ショックは、GDP(実質GDP)が短期的には“悲惨”とも言うべき深いマイナス成長(10-12 月期はマイナス4〜5%成長、1-3 月期もマイナス2〜3%成長)を記録する公算にあることを確認したと言える。米国の実質GDP 成長率も10-12 月期はマイナス4%程度となることが見込まれており、日本のマイナス4〜5%成長が円安圧力をもたらすとは限らない面もあるが、足元の急激な景気後退が円買い圧力を抑制する可能性はあるだろう。

▼09年世界経済大転換/日本の「立場と指針」を早急に示す必要がある

東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「変化する世界経済2009」と題して、日本の進路について次のように語った——。

新年を迎え、世界経済が大きく転換しつつある。

まず、主要国の政策運営が、「グローバル化」から「内向き」に転換し、「小さな政府による市場原理主義」から「大きな政府による管理」に転換。P.クルーグマン氏がノーベル賞をとり、保守政治と市場原理主義による一部の金持ち向け政策が否定され、民主党のオバマ政権が誕生、これまでの政策を大きく修正する。そして欧米経済の縮小に対して、中国・インド経済の拡大で、政治経済のパワー・バランスが大きくアジアに傾斜する。

日本はいやでもこうした流れに取り込まれる。これに乗り遅れないよう、古い皮から脱皮し、新しいアジア勢力とどう対峙するのか、世界の経済危機から日本をどう救出するのか、日本の立場と指針を早急に示す必要がある。

▼今日の株価予想/環境やハイテク中心の展開か、75日線を上回る場面も

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は環境関連に加え、ハイテクを中心とした輸出関連株が指数を押し上げる展開か。日経平均は下方で推移する5日移動平均線の上昇に沿った動きになれば、下向きの75日移動平均線をあっさりと上回る可能性も考えられる。対日投資促進のためのファンド課税見直し案の報道なども好感されそうだ。

6日のNY株式市場は反発。発表された12月のISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことが好感された。ダウ平均は75日移動平均線を上回る場面があったが、その後は前日終値を意識した動きが続いた。午後からもFOMC議事録の結果を好感し一段高となる場面があったが、終値ベースで75日移動平均線を下回って終了した。NASDAQやS&P500も反発。業種別ではテクノロジーや金融の上昇が目立った。ドル建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ175円高の9245円で終了。一方、円建ての清算値は9165円となった。

6日の東京市場は続伸。円安進展を受けて買い優勢スタートとなったが、買い一巡後は上値の重い展開となった。日経平均は約1年半ぶり(2007年6月28日から7月5日以来)の6日続伸。前日高値を超え75日移動平均線に迫る場面があったが伸びきれず。ただ、前日形成したマドを埋めに行く動きもなく強含んだ印象である。

テクニカル分析

週足では13週移動平均線の上昇を背景に、5週連続の陽線(5陽連)となるか。絵柄的には26週移動平均線まで一本長い陽線が欲しいところである。上値メドとしては、75日移動平均線(6日現在は9229円)、11月5日高値の9521円、心理的節目の10000円など。一方、下値メドは25日移動平均線(6日現在は8509円)や12月12日安値8087円、12月4日安値の7849円などが考えられる。

話題の銘柄

5110住友ゴム工業/08年12月期はやや下方修正だが、材料メリット受ける局面近い 

野村では、「12月25日に会社は業績見通しの下方修正を発表した。08年12月期の営業利益は前期比54%減益の210億円(従来予想は280億円)となり、当期利益は収支均衡となる見通しである。前期比で241億円の営業減益となるが、材料価格の高騰による減益要因が378億円と大きい。しかし、天然ゴムなど材料市況は既に下落に転じており、09年12月期は増益要因として表れてこよう。当社では天然ゴム(RSS3号)130セント/㎏、ナフサ60ドル/バレルを前提に、09年12月期は原材料が483億円の増益要因になると予想する。景気悪化に伴う交換用タイヤの買い控えや、自動車生産減少に伴う新車用タイヤの減少など販売数量の減少が80億円、円高が90億円の減益要因になると見ているが、材料価格下落のメリットが大きい」と指摘。2008年12月期連結営業利益210億円(EPS0円)、2009年12月期489億円(EPS80.0円)、2010年12月期556億円(EPS94.1円)を予想。「08年12月期のEPSはゼロとなる見通しだが、09年12月期は80円まで回復し、ROEは9.4%まで上昇すると予想する。PBRは0.9倍と低く、下値リスクは小さいといえよう。一方、09年12月期予想基準のPERは9倍とNOMURA400(除く金融)の16倍を大きく下回っており、割安感が強い」と指摘。レーティング「2」を継続した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

■FX相場予想/ドル高相場に非ず=ポジションの巻き戻しが起きている

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

6日の日経平均も5日に続いて落ち着いた動きとなりましたが、為替相場は対照的によく動きます。一見するとドル高相場になったようにも見えますが、ポンドなどではドル高は進んでおらず、今までのポジションの巻き戻しが起きているようです。ドル円は94円程度まで損切り注文が並んでいるようです。それを思えば94円辺りでは一旦売るのもいいのではないでしょうか。ただ現在は上昇していますから、94円を大きく上回るようなことがあっても大丈夫なように、ロスカット注文は必ず入れるようにしましょう。

▼今日の債券相場/底打ち反転するが、切り返しは遅く軟調場面も

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

本日の想定レンジとコメント

一昨日が半日取引のため、米金利反発に1日半かけて反応、年末の利回り急低下の反動が出た格好だ。10年国債入札を明日に控え、本日は需給悪化の地合いが残る。実際、LIFFEでは調整が続いた。しかし、米10年国債利回りは2.60%にタッチ後、2.45%まで急反落(6時36分現在、ブルームバーグ)、弱気相場のきっかけになった材料は転換している。最近の円債の「スピード不足」を考慮すると、本日の相場は底打ち反転するが、切り返しは遅く、軟調推移の場面もありと見る。カーブ上、7〜10年ゾーンが重そう。

本日の想定レンジ(長国先物3月限) : 138円85銭 〜 139円40銭

▼今日の長期金利/米債安の一服受け上げ渋り、もみ合いに転じる?

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした——。

<予想レンジ>

・ 長期金利(#297) 1.230%〜1.255%

・ 債券先物(3月限) 138.90円〜139.25円

<シナリオ>

長期金利は米債安の一服を受けて上げ渋り、もみ合いに転じる。明日の10年利付国債入札を控えて押し目買いが慎重姿勢のため、低下余地は限られる。一方、「地銀40行に公的資金」との毎日新聞報道が金融システム不安を背景とした「質への逃避」(国債買い)の材料となる場面も。

債券先物チャート

3月限の日足は中陰線で下振れし、転換線(139.43円)、基準線(139.24円)とも突き抜けた。

基準線を下回っての引けは昨年11月10日以来。

【チャート・ポイント】

141.91円:年初来高値(08年3月19日ザラバ高値)

140.35円:08年9月16日のザラバ高値

140.15円:08年12月30日のザラバ高値

139.56円:5日移動平均

139.43円:転換線

139.38円:20日移動平均

<139.25円:本日の3月限予想レンジ上限>

139.24円:基準線

≪139.01円:昨日の東証3月限終値、前日比+0.82円≫

<138.90円:本日の12月限予想レンジ下限>

≪138.75円:昨日のLIFFE先物3月限終値≫

138.32円:雲上辺(本日)

137.91円:雲下辺(本日)

136.98円:50.0%水準【132.05円vs.141.91円】

136.80円:マド埋め(08年10月22日ザラバ高値)

135.46円:10月21日のザラバ安値

132.05円:年初来安値(08年6月13日のザラバ安値)

▼CFTC大口投機マネー/NY金=新規買い+買戻し入り、4カ月半ぶり高水準

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された6日の海外商品市況と、「CFTC大口投機資金動向(12/30時点)」は次のようになった——。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)

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NY金    2009/ 2 866.0 + 8.2 アルミ3カ月物  1,605.0 + 55.0

NY銀    2009/ 3 1,144.5 +17.5 銅3カ月物    3,390.0 +200.0

NYプラ   2009/ 4 968.2 +10.6 ニッケル3カ月物 13,250 + 400

NYパラ   2009/ 3 199.05 +14.10 NY原油 2009/ 2 48.58 - 0.23

シカゴ大豆  2009/ 3 1016.00 +29.00 NYコーヒー 2009/ 3 116.10 + 8.40

シカゴコーン 2009/ 3 427.50 +16.25 NY粗糖   2009/ 3 12.27 + 0.45

ドル・円     93.67 + 0.34 シカゴ日経平均 2009/ 3 9,245 - 35

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【概 略】

米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要49市場における12月30日時点の大口投機家の買い越しは109万3630枚となり、前週の108万3537枚から拡大した。取組高合計は2001万3420枚となり、前週から2万9409枚(0.15%)増加した。

項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.8%増、債券合計が0.3%減、為替合計が3.6%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が2.0%減、エネルギー合計は0.3%増、金属合計は2.0%増となった。項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で手じまい売りが買い戻しを上回って買い越し幅を縮小し、債券は新規買い・買い戻しが入って買い越し幅を拡大した。為替は新規売りを受けて売り越し(ドル買い)幅を拡大した。  (オーバルネクスト 東京/東海林勇行さん)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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★注目企業=IR情報+ニュースリリース

カブドットコム証券株式会社(8703)

■平成20年12月 委託手数料等及び業務計数の開示(速報値)

http://www.kabu.com/company/pressrelease/2009/20090106.asp

松井証券株式会社(8628)

■平成20年12月の月間売買実績・口座数等(速報値)のお知らせ

http://www.matsui.co.jp/company/index.html

住商情報システム株式会社 (9719)

■厳しい経済環境下における企業の攻めの経営を支援

-SCS、日本HP、マイクロソフトがITプラットフォームソリューションで協業-

http://www.scs.co.jp/ir/index.htm