09年:債券10大サプライズ・海外株式市場ほか

★東証1・2部時価総額(5日)=287兆0336億円(前日比+5兆1093億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価はNYダウが反落したものの、円安を追い風に続伸。日経平均 が終値で前日比+101.55円高の9144.67円、またTOPIXも同+4.60高の880.51、JASADAQ指数は同+0.61高の48.80となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは21業種。ガラス土石製品、電気機器、機械などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替は円安気味。ドル円相場は93円台前半、ユーロ円は126円台半ばで推移。

■09年:債券10大サプライズ/もし実現なら、世の中を覆う閉塞感が一挙に打破

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は2009年の債券市場について「10大サプライズ」を示した上で、それぞれについて解説した——。

<「10大サプライズ」の解説>

(1)楽観論の典型。「恐慌回避に向けた経済政策協調」という御旗のもと、世界各国がさながら景気・金融対策競争を繰り広げている。対策が効き始めれば、早期のV字回復も夢ではない。むしろ落ち込みが急だった分、反発力も大きくなるかも。

(2)悲観論の典型。1930年代の大恐慌とのアナロジーは、ひところに比べれば下火になったものの、わかりやすいロジックなので依然として根強い人気がある。それでも市場参加者の多くは『現代においてまさか恐慌は・・・』と心の底では信じている。それだけに注意が怠れない。

(3)これは(1)の楽観論と表裏をなし、(2)の悲観論と対極をなす。つまり、米経済がオバマ次期米大統領の政策=オバマノミクスを足掛かりに踏み止まり、立ち直りのきっかけをつかめば、ドルを基軸通貨とした世界経済のメカニズムもまた快方に向かう。

▼09年日本経済見通し/世界経済の悪化を受け、下振れ圧力が強まる

大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research

Ltd. DIR)は、「2009 年の日本経済は下振れ圧力の強い展開が予想される」として次のようにコメントする——。

<実質GDP成長率を2008年度=▲0.9%、2009年度=▲1.3%と予想>

DIR では、わが国の実質GDP 成長率を2008 年度=▲0.9%、2009 年度=▲1.3%と予想している。

1930年代の世界大恐慌期と今回の金融危機を比較すると、現在の世界経済が抱えるリスクとして、1.「クレジットクランチ(信用収縮)」の発生、2.財政赤字拡大⇒長期金利上昇(債券相場の急落)⇒米国で「トリプル安(ドル安・債券安・株安)」が進行、3.資産価格(住宅資産・金融資産)下落による「逆資産効果」の発生(個人消費の腰折れ)、という3点に細心の注意が必要となる。

当社は、上記1〜3が、主要国の実体経済に与える影響に関するシミュレーションを行った(各項目の実質GDP 押し下げ幅は下表参照。当然ながら、試算結果については相当程度の幅を持って見る必要あり)。上記3ファクターは相互に連関しており、例えば、資産価格の下落が、金融機関のレバレッジ縮小を加速させる形で、「金融システム」と「実体経済」の間の悪循環が加速する可能性も否定し得ない。

■海外株式市場/2009年=世界同時株高を経験する可能性が高い

大和総研・投資戦略部シニアストラテジストの成瀬順也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「2009年は世界景気の最悪期脱出期待で、世界同時株高を経験する可能性が高い」と考えている。ただ、その半面で問題もあると指摘する——。

「マーケットが想定しているよりも早く、2009 年後半には米国経済がプラス成長を回復すると見ている。ただし、米中の景気対策頼みの相場が2010 年以降も続くとは限らない。2010 年以降は、米国の経済構造変化に適応できる銘柄探しが最大のポイントになろう。2009年の上昇相場には乗り遅れたくない。」

<チャンスを生かせなかった欧英、同じ轍を踏もうとしている日本>

「欧州については、景気減速が緩やか且つ国毎に悪化の要因や内容が違うため、最深部は見えていない。景気対策は早いが、規模は不十分。いつものパターンである。今さらながら、イギリス、スペイン、アイルランドは住宅バブル崩壊前の積極的な利下げ、ドイツ、フランス、イタリアについては輸出悪化前のユーロ安が必要だったと、つくづく痛感させられる。もはや、米中頼み以外に、景気回復のパスは残されていまい」

では、日本はどうか。「実は景気についても対策の余地についても、世界の中で良い方の部類に当たる筈なのだが、それを生かしきれず、やったこと、やろうとしていることが、どうもピント外れのようである。」

▼今週の株式相場/外部環境の好転を反映し堅調に推移すると予想

新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は5日、今週の株式相場について次のようにコメントした——。

<今週の株価予想レンジ=日経平均で8800〜9200円>

今週の東京市場は年末年始の休場中における外部環境の好転を反映し堅調に推移すると予想する。年末年始において発表された1.米国の経済指標は相変わらず厳しい内容のものがほとんどで米国経済が急激に落ち込んでいる実態を示しているが、2.市場心理の改善傾向は維持され株価、為替ともに上昇を見せた。原油相場の反発の一因としてファンド筋の終戦処理の一巡が考えられ、株式市場でも同様の需給好転が期待されているのではないか。

また、GMACに対する金融持ち株会社化の承認、同社への資本注入といった米政府・当局の迅速な行動が、親会社の救済への期待を広げたことも市場心理の好転につながっているように思われる。市場心理が揺るがないか、5日から再開される米国議会における3.「自動車問題」を巡る議論あるいは重要度の高い経済指標に対する市場の反応が注目される。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/堅調な地合い継続、円相場次第で上値トライも

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は利益確定売りをこなしながら堅調な地合いが続きそうだ。円高一服を背景に主力の国際優良株には買いが入りやすいことや、アジア株の上昇や円安の方向に動きが強まれば、上値をトライする場面もありそう。日経平均は昨日、上にヒゲの付いた短い陽線を形成していることから、昨日の高値(9127円)を超えれば75日移動平均線(5日現在は9272円)を意識した動きが想定されるが、超えられなければ引けにかけて売りが強まる可能性も考えられる。

 5日のNY株式市場は反落。ダウ平均は前日比81.80ドル下落、NASDAQは4.18ポイント下落した。年末からの上昇に対する利益確定売りが先行するなか、企業業績に対する先行き懸念が強まった。ダウ平均は75日移動平均線に上値を抑えられ、一時は142ドル安となる場面があったが、押し目買い意欲も強く終値では2ケタの下げにとどまった。S&P500も反落。業種別では通信や金融の下げが目立つ一方、エネルギーは堅調に推移した。ドル建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ210円高の9280円で終了。一方、円建ての清算値は9195円となった。

大発会となった5日の東京市場は続伸。米国株高や円安進展を背景に買い優勢の展開となった。

主力の国際優良株が軒並み高となり相場を牽引したほか、商品市況の上昇を背景に資源関連株が堅調に推移。株券電子化により年末売買停止だった銘柄の上昇も目立った。

テクニカル分析

日経平均は5日続伸、終値で11月10日以来となる9000円の大台を回復。連休中の買いが寄り付きに一気に集中したことで、買い一巡後は上げ幅縮小の動きとなった。ローソク足では上にヒゲの付いた短い陽線を形成。目先は昨日形成した下のマドを埋めに行く可能性も考えられるが、既に昨年大納会の上昇で12月11日高値以降続いた横ばいレンジを明確に上抜けており、当面は9000円前後の値固めから11月5日高値を超える動きとなるかどうかが注目される。上値メドは、75日移動平均線(5日現在は9272円)や11月5日高値の9521円など。一方、下値メドは25日移動平均線(5日現在は8475円)や12月12日安値8087円などが考えられる。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ドル円投資戦術/強い時にきちんと輸出筋は売らないといかんよ

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。

いったい東京の連中は昼間何やっていたのかね?昼行燈?5時過ぎたら一気に活況だものね。情けない。まだ正月気分かね?私もまだそんな感じ。フルエンジンはお正月のない外国人たち土俵入り。ドル円が上がっているが、こういう強い時にきちんと輸出筋は売らないといかんよ。もっと上がるなら喜んで売らないとね。いつも欲張っているから、後からガタガタ言うことになる。毎回毎回同じだもの。きちんとやらないなら円高で損したとか言うなよな。(1月5日夜中。)

▼FX相場予想/「ドル高進行」と決め打ちするのは時期尚早だ

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は5日、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

東京時間はご祝儀相場ということもあって日経平均は上昇しましたが、夕方にはユーロドルやドルスイスでドル買いが大きく進みました。合わせてドル円もドル高に進んでいます。ただ年初の動きは一時的なだましの動きになることも多いので、まだドル高に為替相場が進んでいく。と決めるのは待ったほうが良いでしょう。もう少し様子を見てからしかけていきたいと思っています。

▼今日の債券相場/需給の改善はかなり本物、という印象を受けた

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

今週の債券相場見通し…10年297回債利回りは1.165〜1.240%と予想

昨日は昨年末の好地合いが米株高債券安という外部環境の悪化にどの程度抵抗できるかが注目点だった。相場下落は当然だが、それでも、10年297回債の利回り上昇は1.20%タッチにとどまった。1.10%台を積極的に買う市場参加者が依然、少ない反面、需給の改善はかなり本物という印象を受けた。今週末までは1.165〜1.240%での推移と予想する。

株高や米金利の上昇など外部環境が一段と悪化する公算は小さくないと言える。しかし、その際は投資家の押し目買いが集まり、利回り上昇に歯止めがかかると見込まれる。イールド・カーブについては、一頃の急速なフラット化局面は終わったようである。しかし、目先こそそういった場面は予想し難いものの、今後、「ブルでもフラット化」という見方が再台頭しやすいと考えられる。

▼米欧商品市況/原油=地政学上リスクの高まり等で期近大幅続伸

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された5日の海外商品市況は次のようになった——。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
NY金    2009/ 2 857.8 - 21.7 アルミ3カ月物  1,550.0 - 20.0

NY銀    2009/ 3 1,127.0 - 22.0 銅3カ月物    3,190.0 - 41.0

NYプラ   2009/ 4 957.6 +10.9 ニッケル3カ月物 12,850 - 350

NYパラ   2009/ 3 184.95 - 7.35 NY原油 2009/ 2 48.81 + 2.47

シカゴ大豆  2009/ 3 987.00 +10.00 NYコーヒー 2009/ 3 107.70 - 3.20

シカゴコーン 2009/ 3 411.25 -1.00 NY粗糖   2009/ 3 11.82 - 0.03

ドル・円     93.33 + 1.15 シカゴ日経平均 2009/ 3 9,280 - 85

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【NY貴金属=プラチナを除き急落、ドル高が利食い売りを誘う】

金は大幅続落。テクニカル買いが先行したあと、ドル高・原油安で利食い売りが優勢になり、5日ぶりの安値に値を消した。ただ、原油・株価の反発で安値から回復した。

銀は急反落。金の上昇に追随して金曜の高値を抜いたあと、ドル高・原油安で急反落に転じ、5日ぶりの安値に暴落した。ただ、金の戻りをはやし、急速に下げ幅を縮小。

プラチナは大幅続伸。金の上昇に追随して金曜の高値を抜いたあと、ドル高や原油安で金曜の安値を下回ったが、原油・株価指数の反発で本日の高値に急接近した。

パラジウムは急反落。金の上昇で金曜の高値を抜いたが、ドル高や原油安で値を消した。プラチナは急反発したが、自動車販売への悲観的見方で反発力はなかった。

【NY原油=期近は大幅続伸、地政学上のリスクの高まりなどで】

原油は、期近が大幅続伸。夜間取引ではドル高を嫌気し高値から急落したが、地政学上のリスクの高まりや米政府による石油購入見通しなどが下値を支え、期近は3週間ぶりの高値を付けた。

石油製品も大幅続伸。夜間取引では上値重く推移していたが、立会い開始後は原油同様に急上昇に転じると、ヒーティングオイル期近が3週間ぶり、改質ガソリン期近が昨年12月1日以来の高値圏へと切り上がった。

【シカゴ穀物=大豆は急反発、コーンは小反落】

大豆は急反発。3月限は、ドル指数高や南米産地の降雨を嫌気して金曜の安値を割ったが、投機筋の押し目買いが優勢になって反発に転じた。原油・株価の反発や金の戻りがテクニカル買いを誘い、本日の高値圏で引けた。

コーンは小反落。3月限は、時間外取引で売りが優勢になったが、ドル高・原油安で下値を切り下げたあと、大豆の急反発で金曜の高値を上回るなど基調の定まらない値動きとなり、前日の終値をはさんだもみ合いに終始して安引けた。   (オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html

ニュース・チェック

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

ハートフォード生命保険株式会社

■変額個人年金保険「アダージオ プラス5」を香川銀行で販売開始

http://www.hartfordlife.co.jp/index.html

カブドットコム証券株式会社(8703)

■外国為替保証金取引(FX)の「英ポンド/円」に新コース追加
〜 2009年1月12日(月:祝)から保証金2.5万円コース追加/FXキャンペーン実施 〜

http://kabu.com/company/pressrelease/2009/20090105.asp

住商情報システム株式会社 (9719)

■阿部康行代表取締役社長2009年社長年頭の辞(要旨)

http://www.scs.co.jp/ir/index.htm

株式会社資生堂(4911)

■株券電子化に伴い、株式取扱規定を改定いたしましたのでご案内いたします。

http://www.shiseido.co.jp/ir/teikan/index.htm