日銀・金融政策・中国とドル相場ほか

★東証1・2部時価総額(21日)=263兆4274億円(前日比+6億4555億円)

★堀内AIA社長のFXコメント=欧州通貨に狼煙の感触あり

AIAの堀内昭利社長は24日、為替相場について概ね次のようにコメントした——。「欧州株の猛反発は見てても気持ちいいくらいであった。さすがの日経も連動して頂きたい。ドル円は、ダウ円と改名した通りの動きとなった。欧州通貨に狼煙の感触あり。」(11月24日。やけに寒い雨の日。)

■日銀・金融政策/量的緩和政策の再開には慎重であるべきだ

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は21日、仮に日銀が再び量的緩和に踏み切った場合の効果について、「量的緩和政策はかなり景気刺激的であった」としながらも、否定的な見方を示した——。

(1) 2002年から2005年にかけての量的緩和政策は、円安、株高を通じて企業の期待成長率を上ぶれさせたという意味で景気刺激的であった

(2) しかし、外需依存度の大幅な上昇による景気の脆弱性の上昇、生産設備の過大化による中期的なデフレ圧力の上昇、という副作用をもたらした

(3)日銀は再び量的緩和政策に踏み込むことには慎重であるべきだ

<興味深い、円安、株高、設備投資拡大という緩和効果「発現時期」>

短期の在庫循環による景気回復(2003、2004 年)が終了した後の2005年、2006年に力強い景気拡大をもたらした点は特に重要である。興味深いことは、円安、株高、設備投資拡大という緩和効果が発現したのは2005年初と、量的緩和が本格化して3年程度を経過した後のことであった、ということである。従って、年末にかけて量的緩和政策が始まり、それが長い期間に亘って維持されたにせよ、前回局面のような景気拡大効果を発揮するのは、2011年終わり以降、ということになる。つまり、他の条件を一定とすれば、日本経済は、2009年から2011年までの3年間は、円安、株高、設備投資拡大という形の景気回復を演じる可能性は低い。

足元では、インターバンク金利の上昇、円高、株安といった量的緩和政策の巻き戻しが生じており、このため、短期的には、企業の期待成長率の低下を経由して設備投資が大幅に減少する可能性が高い。

▼今週の株式相場/前半=反発、後半=揉み合い商状に転ずると予想

新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は、今週の株式相場について次のようにコメントした——。

<今週の予想レンジ=日経平均で7500〜8800円>

今週の東京市場は引き続き米国市場睨みでボラタイルな状態が続くと予想する。週前半は前週末から週明けにかけての米国市場の急反発を好感し東京市場も大幅な反発を見せようが、週後半に向けては米国の①クリスマス商戦に対する不透明感を意識し揉み合い商状に転ずると考える。②「ビッグスリー」に対する米国民の批判の声は強まりを示し、米政界・当局においても破産法申請後の再生やむなしとの論調に傾くようであれば市場でも波乱回避行動が台頭する可能性が高い。米自動車業界の問題は予断を許さぬ状況が続くと考えるべきではないか。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/25日線に向けた動きでも、売買代金増加がポイント 

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。

東京市場は戻りを試す展開となりそうだ。連休中の米国株の大幅上昇を好感して国際優良株や内需主力株中心に終日堅調な展開が予想される。 日経平均はCME225先物(8470円)にサヤ寄せの動きから、25日移動平均線まで上昇できるかどうか。ただ、一目均衡表では転換線の下落が続くことが予想されるため、横ばい基調の基準線を明確に下回る見込み。そういった意味で買い一巡後は上値の重い展開も想定されるが、終値ベースで基準線の8258円を上回ることが重要なポイント。

先週末のNY株式市場はダウ平均、NASDAQともに大幅反発。ダウ平均は494ドル上昇した。時間外でFRBによる緊急利下げの噂が流れたことや、米銀大手3行の合併交渉に関する噂などから買い先行のスタート。デルの投資評価の格上げなども好感された。さらに、次期財務長官にNY連銀総裁のガイトナー氏が候補に挙がっていることを主要メディアが一斉に報じたことで、株式市場は一気に上げ幅を拡大した。 24日のNY株式市場は大幅続伸となった。米政府によるシティグループの不良資産の肩代わりや、200億ドルの追加資本注入などの救済策が好感された。 また、オバマ次期大統領のもとでの経済チームの発足や、追加経済対策についての期待感が強まった。業種では特に金融や通信が上昇。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は6.0%上昇した。

今週は需給改善から押し目買いが優勢の展開が予想される。ただそういった中でも、米国では住宅関連指標の発表が多いことや、27日木曜日は感謝祭となる。感謝祭明けの売上増減観測で市場が大きく動くこともあり注意が必要。売買代金の低迷が続くなか、週間通じては上値の重い展開が想定される。 

テクニカル面では、日経平均はローソク足で差し込み足を形成した。下げ足の差し込み足は売りの急所ともいわれるだけに注意が必要である。ただ、前日の陰線の半分以上埋め戻したことや、出来高が増加しており、あくまでも総合的な判断が必要となる局面だ。5日高値から形成されつつある下降チャネルラインの下限が安値として意識されたことや、日柄面で変化日が集中する近辺での切り返しとなったことは、短期的な押し目処として認識すべき点であろう今週は日足均衡表の基準線の上方を維持できるかどうかがポイント。一方で、先週末の安値7406円で下げ止まらなければ、10月28日安値6994円を下回るシナリオも再度想定する必要があろう。

国内の経済指標では10月家計調査、10月消費者物価、10月鉱工業生産、10月住宅着工などが予定されている。 米国では10月中古住宅販売、7−9月GDP改定値、9月S&Pケースシラー住宅価格指数、11月消費者信頼感指数、10月耐久財受注、11月シカゴ購買部協会景気指数、11月ミシガン大学消費者信頼感指数、10月新築住宅販売などの発表が予定されている。

話題の銘柄

8830住友不動産/3000億円で会社をコントロールすることができる、目標株価1900円

クレディ・スイスでは、「2009年3月期第2四半期決算内容分析およびその後の取材を経て、当社の住友不動産に対する業績予想を見直した。業績予想の修正点は営業利益ベースで、(1)賃貸事業は前回予想より若干の上方修正、(2)販売事業はマンション計上戸数を引き下げたことによる下方修正、流通事業は利益率悪化を織り込み下方修正、完成工事事業は修正なし、である」と指摘。今2009年3月期連結営業利益を従来予想1560億円から1482億円へ、来2010年3月期同1644億円から1576億円へ、2011年3月期同1712億円から1658億円へ若干下方修正。「同社の発行済株式数を過半数取得するのに必要な金額は、現状の株価だと約3000億円である。2年前だと1兆3000億円必要であった。1兆円も割安に経営権を取得できる状況にある。3000億円を単純化して言えば、東京にある大型ビル3棟分である。最近の株価下落により同社株は魅力的な水準になったと考える」と指摘。残余利益割引モデルによる目標株価1900円を据え置き、投資評価を「Neutral」から「OUTPERFORM」に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

■中国とドル相場/人民元高の抑制中は、ドル売りリスクは小さい

大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は21日、「中国当局による米国への資金流入は順調で、中国の果たす役割は大きいことがわかる」と語った。

中国当局による9月対米証券投資は、ネット+1434 億ドル(買い越し)と8 月+214億ドルから急増した。そのうち長期有価証券が+81億ドルから+527 億ドルへと増えた。米国証券への投資では政府機関債や株式への投資が増え、国別の米財務省証券保有高は中国が5850 億ドル(前月比+436 億ドル)と、日本の5732 億ドル(▲128 億ドル)を抜いて首位になった。

中国当局が8 月以降、人民元売り・ドル買い介入を強めて、人民元の対ドル上昇を止めたことが関係している。このため、亀岡さんは、「中国が景気減速を抑えようと人民元高を抑えているうちは、米国債やドルが売り込まれるリスクは小さい」と見ている。

■今週の予想レンジ(先週のレンジ)

ドル/円: 92.00− 97.00 ( 93.56− 97.55)

ユーロ/円:113.00−123.00 (116.44−124.29)

ユーロ/ドル:1.2100−1.2700 (1.2425−1.2814)

豪ドル/円: 53.00− 63.00 ( 56.87− 64.13)

豪ドル/ドル:0.5800−0.6400 (0.6077−0.6596)

▼海外FX相場/ドル円=米シティ救済策等で一時97.35円まで続伸

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、FX相場の動向について次のようにコメントした——。

海外FX市場サマリー

ドル円は続伸。一時97.35円まで値を上げた。米政府による米銀大手シティグループ救済策やブッシュ米大統領が「今後、必要ならば金融支援策を実施する用意がある」などと述べたことが好感されて株価が急伸。クロス円中心に買いが強まった影響を受けた。オバマ次期米大統領は24日、正式に経済チームを発表したほか、大規模な景気刺激策の必要性を示唆した。

ユーロ円は大幅に続伸。一時126.01円まで値を上げた。ダウ平均株価が一時500ドル超上昇したことなどを材料に買いが強まった。

ユーロドルも大幅続伸。一時1.2956ドルまで上昇した。ユーロ円やポンドドルの上昇につれた買いが優勢となった。原油先物価格の上昇も相場を支えた。全米リアルター協会(NAR)が24日発表した10月の米中古住宅販売件数が年率換算で498万件と市場予想平均の504万件程度を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。

▼今週の長期金利/前半=水準やや切り下げレンジ形成、後半=弱含み

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした——。

<予想レンジ>

・ 長期金利(#296) 1.400%〜1.500%

・ 債券先物(12月限) 138.00円〜139.30円

<シナリオ>

長期金利は、デフレスパイラル懸念、ビッグスリー支援、金融問題を巡る米国市場の一喜一憂に振り回されながら、水準をやや切り下げてレンジを形成する。週後半は、月末恒例の年金基金などによるデュレーション長期化により弱含み。

ポイントは(1)米株安/米債高を加速させた米国市場を憂う“3つの懸念”、(2)米長期金利の歴史的な“3%割れ”が発するインプリケーション(含意)、(3)「変化の胎動」を見せ始めた債券需給と投資家動向、など。

債券先物チャート

12月限の日足は高寄後の中陰線。前日の下影陰線に対しては出会い線で、相場転換を暗示。

【チャート・ポイント】

141.91円:年初来高値(3月19日ザラバ高値)

140.35円:9月16日のザラバ高値

140.10円:11月21日のザラバ高値

139.82円:10月8日のザラバ高値

≪139.30円:21日の東証12月限終値、前日比+0.03円≫

≪139.00円:21日のLIFFE先物12月限終値≫

138.91円:5日移動平均

138.87円:マド埋め(11月19日ザラバ高値)

<138.80円:本日の12月限予想レンジ上限>

138.71円:転換線

≪138.55円:24日のLIFFE先物12月限終値≫

<138.30円:本日の12月限予想レンジ下限>

138.14円:61.8%水準【132.05円vs.141.91円】

138.09円:20日移動平均

137.98円:雲上辺(本日)

137.85円:雲下辺(本日)

137.78円:基準線

137.11円:2008年の始値

136.98円:50.0%水準【132.05円vs.141.91円】

136.80円:マド埋め(10月22日ザラバ高値)

135.46円:10月21日のザラバ安値

132.05円:年初来安値(6月13日のザラバ安値)

▼今週の債券相場/米市場での株高・債券安受け、一旦相場上伸は終了へ

日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。

今週の債券相場見通し…10年296回債利回りは1.395〜1.475%と予想

先週末、10年国債利回りは1.375%をつけた。しかし、株価が反発したこともあり、その後は戻り売りに抑え込まれた。以前に比べれば、外部環境のフォローは強くなったが、それに抵抗する需給も健在である。加えて、先週末から今週初の米国市場での株高債券安を受けて、一旦、相場上伸は終了すると見る。今週の10年国債利回りは1.395〜1.475%と予想する。もっとも、新たなテーマである「グローバル・デフレ」は簡単には崩れまい。

本日の想定レンジとコメント…軟調。後場は押し目買いに期待。カーブは中期以降でフラット化

米株高債券安を受けて、本日の相場は軟調、大きく値を下げて始まった後も、弱含む展開が見込まれる。しかし、投資家の一定の押し目買い意欲はあり、早ければ、本日の後場にも下げ渋り、反発をうかがう可能性があろう。一方、イールド・カーブは中期以降のゾーンでフラット化と予想する。

本日の想定レンジ(長国先物12月限) : 137円80銭〜138円78銭

▼米欧商品急反発/NY原油=54ドルに急伸、NY貴金属=軒並み急伸

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された24日の海外商品市況と、「ロシア・エナジー情報」は次のようになった——。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)

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NY金    2008/12 819.5 + 27.7 アルミ3カ月物  1,800.0 + 50.0

NY銀    2008/12 1,035.5 + 87.5 銅3カ月物    3,750.0 +210.0

NYプラ   2009/ 1 866.4 + 40.7 ニッケル3カ月物 10,675 + 675

NYパラ   2008/12 195.80 +16.95 NY原油 2009/ 1 54.50 + 4.57

シカゴ大豆  2009/ 1 884.00 +44.00 NYコーヒー 2009/ 3 114.05 + 3.30

シカゴコーン 2008/12 354.50 +16.00 NY粗糖   2009/ 3 11.72 + 0.44

ドル・円     97.04 + 1.10 シカゴ日経平均 2008/12 8,470 + 540

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【NY貴金属=軒並み急伸、シティーグループ救済策を好感】

金は大幅続伸。米政府のシティーグループ救済策をはやして世界の株価が急伸、ドル安や原油高が買い戻しやファンドのテクニカル買いを誘い込み、2日連続で急騰した。

銀は大幅続伸。シティーグループ救済策による株価急伸やドル急落で商品全面高となり、11月6日以来の高値に急騰した。感謝祭休日を控えることも買い戻しを促した。

プラチナは大幅続伸。米政府によるシティーグループ救済策がはやされて株価が急伸、ドル安や原油・金の急伸がテクニカル買いを誘い、上昇に拍車がかかった。

パラジウムは急反発。シティーグループ救済策による株高・ドル安・商品全面高をはやして急伸したが、200ドル目前で上昇が一服し、整理商いでもみ合った。

【NY原油=急伸、株高・ドル安進行や追加減産見通しで】

原油は急伸。株高・ドル安進行や、OPECによる追加減産見通しなどから、安値修正が急速に進んだ。

石油製品も急伸。ヒーティングオイル、改質ガソリン期近も原油同様の展開となり、売られすぎ感や割安感の広がりや、米北東部地域の気温低下が続く見通しなどから、大きく買い戻された。                 (オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は全面高の展開。シティバンク支援策を好感したNYダウ急騰を受けて、一時400円を超える高騰。日経平均 が終値で前営業日比+335.29円高の8246.08円、またTOPIXも同+23.75高の826.44、JASADAQ指数は同+0.27高の44.73となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種全てが上昇。不動産業、証券商品先物、その他金融業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替はNYダウの急騰で円反落。ドル円相場は96円台半ばで推移、ユーロ円は124円台前半で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

株式会社サイバーエージェント(4751)

■ユーザーのデザインを「プーぺガール」上に再現「プーペガールデザインコンテスト」を開催

http://ir.cyberagent.co.jp/