FRB:サブプライム対策・今日の株価予想ほか

■FRB:サブプライム対策/
 市場=伝統的金融緩和ではCクランチを回避できないと判断


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、サブプライム・ローンから派生したクレジット・クランチへの米FRBの金融政策に関して、「市場は、伝統的な金融緩和では回避できないと判断している」として、次のような提言を行った――。

ポイント:
信用収縮リスクに直面したFRB は、8 月上旬以降、インターバンク市場での流動性供給の拡大、公定歩合の引き下げ、FF 金利誘導目標水準の引き下げと次々に緩和政策を打ち出してきた。しかし、市場におけるカウンターパーティ・リスク・プレミアムや信用リスク・プレミアムは高止まりしたままである。市場は、伝統的な金融緩和ではクレジット・クランチを回避できないと判断している。FRB は、公的資金注入に先行して、低格付証券化商品の買い切りなど、非伝統的な政策を導入する必要性に迫られているように見える。

▼今日の株価予想/
 ハイテク関連等=突っ込み警戒感加わり、買いが入りやすい


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

今日の東京市場は売り先行のスタートとなりそうだ。
2003年の日経平均の安値以降、鉄鋼や機械、商社、海運セクターなどアジア依存度が高く業績上振れ期待から先駆したセクターは、引き続き軟調な動きが想定される。それらは、投資家のポートフォリオ内での保有比率の高いセクターでもあり、追い証発生により売りが加速する可能性も考えられる。一方、それを横目に中期的に安値圏にあるハイテク関連銘柄などには足元の短期テクニカル面での突っ込み警戒感も加わり、買いが入りやすい。ただ、今日は円相場が109円台に入っていることもあり、買い手控えが強まろう。今日の東京市場は下値模索の展開となりそうだ。

テクニカル分析
テクニカル面では、5日移動平均線は抵抗が強く、上ヒゲの付いた陰線を形成。先週末の下ヒゲを帳消しにした。終値ベースで安値更新となったことで、下振れリスクが高まったといえる。今日、5日移動平均線を上回ることができなければ、15000円割れから更なる下値を想定する必要があろう。その際、10月11日からの下げトレンドでもう一波の下げがあるとすると、6月20日高値18297円から8月17日安値15262円までの下落幅3035円を、10月11日高値からの下げとした14453円や、10月11日高値17488円から10月25日安値16199円までの下落幅1289円を、11月15日高値15587円からの下げとしてあてはめた14298円などが下値メドとなってくる。それらは、同時に昨年6月から7月の安値水準となるため、大きな下値メドとして意識される。ただし、5日移動平均線を上回り、昨日のザラバ高値を上回って終了すれば、逆に昨日の下落が帳消しとなり、11月15日高値15587円に向けた動きが期待される。目先の上値メドは、順番に5日移動平均線の15243円前後や11月19日高値15302円、11月15日安値15396円などがある。一方で目先の下値メドは、心理的節目の15000円や昨年7月27日安値14839円などが考えられる。

話題の銘柄
5444大和工業/東南アジアH型鋼好調から業績予想を上方修正=目標株価7000円

メリルでは、「足下の鉄スクラップ価格下落、東南アジアのH形鋼市況の好調などから、円高、バーツ高の影響はあるものの会社計画は保守的であり、第3四半期決算発表時には再度の計画上方修正が予想される。米国のH形鋼は、New York、Las Vegasの都市再開発向け、発電所、高速、橋梁などインフラ向け、パイプライン向けなどの需要が強く、需給は引き締まっている。Nucor Yamato Steel(NYS)の受注は来年2月まで埋まってきている、という。一方で、米国鉄スクラップ価格は下落に転じており、マージンは拡大している」、「従来想定以上のタイ、韓国のマージン改善を織り込み、業績予想を上方修正した。鉄スクラップ価格下落からマージンの拡大は予想されるものの、円高の影響を鑑み、NYSの業績予想は据え置いた」と指摘。今2008年3月期連結経常利益を会社計画560億円(EPS443.0円)に対し従来予想550億円(EPS440.9円)から575億円(EPS465.0円)へ、来2009年3月期同568億円(EPS466.5円)から613億円(EPS492.0円)へ、2010年3月期同555億円(EPS465.0円)から574億円(EPS479.2円)へ増額。投資評価「買い」、目標株価7000円を継続した(業績上方修正にもかかわらず目標株価を据え置いたのは、鉄鋼業界全体でのバリュエーション低下を考慮したため)。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

●東証IPO銘柄
株式会社プレサンスコーポレーション (3254)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200712/12-pressance.html

当社グループは、資産運用型ワンルームマンション、ファミリーマンション、 及びシニア向けマンションの企画、開発から分譲、管理まで総合的にプロデュースしております。特に、シニア向け分譲マンションは、超高齢社会を見据えた「セカンドライフ」の理想を具現化し、当社はそのパイオニアとして確かな評価をいただいてきました。今後も、社会的ニーズへの積極的な取組みを通じ、社会に広く貢献し、企業価値の向上を目指してまいります。
会社ホームページ: http://www.pressance.co.jp/


■ドル円:下振れリスク/ 
経常フローの影響増大⇒現状では円高に作用しやすい


ドル/円レートは、先週、米サブプライム・ローン問題の深刻化が懸念され、約1年半ぶりに110円台を割り込んだ。為替レートが比較的大きく振れるたびに、投資家のリスク許容度の改善/悪化が背景として指摘される。

しかし、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/ Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、サブプライム・ローン問題の帰結、実体経済に与える影響が不透明な中で、投資家が大きなポジションをとっていくとは考えにくいとして、「当社では、当面ドルは脆弱なままにあり、対円でも圧迫されやすい状況が続く」と予想している。

<最近の趨勢的な貿易黒字増加は、ラグ伴いじりじりと円買い圧力へ>

さて、小笠原さんは先週の本レポートでは、ドル/円の下方修正の背景の一つとして、本邦投資家による対外証券投資フローの鈍化を取り上げた。今週は、その他のフローについても、最近の動きを次のように検証してみた――。


■FX市場ウォッチ/
世界的景気減速+グローバルマネー逆流⇒為替動向反転へ


大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、為替市場は、サブプライムローン懸念と米金利低下よる「ドル全面安」から、世界的な景気減速懸念と株安による「円全面高」へ移行しつつある段階なのかもしれない、と捉えている。

ドル下落が最終局面に近づいている可能性の方が高い

亀岡さんは、「ドル暴落への懸念が一部に指摘されているが、ドルの下落は今に始まったことではない」とし、「むしろ、ドルの下落が最終局面に近づいている可能性の方が高い」と見る。ドルの実質実効為替レートは世界景気の拡大が始まった02 年以降ほぼ一貫して下落してきた。同レートは、今や過去30 年の平均マイナス標準偏差の水準にまで低下しており、経験的にはさらにドル安が進行する確率は2 割弱にまで低下している。


▼FX相場見通し/
  ドル円109円台=「不気味な下げ方」だよね


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

個人投資家の多数がドル円ロング、オージー円ロング、ニュージー円ロング、ポンド円ロング、
ドルスイスロングなんて按配になっているが、大丈夫なのかね?

不気味な下げ方だよね。
新しいお客さんに、為替を始めるにあたって良い本がないかと聞かれたのだが、全く即答できなかったね。以前は本屋でチェックはしていたんだ。それが、ある日から素人同然のような人たちが簡単に儲かる為替、為替は楽ちん、なんていうような派手な表紙の本を書いて、それらがたくさん出版されて、その頃から本来の読むべき良い本が隅に追いやられてなくなってしまったんだよ。それからほとんど本屋の為替コーナーには行ってない。

私は、どんな相場でも真摯に対峙すべきだと思っているので、茶化したような本やテレビ番組なんかは卑下するんだよ。簡単に儲かるように見えるものは、簡単に損するんだよ。まあ、ここ半年くらいで結構皆損を出してから真面目になってきたかも知れないので、今週中に本屋に行って、2時間くらい調べてこようかと思っている。自分で書けって?本を書くって大変なことで山か温泉にでも長居しないと書けないよ。少なくとも私の場合はね。会員向けにいろいろ書いているものも週末一人きりにならないと書けないもの。集中して5時間7時間とか書くよ。調べることも多いしね。(11月20日。火曜日。毛皮の日。)


▼ドル円予想/
 依然として、112円手前はかなり売りがある?


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は19日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

週明けの東京市場は、やや円買い優勢で入って来ました。通貨オプションのボラティリティが今日も高止まりしているので、金利差トレードの解消が起きているのでしょう。混沌とした市場はまだ続きそうです。

<米感謝祭前だが、レンジでの上下動になる可能性高い>

今週NYはTHANKS GIVING DAY(感謝祭)前の週なので、通常ですと休暇前のポジション調整がでる週ですが、どうも聞いてみるとファンドなどもかなりポジションが軽いようなので、短期売買中心の動きになってきそうです。ということはレンジでの上下動になるという可能性が高いということになります。尚、ドル円では依然として112円手前はかなり売りがあるようなので、そう簡単には上がらないので、戻り売りが面白そうです。


▼債券相場見通し/
来年3月末までの下限1.45%は修正迫られる


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント…値を上げて始まるも、各キーレベルは抵抗されよう
米国市場は株安債券高。米10 年国債利回りは一時、4.04%まで低下した。これを受けて本日は値を上げてスタートしよう。ただ、各々2年0.70%、5年1.00%、20 年2.00%前後では抵抗され、その後は伸び悩むと予想する。それでも、来年3月末までの10 年の下限1.45%は修正せざるを得まい。(AM6:43、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 137円19銭~ 137円53銭

今月推奨の3つのオペレーションを検証
2日の本レポートでは、今月の推奨オペレーションとして、(1)「(前月から残っている10 年国債1.50%台でのショートを)1.70%台で買い戻し、同後半ではロング」(2)「20-5年スプレッドの100bp 割れでロング、110bp 超えでショート」(3)「カレントBEI の40bp 台後半ショート」…の3つを挙げた。


▼米欧商品市況/
総じて軟調のなか、NY原油は先高観強く続伸


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、19日の海外商品市況は次のようになった――。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金   2007/12 778.0 -9.0 アルミ3カ月物 2,509.0 -41.0
NY銀   2007/12 1416.0 -35.0 銅3カ月物 6,795.0 -245.0
NY白金  2008/ 1 1457.1 +3.9 ニッケル3カ月物 30,200 -1,050
NYパラ   2007/12 361.30 -4.55 NY原油 2008/ 1 94.64 +0.80
シカゴ大豆  2008/ 1 1070.50 -7.25  NYコーヒー 2007/12 121.65 -3.25
シカゴコーン 2007/12 377.50 -2.00  NY粗糖   2008/ 3 9.80 -0.04
ドル・円 109.82 -1.10(ドル・円は米東部時間午後4時30分前後)
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【貴金属=プラチナを除き下落、ファンドの手じまい売りが出る】
ニューヨーク金は続落。12月限は、対ユーロのドル安で上昇したあと、ドル反発や原油反落、株価急落を嫌気した売りがファンドの手じまい売りを誘い込み、約3週間ぶりの安値に下落した。

ニューヨーク銀は急反落。12月限は、ドル安や金の上昇をはやし、時間外取引で上昇したが、ドルの反発や原油・金の下落を嫌気してファンドの逆指し売りを誘い込み、今月の安値に接近した。

ニューヨーク・プラチナは小幅続伸。原油高から時間外取引で金曜の高値を上回ったあと、金の反落を嫌気して売られたが、原油の反発をはやしてプラスに切り返した。

ニューヨーク・パラジウムは大幅続落。金の上昇で地合いを回復する場面もみられたが、金の反落を嫌気してファンドの逆指し売りを誘い、4週間ぶりの安値に急落した。



【石油=期近は続伸、序盤の急落後は買い戻される】
ニューヨーク原油は、期近が続伸。ドルの先安観など背景に大幅上昇した夜間取引から一転して、テクニカル主導のポジション調整絡みの動きなどに押され、序盤に急落。ただし、先高観は強く、朝安後は買い戻された。

石油製品は、ヒーティングオイルが大幅続伸、改質ガソリンは続伸。両市場ともに原油相場同様な展開となるなか、夜間取引でヒーティングオイル期近は1週間ぶり、改質ガソリン期近は13日以来の高値を付けた。その後、序盤に急速に下落したが、気温低下による需要増加期待などから、プラスサイドを回復した。

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html





ニュース・チェック

ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は米国でサブプライム・ローン関連の損失ニュースが出て急落したことからほぼ全面安の展開。日経平均 が終値で前日比-285.89円安の14756.67円、またTOPIXも同-33.68安の1422.93、JASADAQ指数は同-1.77安の69.22となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは陸運業と鉱業の2業種だけだった。
午前の東京外為市場=為替はNYダウ218ドル安で円高・ドル安が進んだ。ドル円相場は109.81-109.84円前後で推移、ユーロ円は160.71-160.85円前後で推移している。

AIA堀内氏+オーバルネクスト=為替手帳FOREXNOTE 2008」発刊
AIAの堀内昭利社長が監修して、オーバルネクストとともにFX投資家向けに為替手帳「FOREX NOTE 2008」<発行元:株式会社オーバルネクスト、定価:2,000円(本体:1,905円>を発刊した。堀内氏は次のようにコメントしている――。「為替手帳というかあ、為替日記というか、そういうものを出したので是非とも活用してもらいたいね。特に個人投資家の人たちはね。高いか安いかは利用の仕方次第だよ。私が皆に語りかけた箇所があるんだけど、本来、先頭に出して欲しかったのだけど、どういうわけか巻末になってしまっている。これは必ず皆に読んでもらいたい箇所だ。真摯に真面目に努力を重ねれば、必ず勝てるようになるからね。大儲けしようなんて考えないで、コツコツ日々研鑽という気持ちで小金を積み重ねることが肝要。おまえはやっているのかって?それがいかにむずかしいことか熟知している。だからこそ、最初からそういう気持ちで取り組んでもらいたいのだ。新潮文庫のマイブックのように毎年購入していただいて記録として残してもらいたいと思っている。」
詳細は、http://aia.press.ne.jp/

注目企業=IR情報+ニュースリリース

住商情報システム株式会社 (9719)
■同社グループ会社のCurlがリッチクライアントプラットフォームVer. 6.0を提供開始
~最新版は、エンタープライズリッチクライアント開発における優れたユーザーインターフェースや
マッシュアップ構築を支援~
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm

株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
■11/20 平成19年11月13日(火)に開催いたしました、
機関投資家向け中間決算説明会の模様をご覧いただけます。
http://www.mmv.co.jp/company/index.html

株式会社サイバーエージェント(4751)
■自己紹介文作成サービス「自己紹介工場」が170万PV/日を突破
http://pillow-chart.jp/copy2.do