日銀短観と利上げ・6月日銀短観詳解・6月日銀短観詳解ほか

▼日銀短観と利上げ/
 12日会合での追加利上げに黄色信号が灯った


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は2日、同日朝に発表された6月の日銀短観を受けて、今後の追加利上げの行方について次のように語った――。

ポイント:
6 月の日銀短観は企業の景況感が膠着状態にあることを示した。弊社は、景気見通しに強気であり、短観の結果はやや弱過ぎるとみている。しかし、短観が年後半の景気再加速シナリオを示してくれなかった以上、日銀タカ派は動きづらくなった。政治情勢が極めて混沌としていることも合わせて考えれば、7月12日会合での追加利上げには黄色信号が灯ったと判断される。(注:日銀短観の詳細は、→P4を参照してください。)

▼6月日銀短観詳解/
 企業の景況感は、改善に向かう可能性が高い


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は2日、日銀が発表した6 月調査の短観結果について次のように分析した――。

(1) 大企業製造業業況判断DI は+23、非製造業DI は+22 と市場の事前予想どおり
(2) 2007 年度設備投資計画は前年比3.1%増と、やや小幅な上方修正にとどまる
(3) 年後半の米経済の回復、世界経済の堅調さ、為替円安地合いを考慮すると、
9月調査では、景況感は改善する可能性が高い

業況判断DI・・・個人消費関連業種や情報サービスが改善する見通し
日銀が発表した6 月調査の短観結果によれば、大企業製造業の業況判断DI は+23、非製造業は+22 と、当社の予想(それぞれ+22、+21)を若干上回ったものの、市場の事前予想どおりだった。製造業では、木材・木製品、紙・パルプ、非鉄金属等のDI が3 月調査時点における見通しを下回り大幅に悪化したものの、石油・石炭製品、一般機械、造船・重機等が、予想外に堅調に推移したようだ。非製造業では、小売、飲食店・宿泊や対個人サービスといった個人消費関連業種が失望的だった。

先行きに関しては、大企業製造業で+22 と1 ポイント悪化、非製造業は同1 ポイント改善の+23 が見込まれている。製造業では6 月調査で大幅に悪化した木材・木製品が改善するが、非鉄金属、鉄鋼、金属製品、自動車が前期に続き悪化する見通しである。原材料価格の上昇や為替円安による投入コストの上昇や、対米輸出の減速が影響したと見られる。一方、非製造業では、リース、不動産が大幅に悪化するが、6月に悪化した個人消費関連業種や情報サービスが改善する見通しである。

中小企業の業況判断DI は、製造業(+8→+6)、非製造業(-6→-7)ともに悪化した。
製造業では、大企業同様、鉄鋼、非鉄金属などが大幅に悪化したものの、悪化幅は3 月時点の見通しを下回った。一方、電気機械、造船・重機等は見通しを下回る結果となった。また、非製造業では、リース、小売の悪化が大きかった。先行きに関しては、製造業(+4)、非製造業(-10)いずれも引き続き悪化する見通しである。

【Washington Political Report】(有料)特約 (June23-29, 2007)
移民法改正包括法案の立法化失敗と違法移民問題の今後

上院本会議は今週移民法改正包括法案に再度取り組んだものの、28日(木)の法案審議打ち切りの採決が賛成46票、反対53票で審議打ち切りにこぎつけられず、再び立法化断念という結果に終わりました。

審議打ち切りのためには60票の賛成票が必要で、それには14票も足りなかったのは、この法案が現在の形のままでは今後も上院で可決される可能性はほとんどゼロに等しいということを意味します。もしこの問題に再度取り組むとしたら、アプローチを変えて法案を根本的に書き直す必要があるでしょう。

今度の法案が結局前進しないで終わったのは、既に米国に在住する1200万人を越えると推定されている違法移民をどうするかでこの法案が採った立場が、過半数のアメリカ人と過半数の上院議員に受け入れられず、徹底した反対に遭遇したからです。法に従わずにアメリカに入り住み着いた人々を、国外追放することは実際には不可能だからとの理由で安易に合法的な居住許可を与え、いずれは市民権獲得の道まで開くというこの法案の基本的な考え方をアメリカ人の過半数は拒絶したということです。

しかし既存の違法移民の扱いに関する条項さえ除けば、今度の法案は決して悪いものではなかったことを指摘する必要もあります。第一に、メキシコとの国境から誰でも簡単に入国できたこれまでの状況を抜本的に見直して国境の数百マイルに2重の塀や自動車止めを設け、国境警備管理官を数万人増やすことに反対する議員はほとんどいません。第二に、出稼ぎのために違法で入国する労働者や農業の季節労働者を今後なくすために、そういう一時労働者だけに与える新たな労働ビザ枠(Yビザ)を設ける必要があることも、今度の法案の審議の過程でほぼコンセンサスができました。第三に、仕事を求めて違法で入国する労働者が膨大な数に膨らんでいる理由のひとつはそういう労働者を安い賃金で雇う雇用主が多数存在するからであり、従って雇用主側の規制を厳しくし、また偽造のビザや社会保障カードなどの流布を不可能にするための方途(バイオメトリックのデータバンクの整備など)に頭を絞ったことも有意義なものでした。

そういうことで、既にアメリカに居住する人々にそのまま居住許可を与えいずれは市民権獲得の道を開くという違法移民対策条項がなければ、今度の移民法改正法案は可決される可能性の高いものであったとみなしてよいでしょう。今度の法案に徹底的に反対した共和党保守系の人々の多くが主張し続けたことを言い換えれば、まさにそういう、違法移民対策を取り除いた法案であれば大筋で賛成することに異存はないということでした。(以下略)

▼株式相場予想/
 世界景気に連動=景気敏感・市況関連・資産株に期待


大和総研・投資戦略部チーフ・ストラテジストの三宅 一弘さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「世界経済が上向き、日本も含めた主要国金利の上昇圧力が強まっている」として、株価見通しについて次のようにコメントした――。

日本株は業績相場の色彩が強まる方向とみられ、世界景気に連動する景気敏感株、市況関連株、資産株が堅調に推移する可能性が高い一方、金利低下(金融緩和)で市場人気を集めやすい金利敏感株は市場人気が離散しそうである。

07年度の株価見通し ・・・08年3月末にTOPIX2,000目指す
07年度のTOPIX は、EPS が10~15%程度の増益となり、昨年度下がったPERが底入れするとの見方から、両者を足し合わせた15%程度の年間上昇率を予想する。07 年度末(08年3月末)に2,000 ポイントを目指す展開とみる。

ところで、今後、米国の10 年国債利回りが5.5%の節目を大きく上抜けるなど、想定以上に主要国金利が上昇する場合には、主要国株価のPER 拡張余地がなくなり(狭まり)、収益ドリブンの色彩が一層強まるであろう。日本株で言えば、TOPIXの07 年度の上昇率が増益率の10%程度の伸びにとどまる可能性が高まり、1,900を目指す展開となろう。

▼今週の株式相場/
  週間ベースでは、レンジトレードと予想する


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は、今週の株式相場について予想レンジを日経平均で17900~18200 円として、次のようにコメントした――。

今週の東京市場は日々の値動きは相応に大きいものの、週間ベースではレンジトレードと予想する。日米共に①経済の回復傾向が株価を下支えすると思われる一方で、②企業業績の確認時期の接近を意識して様子見気分は燻るものと想像される。また、テロあるいはヘッジファンドの終戦処理に伴う市場の混乱への警戒など、③不透明要因も多い。国内ではETF の決算に絡んだ、先物市場での④空中戦への警戒といった要因もある。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼日興AM・新型投信/
 世界の一流運用会社の専門能力結集「自己進化型ファンド」


日興アセットマネジメント(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー氏)は、追加型証券投資信託「プロフェッショナル・ステージ」を7月31日に設定、運用を開始した。募集は7月2日よりシティバンク銀行にて開始している。

昨今、個人投資家の間でも国際分散投資の考え方が浸透しつつある。その一方で、投資対象となる資産や地域、戦略は一段と多様化、複雑化する傾向にあり、効果的な分散投資を実現するには、より専門的な資産運用のノウハウが必要とされている。

日興AMでは、このような環境下でさまざまな投資機会を投資家の皆様に提供するため、世界中の一流の運用会社を厳選し、そのノウハウを活用する投資信託「プロフェッショナル・ステージ」を開発した。当ファンドは、設定時から幅広い分野を投資対象としつつ、今後開拓される新しい投資対象を随時追加し、自己進化し続ける新しい商品。従って、「投資信託を通じた資産運用は初めてという方から、既にファンドをお持ちでポートフォリオの多様化を目指す方まで、広範なニーズに対応しています」と言う。

▼今日の株価予想/
18,203円上回ると、年初来高値18,300円へトライ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式は大幅反発となった。M&Aのニュースを受けて買いが先行すると、その後発表されたISM製造業景況指数が予想を上回ったことが好感されて相場は一段高となった。さらに10年国債利回りが5%を下回ったことが下値を支えて、NYダウはこの日の高値圏での取引が続いた。また、シカゴ市場の日経先物は、18200円台後半まで上昇している。

これを受けて、本日の東京市場は買いが先行しそうだ。
昨日は、戻り売りが目立ったものの、一方では短観が予想通りだったことを受けて、好業績が期待できる銘柄への押し目買いが続き底固い値動きっだった。さらに、不透明感が強かった米国株式が、第3四半期のスタートで大きく上昇したことは、東京市場にも安心感を与えて買いが活発化しそうだ。その一方で、122円台前半まで進んだ円高は上値での利益の確定売りを誘うだろう。それでも、日経平均株価が18200円台を確保できれば、年初来高値更新への期待が強まり、下値では新たな買いも入りやすい。そのため、本日の東京市場は、引き続き押し目買いが続き上値を試す動きになりそうだ。

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は、18146.30円+7.94と3日続伸。これにより6月27日安値17848円を底値とする短期の上昇トレンドが見られる。また、前々週保ち合った18300円~18100円のレンジ内を、2日続けて終値で維持した。そのため、次はレンジの中値である18200円にトライする可能性が強まってきた。この水準では22日高値18200円、25日高値18203円と上値を押さえられたが、逆にこれを上回ると年初来高値18300円(2月26日)へのトライにつながりそうだ。仮に、年初来高値を更新すると、前回の短期上昇トレンドとなった、6月13日安値17591円~6月20日高値18297円までの上昇幅706円を、17848円に加えた18550円が目標値となる。一方、下値は18100円が最初の支持線。ただし、ここが維持できないと昨日の安値である18062円が注目される節目となる。これも割り込むと、昨日の高値18175円が目先での天井となる可能性が強い。そうなると、6月28日高値17960円からのマド埋めが意識されそうだ。

話題の銘柄
8031三井物産/収益基盤の拡大で増益基調を維持=株価は割安

三菱UFJでは、同社は引き続き増益基調を維持すると予想した。今08年3月期の会社予想について、◇為替や銅価格などにおいて前提条件が保守的と判断されること、◇投資拡大などに伴う収益基盤の拡大効果などは会社予想を上回る可能性があると判断していること、――などを理由として上振れる可能性を指摘。また、来09年3月期については、今期に比べて有価証券売却益が約700億円減少することを前提とした上で、◆原油や鉄鉱石の価格は緩やかな上昇を想定していること、◆石油・ガス、鉄鉱石、石炭の持ち分数量の増加、◆収益基盤の拡大、――などで有価証券売却益の減少をカバーし、当期純利益が前期比横ばいになるだろうと予想した。10年3月期についても、来期と同じ増益要因を想定し、2桁増益を見込む。これらに加えて、PER、PBR、配当利回りなどバリュエーション面で割安であると判断。今後の業績について、当期純利益ベースで、今08年3月期を、会社予想3700億円(EPS 207.3円)に対し、4200億円(EPS 235.4円)、来09年3月期を横ばいの4200億円(EPS 235.4円)、10年3月期を4800億円(EPS 269.1円)と予想し、レーティングを新規に「1」としてカバレッジを開始した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼FX市場:6月のポジション/
 一時的にも、大幅な円高に振れるリスクが蓄積


クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、外為市場の6月のポジションの状況について分析した上で、次のような為替相場の見通しを示した――。

<円ショートポジションとFX建て玉・売買高は、過去最高水準に拡大>

6月26日時点のシカゴIMM統計の円・ショートポジションは、5月末の15 万1746 枚から18万8077枚となり、過去最高の水準に拡大した。また、当社CSポジション・インデックスは、5月下旬以降、大幅にアンダー・ウェイトとなっている。当社では、この指数が±1 標準偏差を超えると、オーバー・ウェイトあるいはアンダー・ウェイトと判断しているのだが、-2 標準偏差を超えたのは、2005年10月以来である。何らかのショックで、投資家のリスク許容度が大幅に後退したときには、一時的にも大幅な円高に振れるリスクが蓄積していることに注意したい。

本邦個人投資家の為替証拠金取引状況を見ると、建て玉、売買高ともに、今年3月を上回り、過去最高水準となった。東京金融先物取引所に上場されているドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、NZ ドル/円、豪ドル/円、加ドル/円、スイス・フラン/円の合計の建て玉は6月26日に31万4184枚と初の30万枚を突破した。建て玉は3月上旬から4月中旬にかけて一旦縮小していたのだが、その後、再び急拡大した。

通貨別に見ると、主要通貨では、4 月中旬から縮小していたドル/円が豪ドル/円やNZ ドルに追随する形で急拡大した。これまではドル/円が上昇する中で、ポジションが縮小してきたのだが、6 月は一転して為替証拠金取引がドル/円上昇に寄与したようである。その他の通貨では、ユーロ/円、ポンド/円は6 月中旬にかけて建て玉が急上昇したものの、その後はやや縮小気味となっている。

▼FX相場予想/
 ドルスイスとドル円だけ=圧倒的にドルロング


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

ドル全面安の中、ドル円だけ野中の一本杉で立っているのはなかなか厳しいようである。
ドルスイスとドル円だけは、市場は圧倒的にドルロング。ドルスイスは投げが出ている。ドル円はまだ投げが出ていない。122.20の大関門を守りきれるのかどうか?支えは金利絶対に上げないぞと張り切っている我らが日本銀行。欧州通貨は珍しいなあ。月曜から一生懸命仕事している。相場は稼動し始めてきたようだ。太平洋は驀進中。(7月3日。火曜日。どんより梅雨空の日。)

▼今日の債券相場/
 基本的に相場はもみ合い強含み、と予想する


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …基本的にもみ合い強含み。カーブは入札がらみで小変動
昨日、米10年国債利回りが一時、5.00%を割り込んだ。株高で相殺される部分はあるが、とりあえず、フォロー材料だ。そして、注目は10年国債入札。リオープンの是非は昨日の本レポートのとおりであり、1.9%クーポンの新発なら最終投資家、リオープンなら業者のショートカバーの需要で入札自体や消化の不安は乏しい。しかし、長い目で見れば、投資家への購入を促す方が相場にとってベターだろう。以上から、本日は基本的に相場はもみ合い強含みと予想する。カーブは入札がらみで小変動の公算大。
本日の想定レンジ(長国先物9月限) : 131円88銭 ~ 132円23銭

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウが120ドル超と大幅に上げたのを受けて上昇するも小幅に止まる。日経平均 が終値で前日比+54.83円高の18201.13円、またTOPIXも同+2.67高の1783.03、JASADAQ指数は同+0.01高の82.46となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、石油石炭製品、証券商品先物、保険業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、 ドル円相場は122.23-122.28円前後で推移、ユーロ円は166.43-166.56円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

日本リテールファンド投資法人(8953)<三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社>
■07/02資産の取得に関するお知らせ【(仮称)チアーズ札幌】
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html

ハートフォード生命保険株式会社
■ハートフォード生命、広島銀行で変額個人年金の商品ラインアップを拡充
-「アダージオ3WIN」を7月2日より販売開始-
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html

日興アセットマネジメント株式会社
■7月1日付で投資顧問事業本部長として白勢菊夫氏を起用
http://www.nikko-am.co.jp/
松下電器産業株式会社(6752)
□1斤タイプ ホームベーカリー SD-BM101/SD-BH101を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?189_2DF_3E_kqp

株式会社サイバーエージェント(4751)
■国内最大級のポイントサイト「ライフマイル」 大幅リニューアル
■究極のスイーツお取寄せサイト「スーパースイーツ」が押切もえプロデュースの「もえスイーツ」を販売開始
コンセプトは『カラダとココロにやさしい究極のスーパースイーツ』
http://ir.cyberagent.co.jp/