今週の株式相場・FX相場乱高下ほか

東証1・2部時価総額(27日)=242兆6904億円(前日比-18兆4874億円)

■今週の株式相場/新興国等国家不安に変質⇒非常事態への施策が焦点

新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん( Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd. )は 27 日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

今週の東京市場は恐慌的な市場心理が燻る中、各国の①政策対応を睨む展開と予想する。金融不安は金融機関に対する信用不安から、新興国を中心とした②国家への不安に変質した。 IMF 及び世銀の動きを受けて危機的な状況に追い込まれている複数の国に対する債務不履行懸念が後退するかが、目先最大の注目点であろう。日本政府からも対策が諸々示されているが、漢方的な薬効が見込まれる程度。③非常事態に相応しい施策が打ち出されるかが、政策面での今後の焦点になろう。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/円高一服?日経は安値更新の動きから変化日確認へ

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/ T&C FINANCIAL RESEARCH, INC. )は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場は下げ止まらない米国株や円相場の不安定な動きを受けて、売り優勢のスターか。買い手不在のなか下値模索が続きそうだ。昨日で日経平均の 200 日移動平均線からのマイナスかい離は 44.5 %に拡大した。引き続き突っ込み警戒感のなか、底打ち決定線の出現を待つ局面であることに変わりない。今日は日柄面では重要となる。 06 年 6 月 13 日安値から 07 年 8 月 17 日安値までの 294 日間を、 07 年 8 月 17 日安値からあてはめた対等日となる。変化しやすい日柄となるため、足の出方には注目。

決算発表では、 DeNA 、ニチレイ、森精機、日立建機、パナソニック、横河電機、ホンダ、リコー、野村 HD 、 JR 東海、日立ソフトなどが予定されている。

27 日の NY 株式市場ではダウ平均、 NASDAQ ともに続落。ナスダックは 5 日続落となった。発表された 9 月の新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことが好感されたことや、米地銀の公的資金注入受け入れなどが好感され金融株の一角が上昇、ダウ平均は一時 220 ドル上昇した。ただ、警戒感が強く戻り売りの押される展開に。引け間際には急速に値を消す展開となった。

S&P500 も続落。業種では通信が上昇、エネルギーは 5.6 %下落した。フィラデルフィア半導体( SOX )指数は 0.1 %上昇。 CME225 先物は昨日の大証日中終値と比べ 50 円安い 7110 円で取引を終えた。
テクニカル分析

昨日の東京市場は先行き不透明感から売り一色となり、日経平均はバブル崩壊後の安値( 7603 円)を更新。 1982 年 10 月以来( 26 年ぶり)の水準で取引を終えた。東証 1 部の値下がり銘柄数は 1556 と全体の 90.7 %。国際優良株やメガバンクを中心とした金融株が総崩れとなり下げを主導した。日経平均の 25 日移動平均線からのマイナスかい離は 28.4 %。 200 日移動平均線からのマイナスかい離は 44.5 %に拡大。下値メドは心理的節目の 7000 円や 6 月高値から 7 月 16 日安値までの最初の下げの三倍を 7 月 16 日安値から下げた 6881 円、昨年高値 18300 円処から 8 月安値までの最初の下げの三倍を 8 月安値から下げた 6148 円など。一方、短期的な上値メドは 8000 円前後や 8600 円前後、 15 日高値 9601 円などが考えられる。

話題の銘柄

4452花王 /原料価格下落の恩恵に注目、目標株価3500円→3670円

メリルでは、「花王の主要原料(パーム核油、原油、パルプ)の足下の価格動向を鑑みると、 09 年 3 月期の原料高影響は期首想定の 240 億円から 260 億円に引き上がりそうだ。一方で、来期は原料価格の低減効果は第 1 四半期から出てくる見通しで、通期では約 130 億円程度の利益の押し上げ要因になると予想する。足下の原料価格動向を背景に、当社連結営業利益予想を 09 年 3 月期は 1200 億円 →1180 億円に 1.7 %引き下げるが、 10 年 3 月期は 1257 億円 →1333 億円に 76 億円引き上げ、 13 %の営業増益を予想する。 09 年 3 月期会社予想ベースでは、花王の海外売上比率は 32 %、営業利益は 14 %に過ぎず、足下の円高状況を会社想定と比較した場合の収益インパクトは、売上高は 130 億円程度目減りするも、営業利益への影響は 6 億円、 0.5 %程度に留まる」、「買収案件不在の中で、資本効率の改善を追求する花王は、自社株買いを機動的に実行するだろうと我々は考える。年間 FCF は 1100 億円を超えるが、年間 500 億円の自社株買いが継続される可能性が高いと考える」と指摘。今 2009 年 3 月期連結営業利益を従来予想 1200 億円( EPS130.2 円)から 1180 億円( EPS128.0 円)へ若干減額したが、来 2010 年 3 月期同 1257 億円( EPS136.8 円)から 1333 億円( EPS145.3 円)へ、 2011 年 3 月期同 1380 億円( EPS151.2 円)から 1441 億円( EPS157.8 円)へ増額。投資評価「買い」を継続、目標株価を従来の 3500 円から 3670 円に引き上げた。トレーダーズ・ウエブ:  http://www.traders.co.jp/

▼FX爆走列車化/静かにどこで矛先が収まるのか見極める時期

AIAの堀内昭利社長 (Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.) は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした ―― 。

ユーロは我々の目標である1.33、及び大枠予想の1.25-1.35ゾーンを割り込んで1.23台に沈んだ。ユーロ円は、我々の目標の115-125円にリーチしたが、113円台まで落ちている。相 場とは爆走列車みたいになることがあり、急ブレーキをかけても止まらない事がある。今回はまさにそのようになっている。さらにその方向にある程度進む事も ありうるが、ここにきて皆がベアベアに傾くのは良いとは思えない。おのずからマーケットは底値、居心地のよいところに落ち着くわけで、ここは静かにどこで 矛先が収まるのか見極める時期である。なお、我々は、1.25以下や115円以下でショートにしたいとは考えない。(10月27日。夜中)

▼FX相場乱高下/これだけ株価が弱いと、円安反転はより困難に

マットキャピタルマネジメント代表取締役 CEO の今井雅人さん( Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management )は昨日から今朝にかけて、 FX 相場の動向について次のようにコメントした――。

27 日も各市場軟調な展開となっています。特にアジアの株式は総じて下落しました。そうなると先週同様の流れで、為替では円高進んでいます。特に欧州通貨での下落が激しく、ユーロ円は再び 114 円割れが見えてきました。クロス円の頭が重い環境は変わりません。これだけ株価が弱ければ円安に向かうことはより難しくなります。とにかく、円売りは控えて、円買いで勝負していきましょう。

海外FX市場サマリー

ドル円は 5 日続落。 9 月米新築住宅販売件数が予想より強い結果となったことやダウ平均が一時 200 ドル超上昇したことなどを材料に 94.20 円付近まで値を戻す場面があった。もっとも、米株価が大幅に下げて引けたため再び売りに押される展開となった。

ユーロ円は大幅に続落。ドル円と同様に一時 118.34 円付近まで値を戻したものの、終盤に下げた。

ユーロドルは続落。ユーロ円の下落につれたユーロ売り・ドル買いが出たほか、原油先物相場の下落も重しとなった。トリシェ欧州中央銀行 ( ECB ) 総裁が 27 日、追加利下げの可能性を示唆したことへの反応は限定的だった。

▼今日の長期金利/世界株安や国際協調利下げへの思惑が金利低下促す

三菱 UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん( Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd. )は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした ―― 。

<予想レンジ>

・長期金利(#296) 1.450%~1.490%

・債券先物(12月限) 137.80円~138.40円

<シナリオ>

長期金利は低下基調を維持。底の見えない世界株安や国際協調利下げ(第2弾)への思惑が、引き続き金利低下を促す。ただ、本日の 20 年利付国債入札の結果( 12:45 落札結果発表予定)が芳しくなければ、低下ピッチにブレーキも。

▼今日の債券相場/ツイスト・スティープ後は、20年債入札の結果次第

日興シティグル-プ証券会社・金融商品本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん( Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd. )は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント

欧州株の底堅さが LIIFE 安に働いたようだが、 NY ダウは続落の 203.18 ドル安。米債安は最後に先週末と概ね変わらずまで切り返した。また、期待に沿って日銀の利下げ観測が徐々に広がってきた。それでも、 20 年入札の結果発表前後まではイールド・カーブでツイスト・スティープの可能性が高い。そして、結果良好なら、そこからブル・フラットに変化しよう。良くなければ、ベア・スティープ化だろう。 (AM6:44 、佐野さん )

本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 137 円77 銭~ 138 円48 銭

▼CFTC大口投機マネー/原油=483枚買い越し(前週1899枚売り越し)に転換

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された 27 日の海外商品市況と、「CFTC大口投機資金動向(10/21日時点)」は次のようになった ―― 。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)   

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NY金    2008/12   742.9   + 12.6    アルミ3カ月物         2,038.0  + 67.0 

NY銀    2008/12   919.5   - 10.0     銅3カ月物           4,020.0  +250.0 

NYプラ   2009/ 1    797.2    - 5.1    ニッケル3カ月物         11,100  +1,100 

NYパラ   2008/12   175.40  + 1.45    NY原油        2008/12   63.22  - 0.93 

シカゴ大豆  2008/11   893.00  +29.25  NYコーヒー     2008/12  107.75  - 0.90 

シカゴコーン 2008/12   385.25  +12.50  NY粗糖       2009/ 3   10.96  + 0.20 

ドル・円              93.07    - 1.53    シカゴ日経平均 2008/12    7,110  - 440 

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【概 略】   

米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要49市場における10月21日時点の大口投機家の買い越しは106万 0094枚となり、前週の95万8810枚から拡大した。取組高合計は2446万3417枚となり、前週から30万9418枚(1.25%)減少した。   項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が3.4%減、債券合計が0.6%減、為替合計が7.1%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が0.6%減、エネルギー合計は2.9%減、金属合計は0.8%減となった。

項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式は手じまいが目立つなか、売り越し幅を縮小、債券は新規買い・買い戻しが入って買い越し幅を拡大した。為替は新規売りが新規買いを上回って売り越し(ドル買い)幅を拡大した。穀物市場で大口投機家の買い越しは今回、コーンが10万6695枚(前週12万0972枚)、大豆は2万3943枚(同4万0337枚)に縮小した。コーン・大豆ともに株価急落などを背景に手じまい売り・新規売りが目立った。           (オーバルネクスト 東京/東海林勇行さん)

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ニュース・チェック

ニュース・ヘッドライン・・・日経平均は一時7000円割れ

午前の東京株式市場=株価は7000円レベルで小康。日銀の利下げ観測浮上や円高一服と空売り規制等の効果か、NYダウ203ドル安でも堅調。日経平均 が終値で前日比-67.76円安の7095.14円、またTOPIXも同-18.24安の728.22、JASADAQ指数は同-1.24安の40.47となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは10業種。化学、金属製品、空運業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替はドル円が92円-94円、ユーロ円が114-118円で乱高下。ドル円相場は93円台前半で推移、ユーロ円は115円台前半で推移している。

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