雇用と賃金の実態・今日の株価予想・FX相場予想ほか

▼雇用と賃金の実態/
 雇用の増加=一部の比較的低賃金の業種に偏在


4 月の失業率は3.8%と、9 年ぶりに4%を割り込む水準まで低下した。また、有効求人倍率も1.05 倍と10ヶ月ぶりに前月比で改善し、久しぶりに雇用統計が明るい材料を提供した。

しかし、クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は1日(金)、「詳細をみると、雇用の増加は一部の比較的低賃金の業種に偏っており、パートタイム労働者の比率も再び高まってきている」と指摘した――。

(1)足元で雇用が伸びてきたものの、比較的低賃金の業種に偏っている
(2)非正社員の労働時間は正社員とほとんど変わらないが、収入は半分
(3)パート比率が再び高まっており、雇用増が個人消費に与える影響は限定的

<就業者が増加したのは女性と一部の業種に限られる>

労働力調査によると、4 月の就業者数は前年より76 万人増加した。前年比の増加は7ヶ月連続であり、増加幅は97 年6月( 89 万人増)以来、最大だった。就業者数を性別、業種別にみると、女性-医療・福祉(4月:前年比20 万人増)、女性-卸売・小売(同14 万人増)、男性-製造(同12 万人増)、男性-医療・福祉(同12 万人増)、男性-情報通信(同11 万人増)、女性-飲食店・宿泊(同9 万人増)の寄与
が大きい。つまり、女性と医療・福祉業が全体の伸びを牽引しており、この傾向はしばらく続いている。

<比較的低賃金の業種で雇用増+パート比率過去最高水準>

これらの業種に特徴的なのは、賃金が比較的低いことである。
2006 年賃金基本構造調査の全雇用者平均賃金(所定内給与)301,800 円を100とすると、最も増加している女性の医療・福祉業従事者の賃金は80.4 に過ぎず、さらに女性-飲食店・宿泊(同60.7)、女性-卸売・小売(同69.3)については6-7 割程度の水準でしかない(図表2)。これらの業種のパートタイム比率が高い(07 年1-3 月期 飲食店・宿泊:67.7%、卸売・小売:42.2%)ことにも原因があると考えられよう。

毎月勤労統計によると、07年1-3月期のパートタイム労働者比率は4 期連続上昇の26.1%と過去最高の水準まで上昇している。企業が新卒採用に積極的な一方で、足元では着実にパート労働者が増加している。賃金構造基本統計調査によると、正社員と非正社員の労働時間はほとんど変わらない。男性に限れば、非正社員は月の残業時間が1 時間短いだけである。しかし、ボーナスを含む年間給与総額は、正社員平均の524 万円に対して、非正社員平均は約半分の267 万円にとどまり、企業にとって都合のいい“安い労働力”であり、非正社員が正社員並みの労働時間にもかかわらず低収入に甘んじていると問題視されているのも当然かもしれない(図表3)。

【Washington Political Report】(有料)特約 (May26-June1, 2007)
G-8サミットとブッシュ大統領の国際開発援助政策イニシアテイブ

 来週水曜(6月6日)からドイツのハイリゲンダムで開かれるG-8サミットに先駆けて、ブッシュ大統領は今週一連の国際協力・開発援助政策を発表しました。木曜(5月31日)ワシントンDC市内のロナルド・レーガンビルの国際貿易センターでおこなった45分間の演説は、これまでの政策を含めてそれらを包括的に纏めたもので、最近のブッシュ大統領の演説の中では充実した聴くに値する内容でした。イラク再建の躓きが政権全体を揺るがす政治問題と化し、それがために他のすべての外交努力とその成果が影に隠れてしまった昨今ではありますが、31日の演説を聞けばブッシュ大統領のそういった対外開発援助プログラムが前向きの評価に値する貴重な努力であったことがわかります。イラク再建の失敗さえなかったなら、ブッシュ政権の6年半は国内政策でも対外政策でも概して悪いものではなかったことを改めて感じさせるものでもありました。

ブッシュ大統領が国際協力・開発援助政策イニシアテイブとして挙げたのは、(1)貿易振興、特に自由貿易合意の締結の促進やドーハ・ラウンドへの取り組み、(2)貧困国の債務取り消しによる経済支援、(3)年間230億ドルまで増やした米国の対外経済援助、特にミレニアム・チャレンジ・アカウント(Millennium Challenge Account)と銘打ったアフリカ諸国への経済援助や教育イニシアテイブ、(4)アフリカ諸国のHIV/エイズやマラリアとの闘いへの支援、特に110万人のエイズ感染者に薬を提供している総額150億ドルの援助とマラリア対策への12億ドルの援助、(5)地球環境変化への対応策イニシアテイブの5つです。(以下略)

▼今日の株価予想/
18,000円大台固めも、中国株見極めで上値追いに慎重

T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

先週末の米国株式も上昇した。発表された雇用統計で景気の底固さが確認されるとともに、これにインフレへの懸念を和らげる経済指標が加わったことが好感された。また、引き続きM&Aのニュースも目立ち、NYダウは史上最高値を更新した。なお、シカゴ市場の日経先物は18000円台での値動きが続いた。

これを受けて本日の東京市場は買い先行となりそうだ。重要な経済指標の発表を受けた米国株式が上昇したことは東京市場にも安心感を与える。また、122円台に入った円相場も好感されそうだ。さらに、シカゴ市場の日経先物が18000円台を確保する形となっていたことから、東京市場でもまずはこの大台を固めることになろう。ただ、中国株式が神経質な値動きを続けているために、これを見極めるべく上値追いを慎重にさせる場面はありそうだ。したがって、本日の東京市場は18000円という大台を意識した戻り売りをこなしながら、引き続きしっかりとした値動きになりそうだ。
テクニカル分析
先週末の日経平均株価は続伸。一旦は18000円台に乗せ、年初来安値16532円(3月5日)からの上昇トレンドが確認された。ここからの上値のめどとしては、マド埋めのポイントとなる18073円(2月27日安値)がある。また、5月1日安値17203円~10日高値17827円までの上昇幅である624円を、5月30日の安値17484円に加えた18110円も目標値になる。さらに中期での目標値としては、5月10日高値17827円~5月18日安値17320円までの下落の倍返しとなる18334円がある。これはまさに年初来高値の18300円(2月26日)の水準である。

一方、下値は5月31日の高値17875円からのマドを埋める形になると、先週末の高値18017円が目先での天井になりそうだ。なお、日足、月足に続いて週足でも続伸となり、短期~長期まで上昇基調が強まりはじめた。そして、週足の続伸は2月23日(金曜日)の週以来。このときは、その翌週の月曜日(2月26日)に18300円の年初来高値をつけている。

話題の銘柄
1880スルガコーポレーション/順調に積み上がる将来利益の源泉、目標株価6400円

JPモルガンでは、「06年度は、売上高808.1億円(前期比+10%)、営業利益150.7億円(同+43%)、経常利益130.4億円(同+44%)、当期純利益76.7億円(同+62%)となった。不動産事業が全体を牽引したうえ、好調な外部環境を背景に売上高営業利益率前期比+4.3ポイントとなったことが大幅な増益に繋がった。06年度決算で注目すべきは、棚卸資産が前期比+619億円の1413億円まで積み上がっている点である(当社従来予想1312億円)。現預金333億円の大半が今上期の物件仕入に用いられることも加味すると、約1700億円の棚卸資産を有することになる。同社の収益構造上、仕入れた不動産は約1.5年前後で不動産事業売上高に反映され、更に1.5年後の完成工事高に影響を与えることになる。要するに、足下の好調な仕入状況は今後3年間の利益成長を担保することになる点をきちんと理解すべきだろう」、「07年度の経常利益は前期比+59%を我々は予想する。前期比+23%とする会社計画は相当保守的との印象である。足下の仕入状況に加え、現状の外部環境が継続するのであれば、当社予想すら上回ることが十分に可能だろう」と指摘。今2008年3月期連結経常利益を会社計画160億円(EPS234円)に対し従来予想180億円から207億円(EPS301円)へ、来2009年3月期同206億円から255億円(EPS371円)へ上方修正し、新たに2010年3月期連結経常利益を298億円(EPS433円)と予想。投資判断「オーバーウエイト」を継続、目標株価を従来の5200円から6400円に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼FX相場予想/
 今年の後半相場は、大きく動きそうだね・・・


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

いやあ、すさまじい円売りの嵐。怒涛のような感じ。
海外勢は勝負を賭けているようだ。何しろ、胴元が越後屋日本銀行だからね。投機資金はいくらでも低利で貸し付けてあげるという放漫供給をやっている。間接的に海外勢に円売り介入をやらせているようなものだ。

これは今年の後半相場は大きく動きそうだね。
海外勢はどうしても122円00銭以上で終わらせたいようだし、ユーロ円も164円台で終わらせたいようだ。122円を割り込むと買い支えが出てくる。非常に不自然な感じ。売りも相当に出ているようで仕手戦的持合。ところで米国債の売りが全然止まらないね。
(6月2日。土曜日。横浜開港記念日。)

▼FX相場予想/
「円キャリートレードの終焉」には常に気構えを!


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は1日(金)、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

それは、今日ではない、と、考えているが、
常に、何が起きても、対応出来るように、構えておくこと。
「円キャリートレードの終焉」は、まだ、先のことだ、と、考えているが、
そう油断しているときが、一番、危ない。
与件を考えると、まだ、「円キャリートレード」は、拡大傾向にある、と、考えているが、
いつ、何時に終焉を迎えても、対応可能の気構えを、保持したい。

▼ユーロ堅調相場/
中国中銀総裁=まだまだユーロを買うつもり?


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は1日(金)、中国人民銀行の呉副総裁の発言2点を紹介した上で、ユーロ相場の見通しについて次のようにコメントした――。

1.欧州の景気拡大やユーロの「安定」持続を背景に、各国中央銀行によるユーロの保有は拡大するでしょう
2.中国は外貨準備の占めるドルの部分を減らす計画はない。ユーロも保有するという世界的傾向を説明しているだけだ

解釈が少し難しいですが、多分こういうことです。
「中国が外貨準備としている米ドルを今後、他のものに積極的に移すという話をすると、米国との摩擦が生じる可能性が生じます。それには配慮をしなければいけないので、ドルを減らす計画はないといっていますが、ユーロを外貨準備で保有するという意義を声明しているということは、本当はまだユーロにシフトする可能性が高いことを示唆している。」

「発言を聞いた感じでは、まだまだユーロを買うつもりなんだな、という意思が伝わってきます。
こうした根強いユーロ買いがあると、他の要因でユーロに下げ圧力がかかったとしても、こういう買いが大きな下げを邪魔してしまうため、どうしてもユーロは下がりにくくなってしまうと推測できます。」

▼今週の債券相場/
 利上げ観測後退しない限り、中期が相対的に弱い


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …1.80%タッチの可能性は十分あり
米債安と予想される株価続伸、外部環境は一段の悪化が避けられない。明日には10年国債入札も控えている。ショート筋は一旦、カバーに入り、現物の押し目買いもあろうが(良い買い場と見たい)、弱気相場の流れを変えるには至らないと考える。10年285回債利回りは本日中に1.80%にタッチする可能性が十分ある。カーブは先物周りの7年前後までがスティープ化、それ以降はフラット化と予想する。
本日の想定レンジ(長国先物6月限) : 132円51銭 ~ 132円76銭

今週の債券相場見通し…10年285回債利回りは1.720~1.810%と予想する

今週の10年285回債利回りは1.720~1.810%と予想する。現在の弱気センチメントの修復にはまだ時間がかかりそうだ。それでも、2年1.00%台、5年1.40%、10年1.80%台では、絶対水準から投資家の買いが入りやすい。また、早期利上げ観測だけが悪材料なら、イールド・カーブのフラット化で吸収できる。加えて、6月の好需給も変わっていないはず。カーブは全般的にフラット化圧
力がかかり続けよう。利上げ観測が後退しない限り、中期が相対的に弱いと考える。

▼今週の債券投資/
“予定どおり”の押し目買い=特に中短期ゾーンに妙味


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#285)1.740%~1.810%
・ 債券先物(6月限) 132.55円~133.15円

<シナリオ>
長期金利は上げ渋る展開。急ピッチの上昇に警戒感が高まっているが、国内投資家勢の“予定どおり”の押し目買いが出てきて、利上げ前倒し観測に伴う水準調整圧力を吸収し始める。ポイントは(1)国内投資家勢の押し目買い動向、(2)設備投資の実体把握、(3)米国景気実態と利下げ観測の行方。

<投資方針>
“予定どおり”の押し目買い(初押し買い)。特に大きく膨らんだ中短期ゾーンに妙味。ただし無理に買い向かう必要はない。長期金利には、中期的に見て上昇余地がある。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNY市場の株高を受けて+100前後と高く始まったが、上海市場の下落や利益確定売りで、日経平均 が終値で前日比+33.90円高まで戻して17992.78円。またTOPIXも同+4.82高の1772.70、JASADAQ指数は同+0.35高の81.39となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、海運業、鉄鋼業、倉庫運輸関連などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドル円相場は121.97-122.02円前後で推移、ユーロ円は164.01-164.12円前後で推移している。

★カブドットコム証券=6月1日より、「夏の投資信託キャンペーン」を実施
カブドットコム証券株式会社(8703)は、7月2日(月)より、手数料無料(ノーロード)を1ファンド2本追加し、ベトナム株など成長著しいアジア株式に投資する新規設定投信1ファンド2本の取扱を開始。これにより、当社取扱の投資信託は157ファンド237本となり、手数料無料(ノーロード)ファンド取扱本数は、44ファンド76本となり主要ネット証券屈指の水準となる。また、日頃のご愛顧に感謝を込めて2007年6月1日(金)~2007年8月31日(金)に、世界のビールや投資信託関連書籍が当たる「夏の投資信託キャンペーン」を実施する。http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20070601.asp

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

日本リテールファンド投資法人(8953)<三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社>
■06/01投資信託委託業者における人事異動に関するお知らせ
■06/01投資信託委託業者における業務の方法の変更の認可申請に関するお知らせ
 http://www.jrf-reit.com/ir/index.html

ハートフォード生命保険株式会社
■ハートフォード生命、近畿大阪銀行で変額個人年金の商品ラインアップを拡充
-新商品「ひこうき雲2」を6月4日より販売開始-
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html

トレンドマイクロ株式会社(4704)
■米国NASDAQにおける当社ADR(米国預託証券)の上場廃止完了に関するお知らせ
http://www.trendmicro.com/jp/about/investors/overview.htm