日銀に利下げ圧力?・米FRB追加利下げほか

■日銀に利下げ圧力?/
 利下げ実施⇒“資源バブル”発生で景況感は一段と悪化


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は16日、米国景気の後退局面入りへの回避策として、日銀への利下げ圧力が高まる恐れがあるとした上で、利下げを実施した場合、「第3 のバブルが発生する」と警鐘を鳴らす――。

ポイント:
米国景気は後退局面入りの瀬戸際に立たされている。こうした中、年央までには日銀に対する利下げ圧力が大きく強まっているだろう。日銀が利下げに踏み込んだ場合、(1)ネット・バブル、(2)米国住宅バブルに次ぐ第3 のバブルが発生する。(3)資源バブルである。しかし、資源バブルは日本経済にとってマイナスであり、日銀の利下げはむしろ年後半以降の景況感を一段と悪化させる可能性がある。


■米FRB追加利下げ/
 市場は年後半、FF金利3%割り込むまで読み始めた


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は16日、「2 年国債の利回りが一時2.55%にまで低下するなど、米国の金利先安感が強まっている」として、今後のFRBによる利下げについて次のように予想した――。

<10日のバーナンキ議長講演には「伏線」があった・・・>

市場は既に今月のFOMCで0.5%の金利引下げをおり込み、今年後半にはFF金利が3%を割り込むところまで読み始めた。きっかけは先週のバーナンキ議長の講演で、彼は「必要なら成長支援のために、中身のある追加措置をとる準備ができている」と発言している。

もっとも、これには伏線があった。12月のFOMC議事録を見ると、その時点でFRBにはかなり景気や金融危機に対して警戒的な見方が提示されていた。注目すべきは次の3点である。


▼11月機械受注/
 内外需2ハイテクセクター増勢の強まりがポジティブ


大和総研・経済金融調査部(神田慶司エコノミスト、谷亮丸シニアエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は16日、11月の機械受注統計について次のようにコメントした――。

コア機械受注の減少幅は予想を下回る 
11月の機械受注(船舶・電力を除く民需、以下コア機械受注)は前月比▲2.8%と市場予想(同▲4.0%)をやや上回る結果となった。これは、製造業の電気機械(半導体製造装置、SPE)の増勢が強まったことに加え、非製造業の通信業(携帯電話機)が急増したためである。一方、コア機械受注に4~7ヶ月先行する外需は前月からの反動で前月比▲18.4%となった。総じて見ると、今回の結果は前月の反動から減少へ転じたものの、外需のSPE と内需の携帯電話機という2つのハイテクセクターの増勢が強まった点がポジティブに評価できる。

10~12 月期の内閣府見通しである前期比+3.1%を達成するためには、12 月分のコア機械受注は前月比+3.6%以上の伸びが必要である。12 月は11 月からの反動増が期待できることを勘案すれば、見通し達成の可能性は高いと思われる。

ハイテクセクターの増勢が強まる 
需要者別の内訳を見ると、製造業が前月比▲1.7%、非製造業(除船電)が同+3.1%であった。
製造業では電気機械(半導体製造装置)が前月比+4.6%と2ヶ月連続で増加しており、その他には造船業(同+52.0%)が2ヶ月連続で急増している。一方、非製造業では通信業(携帯電話機)が新機種投入から前月比+48.4%と急増した。

電気機械の基調を決めているのは半導体製造装置である。07 年初めから続いていた調整が足元で拡大へ転じてきており、5ヶ月程度先行する米国内のIT 製品・出荷在庫バランスが改善していることを鑑みれば、今後拡大基調が継続する可能性が高い。



▼12月企業物価/
 最大の押し上げ要因原油以外の品目の上昇は緩やか


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は16日、機械受注(11月)、企業物価指数(12月)についてコメントした。ここでは、企業物価指数についてのコメントをご紹介しよう――。

(1) 11月のコア機械受注は前月比2.8%減と予想外の堅調
(2) 向こう数ヶ月間、機械機器投資は比較的底堅く推移しそうだが、建設投資の減少や外需の鈍化
からすると、先行き設備投資は減速するという当社見通しは変更しない
(3) 12月の国内企業物価指数は、前年比2.6%上昇と加速したが、石油石炭製品を除けば上昇は限定的

企業物価指数
日銀が発表した12 月の企業物価指数(CGPI)は前年比2.6%上昇と、事前予想(同2.3%上昇)を上回った。9 月以降、4ヶ月連続で伸びは加速しているが、最大の押し上げ要因は原油価格の上昇であり、これ以外の品目の上昇は緩やかだ。

品目別にみると、石油・石炭製品が前年比24.4%上昇(前月比3.4%上昇)し、CGPI 全体の上昇率2.6%のうち、1.5%ポイントの寄与度であった。その他の品目では、化学製品(前年比4.4%上昇、寄与度0.4%ポイント)、鉄鋼(同5.4%上昇、同0.3%ポイント)の上昇が目立った。



▼株価13,500円台/
 外国人に牛耳らせる株式市場にしたのは誰?


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

(FX市場は)荒れまくっているねえ。活況な相場はいい。ロングでもショートでも何でもできる。いつものジメジメした梅雨のような相場展開でないことが喜ばしい。今後とも私の睡眠を削ってくれたまえ。株式市場の解説がマスコミをにぎわせているけど、そんなの去年の夏から言ってるよ。外国人にブルドッグソースぶっかけたのが全て。いやなら、外国人たちに牛耳らせるような株式市場にしておいたのは誰?(1月17日。木曜日。よくわからない日。)


▼今日の株価予想/
 当面の上値メド=14,400円前後、1,4750円前後


T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨晩の米国市場は続落。インテルの決算内容からハイテク株が軟調だったものの、JPモルガンが発表した決算でサブプライム・ローン関連損失が市場のコンセンサスほどではなかったことで、金融株全般には買い戻しが入った。

米国株の下げは続いているが、今日の東京市場はシカゴ日経先物が大証日中終値に比べて95円高い水準で終了したことや、円安反転を背景に横ばいスタートとなりそうだ。引き続き、アジア株市場や信用取引の追い証に絡む売りなどを警戒して値動きの荒い展開も想定されるが、昨日は大幅下落の中、出来高がやや増加し主力の国際優良株などには下げ渋りの動きが目立った。円相場の反転をきっかけに下げ渋りの動きから、主力株の上昇へとつながるかどうかが今日の注目点といえる。

テクニカル分析
テクニカル的には陰線が続いているが、昨年末高値からの下落では三空形成となったことや、今日も陰線となると、一目均衡表では2陽介在9陰連の下げ構成、1月10日からのカウントであれば5陰連の完成となり、一旦は落ち着いた動きになることも想定される。調整幅としては十分であることや200日移動平均線とのかい離、騰落レシオなどを考慮すると、最終的には陽線となる可能性もあり注目されるところ。

下値メドは、10月の戻り高値から11月安値までの下落幅を、12月の戻り高値からの下げとした13288円や、11月安値から12月の戻り高値までの上げの倍返しの下げで13232円となり、その中値の13260円前後となろう。一方で、当面の上値メドは、先週のもみ合いレンジの下限14400円前後や、12月の戻り高値からの下げに対する、38.2%戻しの14750円前後などが考えられる。今日の東京市場はもみ合いとなりそうだ。

話題の銘柄
5563日本電工/07年12月期営業利益4.1倍、08年12月期も同1.9倍程度増

三菱UFJが07年12月期決算プレビューおよび08年12月期の業績見通しについてのレポートを作成。「07年12月期営業利益は前期比4.1倍の100億円程度と、当社予想の98億円を若干上回った模様。収益のほとんどを稼ぎ出している高炭素フェロマンガンの市況上昇が主因」、「続く08年12月期の営業利益は高炭素フェロマンガン事業のみを考慮しても、前期比1.9倍の190億円程度の達成は可能であると試算できる。原料であるマンガン鉱石が急騰するリスクがあるものの、タイムラグがあるため、同社の収益面への影響は軽微(28億円)とみられる。逆に、製品価格の上昇効果(118億円)が大きく収益を押し上げるとみられる。08年契約の原料価格の前提を足下のスポット価格である1%純分当たり9.8ドル/トンとし、一方、高炭素フェロマンガン価格は足下の1638ドル/トンが横ばいで推移するとした。為替を110円/ドルを前提として試算した」と報告。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/



▼国際政治とFX市場/
 日本も政府系ファンド創設を真剣に議論する時期


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は16日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

15日は注目のシテイグループの決算発表がありました。結果は最悪。10-12月期は創業以来最大の赤字となっています。16日以降も決算発表は続き、市場はまだまだ混乱しそうです。円相場もまだ不安定です。株式市場も総崩れ、世界中リスクマネーの縮小が起きています。サブプライム・ローン問題の深刻度はわかってきたので、後はいつこの膿を出し切れるか、という点にかかってきそうです。

閑話休題

最近「中東の笛」問題がハンドボールの世界で問題になっています。中東諸国が自分の国に有利になるように審判に働きかけをしているという問題です。しかも、これが来年行われるオリンピック候補地選定に影響してくるのではないかといわれています。アジア・ハンドボール連盟(AHF)はクウェートの王族が事実上支配し、トップに座るのはアジア・オリンピック評議会(OCA)会長でもあるシェイク・アーマド氏。彼はIOCの委員を務めているということなのですが、クウェートはアフリカに多額の資金援助をしており、アフリカ票20票を抑えているという。そうなると、今回のオリンピック出場予選のやり直しの報復で東京招致の邪魔をする可能性があるという指摘です。如何にもありそうな話です。

今回の米金融機関の経営悪化に対し、中東諸国が多額の出資をしていますが、非常に穿った見方をすれば、アメリカの危機に対して(投資というビジネスとはいえ)恩を売ることで将来の武器にする可能性もある。日本も政府系ファンドの創設を真剣に議論する時期に来ているのではないでしょうか。



▼今日の債券相場/
株価次第で変わる部分あるが、基本的にもみ合いか


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント…株価次第だが、もみ合い
昨日の米国市場は株価続落、債券は一段高から反落となった。そして、5年国債入札を含めた昨日の地合いは良好。ただ、高値警戒感の出やすい水準に達していよう。以上から、株価次第で変わってくる部分はあるが、本日は基本的に相場もみ合い、一方、カーブはベアならフラット化しやすいと見る。
本日の想定レンジ(長国先物3月限) : 138円06銭 ~ 138円30銭


■マネー逃避:債券市場/
10年利回り1.380%まで低下=大きな変化見逃すな!


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は昨日、10年国債利回りが1.380%まで低下、2005 年9月以来の水準となったことを受けて、世界的マネーの質への逃避のなか次のように語った――。

<おそらく、昨年が転換点だったのだろう>

本レポートでは、今後の人口減少を主因とする名目期待成長率の下方屈折が長期金利の上昇抑制から低下に作用する可能性を度々指摘してきた(最近では、1月10日)。すなわち、以前は長期金利が1.0%台で推移した背景はデフレと超金融緩和だったが、今はこの下方屈折に変わったと見込まれる。

福田政権の誕生に伴う、「改革」後退、「上げ潮」否定も影響していよう(そこには変化を望まない国民の姿勢がある)。そう考えると、サブプライム問題が主因とされつつも、米国以上に軟調な株価も説明がつく(もちろん、「マクロの鏡」である長期金利と違い、株価は本来、「ミクロの鏡」である)。おそらく、昨年が転換点だったのだろう。

ところで、福田政権の政策が財政赤字プレミアムの再拡大を招くという思惑から、カーブのスティープ化に寄与したとの見方がある。しかし、足元のそれは、(1)利上げから利下げへの期待変化、(2)スタグフレーションへの懸念、(3)サブプライム問題に起因する米国のカーブ動向、(4)金利低下局面での自然な変化…などで説明する方が妥当である。

<長期金利の低位安定は、さらに長期化する>

話を戻す。すなわち、1.30%台はともかく、長期金利の低位安定がさらに長期化すると理解すべきであり、それに従い、今後の運用・調達方針などポートフォリオ運営を考えていく必要がある。
サブプライム問題をエクスキューズにし過ぎると、大きな構造変化、つまり、低金利長期化の背景の変化を見逃すことになろう。


▼米欧商品市況/
 総じて急落=NY金882.0 ドル、NY原油 90.84ドル


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、16日の海外商品市況は次のようになった――。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金   2008/ 2 882.0 -20.6 アルミ3カ月物 2,469.0 -16.0
NY銀   2008/ 3 1589.5 -40.5 銅3カ月物 7,000.0 -160.0
NY白金  2008/ 4 1567.1 -18.4 ニッケル3カ月物 27,900 -550
NYパラ   2008/ 3 377.85 -6.65 NY原油 2008/ 2 90.84 -1.06
シカゴ大豆  2008/ 3 1277.00 -24.50  NYコーヒー 2008/ 3 134.90 -1.95
シカゴコーン 2008/ 3 502.50 -6.50  NY粗糖   2008/ 3 11.77 +0.30
ドル・円 107.56 +0.76(ドル・円は米東部時間午後4時30分前後)
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【貴金属=軒並み急落、リスク縮小で高値修正が続く】

ニューヨーク金は大幅続落。時間外取引で前日の安値を割ったあと、ドル反落や原油反発で買われたが、リスク商品への投資縮小で売り向かわれ、下値を切り下げた。
ニューヨーク銀は大幅続落。ドル高や原油・金の下落を嫌気し、時間外取引で急落したあと、押し目買いで回復したが、金の下値追いを嫌気して売りが優勢になった。
ニューヨーク・プラチナは急反落。前日の安値を下回ったあとも、ドル高・原油安で値を消した。金の戻りに追随したが、リスク商品からの投資縮小で下値を切り下げた。
ニューヨーク・パラジウムは大幅続落。ドル高・原油安で前日の安値を下回り、テクニカル売りで急落した。金の戻りに追随したが、手じまい売りで370ドルを割った。

【石油=期近が大幅続落、予想を上回る原油在庫などで】

ニューヨーク原油は、期近が大幅続落。この日発表された週間在庫統計で原油在庫が予想を上回る大幅増加となったことを受け、期近は一時、1カ月ぶりに90ドルを割り込んだ。
石油製品は大幅続落。原油相場同様に在庫増加が嫌気され、序盤にヒーティングオイル2月限と改質ガソリン2月限は昨年12月11日以来の安値圏へと値を沈めた。(OVN シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html


ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウの下落が小幅に止まったこと、円が反落したことから100円を超える上昇となった。日経平均 は10時前後では約150円高の13654.36円、またTOPIXも1316.28、JASADAQ指数は62.31で推移している。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、不動産業、海運業、その他金融が上昇率上位を占めている。
前の東京外為市場=為替は米金融機関のサブプライム関連損失額が市場予想より小さかったことでドルが反発、ドル円相場は105円台から107円台に戻した。ユーロ円は10時前後では157円台前半で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□組織変更・人事異動について
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1HE_2DF_5i_kqp
□超音波美容器「毛穴エステ」EH2436を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1HF_2DF_5i_kqp

ソニー株式会社(6758)
■ソニー・エリクソン:2007年度第4四半期業績概要のお知らせ
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/info/SEMC/200801.html
 
株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
■01/16 劇団「遊座 ASOBIZA」第二回公演
「リンゴの木の下で~昭和21年のジャズ」を新国立劇場にて開催決定
http://www.mmv.co.jp/company/index.html

株式会社サイバーエージェント(4751)
■究極のスイーツお取寄せサイト「スーパースイーツ」がバレンタイン限定の『ありがチョコ』を発売
http://super-sweets.jp/ec/itemInfo.do?itmId=61