4-6月期GDP2次速報・9-10月:株価見通しほか

東証1・2部時価総額(11日)=376兆0721億円(前日比-9兆1069億円)

▼4-6月期GDP2次速報/
内需が低迷する一方で、外需の息切れが鮮明化
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今朝、発表された2008年2 Q・GDP2次速報について、「サプライズなし」として、次の3つのポイントを挙げた――。
①市場コンセンサスに沿った内容
4-6月期の実質GDP成長率(2次速報)は前期比年率▲3.0%(前期比▲0.7%)と、1次速報(前期比年率▲2.4 %、前期比▲0.6%)から下方修正されたものの、基本的に市場コンセンサス(同▲3.1 %、同▲0.8%)に沿った内容であった。GDPデフレータは、企業物価、企業向けサービス価格の遡及改訂の影響から、前年比▲ 1.5%と、1次速報や市場コンセンサス(何れも同▲1.6%)を小幅ながら下回った。

■9-10月:株価見通し/
欧米保険の決算に注意=株価はまだ大底つけず
ソシエテ ジェネラル アセット マネジメント投資調査部チーフエコノミストの吉野晶雄さん(Akio Yoshino/ Chief Economist, Societe Generale Asset Management (Japan) Co.,Ltd.)は今朝、本誌の取材に応じ、9月~10月の株価見通しについて「投資家のリスク許容度が回復するには時間がかかる」として、予想レンジは日経平均で11,800円~13,000円とした。
<予想レンジ=日経平均で11,800円~13,000円>
吉野さんは、「株価はまだ大底をつけてはいない」とした上で、その理由として欧米金融機関の決算を挙げた。特に、10月には銀行、11月には保険会社が決算発表を行うが、特に注目しているのはAIGなど保険会社の決算内容だ。「保険会社はCDS(クレジット・デリバティブ・スワップ)市場でプレミアム目的にデフォルト・リスクの買い手になっている」ことから、金融不安が保険会社に波及する恐れがある。
ただ、米国景気の行方については「ダブルディップまでに陥る可能性は小さい」と言う。金融不安の震源地である米住宅市場は昨年末から今年3月にかけて最悪期を脱したと見る。また、雇用統計から時間当たり賃金の伸びが拡大し、実質購買力が増している。つまり、「米国景気の悪化は止まり初めており、いずれアジアなど新興国にも好影響をおよぼす」と見る。
<自民党で麻生総裁誕生なら、建設・不動産・化学に期待>
こうした相場環境の下で、注目されるセクターとして、「北京五輪の在庫調整も進み、ここ2~3ヶ月で最悪期を脱した」という電機、大きく売り込まれている機械、消費者の購買力が戻れば婦人服や紳士服など小売業などが期待できると言う。なお、自民党総裁選で麻生氏が当選した場合、その政策から建設・不動産、さらには化学が有望と言う。

▼今日の株価予想/
終日堅調な地合い、はらみ足のメガバンクに注目 
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
東京市場は買い優勢の展開となりそうだ。後場からは3連休を控え手控えムードが強まりそうだが、終日堅調な地合いが予想される。特に日経平均に先行する動きとなっているメガバンクは昨日はらみ足を形成しており、5日移動平均線が株価を押し上げる展開となるかどうかが注目される。また、原油安を背景に素材関連が堅調な一方、主力株のなかにはユーロ高を背景に上値の重い銘柄もありそうだ。
今日は寄り前に4-6月期のGDP改定値の発表がある。既に法人企業統計で設備投資の落ち込みが報じられており、速報値からの下方修正が必至の状況である。ただ、市場予想のマイナス3.1%(年率換算)よりも強い数字となった場合には、買い戻しがより強まるかたちとなろう。加えて、今日は9月限先物・オプションのSQ算出日。終値でSQ算出値を上回るかどうかも重要となる。
11日のNY株式相場ではダウ平均、NASDAQともに大幅続伸。朝方はリーマン・ブラザーズの急落など金融株の軟調から、ダウ平均は一時170ドル下げる場面があった。ただ、NY原油先物が1バレル100ドル台まで下落したことを好感し徐々に下値を切り上げる展開となった。ゼネラル・モーターズ(GM)の大幅上昇など自動車株も堅調に推移するなか、引け間際にはバンク・オブ・アメリカとリーマン・ブラザーズが買収協議中との報道があり急速に上値を切り上げる展開となった。業種では素材や資本財、金融などが上昇。CME225先物は12245円で終了した。
テクニカル分析
日経平均は3月19日に形成したマドを埋めるまでの下落とはならなかったが、終日軟調な地合いが続いた。昨日11日は今年の2月27日の戻り高値から6月6日高値までの「69日間」を、6月6日高値からの対等日数としてあてはめた日柄であることや、7月15日安値から一目均衡表の基本数値とされる「42日目」となる。また、昨年の9月11日安値から今年の3月安値までは「125日間」で、3月安値から「125日目」は9月12日となるため、日柄的には安値を付けやすい。
25日移動平均線のかい離がマイナス5%を超えてきており突っ込み警戒感があることや、5日移動平均線の下落が明日は緩やかになるため上値抵抗は弱くなる。上値メドは、日足均衡表の転換線12501円(12日見込み値)や基準線12775円、8月29日高値13079円などが考えられる。一方、下値メドとしては、心理的節目の12000円や7月16日安値から上げの倍返しの下げで11740円前後などが考えられる。
話題の銘柄
9984ソフトバンク/今3Q以降のARPU改善に期待、目標株価2150円→2280円 
モルガン・スタンレーでは、成熟化しつつある通信市場においてより成長を期待していくならばソフトバンクがもっとも有力だと指摘した。営業利益では08年度こそ前年度比3.5%増(IFISコンセンサス同8%増を下回る)と予想するが、09年度以降は2桁増が続くと言及。07-12年度の平均成長率が10.5%増となると予想した。成長が期待できるとする理由は、(1)ARPU(加入者1人あたりの月間売上高)がこれまでの前年比20-15%減という状況から、1-2Qをボトムに3Qが前年同期比10%減、4Qが5%減と減少幅が縮小してくるとみられること、(2)携帯電話市場の競争環境の緩和で同事業のフリーキャッシュフロー創出が期待でき、借入金の着実な返済が見込まれること、(3)アリババGやOPIに出資していることから中国インターネット市場の拡大によるメリットを享受できること、――など。(1)については、ホワイトプラン契約が普及し、今後ARPU希薄化に与える影響は弱まるだろうことや、スマートフォンの普及などによるデータARPUの拡大などが寄与する見込み。今2Q決算は営業減益となる見通しのため、それまで待ってもいいが、すでに足元の懸念材料は相当織り込み済で、エントリーするには魅力的な水準にあると言及した。これらを踏まえて今後の業績を予想。営業利益べースで、今09年3月期を3357億円(EPS 83.2円)、来10年3月期を3709億円(EPS 110.8円)、11年3月期を4405億円(EPS 151.8円)とし、投資判断を「イコールW」→「オーバーW」、目標株価を2150円→2280円(13年3月期PER13.6倍・上昇余地41%)と引き上げた。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼FX相場予想/
NZドル=次の視野は06年5月安値67円台辺り
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は11日、FX相場の動向について次のようにコメントした――。

リーマン・ブラザーズ買収交渉(12日)
ドル円は反落。一時106.07円まで下落した。米信用不安の高まりを受けて11日の米国株相場が大幅に下落して取引を開始したため、リスク許容度の低下した投資家から円買い・ドル売りが先行した。米経済指標が弱い結果となったことも売り材料となった。ただ、米バンク・オブ・アメリカ(BOA)が米リーマン・ブラザーズと買収交渉中と米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えると、米国株相場が引けにかけて急伸。短期スタンスで売りを進めた参加者からショートカバーが強まり下げ幅を縮小して取引を終えた。


ユーロ円は3日続落。一時147.52円と2006年8月11日以来の安値水準まで売られた。米信用収縮懸念と米株安を受けて、リスク資産圧縮目的で売りが膨らんだ。仕掛け的な売りも加わり、ストップロスを巻き込んで下げ幅が広がった。ただ、米国株相場が引けにかけて米リーマンの買収報道を受け急伸すると、ショートカバーが進み急速に下げ幅を縮めて取引を終えた。


ユーロドルは横ばい圏。一時1.3882ドルと2007年9月18日以来の安値水準を付けた。対円でユーロ売りが強まった影響を受けた。ユーロ圏景気の先行き懸念や、原油先物相場の下落などを背景にした売りも見られた。もっとも、引けにかけてユーロ・円の買い戻しが強まるとユーロ・ドル相場も値を戻して取引を終えた。

▼今日の債券相場/
買い続かずとも、10年1.550%はサポートと見る
日興シティグル-プ証券会社・金融商品本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント…投資家の買いに期待するが、不発なら思わぬ安値も
昨日の米市場は終わってみれば、株高で債券変わらず。さて、今週の先物12 月限は陰線を続け、現物の朝方の買いは最後まで続かない。引き続きその買いには期待したい。しかし、本日も状況が変わらなければ、週末ということも手伝い、思わぬ安値を見るかもしれない。それでも、10 年の1.550%はサポートされると見る。8時50 分発表の4-6月実質GDP(2次速報)は前期比0.8%減への下方修正が予想の中心。基本的には、先週の法人企業統計の発表で織り込み済み。よほどの数字でなければ、反応は乏しい。(AM6:57、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 136円90銭~137 円53銭
「財政赤字プレミアム」いろいろ(抜粋)
いわゆる、財政赤字プレミアムは拡大しやすいと考えられる。
そして、それが拡大する際は通常、イールド・カーブがスティープ化する。ところが、20-5年国債複利利回りスプレッドを見ると、最近は縮小、すなわち、フラット化している。これは総合経済対策が決まった8月29 日以降に特定しても変わらない。もちろん、この間、相場が若干軟調だったため、それがフラット化に寄与した部分があり、また、対象となる5年が新発に変わっている。それらは割り引く必要があるが、一見すると、市場はやや楽観的と映る。しかし、これまで連動性の高かった米国10 年国債利回りが足元、低下基調なだけに、前掲の軟調相場自体がプレミアム拡大を表現している可能性がある。また、それがスティープ化に至らないのは、そもそも、景気減速といった利回り上昇抑制要因が強く、この程度のプレミアム拡大では、「ベアならフラット」という圧力に負けてしまうからとも考えられる。

▼今日の長期金利/
米債相場の上値の重さを見て下げ渋る展開へ
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・長期金利(#296) 1.490%~1.515%
・ 債券先物(12月限) 137.10円~137.45円
<シナリオ>
長期金利は昨日の米債相場の上値の重さを見て下げ渋る展開。4-6月期分の実質GDP成長率<2次速報値>の下方修正(予想)は織り込み済み。3連休前のポジション整理/調整の動き(特に債券先物)が波乱要因に。
債券先物チャート
12月限の日足は上影陰線。陰線は4日連続。インバーテッド・トライアングルは下方に崩れてきた。
【チャート・ポイント】
141.91円:年初来高値(3月19日ザラバ高値)
139.58円:76.4%水準【132.05円vs.141.91円】
139.09円:9月5日のザラバ高値
138.25円:マド埋め(9月5日ザラバ安値)
138.14円:61.8%水準【132.05円vs.141.91円】
137.96円:転換線
137.96円:基準線
137.87円:20日移動平均
137.96円:5日移動平均
≪137.47円:昨日のLIFFE先物12月限終値≫
<137.45円:本日の12月限予想レンジ上限>
≪137.29円:昨日の東証12月限終値、前日比▲0.12円≫
137.11円:2008年の始値
<137.10円:本日の12月限予想レンジ下限>
136.98円:50.0%水準【132.05円vs.141.91円】
136.94円:9月8日のザラバ安値
136.90円:8月15日のザラバ安値
136.54円:雲上辺(本日)
134.93円:雲下辺(本日)
132.05円:年初来安値(6月13日のザラバ安値)

▼商品ブル・ベア指数/
石油=下げ過ぎへの下値警戒感が働いている
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された11日の海外商品市況と、「ブル・ベア指数」は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金    2008/12   745.5  - 17.0   アルミ3カ月物        2,620.0    - 6.0 
NY銀    2008/12  1055.5  - 33.5   銅3カ月物          6,930.0  + 90.0 
NYプラ   2008/10  1152.2  - 39.8   ニッケル3カ月物       18,500       0 
NYパラ   2008/12  234.70  + 6.25  NY原油       2008/10  100.87  - 1.71 
シカゴ大豆  2008/11 1176.00  - 2.00   NYコーヒー   2008/12  138.45  - 2.35 
シカゴコーン 2008/12  533.25  - 3.50   NY粗糖     2009/ 3   13.61   - 0.27 
ドル・円           106.98  - 0.60  シカゴ日経平均 2008/ 9  12,235    - 35
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今週のブル・ベア指数は下記の通りです。                                                                                                                     
前々週   前週   今週                    前々週   前週   今週  
28 日   4 日  11 日                     28 日   4 日  11 日  
大豆         59     40     32       金          58     36     33    
とうもろこし     60     46     40       銀          54     34     27    
小豆         59     47     29       プラチナ       50     34     29    
粗糖         71     46     34       アルミニウム     45     27     30    
コーヒー       73     44     45       ゴム         68     43     44    
円          51     46     50       原油         71     39     38    
ガソリン       71     38     38    
灯油         67     37     38    
注:「コーヒー」はアラビカコーヒーが対象。
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【総 括】
今週9月11日のブル・ベア指数は、ドル・円が前回9月4日の46から中立の50へ戻し、強もちあいへと回帰。今回も商品の同指数は多数が低下。上昇品目は限られ、しかも上昇ポイント数が1~3とかなり少なめで、単なる戻しより消極的だった。これにより上昇率1位といった該当銘柄はなく、前週に続いて中立水準の50以上もなかった。 
一方、35未満の低水準には、下から銀27、プラチナと小豆の29、アルミ30、大豆32、金33、粗糖34の順。そのうち低下率1~3位には小豆、粗糖、大豆。1位の小豆は47から29まで一段と低下。なお、石油の同指数は小浮動に過ぎなかったが、ここまで下げ過ぎに対する下値警戒感が働いている。 

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html

ニュース・チェック
ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウが164ドル高と反発したことを受けて同程度の上昇となった。日経平均が終値で前日比+128.49円高の12230.99円、またTOPIXも同+12.44高の1175.16、JASADAQ指数は同-0.26安の55.78となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは26業種。その他金融業、海運業、銀行業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は海外市場で106円台まで下落したが、東京市場でのドル円相場は107円台前半で推移、ユーロ円は一時150円を割り込むも、150円台前半で推移している。
カリプソ=新規ビジネス分野への迅速な参入を可能とするSaaS 型「Calypso SaaS」発表
金融機関向けの統合型トレーディング・アプリケーションを提供するカリプソ・テクノロジー(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、東京オフィス:東京都千代田区)は、11日、SaaS(Software as a Service)型ソリューション「Calypso SaaS」を発表した。Calypso SaaS は、トレジャリーおよびキャピタル・マーケット向けのパワフルで広範囲に渡るトレーディングおよびリスク管理アプリケーションを、管理されたアウトソーシング環境にて提供。これは、アプリケーションとインフラ管理に加え、自社のテクノロジー・プラットフォームのサポートをアウトソースし、本業のみに注力したいとする金融機関が増えていることに対応するもの。
注目企業=IR情報+ニュースリリース
カブドットコム証券株式会社(8703)
■リアルタイム口座振替を利用した「自動引落リトライ」サービス(無料)開始
~銀行口座の残高不足で自動引落ができない場合の引き落とし再実行(リトライ)~
http://kabu.com/company/pressrelease/2008/20080911_1.asp
ソニー株式会社(6758)
■ソニーNECオプティアーク株式会社 ソニー100%子会社化に関するお知らせ
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200809/08-0911/index.html
コナミ株式会社(9766)
■「ウイニングイレブン」シリーズ最新作 10月16日欧州で先行発売
欧州最高峰の「UEFAチャンピオンズリーグ」モードを搭載
http://www.konami-digital-entertainment.co.jp/press/2008/006/index.html