7-9月期GDP予想・日米同時株安の行方ほか

▼7-9月期GDP予想/
  前期比0.6%増(年率2.3%)⇒0.5%増(1.9%)へ下方修正


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、11月13日公表予定の7-9月期GDP統計1次速報値について次のように予想した――。

(1) 7-9 月期の実質GDP 成長率予想を前期比年率2.3%増から同1.9%増へ下方修正した
(2) 建設投資の急減を反映させ、住宅投資および企業設備投資を下方修正した
(3) 外需の寄与度は前期比0.6%ポイントと、当初の予想を上回る見通し

内需の低迷ぶりをうかがわせる「下方修正」>

9 月の主要経済指標がほぼ出揃った。弱めの数字が多かったが、最も顕著だったのは、改定基準法に伴う検査の厳格化の影響で着工が遅れている建設投資であった。一方、外需は、輸出が持ち直す一方、輸入が低迷し、黒字額は一段と拡大している。こうした事情を踏まえ、当社では、7-9 月期の実質GDP 成長率予想を、従来の前期比0.6%増(年率換算2.3%)から同0.5%増(同1.9%)へ下方修正した。

過去1 年間を振り返ると、実質GDP の前期比平均成長率は0.4%で、内需、外需が0.2%ポイントずつ寄与しているが、この2 四半期は成長率が平均0.2%に対し、内需がゼロ、外需が0.2%ポイントとなっている。7-9 月期もすべてが外需によるものであり、内需の低迷ぶりをうかがわせるものとなろう。



■日米同時株安の行方/
  NY株急落=加熱相場が正常化、下値には限度


日興コーディアル証券・国際市場分析部長の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi/ Nikko Cordial Securities Inc.)は今朝、本誌の取材に応じて、1日のNY株式が急落したことに関して、「FRBによる加熱相場が冷やされ、“あるべき姿”に戻ったという感がある」として、むしろ正常化の過程と捉えている。

明けて本日の東証でも300円を超える大幅下落となっているが、馬渕さんは「株価の下げは米国だけの要因」と言う。今年の株価は昨年5~6月に起きた世界同時株安以降の動きに近い動きにあり、円相場も110円を割れない限りは心配する必用はなく、「下値にも限度があり、このまま下げ続けることは考えにくい」と見ている。

<注目銘柄は、郵船と三菱マテリアル>

したがって、来週の予想レンジは日経平均で16,200円~16.700円とした。
注目セクターも基本的に大きな変更はない。1つは依然として需要が強く、バルチック海運指数も上昇している海運業。個別では郵船(9101)。市況関連では三菱マテリアル(5711)に注目する。


▼今日の株価予想/
 相対的安値の好業績の出遅れ銘柄は押し目拾う動き


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

今日の東京市場は売り先行となりそうだ。
シカゴ日経先物にサヤ寄せする場面も想定されるが、相対的に安値圏にある好業績の出遅れ銘柄には押し目を拾う動きはありそうだ。後場からもアジア市場への影響を見極める動きとなり、不安定な相場展開が続くことが想定される。今日の東京市場は10月25日安値からの戻りに対する、下値を見極める動きとなりそうだ。 テクニカル分析
テクニカル面では、75日移動平均線を上回ってスタートした後は、上値を切り上げる展開となった。ローソク足ではマドを明けて陽線を形成。終値で25日移動平均線に接近した。今日以降、早々に25日移動平均線を上回り、17000円に向けた動きにならないと、徐々に25日移動平均線が下向きに変化し上値抵抗が強くなる可能性がある。今後、同線の応答日株価が10月高値17488円に向けて上昇するため、足元の株価がそれと同じ速さで上昇しなければ、同線はいずれ下落に転じることになる。ちなみに今日、25日移動平均線の計算上、消える最も古い株価は9月27日の16832円となる。つまり、終値で16832円以上にならないと、同線は下落に転じることになる。仮に下落に転じた場合には、株価の方向に変化が生じやすくなるため注意が必要だ。上値メドは、25日移動平均線の16894円前後や10月18日安値16974円、心理的節目となる17000円となる。一方で下値メドは、75日移動平均線の16739円前後や10月31日高値16738円、5日移動平均線の16692円、10月30日安値16492円などが考えられる。

話題の銘柄
8564武富士/短期的な懸念が払拭され、実質BPS(3568円)水準まで株価上昇へ

ドイツ証券では、ノンバンクについて、総量規制の実質前倒し適用や経営破たんの事例の顕在化など、事業環境は未曾有の厳しさの中にあるとしながらも、将来的な損失や実質自己資本に最大の影響を及ぼすファクターは、(1)利息返還損失引当金の動向と(2)資金繰りに絞られると指摘、この2点の懸念が払拭されるか否かが株価を予測する鍵だと言及した。

(1)については、主要ノンバンクに対する弁護士や司法書士の介入・請求の増加トレンドが止まった可能性を示唆するような兆候も現れているという。少なくとも、中間期における引当積み増しのリスクは薄らいでいると判断した。(2)については、同社の有利子負債は6月末時点で5674億円で、アイフルの1兆4283円、アコムの9631億円、プロミスの9135億円に比べると少ない。同社の3月末の有利子負債5978億円のうちの借入融資枠による借入が2842億円。この融資枠の期限がそれぞれ08年9月21日、08年7月15日だが、市場ではその枠が更新されない場合に同社が一括返済を迫られ資金繰りに給する可能性を懸念している模様。これについて、会社側は原則的に05年から期間10年(返済期限2015年)の条件で実行され、元本返済が始まるのは2012年からと説明しており、仮に融資枠が更新されなくとも、それは新たな借り入れが不可能となることを示すだけで既存の借入には影響がないと説明した。このような状況と、同社の長期資金調達比率の高さを考慮すれば、資金繰りは安定的に推移する可能性が高いと見込む。

これらを踏まえて、今後の業績を予想。経常利益ベースで、今08年3月期を、会社予想542億円(EPS 380.9円)に対し、1076億円→343億円(EPS144円)へと調整し、来09年3月期を1004億円→1058億円(EPS 444円)、10年3月期を723億円→1004億円(EPS 421円)と上方修正した。さらに、短期的な市場の懸念が払拭され、実質BPS(3568円)の水準まで株価が上昇するとみて、投資評価を「Hold」→「Buy」、目標株価を3200円→3600円(今期末実質BPSに対するPBR1倍)へと引き上げた。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/



▼08年前半のFX相場/
米国以外で景気減速なら「2弱通貨」に変化も?


米経済成長率が低下していく可能性は否定できず、成長の減速幅次第では世界経済への影響が明確となり、株式、債券、商品、為替に影響が及ぶと予想される。大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は1日、「米国の金利だけが低下しているうちはドル安が進みやすいが、世界的に金利が低下し始めるとむしろドル高になりやすい」と語った。


長期的にみると、商品相場とドルは逆相関>

亀井さんは、「長期的にみると、ドル相場と商品相場は逆相関の関係にある」と言う。
内外金利差など他の要因が影響することでドルと商品の逆相関が崩れるケースもあるものの、基本的には80~85 年のように商品相場が下落するとドル相場は上昇し、02~07年のように商品相場が上昇するとドル相場は下落する傾向がある。そのことからすると、米国の金利が他国に比べ低下し、それがドル安要因になったとしても、「世界経済の減速を背景に商品相場の上昇トレンドが崩れるようなことがあれば、必ずしもドル安にはならない」と見る。


▼円114円台急反発/
 海外勢の円キャリー=あくまで短期勝負を露呈


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

海外勢の円キャリーは、あくまで短期勝負を露呈。
彼らの煽りを受けて、買ってくる連中が増えないと彼らは利食いをできない。 結局、この日の夜の投げ相場で、いかに実態の伴わないものかわかる。相当買い込んできているから、戻り待ちの売り物多いと思うね。もしくは新手が買い向かってくるのを待機している。上げ4時間、下げ30分って感じだったなあ。(11月2日。金曜日。文化の日の前の日。)


▼今日の長期金利/
 買い戻し殺到して急低下後、乱戦疲れからもみ合い?


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#288―11) 1.605%~1.630%
・ 債券先物(12月限) 135.75円~135.95円

<シナリオ>
長期金利は、昨日の米株安/米債高を受けた買い戻しが殺到して急低下した後、乱戦疲れからもみ合いに転じる。今晩発表の10月米雇用統計上振れ/下振れリスクに対する警戒感もあって動きがとりづらい。
10月米雇用統計(21:30発表予定)の市場予想は、非農業部門雇用者数で前月比+8.0万人(+1.0万人~11.7万人)。これに対して、石井さんは+7.5万人と予想、9月の+11.0万人から鈍化しそうだ、と見ている。

債券先物チャート
12月限の日足は上影陰線で下放れして、下のマド(135.54円:10月18日のザラバ高値)を埋めた。新たに空けたマドは135.63円-135.94円。一気に雲中に引き戻され、基準線(135.20円)に支えられ止まった。
【チャート・ポイント】
140.56円:倍返し[130.76円vs.135.66円]
138.68円:倍返し[134.14円vs.136.41円]
136.41円:9月12日のザラバ高値
136.26円:10月25日のザラバ高値
<136.15円:本日の12月限予想レンジ上限>
135.94円:マド埋め(10月31日ザラバ高値)
≪135.85円:昨日のLIFFE先物12月限終値≫
135.80円:5日移動平均
<135.75円:本日の12月限予想レンジ下限>
135.73円:転換線
135.33円:雲上辺(本日)
≪135.22円:昨日の東証12月限終値、前日比▲0.77円≫
135.20円:基準線
134.77円:マド埋め(10月16日ザラバ高値)
134.14円:10月9日のザラバ安値
133.96円:雲下辺(本日)
132.54円:マド埋め(7月26日ザラバ高値)
130.76円:6月13日のザラバ安値


▼10月の推奨オペ/
「1.50%台でショート、買戻し目処1.75%以上」を継続


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

10月の推奨オペレーションの評価と11月の推奨~消費者物価の理解

■ディレクションでは、(1)「10年国債を利回り1.50%台でショート。買戻しの目処は1.75%以上」を継続したい。ただ、「1.70%台で買い戻し、1.70%台後半ではロング」とする。なお、年末までの利回り上限は1.80%と見ている。

■一方、カーブは悩ましく、積極的にポジションを取りたくない感が強い。それでも、このまま日銀の利上げ観測が後退し続けるとは思えない。したがって、(2)「20-5年のショート・スプレッドを100bp台で取り組む」
を若干変更し、「20-5年スプレッドの100bp割れでロング、110bp超えでショート」とする。

■物連だが、物価に関する足元の好材料を織り込んだ上でまだ、カレントBEIは40bp台前半にとどまっている。もちろん、依然、期待インフレ率よりも需給優先の銘柄という本レポートの主張は変わらない。いずれにせよ、できれば40bp台後半まで引き付けてのショートを望む。ここからは弱気だ。

本日の想定レンジとコメント …急伸も、ついていけない参加者が多い 昨日は好調な10年国債入札にあまり反応できなかった。FRBの「中立宣言」が日銀の利上げにフォローと判断された。しかし、日米の中央銀行ともに、現在の姿勢が今後も貫けるとは限らず、それはサブプライム問題の行方など今後のファンダメンタルズにかかっている。市場はそれを理解する必要があろう。もちろん、金利は年限が長ければ長いほどその色彩が濃くなるはずだ。

そして、本日は早くもそれが現実となる。米市場は株価急落、イールド・カーブが大きくブル・スティープ化した。また、今晩に10月雇用統計の発表を控える。まず本日は大きく値を上げて始まろう。もっとも、昨日の今日で上伸についていけない参加者も多く、先物の136円台は難しいと予想する。カーブは中期から超長期でスティープ化と見る。

本日の想定レンジ(長国先物12月限) : 135円62銭 ~ 135円94銭



▼1日の商品ブル・ベア指数/
 75以上の金と原油は、文句なしに“高値警戒”


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、1日の海外商品市況は次のようになった――。


あなたは強気?これ見て弱気!?ブル・ベア指数  e-profitで毎週木曜配信中!! 今週のブル・ベア指数は下記の通りです。
---------------------------------------    前々週 前週 今週      前々週 前週 今週    18 日 25 日 1 日      18 日  25 日 1 日 大豆     57 52 64     金      58   55  77 とうもろこし 51 54 69      銀      53   53  73 小豆     44 42 53    プラチナ    63   58   72 粗糖     57 61 58    アルミニウム   58   38   61 コーヒー   50 46 53     ゴム     63   61   72 ドル/円   36 33 54     原油     64  65   76 ガソリン   57 63 73 灯油     62 66 73 --------------------------------------- 注:「コーヒー」はアラビカコーヒーが対象。
【総括】
今週11月1日のブル・ベア指数は、ドル・円が前回10月25日の33から54に急反転し、
ドルの猛省高見通しが圧倒的。
今回商品の同指数は粗糖を除き、全面上昇。主力の石油、国際穀物、貴金属の上昇が目立った。
商品全体のうち70台以上の高水準入りにランクされたのは、上から金の77、原油76、ガソリン・灯油・銀の73、プラチナとゴム72の順。そのうち75以上の金と原油は文句なしに高値警戒。上昇率1~3位にはアルミ、金、銀。1位のアルミは38から61に自力急反転。一方、40台以下の低水準入り銘柄はなく、低下率1位なども該当なし。  (OVN/東京/橋本充平さん)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html




ニュース・チェック

ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウが362・14ドル安の1万3567・87ドルとなったことを嫌気して、一時300円を超える下げとなった。その後はやや戻している。日経平均 が終値で前日比-289.13円安の16581.27円、またTOPIXも同-25.67安の1610.11、JASADAQ指数は同-0.20安の78.53となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち電気・ガス業、海運業、鉱業の3業種のみが上昇した。
午前の東京外為市場=為替相場はNYダウ急落でドル売り・円買いの展開で、円相場が急騰した。ドル円相場は114.75-114.80円前後で推移、ユーロ円は165.56-165.66円前後で推移している。

注目企業=IR情報+ニュースリリース

日興アセットマネジメント株式会社
■日興アセットマネジメント株式会社は10月31日、日興AMが設定、運用する「世界銀行債券ファンド(愛称:
ワールドサポーター)」の収益の一部から5,071,091円を、国際開発協会(International Development Association、通称IDA)へ寄付いたしました。
 http://www.nikko-am.co.jp/

カブドットコム証券株式会社(8703)
■銀行口座への「当日出金」受付時限を、最大18:30まで大幅延長 ~ 三菱東京UFJ銀行カブドットコム支店へは18:30までなら当日中に出金可能に ~
http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20071101.asp
■「倫理法令遵守マネジメント・システム規格 ECS2000v1.2」の導入 ~ 金商法施行とJ-SOX導入を踏まえ、国内証券で初の導入 ~
http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20071101_2.asp

松下電器産業株式会社(6752)
□2007年9月25日発表のデジタル一眼レフカメラ用交換レンズ  LEICA D VARIO-ELMARレンズ 14-150mm / F3.5-5.6「L-RS014150」発売日延期について http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1xa_2DF_4C_kqp □充電インパクトドライバー「EZ7543」を発売 http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1xb_2DF_4C_kqp

株式会社デンソー(6902)
■11月1日デンソー、3商品が2007年度グッドデザイン賞を受賞 デンソーは、バーコードハンディターミナルなど3商品で、(財)日本産業デザイン振興会が主催する2007年度グッドデザイン賞を受賞しました。
http://www.denso.co.jp/ja/newsreleases/071101-01.html