米FOMC見通し・1-3月GDPと利上げ・今週の株式相場ほか

▼米FOMC見通し/
 利下げ示唆なら、世界的リスク資産急騰の可能性


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、日米金融政策の行方に関して、「年前半の最大の山場が今日のFOMC であると言っても過言ではないだろう」とした上で、世界のリスク資産が急騰する可能性があると見る――。

ポイント:
年前半の最大の山場が今日のFOMC であると言っても過言ではないだろう。米国経済には株価上昇という追い風が吹いているものの、足元では、雇用者報酬の鈍化や住宅価格の下落を背景に個人消費の脆弱性が高まっている。FOMC がそうした景気・物価のダウンサイド・リスクをどのように評価し、それを声明文にどのように反映させるのか。仮にFOMC が早期利下げを示唆することになった場合、日銀は早期追加利上げシナリオを修正せざるを得まい。そうなれば、世界の投資資金はリスク・アペタイトをさらに高めることになり、リスク資産の価格が急騰する可能性があろう。

▼1-3月GDPと利上げ/
 個人消費を主役に、年率3%前後の強い数字へ


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、3月の指標が総じて弱めに出たが、「それでも1-3 月の実質GDP成長率は、年率3%前後の強い数字が出そうだ」として、次のように語った――。

<主役=個人消費、準主役=純輸出、脇役=設備投資>

主役は個人消費。3 月こそ小幅減少となったものの、1-3 月の実質消費水準は、前期比1%のプラスにある。更に、販売統計を見ても、1-3 月の小売売上は前期比1.9%増、第三次産業活動指数のうち、サービス関連も総じて好調だ。この個人消費だけで、実質GDPを0.6%(年率2.4%)程度押し上げるのではないか。

準主役が純輸出。このところ輸出の伸びが鈍化しているように見えるが、日銀の輸出入物価で実質化すると、1-3 月の純輸出はGDPを0.3%ほど押し上げる計算。これにサービス分を考慮しても、0.2%(年率0.8%)は押し上げるとみられる。

脇役が設備投資。3 月は資本財出荷が大幅なマイナスとなったが、1-3 月の国内向け出荷は前期比5%以上の増となっている。また2 月の「設備総合指数」が10-12 月水準を大きく上回っていることから、3 月の指数が多少下落しても、1-3 月の平均水準では前期比プラスとなる可能性が高い。

この他では住宅投資が若干マイナスになる可能性があるものの、全体の数字には影響が無い。政府支出も公共投資がほぼ横ばい、政府最終消費も小幅プラス。民間在庫が減少しても寄与度ベースで0.2%までに収まれば、実質3%成長が達成される。

【Washington Political Report】(有料)特約 (April 28-May 4, 2007)
ブッシュ大統領を捨てない共和党

今年に入ってからの特にイラク政策をめぐる議会における議論の展開で顕著なのは、共和党が引き続いてブッシュ大統領を支持し続け放棄する様子がみられないということです。これがブッシュ大統領最後の日まで続くのか、それともイラクの情勢次第でこの秋には変わるのかはわかりません。しかし、ブッシュ大統領のイラク増派政策を支持するために入れ替わり立ち代り演説に立つ共和党議員を見ていると、共和党はこのままでいいのかと心配になります。特にその議論がブッシュ大統領とほとんど同じで、イラクの現実を無視したような米国の愛国主義だけに訴えるものが多く、米軍がイラクで戦っているのはアルカイーダのようなテロリストだといった議論が気になります。もしイラク情勢が目に見えて好転しなければ共和党全体が客船タイタニックのように沈没してしまうのではないかと懸念するのは筆者だけではありません。例えば保守系のコラミスト、デイヴィッド・ブルックスの最近のコラムは ”Grim Old Party” というものでした。これは共和党の通称である “Grand Old Party=GOP” をもじったものです。

共和党が未だにブッシュ大統領を捨てない理由には、イラク政策以外の、特に減税策や連邦判事指名やイラク以外のテロリズム戦争などではブッシュ大統領は概して良い仕事をやってきたということがあります。減税策に関してはブッシュ大統領は過去6年間全く揺らいだことがなく、また保守系の最高裁判事を2人も送り込んだということが共和党保守系の人々を喜ばせます。9/11テロ以後アメリカ国内では大きなテロが起きなかったことはブッシュ大統領のテロリズム戦争と本土安全保障策の成果であると見る人々が多いのも事実です。すなわちブッシュ大統領は全体としては良い仕事をやってきたのであって、イラクはいわば例外的な問題であり、ブッシュ大統領は支持し続ける価値があるということです。加えて、民主党側のブッシュ大統領に対する個人的な非難や攻撃が激しいので、それに対する強い反発感情もあります。(以下略)

▼今週の株式相場/
 2007年度これまでの値動き、実は例年並の動き


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は7日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

今週の東京市場は大型連休明けの相場としては①異例の堅調場面と予想する。過去3 年間、日経平均は連休明け最初の週には下落している。②決算発表の佳境期入りが最大の要因と推測され、これは本年も変わりはない。もう一つの重要な要因であった③個人投資家の行動が、本年に関しては大きな変容を見せており、これだけでも例年のような下押し圧力が強まる構図は考え難い。④FOMC の開催を控えて高騰を続ける米国市場はさすがに一服しようが、米国を含めた世界同時株高の波に乗り遅れた格好の東京市場は、そのギャップを埋める展開を迎えそうだ。今週の予想レンジは日経平均で17200~17700 円。
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/
 利益確定売りこなしながら、下値見極める動きへ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式相場もまちまちだった。NYダウは前日まで5連騰となったが、FOMCを控えていることもあり利益の確定売りが先行した。NYダウは一時75ドル安まであったが、その後はじりじりと値を戻し下げ幅をほぼ取り戻して取引を終了した。また、ナスダックも同様の動きだが、こちらは前日の終値を上回った。なお、シカゴ市場の日経先物は、朝方割り込んだ17600円台を回復できなかった。

これを受けて、本日の東京市場は戻り売りに押されそうだ。昨日の相場では、上値を試したものの週初の高値を上回れず、上値追いにも慎重な面も見られた。とりわけ、週末に5月限オプションのSQを控えていることで、これにともなうポジション整理の売買への警戒感は残る。とはいえ裁定残高の水準は高くはないことで、SQだけを材料に積極的に売り込む状況でもない。また、米国株式はまちまちとはいえ押し目ではすかさず買いが入るなど基調は強く、また円相場は120円台と、外部環境には大きな変化はない。そのため、本日の東京市場は、週初の急伸にともなう利益の確定売りをこなしながら、下値を見極める動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は3日ぶりに反落。ただし、前日のザラバ・レンジ内での値固めの動きだった。そこで、昨日の高値17711円を上回れば、5月1日の安値17203円を底値とした上昇トレンドがあらためて確認される。その場合、4月の高値17782円(17日)やマドの上限である2月28日の高値17843円が上値の目途となる。なお、5月7日高値17715円~本日の安値17587円までの下落の倍返しも同じく17843円である。

一方、昨日の安値を下回ると17500円が最初の節目。ただ、目先では17715円が天井となるため、5月2日高値17441円からのマドを埋める可能性は残る。なお、中期的に見ると、先週末まで株価は17400円水準に収れんし、年初来高値(2月26日高値18300円)と年初来安値(3月5日安値16552円)を2つの頂点とするトライアングルが見られた。そして、その上値抵抗線は現在17600円台前半にあるが、2日にわたりこれを終値で上回ってきた。仮に、本日もここから上の水準を維持できれば、トライアングルからの上放れとして中期的な上昇トレンドを形成する可能性が強まる。そうなると、年初来高値も上値の目標値として意識されそうだ。
話題の銘柄
6841横河電機/制御機器中心に来期、大幅増益を予想、目標株価2200円

JPモルガンは、前07年3月期業績で同社の営業利益のうち127%を制御機器事業が構成する点に着目。収益の牽引役が制御機器事業に偏っていくとの判断から、変動要因も制御機器の利益水準との相関性を強めるとみて、株価もこれまでのアドバンテストと相似した株価形成ではなく、千代田化工建設や海外のエマーソン等との相関性を強めていくと予想した。前期の制御関連事業の受注は、期初会社予想の2800億円から、3Q決算時には3220億へと増額。5月10日の本決算時には更に積み上がる見込み。年間で420億円、前年比でおおよそ600億円の増額は、世界の原油需要など資源需要の増加に伴うプラント建設の増加が影響していると指摘。プラント建設はプランから着工までの期間が長いものが多く、1プロジェクトあたりの金額も大きいため、ラフな見方をすれば今後3年間程度の同事業の売上は、10%前後の年平均成長率を維持できるだろうと言及した。今08年3月期は一過性ともいえる先行投資費用が影響するが、来09年3月期以降は収益の拡大ピッチが加速すると予想、今後の業績予想を見直した。経常利益ベースで、前07年3月期を、会社予想の300億円(EPS 57.1円)に対し、265億円→290億円(EPS 53.3円)と引き上げ、今08年3月期を350億円(EPS 80.3円→72.0円)、来09年3月期を420億円→550億円(EPS 122.3円)へと上方修正した。さらに、レーティングを「ニュートラル」→「オーバーウエイト」へ、08年6月までの目標株価を1700円→2200円(来期PER18倍)へと引き上げ、トレーディングポートフォリオの「ロング」へ採用した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

●東証IPO銘柄 
■株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート (3850)
 http://www.tse.or.jp/listing/new/200706/6nttdim.html

株式会社NTTデータイントラマートは、Webシステム構築基盤である「intra- mart WebPlatform」の開発・販売を1998年より開始し、現在1500社以上の企業への導入実績を有しています。また、80社強の特約店パートナと共に、システム構築、教育やコンサルタント、運用支援に到るまでのトータルなWebソリューションをお客様に最適な形で提供しています。 会社ホームページ http://www.intra-mart.jp/


▼5月のFX予想/ 
ドル円=米経済指標次第で、117~122円と予想


為替相場が乱高下した昨年とは異なり、今年のG7 会議は大きな波乱はなかった。世界的不均衡問題や円キャリー・トレードの巻き戻しに対する警戒感はありながらも、為替市場の主要なテーマとはなりにくかったようだ。

クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、そうした状況下、4 月の為替相場の動きを見ると、最も下落した通貨は円であったとし、「5 月は経済のファンダメンタルズや金利動向が一層注目されそうだ」と予想する。

「特に、これまでは米経済の軟着陸のシナリオの下、欧州や高金利国の利上げ期待が牽引する形で、同地域通貨の対ドル相場を押し上げてきた側面があるのだが、今後は欧州の利上げを前提として、米経済および金融政策に対する予想の変化が、ドル相場に影響する局面が増えると予想される。」

5月の相場見通しについての詳しいコメントは次のとおり――。


▼FX相場予想/
 ドル円=NY後場に上がらなければ変調かも?


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

久しぶりに、ユーロが変調となった。
今まで上がるだけ上がってきているので、ある程度の調整安はあるだろう。

ドル円はどうしようもないなあ。何しろ7年ぶりの小動きだからね。NYは連日、午後から引けにかけて買う。今晩もそうするのかわからないが、120円台に乗せてもフォロースルーがなかったのだから無理に支えているとも思える。NYの後場に上がらなければ変調かも。

オージー円はもう一ヶ月も98円台と99円台だ。先日、スーパーで牛肉見たけど、感じとして和牛1200円、オージービーフ800円ってとこかなあ。この程度の差ではやっぱり私は和牛だ。(5月9日。水曜日。アイスクリームの日。)

▼ユーロ円相場/
 ポジション調整で、163円台~162円台ミドルに下落


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は8日、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

ドル円相場
5月8日の東京市場でのドル/円(USD/JPY)は、[120.00]アラウンドで寄り付き、朝方から、若干のドル売り気配。なんだか、5月7日の「デジャビュ」といった印象。 *デジャビュ: 一度も経験したことのないことが、いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じられること。既視感。
5月7日との違いは、東京市場の夕方になって、ユーロ/円(EUR/JPY)が[163.00]を割り込んで、
162円台ミドルに下落していること。
ユーロ円相場
5月8日の東京市場でのユーロ/円(EUR/JPY)も特段のことはないが、東京市場の夕方になって、
ユーロ/円(EUR/JPY)が、「ユーロ統合以来の歴史的最高値圏」にあることから、重要指標、イベントを前に、「円キャリー・トレード」の利食いが出た様子。ポジション調整で、ユーロ/円(EUR/JPY)は、163円台から162円台ミドルに下げている。
ユーロドル相場 
5月7日の東京市場のユーロ/ドル(EUR/USD)は、[1.3600]アラウンド---[1.3590-95]レベル---でオープン。7日のユーロ/ドル(EUR/USD)は、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場と動きらしい動き無し。終日、[1.3600]アラウンドでの小動き。
5月9日(水)の、米国のFOMC、5月10日(木)の、BOE政策金利、ECB政策金利、米国貿易収支(3月)といったイベント、重要指標を前に、売買をする気がない雰囲気。

▼今日の債券投資/
チャート的には、「追撃売りの急所」という判定


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:35、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#285)1.635%~1.650%
・ 債券先物(6月限) 134.20円~134.35円

<シナリオ>
長期金利は、新発10年利付国債の消化状況を見極めながらもみ合う。
手掛かりを欠いて膠着感が一段と強まる公算も。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は狭いレンジでのもみ合い。日経平均 が終値で前日比+1.35円高の17658.19円、またTOPIXも同+2.46高の1735.09、JASADAQ指数は同-0.45安の82.99となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、保険業、卸売業、非鉄金属などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替はやや円高が進む。ドル円相場は119.78-119.81円前後で推移、ユーロ円は162.18-162.27円前後で推移している。

★住商情報システム=日本企業向けサービス強化でDatacraft Asia Ltd.との業務提携
住商情報システム株式会社(代表取締役社長: 阿部康行氏、9719)は、Datacraft Asia Ltd.(本社:シンガポール、CEO: Bill Padfield、以下DCA)と両社の取締役会において、日本企業向けにグローバル規模でのネットワーク・アウトソーシング・サービスを提供するための、ジョイントベンチャー設立を含む業務提携に関する基本合意書を締結することを決議しました。業務提携の狙いは、(1)多くの日本企業が抱えている、 ①ネットワーク維持・管理コストの低減 ②エンジニア不足の解消 ③運用の標準化・可視化 ④先端技術の活用等の課題を本アウトソーシングサービスにより解決する。(2)日本企業の海外進出・展開時に負担が大きい海外拠点のネットワークインフラの一元管理を実現。(3)顧客の海外展開時には、アジア太平洋地域の13の国と地域にある拠点からリアルタイムで均質なサポートを提供する。 http://www.scs.co.jp/ir/index.htm

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□業界最小サイズの分離型ETC車載器を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?Yo_2DF_39_kqp
□パーソナルファクス付テレビドアホン「VL-SW155K」を発売(5月7日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?Yp_2DF_39_kqp

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■5/7月次推移のご報告(平成19年4月度)
http://www.dena.ne.jp/ir/

株式会社サイバーエージェント(4751)
■2007年9月期第2四半期(中間期)業績について 
株式会社サイバーエージェント(4751)は、2007年9月期第2四半期(中間期)業績を発表した。
連結売上高は37,450百万円(38.0%)、営業利益2,069百万円(70.1%)、経常利益1,996百万円(55.4%)、当期純利益770百万円(-83.9%)。 http://ir.cyberagent.co.jp/news/2007/2q_con.html