■日米金融政策見通し/
日銀=第3次追加利上げは来年3月へ後ずれ
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)はこのほど、日銀とFRBによる金融政策のアップデイトを行い、「日銀による第3次追加利上げは、来年3月まで後ずれする」と予想した――。
ポイント:
日銀は、5、6 月という追加利上げの絶好のチャンスをみすみす逃した。GDP成長率がマイナスに転じただけでなく、米国ではFRB が利下げに踏み切ろうという現下の環境で追加利上げを決定できるとは到底考えられない。サブ・プライム・ローン問題を深刻化させた張本人である日銀には、本来、節度ある金融政策運営が求められるが、独立性の低い中央銀行にそれを望むことは困難であろう。日銀による第3次追加利上げは、来年3月まで後ずれすると予想する。
▼4-6月期GDP2次速報/
予想どおり、前期比年率0.5%増→1.2%減へ下方修正
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は10日、内閣府が発表した4-6 月期のGDP2 次速報値について次のようにコメントした――。
(1) 4-6 月期の実質GDP 成長率は、前期比年率0.5%増から同1.2%減へ下方修正
(2) 予想どおり民間企業設備投資の下方修正が主因
(3) 7-9 月期の成長率は、前期比年率1.5%増と引き続き当社予想を維持
内閣府が発表した4-6 月期のGDP2 次速報値では、実質GDP 成長率は前期比年率換算1.2%減(前期比0.3%減)と1 次速報値の同0.5%増(同0.1%増)から大幅な下方修正となったが、ほぼ事前予想どおりであった(当社予想:同1.1%減、コンセンサス:同0.7%減)。前年比では1 次速報値の2.3%増から0.7%ポイント下方修正の1.6%増となり、2006年7-9 月期(同1.4%増)以来の低い伸び率となった。
■07年新興企業・業績予想/
経常16.7%増、当期利益22.5%増=再び大幅増益へ
大和総研フロンティア企業調査室(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)では、2007年度および2008年度のフロンティア企業業績見通しの改定を行った。その結果、全産業ベースでは、07 年度は13.8%増収、16.7%経常増益、08 年度は7.1%増収、14.8%経常増益の見通しとなった。06 年度に一桁前半まで落ち込んだ利益成長率が、再び07 年度には拡大するとの見通しである。
このうち、2007年度の予想は次のとおり――。
2007年度フロンティア企業業績見通し
07年度は、全産業ベースで売上高が前期比13.8%増、営業利益19.4%増、経常利益16.7%増、当期利益22.5%増の予想となった。06年度の僅か0.7%経常増益から再び大幅増益となる見通し。また、7期連続での増収増益となる見込み。増収率は前年度の11.4%から13.8%に拡大するが、売上高の拡大を上回る経常増益率となると見込まれる。
業態別では、製造業が9.5%増収、11.1%経常増益、非製造業が15.4%増収、19.5%経常増益の予想。非製造業では、除く金融不動産では13.6%増収、22.6%経常増益と、増益幅が大きくなっている。
▼今日の株価予想/
15,800円台前半上回ると、16,000円大台回復も
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場では、寄り付き前に発表される機械受注統計が注目される。昨日は設備投資の大幅な下方修正などで実質GDP改定値がマイナスに転じたあとだけに同統計が注目される。この内容が予想通りの改善を示せば、米国株式が一旦下げ止まった形になったことや、円相場が軟化していることもあり、東京市場でもひとまずは安心感が広がりそうだ。そうなると、大きく値下がりした銘柄には押し目買いは入りそうだが、一方で不安定な相場が続いていることから戻り売り圧力も弱くないとみられる。とりわけ、週末のSQを控えて持ち高整理の売り買いも予想される。そのため、本日の東京市場は、方向が定まりにくい神経質な値動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅続落。8月29日の安値15830円、そして9月6日の安値15840円と下げ止まり、過去2週間にわたり下値支持線となってきた15800円台前半の水準を割り込んだ。また、年初来安値15262円(8月17日)~今月の高値16575円(9月3日)までの上昇の61.8%押しとなる15760円も一旦は下回った。これにより、短期では16575円からの下落トレンドが見られる。下値のめどとしては心理的な節目の15500円があるが、年初来安値も意識される。
一方、上値は過去2週間の下値支持線だった15800円台前半が最初の抵抗線。ただし、これを上回ると16000円の大台回復も期待できる。なお、8月23日以降では初めて終値が16000円を下回った。過去2週間を超えて16000円台前半での保ち合い相場だっただけに、16000円台を早急に回復できないと、中期的な保ち合い相場からの下放れになる可能性もある。
話題の銘柄
8022美津濃/売上げは順調に拡大局面で在庫適正化が奏功中=投資判断引き上げ
コスモでは、「販売状況は全般的に好調に推移している。シューズは国内・米国・欧州共に好調、ゴルフは競合激化により米国・欧州で苦戦するも国内が商品ラインアップの拡充により絶好調、野球は高機能商品を中心に好調を維持、アパレルはカジュアル系が苦戦するも競技系は順調に推移している」、「同社はサプライチェーンの改革を進めている。販売が好調に推移しているため営業サイドから強気の発注が進められることによる在庫拡大を防ぐことが主眼。具体的には、展示会での引き合い状況をベースにした需要予測の精緻化による発注精度の向上、商品アイテムの絞り込みを進めており、在庫圧縮による売上総利益率の確保、資金効率の向上などについて一定の成果は見込める状況にある」と指摘。
今2008年3月期連結経常利益76.5億円(EPS35.7円)、来2009年3月期86億円(EPS40.1円)、2010年3月期102億円(EPS48.1円)を予想。「現在の株価をベースにした今期予想PERは16.6倍、PBRは0.9倍、配当利回りは1.7%。足下の信用倍率に懸念は残るが、競合企業と比較した割安感は強い」と指摘。投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼ドル円予想/
利下げの可能性高まり、一段の下振れリスクを考慮へ
最近の信用市場動向や経済指標を鑑み、クレディ・スイス証券・米国経済調査部ではFF レート予想を下方修正し、年末までに現行の5.25%から4.5%へと引き下げられる、とした。
同社経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、こうした利下げは、金融パニックに対応する措置であり、来年後半には再利上げすると予想しているが、「過去の経験からすると、金融緩和期間の長さに関わらず、ドル/円相場にとっては、素直にネガティブであると捉えるべきだろう」として、一段の下振れリスクを考慮する必要が出てきた、と語る。
小笠原さんの詳しいコメントは、次のとおり――。
米国の利下げの可能性が一段と高まったことは、
ドル/円相場にとっては素直にネガティブであると捉えられよう。
▼FX相場予想/
ダウ平均で動く相場は、やはり好きにはなれない
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
意外な展開だった。
私は東京が朝買い上げて114円接近かと思っていた。そこから112円台と読んでいた。
それが、NYの連中の仕掛けで早朝から崩れたのでシナリオが昼夜逆になってしまった。夕方からは、いつものようにダウ先物で動き出す始末。今度はあまり実際に上がらなかったから円高といういつもの天才バカボン的動き。上がっても下がってもダウ平均で動く相場はやはり好きにはなれない。円キャリーでもいいんだよ。
問題は、今まで欲張ってきてうまくいった記憶が強すぎて、多少回復してもなかなか利食いを敢行しないから、ロングばかりたまることになる。(9月11日。火曜日。雨降り予定日。)
▼ドル円予想/
高値124円→111円台大幅下げの「調整局面」続行
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は10日、為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
ドル/円(USD/JPY)は、このところの高値124円から、111円台ミドルまで、大きく下落した後の『調整局面』。それは、9月10日も、その『調整局面』が続いている。米国失業率(雇用統計)発表前までの『調整局面』、すなわち、「下値持ち合い」は、114円から117円程度の「ボックス相場」を形成していた。
正確に言えば、[113.80-117.20]程度のボックスを形成しており、その中にいる限りは、通常の、上下動を繰り返しているだけ。相場なんだから、この程度には動く。しかし、先週末のニューヨーク市場では、下限の[113.80]を割り込み、更なる下落の様相となった。
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10日、週明け月曜日のウェリントン、シドニー市場では、ドル/円(USD/JPY)は、112円台ミドルへ、急落して始まった。週明けに、いわゆる「窓を開けて」の急落となった。
10日の東京市場は、その「窓埋め」の動きで、じりじりと上昇。
東京市場の昼ころには、113円台を回復し、東京市場の午後には、「窓埋め」を完了した。
10日のロンドン市場では、113円台ミドル程度に推移。10日のニューヨーク市場では、113円台後半程度に推移している。
▼今週のFX投資/
「円安に戻ったところを円買い作戦」が基本方針
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は10日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
外為市場は、先週の雇用統計で再び喧騒の中に突入してしまいました。米雇用統計は今の各国の経済指標の中で、最も注目されているものなので、この結果が4年ぶりの低水準であったというのは、インパクトが大きかった。
加えて、今週から来週にかけては、いろいろな山場があります。波乱はまた続く可能性が高いと考えておきたい。お盆の週に次いで、2度目の波を乗り越える必要がでてきました。今週は「円安に戻ったところを円買い作戦」を基本方針として考えておきたいと思います。
▼当面の債券相場/
今後、1.50%割れあっても滞空時間は長くない
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
1.50%割れの滞空時間は長くない~今年度内の日銀の利上げはサブプライム問題が収束しても微妙
昨日、10年288回債利回りは一時、1.50%まで低下した。
年初来、本レポートの予想レンジは1.50~2.00%である。6月13 日に1.985%をつけて概ね上限を達成、そして、昨日、下限にもタッチした。サブプライム問題の拡大、先週末発表の8月米雇用統計が不芳だったことから、「1.50%台のショート」「20-5年のフラット化狙い」といった当面の推奨ポジションはしんどくなっており、修正が必要かもしれない。もっとも、今後、1.50%割れの時間帯があったとしても、その滞空時間は長くないと見られる。
▼今日の長期金利/
節目1.50%目前に、大台割れには引き続き逡巡
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#288) 1.500%~1.525%
・ 債券先物(12月限) 136.05円~136.35円
<シナリオ>
長期金利は弱含みもみ合い。心理的に大きな節目の1.50%を目前に、米債続伸に背中を押されるものの、大台割れには引き続き逡巡する。機械受注の反動増(見込み)と5年利付国債入札に対する警戒感が影響する。
債券先物チャート
9月限の日足は、限月間のマド(135.54円-136.05円)を空けて上放れしたものの、陽のコマで気迷い。9月限の最高値:136.37円(8月22日)が心理的な抵抗線に。
【チャート・ポイント】
141.32円:2005年6月8日のザラバ高値
140.56円:倍返し[130.76円vs.135.66円]
136.37円:8月22日の9月限ザラバ高値
<136.35円:本日の12月限予想レンジ上限>
≪136.29円:昨日のLIFFE先物12月限終値≫
≪136.22円:昨日の東証12月限終値、前日比+0.05円≫
<136.05円:本日の12月限予想レンジ下限>
136.04円:50%水準[130.76円vs.141.32円]
136.01円:8月31日のザラバ高値
135.66円:5日移動平均
135.63円:転換線
135.54円:限月間マド埋め(9月7日9月限ザラバ高値)
134.96円:8月31日のザラバ安値
134.69円:基準線
134.52円:マド埋め(8月14日ザラバ高値)
133.44円:マド埋め(8月9日ザラバ高値)
133.21円:50%水準[130.76円vs.135.66円]
130.76円:6月13日のザラバ安値
▼米欧商品市況/
シカゴ大豆・NYアラビカコーヒーが大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、10日の海外商品市況は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金 2007/12 712.2 +2.5 アルミ3カ月物 2,424.0 -23.0
NY銀 2007/12 1270.0 -6.0 銅3カ月物 7,160.0 -13.5
NY白金 2007/10 1294.0 -1.0 ニッケル3カ月物 26,725 -275
NYパラ 2007/12 336.25 -4.55 NY原油 2007/10 77.49 +0.79
シカゴ大豆 2007/11 918.00 +12.75 NYコーヒー 2007/12 120.05 +3.15
シカゴコーン 2007/12 346.00 -1.50 NY粗糖 2007/10 9.29 -0.12
ドル・円 113.70 +0.24(ドル・円は米東部夏時間午後4時30分前後)
石油=原油は続伸、OPECの大幅増産の可能性低く
ニューヨーク原油は続伸。あす11日にOPEC総会を控え、大幅増産の可能性が極めて低いことや、ヒーティングオイル相場が大幅高となったことを背景に、期近ベースでは7月31日以来の水準へ引けた。
ニューヨーク石油製品は、改質ガソリン期近は反落、ヒーティングオイルは大幅続伸。改質ガソリン期近は、需要のピークが過ぎたことや、製油所などの操業再開のニュースを嫌気し、一時、8月24日以来の安値を付けた。ヒーティングオイル期近は、先行きの供給不安やテクニカル面の強気観などから、2005年9月2日以来の高値を付けた。
穀物=大豆は大幅続伸、コーンは小反落
シカゴ大豆は大幅続伸。11月限は、小麦の急伸をはやし、時間外取引で金曜の高値を上回ったあと、戻り売りでしばらく上値を伸ばせなかったが、投機筋の買いで先週の高値を抜いて逆指し買いを誘い込み、上昇に拍車がかかった。
シカゴ・コーンは続落。12月限は、小麦の急伸や大豆高をはやして時間外取引で金曜の高値を突破したが、需給報告を水曜に控えて生産高の引き上げ予想を嫌気した売りや、収穫を控えたヘッジ売りが優勢になり、マイナスサイドに落ち込んだ。
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は急落後としては日米株価ともに反発力は弱い。日経平均 が終値で前日比+39.43円高の15804.40円、またTOPIXも同+0.39高の1525.61、JASADAQ指数は同-0.33安の71.96となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、不動産業、鉱業、倉庫運輸関連などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替はやや円安気味に推移。ドル円相場は113.57-113.62円前後で推移、ユーロ円は156.57-156.66円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
カブドットコム証券株式会社(8703)
■自己株式の取得終了に関するお知らせ
http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20070910.asp
松下電器産業株式会社(6752)
□「Strada」2DIN一体型HDDカーナビステーション 3機種を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1pe_2DF_4e_kqp
ソニー株式会社(6758)
■高音質な音楽をみんなで楽しむサウンドエンターテインメント プレーヤー“Rolly”<ローリー>発売
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200709/07-0910/
積水ハウス株式会社 (1928)
■2007年8月度受注速報
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/order/orders_2007.html

