80-09年景気ウォッチ・1-3月期GDPほか

★東証1・2部時価総額(11日)=448兆9211億円(前日比+2兆0388億円)
■80-09年景気ウォッチ/ 09年度は海外経済底入れ等を背景に+1.7%成長へ


大和総研・経済金融調査部(熊谷亮丸シニアエコノミスト+神田慶司エコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)はこのほど、第157 回日本経済予測(改訂版)-4つのリスク((1)商品高、(2)米国、(3)中国、(4)円高)を検証-をまとめた。

(1)成長率見通しを改訂
1-3 月期GDP 二次速報を受けGDP 予測を改訂した。改訂後の実質GDP予想は08 年度が前年比+1.5%(前回+1.5%)、09 年度が同+1.7%(前回+1.7%)となっている。日本経済は、当面「踊り場」入りが見込まれるが、2009 年にかけて、米国を中心とする海外経済の底入れ等を背景に緩やかに持ち直す公算である。

(2)日本経済を取り巻く4つのリスクを検証

今回の予測では、日本経済を取り巻く4つのリスク(=(1)商品価格の上昇、(2)米国経済、(3)中国経済、(4)円高)について多面的に検証した。「(1)商品価格の上昇」は交易条件の悪化を通じて、日本経済を下押しする可能性があり要注意である。「(2)米国」では、金融不安の再燃や、住宅価格下落による「逆資産効果」の発生(米個人消費の腰折れ)等が懸念されるものの、メインシナリオとしては、米政府やFRB の迅速な政策対応が奏功し、2008 年下期にかけて景気は緩やかに持ち直す見通しである。

「(3)中国」ではインフレ加速が懸念されるが、2010 年に上海万博を控えていることもあり、投資主導での高成長が続くものと予想される。「(4)円高」に関しては、今後、米通貨当局が「ドル防衛スタンス」を明確化すると見られること等もあり、円高・ドル安進行余地は限定的と見られる。DIR では、メインシナリオとして、日本経済の緩やかな拡大が続くと見ているが、上記4つのリスクを受け、日本経済が下振れする可能性には細心の注意を払っていきたいと考えている。



▼1-3月期GDP/
 4-6月期実質GDP予想にはダウンサイド・リスク


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は11日、1-3月期GDP統計2次速報値について、概略、次のようにコメントした――。

1-3月期の実質GDP成長率は、1次速報値の前期比年率3.3%増から同4.0%増へと予想を上回る上方修正となったが、予想レンジの範囲内で大きなサプライズはなかった。民間企業設備投資の上方修正が主因であり、その他の項目については、目立った修正はなし。最近の経済指標から判断すると、4-6月期の実質GDP成長率予想には、ダウンサイド・リスクが高まっている。


■円高「国益」論/
円安効果<輸入負担+海外資本取入面のマイナス


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は11日、欧米がインフレ抑制の面から自国通貨高戦略に出ている中で、「その受け皿となっているのが日本の円だ」として、次のような見方を示した――。

<日本も、のんきに円安を受け入れている場合ではない>

世界のテーマがインフレに傾いているとはいえ、為替には相手があり、全ての国がインフレ抑制で通貨高を選択できるわけではない。現に韓国ウォンやタイ・バーツは大幅安となったが、為替介入でこれを食い止めている。その点、インフレの危機感が相対的に乏しく、長年「円高デフレ」を嫌悪してきた日本が円安を受け入れている。

しかし、日本ものんきに円安を受け入れている場合ではない。少なくとも、今日の日本では、円安による輸出採算の改善メリットよりも、輸入コストや海外資本取り入れ面でのデメリットの方が大きいとみられるためだ。



▼今日の株価予想/
メジャーSQ控えて先物主導の色彩が強まりそう


T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

日経平均は終値ベースでの14000円割れを回避し、25日移動平均(14091円)を1日で奪回した。とはいえ、土俵際で踏み留まったに過ぎないとの印象が拭えない。GDP改定値の上方修正、円安進展という好材料がありながらも、前場下げに転じたところに先行き不透明感の強さがうかがえる。東証1部の騰落状況をみると、値下がり銘柄の方が多く、指数寄与度の高い銘柄に売り方の買い戻しが入っただけとの冷ややかな見方もある。スピード社関連(アツギ、ゴールドウイン)で低位材料株が乱舞しているのは、手掛かり材料難の証左だろう。諸外国株式相場が冴えない中で、日本株の相対的な強さを指摘する向きもあるが、指標面で割安感は薄れつつあるのも確か。金融不安が再燃している米国市場に復調の兆しがみえなければ、いつ調整に転じても不思議ではない。

また、市場エネルギーが低下しているのも懸念される。東証1部の売買代金は5月末~6月1週にかけては、2兆円台後半まで膨らんでいたが、足元では2兆円台前半と低調な日々が続いている。薄商いとなれば先物主導の色彩が強まる。週末にメジャーSQの算出日を迎えるが、あすはその取引最終日だけに先物主導で乱高下する可能性が高そうだ。


話題の銘柄
8725三井住友海上G/国内外生保のトップライン成長ドライバー持つ、目標株価5500円

モルガンが保険業界のレポートを作成。株式市場、金利水準に対する感応度の高さから生保株に注目。外部環境の変化に対する感応度の高さでは、短期的にはT&DHDに注目、生保事業に加えて損保、銀行での業界内高い成長率を維持することでの純資産成長見通し比上昇余地の大きいソニーフィナンシャルHDは中期スタンスで注目。一方、損保株では、海外、国内生保のトップライン成長ドライバーを持つことにより、もう一段の評価倍率拡大を予想する三井住友海上グループHDを投資判断「Overweight-V」、目標株価5500円で調査開始。損保株の中では最もウェイトを高くすることを推奨した。三井住友海上グループHDについては、「連結ベースでの保険料収入は損保では海外、生保では国内(メットライフとの合弁による変額年金保険の販売をグループの収益としてみた場合)が、相対的に強い推移を後押ししている。ただし利益面では07年度国内損保事業の採算悪化で全体の利益水準を落とした。国内損保の利益の回復(08年度は主に資産運用損益の回復により)により生保、海外事業と併せて実質利益での回復を見込む。今後3年間の同社の1株当たりNAVの成長率を21.3%(09年3月期6366円)、5.8%(10年3月期6686円)、6.1%(11年3月期7039円)と予想している」と指摘。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼米FRBと原油高騰/
 「ドル高⇒原油安」との米FRBの思惑は外れた


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

ダウ平均と円相場の連動性は消滅したようだ。ドル高にすれば原油は安くなるという米連銀の思惑は外れて原油は138台に急騰していた。何やってんだかね。ますますアメリカ宜しく無いね。アメリカの株もまことに宜しくない動きだ。円もどうしようもないねえ。GDPにも反応せず、物価指数にも反応せず、日銀はどうせ無策だろうとしっかり読んだ上での行動だ。(6月12日。木曜日。恋人の日。)



▼ドル円107円台/
 積極的なドル買いの環境ではない=どこかで限界?


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は11日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

連日、米要人からのドル安懸念やドル高期待、インフレ警戒の発言続いています。
そのためドル相場は堅調です。ドル円も107円台にのせ、ユーロドルも1.54台を維持しています。ただ、このドル高はここまでのドル安のショートカバーであり、積極的にドル買いを進める環境でありませんので、どこかで限界がきそうです。円相場は金融市場が落ち着くとじり高になるという、いつもの流れになっています。ユーロやオセアニア通貨はしっかりしています。

11日の注目はベージュブックです。各連銀の総裁がそれぞれの地区の景気状況に強気の見方を示していれば、要人の発言が相次いでいるだけに、ドル買いが進むきっかけとなるかもしれません。ドル円は2月高値の108円60銭辺りが今後は意識されそうです。ここを抜ければ上昇トレンドに入りそうですが、新規の材料が出ないと、抜けきってそのまま大きな流れを作るのは難しいと思います。それが出来なれば、やはりしばらくはレンジが続きそうです。


▼今日の長期金利/
 1.80%台前半で強含みにもみ合う、と予想


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#293) 1.790%~1.840%
・ 債券先物(6月限) 132.80円~133.35円

<シナリオ>
長期金利は1.80%台前半で強含みにもみ合う。昨日の米株安/米債高を受けて低下して始まるが、昨今の地合いの悪さは覆い隠しようがなく、日経平均株価が下げ渋ると上昇圧力がかかる。


▼今日の債券相場/
米株安・債券高を素直に受けた展開を見込む


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント…米市場を映し、ブル・スティープ化
米市場は株安・債券高(ブル・スティープ化)。本日はそれを素直に受けた展開を見込む。相場が落ち着きを取り戻し、さらに、インフレ・リスク・プレミアムが剥落、利回りが反落して、リスク許容度が上がってこよう。そこまで状況が好転しないと、5年の1.50%台や10年の1.80%台は絶対水準として十分魅力的でも、単純な押し目買いに多くの期待は難しそうだ。なお、今日から金融政策決定会合が始まる。(AM6:42、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物9月限) : 133円03銭 ~ 133円55銭



▼米欧商品急反発/
 NY石油=期近は急騰、NY貴金属=急反発


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された11日の海外商品市況は次のようになった――。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金   2008/ 8 882.9 +11.7 アルミ3カ月物 2,960.0 +5.0
NY銀   2008/ 7 1685.5 +22.0 銅3カ月物 7,920.0 +55.0
NY白金  2008/ 7 2037.1 +34.2 ニッケル3カ月物 23,200 -190
NYパラ   2008/ 9 433.00 +4.75 NY原油 2008/ 7 136.38 +5.07
シカゴ大豆  2008/ 7 1516.50 +70.00   NYコーヒー  2008/ 7 133.60 -1.45
コーン  2008/ 7 703.25 +30.00  NY粗糖   2008/10 11.64 +0.59
ドル・円      106.93 -0.41  シカゴ日経平均 2008/ 6 13,900 -145
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【貴金属=急反発、ドル安・原油高で買い戻しが入る】
ニューヨーク金は急反発。対ユーロのドル安や原油高をはやし、時間外取引から一貫して上値を切り上げた。穀物相場のストップ高も支援材料。ただ、商いは薄かった。
ニューヨーク銀は急反発。時間外取引で下落したが、前日の安値を維持したあと、ドル安や原油高で急速に切り返した。ただ、買い戻し中心で、17ドルにとどかず。
ニューヨーク・プラチナは急反発。時間外取引で2000ドルを割り込んだが、ドル安や原油高、南ア労働者の抗議活動計画による供給懸念がはやされ、急反発に転じた。
ニューヨーク・パラジウムは急反発。時間外取引で前日の安値を割ったが、下げ渋ったあと、ドル安、原油高、南アの抗議活動計画をはやして前日の高値を突破した。


【石油=期近は急騰、予想以上の在庫減少やドル安などで】
ニューヨーク原油は、期近が急騰。米原油在庫が予想以上に急減したことや、ドル相場の下落、中国の輸入倍増計画などを背景に、期近は6日に付けた史上最高値139.12ドルを試す動きとなった。
石油製品も急騰。原油在庫減少や、ガソリン在庫の増加幅が予想を下回ったことなどを背景に、急反落した前日の流れから転じ買いが殺到し、ヒーティングオイル期近は5月22日に付けた史上最高値に接近した。 (オーバルネクスト・シカゴ)

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ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、昨夜のNYダウ205ドルの急落を受け、107円台の円安にも関わらず、一時350円程度の大幅下落となった。日経平均 が終値で前日比-321.78円安の13861.70円、またTOPIXも同-29.42安の1360.61、JASADAQ指数は同-0.65安の62.49となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち鉱業だけが上昇した。
午前の東京外為市場=為替はドルが堅調で円安気味。ドル円相場は106円台から再び107円台に円安進む。ユーロ円は166円台前半で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

カブドットコム証券株式会社(8703)
■iPhoneに対応した証券取引Webアプリケーションの提供
■2008年6月13日(金)「kabu マシーンTM」に板発注画面が登場
 http://kabu.com/

住商情報システム株式会社 (9719)
■Curl、Mac OS対応版のリッチクライアント(RIA)プラットフォームを正式公開
~Windows、LINUX環境で提供するCurlのエンタープライズ向け機能をMacユーザに提供~
■インフォセンスが住商情報システムとERPパッケージ「ProActive E2」のビジネスパートナー契約を締結
 http://www.scs.co.jp/ir/index.htm

ソニー株式会社(6758)
■従来比約2倍の感度および低ノイズで高画質を実現した裏面照射型CMOSイメージセンサー新開発
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200806/08-069/index.html
 
株式会社デンソー(6902)
■デンソーは、今年2月18日(月)にリニューアルオープンし、一般開放を開始した総合展示ホール
「デンソーギャラリー」を会社休日にも毎月1回開館します。
 http://www.denso.co.jp/ja/news/newsreleases/2008/080611-01.html

株式会社サイバーエージェント(4751)
■6月14日(土)個人投資家向け説明会を開催いたします【入場無料】
http://www.motekabu.jp/seminar/sem_005.html
■Q&Aサービス「よくばり相談室」、回答評価機能を開始
http://y.lifemile.jp/qa/