11月株価見通し・円急反発ほか

東証1・2部時価総額(23日)=281兆6917億円(前日比-5兆5292億円)

■11月株価見通し/買い優勢で始まり、各国政策期待から9600円へ

ソシエテ ジェネラル アセット マネジメント投資調査部チーフエコノミストの吉野晶雄さん( Akio Yoshino/ Chief Economist, Societe Generale Asset Management (Japan) Co.,Ltd. )は今朝、本誌の取材に応じ、 11 月の株価見通しについて、「買い優勢から始まる」として、予想レンジは日経平均で 8400 円~ 9600 円とした。さらに、年末には「不況下の株高」から 10,500 円への上昇を予想する。

<“オバマ財政政策“+FRBの追加利下げ=株価は好スタートへ>

吉野さんは、世界的な株安への政策対応として、まず 11 月4日に投票が行われる米大統領選挙と議会選挙に注目する。各種世論調査では民主党候補のオバマ氏が優勢となっており、当選すれば低所得層への優遇策など緩い財政政策をとる可能性が高い。これは、「景気を刺激する効果があり、株価にはプラス」と見る。

また、 11 月7日には米雇用統計が発表される。吉野さんは「極めて悪い数字」として、- 16 万人減かそれ以上の減少幅になると予想。こうなると、 FRB としても、実体経済悪化の「深化」を受けて、流動性供給中心の政策から追加利下げを迫られる。下げ幅は 0.25 %引き下げ、年 1.25 %とすると見込まれる。

<年末には「不況下の株高」から10,500円への上昇を予想>

一方、予想レンジ上限の 9600 円については、上旬の欧州の大手金融機関による決算発表でアク抜けすることで上伸。だが、 15 日の金融サミットには余り期待できない、と言う。企業業績の発表も佳境に入り、下方修正が相次ぐものと想定される。ただ、「年末にかけては、企業の減益リスクを織り込む」ことから、日経平均で 10,500 円へと上昇すると予想する。

なお、こうした厳しい環境下にあって注目されるセクターとしては、円高メリットを享受するディフェンシブの電力株、特に現状で石油依存度が高くなっている東京電力( 9501 )。また、円高メリットをフルに活用し、率先して安売りを始めたニトリ( 9843 )とイオン( 8267 )に期待している。

▼今日の株価予想/日経はたくり足、ソニーの寄り引け同時は上下どちらか

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/ T&C FINANCIAL RESEARCH, INC. )は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場は横ばいスタートか。ドル円相場や海外市場動向、決算内容などを見極めながらの展開が予想される。昨日の日経平均はたくり足を形成したことから、陽線で上に切り返すような動きが出るかどうかが注目される。

昨日、今期業績の大幅下方修正したソニーを始め、主力株に寄り引け同時足を形成している銘柄も少なくなく、横ばいスタートのあとは一方 向に偏った動きも想定されよう。今日の決算発表では、東宝、野村総研、有沢製作所、日本電気硝子、東京製鐵、芝浦メカ、富士通ゼネラル、ファナックなどが 予定されている。

23 日の NY 株式市場ではダウ平均は 3 日ぶりの反発、 NASDAQ は続落となった。アマゾン・ドット・コムの業績見通しや、新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことが嫌気され、ダウ平均は一時 275 ドル下落する場面があった。ただ、値ごろ感からの買いや一部企業の業績見通しが好感され、引けにかけてプラスゾーンに戻した。  S&P500 は反発。業種ではエネルギーが 6.5 %上昇、金融は 0.8 %下落した。フィラデルフィア半導体( SOX )指数は 1.3 %下落。 CME225 先物は昨日の大証日中終値と比べ 10 円高い 8460 円で取引を終えた。

昨日の東京市場は米国株安、円高進行などを背景に朝方は売り一色の展開となった。日経平均は一時 650 円超下落し、 10 日に付けたザラ場ベースの年初来安値( 8115 円)を更新。ただ、 25 日移動平均線からのマイナスかい離が 20 %を超えたことで突っ込み警戒感があったことや、 8000 円が心理的節目として意識され、後場は海外先物市場の上昇などを背景に大きく値を戻した。

テクニカル分析

日経平均のローソク足では下に長いヒゲのあるたくり足を形成。短期的な底入れシグナルともされるが、反発となっても目先的には 9000 円台前半は上値が重そう。ただ、短期的なテクニカル指標で好転しているものはないものの、海外市場に大きな波乱がなければ、 8000 円前半では底堅い動きが継続することが想定される。 たくり足を形成したことから、早々に 22 日形成の大陰線の中値 9000 円処まで戻す動きが出るぐらいでないと、底打ちと判断するには時期尚早。

目先の上値メドは、心理的節目 9000 円や 21 日高値 9358 円、 15 日高値 9601 円など。

一方、下値メドは 23 日安値 8016 円や、 2003 年 4 月安値 7603 円などが考えられる。

話題の銘柄

6756日立国際電気 /中期的な収益性を考慮すると売られすぎ、目標株価700円

半導体メーカーは、 9 月以降の DRAM ・ NAND 価格の急激な下落( DRAM は 変動費割れ)により業績が悪化、設備投資削減がモルガン・スタンレーの想定を大幅に上回る見通し。モルガンでは、メモリ需給改善の確度が高まるまでは株価 材料に乏しいが、強固なバランスシート、中期的な収益性を考慮すると装置株は売られすぎと指摘。半導体業界の投資判断「 In-Line 」を継続した。

個別銘柄では、日立国際電気に注目。短期的な見通しでは、 08-09 年度業績を、半導体製造装置事業が営業損失になると予想して下方修正。コンセンサスを下回る水準になると見込む。中期的には、熱処理装置の競争力の高さを評価。バッチ ALD 装置( ALDINNA )の競争力、 Nanya/Inotera の Qimonda プロセスから Micron プロセスへの移行による市場シェア上昇が期待できると指摘した。 PBR は 0.4 倍、株価は 1 株あたり純現預金残高すら下回っており、売られすぎと言及。これらを踏まえて今後の業績を予想した。営業利益ベースで、今 09 年 3 月期を、会社予想 58 億円( EPS 24.9 円)に対し、 59 億円 →11 億円( EPS 9.8 円)、来 10 年 3 月期を 93 億円 →2 億円( EPS 4.7 円)、 11 年 3 月期を 118 億円 →45 億円( EPS 31.1 円)と下方修正。目標株価を 800 円 →700 円(今期 PBR0.7 倍)へ引き下げるが、中期的にサーマルプロセス装置の市場シェア上昇が期待できるとして、投資判断を「イコールウエイト」 → 「オーバーウエイト」へと引き上げた。 トレーダーズ・ウエブ:  http://www.traders.co.jp/

▼円急反発/「普通」に戻っただけ=ドイツ人も「ユーロ円120円が妥当」

AIAの堀内昭利社長 (Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.) は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした ―― 。

今日はテレビやラジオがうるさかったね。株安、円高のトピックでね。はいはい、毎度の事。今、過去25年の新聞の切抜きの整理をしていたんだけど、過去何度も円高悲鳴のトップ記事みたいのがあるんだよね。値段と日付を変えたら、同じものを掲載できると思うね。

それはそれでいいのであるが、テレビやラジオに出る連中がこれ以上円高では困る、日本経済はガタガタだ、とかうるさ く、中には政府は介入すべきだといういつもの論調が出てくるわけよ。懲りない面々。毎回毎回同じビデオ番組的。大体、169円と123円を比べるから、 251円と155円を比べるから、107円と63円を比べるから、円高に見えるだけ。そもそもかつての値段が全てバブルで形成された為替の値段なんだから、今の値段が普通なんだよ。ユーロ円な んか、ドイツ人も120円が妥当かなあ、とか言ってたし、私もそう思っていたからね。誰が169円まで買わせるような政策を採ったんだよ、と言いたい。企 業が円高で損するのは良いアドバイザーに恵まれなかったからでしょうなあ。今まで良い思いしてきたんだからいいでしょうよ。通貨の価値が上がって文句なん か言ったら、韓国の連中に怒られるで。(10月22日。夜中)

▼ドル円95円台/チャート・ポイントは、[95.50]と考えれば良い

元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん( Satoshi Matsuda )は今朝、「ひとりごと【ドル/円( USD/JPY ) 95 円台!!】」として、為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした ―― 。

いやぁー・・・・! 久しぶりだねぇー! 95円台。前回( 2008 年 3 月)の安値が[ 95.70 ]アラウンドだから、チャート・ポイントは、[ 95.50 ]と考えれば良いだろう。[ 95.40 ]アラウンドと、[ 95.00 ]を割り込んだ水準には大量のストップ・ロス・オーダー(損切りのドル売り円買い)が、あることだろう。

今のところ、安値は[ 95.90-95 ]レベル。まだ、ストップ・ロスは、発動していない。『 95 円台がある!』と、半年以上、言い続けたことが、『正しかった』と検証・確認された!『ざまーごらんあそばせ!』(丁寧語で快哉!) ( 2008 年 10 月 24 日東京時間 04 : 05 記述)

▼ドル円95円台/今のトレンド相場では、流れに逆らってはいけない

マットキャピタルマネジメント代表取締役 CEO の今井雅人さん( Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management )は、 FX 相場の動向について次のようにコメントした――。

23 日はここ二日の相場に比べれば、いくらか値動きが小さくなっています。それでも、不安定な、円高リスクが高まっている、危険な環境に代わりはありません。下落リスクはまだ残っていることは、頭にしっかり入れておきましょう。ユーロ円は朝方は 123 円半ばまでの下落を見せましたが、その後いくらか戻しています。それでも 126 円で頭が重くなっていますので、戻り売りは依然として有効です。他のクロス円でも、売りなどの売りを中心に考えてください。もう各所でしつこいほどに言っていますが、こういうトレンド相場では、流れに逆らってはいけません。安易な円売りは危険が伴いますので、避けてもらいたいと思います。

▼今日の債券相場/基本的にもみ合いだが、ポテンシャルは上方向と見る

日興シティグル-プ証券会社・金融商品本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん( Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd. )は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント  … 基本的にはもみ合い。ポテンシャルは上

昨日の米 10 年国債利回りは一時、 3.50 %近くまで低下したが、結局、 3.68 %前後へ切り返した。

NY ダウは反発 (172.04 ドル高 ) 。 10 年 1.40 %台への抵抗も感じられる。しかし、日経の報道は国内金融機関のリスク許容度の回復を促し、株高も同様に作用する。したがって、昨日の米国市場の動向などはあまりマイナスにならないと考える。本日の相場は基本的にもみ合いと予想するが、ポテンシャルは上方向と見る。カーブでは、昨日の 30 年の強さが入札を控える 20 年まで波及するのか否かが注目点と言える。 (AM6:54 、佐野さん )

本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 136 円91 銭~ 137 円59 銭

▼今日の長期金利/円高を嫌気した株安進むと、上昇余地は乏しい

三菱 UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん( Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd. )は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした ―― 。

<予想レンジ>

・  長期金利(#296) 1.505%~1.540%

・ 債券先物(12月限) 136.60円~137.00円

<シナリオ>

長期金利は、昨日の米株安/米債高の一服を受けて反発。米株高にもかかわらず円高を嫌気した株安が進むと、上昇余地は乏しい。なお、 15 年変動利付国債と 10 年物価連動国債の相場は『単純な市場価格以外の時価で評価する』との時価会計の見直し報道を受け、思惑的な売買が交錯して波乱含みに。

債券先物チャート

12 月限の日足は上影陽線で、小さなマド( 136.80 円- 136.82 円)を空けて上放れ、一時、雲中に突入した。もっとも、実体部分が薄く、上ヒゲが長い下十字線風であり、反落を示唆。

【チャート・ポイント】

141.91円:年初来高値( 3 月 19 日ザラバ高値)

139.58円: 76.4 %水準【 132.05 円 vs.141.91 円】

138.59円:雲上辺(本日)

138.14円: 61.8 %水準【 132.05 円 vs.141.91 円】

137.91円:基準線

137.39円:雲下辺(本日)

137.26円:転換線

137.11円: 2008 年の始値

≪137.11円:昨日の東証 12 月限終値、前日比+ 0.50 円≫

137.10円: 20 日移動平均

≪137.07円:昨日の LIFFE 先物 12 月限終値≫

<137.00円:本日の 12 月限予想レンジ上限>

136.98円: 50.0 %水準【 132.05 円 vs.141.91 円】

136.80円:マド埋め( 10 月 22 日ザラバ安値)

<136.60円:本日の 12 月限予想レンジ下限>

136.17円:5日移動平均

135.12円: 7 月 24 日のザラバ安値

134.43円: 7 月 7 日のザラバ安値

134.38円: 23.6 %水準【 132.05 円 vs.141.91 円】

132.05円:年初来安値(6月 13 日のザラバ安値)

▼商品ブル・ベア指数/

 弱気一色=低下率1-3位は金、コーヒー、銀の順

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された 23 日の海外商品市況と、「ブル・ベア指数」は次のようになった ―― 。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)   

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NY金    2008/12   714.7  - 20.5  アルミ3カ月物         2,007.0  + 2.0 

NY銀    2008/12   950.0  + 4.0  銅3カ月物           4,040.0  -115.0 

NYプラ   2009/ 1   812.6  - 44.6  ニッケル3カ月物          9,350  - 650 

NYパラ   2008/12  172.65  - 7.45  NY原油        2008/12   67.84  + 1.09 

シカゴ大豆  2008/11  884.50  +25.50  NYコーヒー    2008/12  110.10  - 2.50 

シカゴコーン 2008/12  390.25  + 5.25  NY粗糖      2009/ 3   10.84  - 0.12 

ドル・円              97.37  - 0.42  シカゴ日経平均 2008/12   8,460  + 245

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あなたは強気?これ見て弱気!?ブル・ベア指数  e-profitで毎週木曜配信中!!

【総 括】

今週10月23日のブル・ベア指数は、ドル・円が前回10月16日の33からさらに27まで後退し、ドル安・円高進行と見る向きが多 い。今回商品の同指数は圧倒的多数が低落。一部に小幅上昇も見られたが、小豆や原油などが低水準から小反転したに過ぎない。今週もほぼ弱気一色。中立水準 の50以上が付いた品目はなく、上昇率1位といった該当銘柄はなし。商品全般で数値は更に低くなり、22以下の超低水準には、下からアルミ16、粗糖の18、大豆19、プラチナ20、コーン・原油・ガソリン・灯油は22との結果。低下率1~3位では金、コーヒー、銀の順。1位の金は45から24に沈んだ。                      (オーバルネクスト/東京/橋本充平さん)

(注)ブル・ベア指数とは、オーバルネクストが毎週木曜日に主要商品の強弱感を市場関係者に幅広くアンケート集計したもの です。アンケートの結果を指数化して、0~100で市場関係者の強弱感の判断が表されます。数字の小さいほうが弱気、大きいほど強気となります。なお、逆 張り的な見方をして「80に近づくと過熱感が強く、下げに転じる可能性が高い」とか「20に近づくと市場が総弱気となり、反転上昇が近い」といった見方を することもできます。

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html

ニュース・チェック

ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は円高などから400円を超える大幅反落で全面安の展開。NYダウが172ドル高になったものの、東京市場は寄り付きから弱地合いで下落。日経平均 が終値で前日比-413.99円安の8046.99円、またTOPIXも同-37.92安の833.78、JASADAQ指数は同-0.44安の42.23となった。

午前の東京外為市場=為替は再び円高が進行。ドル円相場は96円台半ばで推移、ユーロ円は123円台半ばで推移している。

注目企業=IR情報+ニュースリリース

カブドットコム証券株式会社(8703)

■自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

■平成 21 年 3 月期 第 2 四半期決算開示

■ブラデスコ ブラジル債券ファンド ( 分配重視型 ) / ( 成長重視型 ) 」募集開始

http://kabu.com/

ソニー株式会社(6758)

■ 2008 年度 連結業績見通し修正のお知らせ

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/info/presen/20081023.html

株式会社サイバーエージェント(4751)

■Q&Aサイト「Sooda!(ソーダ)」が「Goo-net(グーネット)」と連動企画 

ユーザー意見を「Goo-net(グーネット)」に反映

http://sooda.jp/special/goo-net/