▼1-3月GDPと利上げ/
6月は見送り、「7月利上げ」の可能性高まる
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、1-3 月GDP 等を受けた金融政策見通しについて、6月の追加利上げの可能性は低下したとする一方、「7月12日におうける追加利上げの蓋然性は高い」と見る――。
ポイント:
1-3 月期の実質GDP は2 四半期連続の潜在成長率超えとなり、GDP ギャップは小幅ながらプラス幅を拡大させたと推計される。早期利上げを模索する日銀にとっては追い風と言えよう。もっとも、足元で設備投資関連データが下振れているため、日銀は、6 月短観によって設備投資の持続的拡大シナリオを確認できるまで追加利上げを決定しにくくなった。弊社では、6月15日会合における追加利上げの可能性が低下したと考える一方で、7 月12 日会合における追加利上げの蓋然性は高いと読む。
▼1-3月期GDP詳解/
2期連続で潜在成長率上回る伸び、回復基調辿る
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は17日、内閣府が発表した2007年1-3 月期の実質GDP 成長率について次のような分析を行った――。
(1) 前期比年率換算2.4%増と事前予想を下回るも、2 期連続潜在成長率を上回る
(2) 民間企業設備投資が予想外の落ち込みとなったが、その他はほぼ予想どおり
(3) 日銀の金利正常化のプロセスを妨げるものではなく、参院選前の追加利上げの可能性高まる
<事前予想は下回ったが、予想レンジの範囲内>
内閣府が発表した2007 年1-3 月期の実質GDP 成長率は、季節調整済み前期比年率換算2.4%増(前期比0.6%増)と、事前予想(当社:年率3.3%増、コンセンサス:同2.7%増)を下回ったものの、予想レンジの範囲内(年率2.2%~3.3%増)であった。また、昨年10-12月期の同5.0%増(2 次速報値の同5.5%増から下方修正)に続き、2 期連続で潜在成長率を上回る伸びとなり、日本経済は回復基調を辿っていることが示された。
今回の数字で予想外だったのは、民間企業設備投資であり、予想の前期比年率0.5%増に対して、同3.7%減少した。その他の項目は、公的資本形成がマイナス(同0.6%減)となった以外は、ほぼ予想の範囲内であった。民間消費支出は同3.5%増と2 期連続高い伸びとなった上、外需も昨年7-9 月期並みの寄与度となった。
【Washington Political Report】(有料)特約 (May 5-11, 2007)
ダブル・スタンダードの批判を免れない北朝鮮核開発問題への対応
北朝鮮が6カ国協議で合意した4月14日の期限を過ぎても一向に核開発停止を実行に移す気配が見えないことに対して、ブッシュ政権はむしろ北朝鮮を弁護する立場を取り続けています。マカオの銀行(Banco Delta Asia=BDA)に凍結されている北朝鮮の2500万ドルの預金に関して、ブッシュ政権は愛国者法で禁止された国際不正金融条項を破っても北朝鮮の要求を呑んで米国銀行を使ったその引き出しを認めようとしています。しかし北朝鮮はこれまでのところ核開発停止に動く様子がなく、米国の譲歩は一方的なものに終わり北朝鮮だけが得をするという形に終わっています。
ブッシュ政権が批判に抗して北朝鮮への厳しい対応を避けているのは、交渉責任者であるクリストファー・ヒル国務次官補が、北朝鮮の核開発停止を実現するためには北朝鮮側の要求を呑むことが必要との主張を続けているためです。ブッシュ大統領、ライス国務長官を含めて、北朝鮮問題への対応はヒル国務次官補の判断によって決められていると言っても構いません。ヒル次官補が北朝鮮が核開発を停止するとの期待を持ち続ける限りは、現在のブッシュ政権の姿勢は変わらないでしょう。
こうしたブッシュ政権の北朝鮮核開発問題への対応は、しかし、はっきりした根拠のないまま一方的な軍事侵攻を敢行したイラクへの対応とは全く異なりものであり、ダブル・スタンダードだとの批判を免れることはできません。北朝鮮への生ぬるい対応を批判するのは民主党も共和党も同じで、最近は6カ国協議のアプローチを支持してきた関係者からも約束を守らない北朝鮮には別の制裁を課すべきであるとの声が上がりつつあります。(以下略)
▼当面の株式相場/
ユーロ高・円安で恩恵受ける建機・非鉄・鉄鋼に期待
ソシエテ ジェネラル アセット マネジメント投資調査部チーフエコノミストの吉野晶雄さん(Akio Yosshino/ Chief Economist, Societe Generale Asset Management (Japan) Co.,Ltd.)は今朝、本誌の取材に応じて、「ほぼ決算が出揃い、改めて見直し買いが入るのではないか」として、来週の予想レンジを日経平均で17,200円~17,800円とした。
<4-6月期の企業業績は改善して、7月には株価は上昇へ>
2007年3月期は日立やソニーが増益を発表したことで買われたが、今期については2つの理由から慎重な見方をしている。第1は、経常増益の会社予想は3~4%と、昨年(1%)より良いが、慎重さに嫌気、第2はアナリストと会社予想が異なる場合、会社予想が5%以上アナリスト予想を下回ると、アナリストが下方修正する傾向がある、との見方もある。
ただ、4-6月期は企業業績も良くなるはずだとして、「7月には株価も上昇に向かう」と見ている。その場合、ユーロ円を中心とした円安効果で、自動車株以外の輸出関連に注目する。自動車は依然として米国市場がメインであり、その米国景気が減速気味にあるからだ。そこで注目されるユーロ高・円安の恩恵を受けるセクターだが、(1)アジアから欧州、ロシアに販路を拡大している建設機械株、(2)中東や欧州の油井管用シームレスパイプ需要から、住友金属工業(5405)など非鉄金属株、(3)鉄鋼株などを挙げた。
▼今日の株価予想/
17,500円の節目を意識しながら、もみ合いへ
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
昨日の米国株式は小幅反落となった。新規失業保険申請件数が2週連続で30万件を下回ったことや、JCペニーなどの好決算、またM&Aへの思惑などが下値支えとなり、ダウは一時史上初めて13500ドルの節目を突破した。しかし、原油相場が急上昇したことが重石となり取引終了にかけて値を消した。また、シカゴ市場の日経先物は17500円台を中心とした狭いレンジの取引だった。
これを受けて、本日の東京市場は様子見気分の強いスタートになりそうだ。
今週は上値を試す場面があるものの、その後は利益の確定売りに押されるパターンが続き、需給面での不透明感が残る。また、企業決算については個別に評価する動きとなり、相場全体に対する影響は限定的といえる。一方、海外各国の株式市場はおおむね堅調で、さらに円相場は121円台まで下落しており外部環境は良好である。そのため、本日の東京市場は日経平均株価の17500円という節目を意識しながら、もみあいになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は反落。一旦5月15日の高値17609円を上回ったが、昨日の高値は17656円にとどまり、14日の安値17673円からのマドを埋めることはできなかった。その後は、戻り売りに押されて一昨日の終値を下回って引けた。次に、5月16日の安値17430円を下回ると、今月の高値17827円(10日)からの下落トレンドがあらためて確認される。その場合、今月の安値17203円(1日)が下値のめどとして意識される。なお、100日移動平均線17387円がその間のサポートとなる。
一方、昨日の高値を上回ると、目先では17430円を底値とする上昇トレンドが確認でき、14日高値17786円が次の目標値になる。なお、中期で見れば、現状は年初来高値18300円(2月26日)と年初来安値16532円(3月5日)を2つの頂点とするトライアングルから上放れた状態である。そして、かつての上値抵抗線は、年初来高値と4月高値17782円(4月17日)を結んで延長したラインだが、これは現在17500円の水準にあり、昨日の終値もこの水準を維持している。
話題の銘柄
6371椿本チェイン/今期業績は上方修正の公算大、目標株価1050円
UBSでは、「2007年3月期連結業績は、売上高1557億円、(前期比5.4%増)、営業利益160億円(同15.7%増)、経常利益145億円(同15.5%増)、当期純利益85億円(同29.3%増)。営業利益は当社予想(145億円)及び会社予想(144億円)を上回る好決算となった。特に、第4四半期の営業利益が前年同期比37.2%増の64億円となり、利益率は第1四半期:6.3%→第2四半期:8.3%→第3四半期:11.2%→第4四半期:14.8%と大幅に改善。通期では、初めて営業利益率2ケタ台を達成し10.3%となった」、「前下期から北米大口ユーザー向けタイミングチェーンドライブシステムの売上寄与が本格化し、自動車部品事業のGBベース(=同社独自開示基準、連結に近似)経常利益率は14.5%(06年3月期:13.2%)となり、利益率の改善が顕著であった。利益面では、会社予想及び当社予想を10%程度上回った。今期は通期フル寄与が見込まれ、営業利益は上方修正の可能性が高いと当社は見ている」と指摘。今2008年3月期連結営業利益を会社計画176億円(EPS47.3円)に対し従来予想170億円(EPS46.5円)から200億円(EPS53.7円)へ、来2009年3月期同184億円(EPS50.1円)から225億円(EPS61.4円)へ上方修正。投資判断を「ニュートラル2」から「BUY2」へ、目標株価を従来の810円から1050円へそれぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
●東証IPO銘柄
■株式会社インテリックス(8940)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200705/5intellex.ht
当社グループは、首都圏において築年数の経過した中古マンションを、主に個人の方から一戸単位で仕入れ、高品質な内装を施し、「リノヴェックスマンション」として一般市場で販売しております。毎年マンションストックが増加する中、中古マンションに「リノヴェイト(再生)」という新たな価値を付加することにより、マンションの円滑な流通を促進することを目的としております。「リノヴェックスマンション」の特徴としては、従来のようなリフォーム(表面内装)ではなく、物件の状況に応じて、間取りの変更や目に見えない給排水管の交換等に至るまで徹底した内装を施し、最長10年のアフターサービス保証を付けているところにあります。今後も、お客様に安心してお住まいいただける高品質な「リノヴェックスマンション」の提供により、セカンダリーマンション再生流通のリーディングカンパニーとして、企業価値を高め、ステークホルダーの皆様のご期待にお応えしてまいります。
会社ホームページ http://www.intellex.co.jp/
▼ドル円相場予想/
相当に商伴い、押し競饅頭しながら買いが勝る展開
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
引き続き、昼間は居眠り相場。
夕方から動き出すいつもの展開。夕方の合図は円売り定期便。ドル円は相当に商いを伴っているのが値動きからもわかる。押し競饅頭をしながら、買いが勝る展開が続いている。4月27日から値幅はずっと少ない。米国債が売られて金利が上がっているが、これってダウ平均には宜しくないんじゃないのか? 今のところ無視しているみたいだけど。
アメリカが利下げをしない可能性もあるわけで、そうなってくると相対的にオージーやニュージーにとっては良くないね。三国とも相当な赤字国だけど、高金利だけが資金の誘い水だから、ドルの金利が下がらないと人気が薄れるかもね。(5月18日。金曜日。頭髪の日。)
▼ユーロ・ブル相場/
膠着相場=ポジション抱え立ち止まるのは得策ではない
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は17日、為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
5月16日の海外市場(ニューヨーク市場)では、ユーロ/円(EUR/JPY)は163円台後半の「ユーロ統合以来の最高値圏」にあった。ユーロ/ドル(EUR/USD)は、1.36台に乗せたものの、追随の「ユーロ買い」はなく、値動きは、膠着。煮詰まったセンチメント。
一方、ドル/円(USD/JPY)は、「円キャリートレード」による、ユーロ/円(EUR/JPY)などのクロス円の上昇で、「(ドル買い)円売り」の圧力(プレッシャー)を受けて、120円台後半で底堅い値動きを示した。
この時点で、ドル/円(USD/JPY)も、値動きは、膠着。
煮詰まったセンチメントとなった。
ユーロ/円(EUR/JPY)は、このところの値動きでは、新高値を更新すると、ポジション調整(ユーロ/円の調整下落)が起こっている。 それを思い出したマーケットは、5月16日の海外市場(ニューヨーク市場)で、「ユーロ売り円買い」を行った。
それは、需給面で、飽和状態であったユーロ/ドル(EUR/USD)の下落を誘発した。
つまり、ユーロ/ドル(EUR/USD)が下落する形で、ユーロ/円(EUR/JPY)は、下落した。
ユーロ/ドル(EUR/USD)で、「ユーロ売りドル買い」になったことは、ドル/円(USD/JPY)にも影響を与えた。ドル/円(USD/JPY)でも「ドル買い」を行う市場参加者が存在した、ということ。
このように、通貨は、相互に影響を与えあっている。 その結果、ドル/円(USD/JPY)は、需給がバランスして、ますます膠着した。
基本的に、「ユーロ・ブル」の考え、スタンスは、全く変わらない。しかし、膠着しているマーケット(相場)で、ポジションを抱えて、立ち止まるのは、得策とは言えない。
▼FX投資戦術/
儲からないが確実性高い「究極のキャリートレード」
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
今回は、あまり、儲からないが非常に確実性が高い取引をご紹介しよう。
香港ドルと米ドルを使ってのキャリートレードである。香港ドルは現在米ドルとのペッグ制を採用しており、7.75-7.85の範囲で推移するように当局に管理されている。金利はいうと、米ドルの金利のほうが、香港ドルの金利よりも約1%弱高い。つまり、米ドル買い/香港ドル売りのポジションを取ると、為替レートは管理されているので、あまり為替リスクはなく、金利差約1%分のスワップが毎日入ってくる。究極のキャリートレードである。
ただ、1%の金利差をとるぐらいなら、国内の個人国債を買っておけばいいので、そういう意味においては、あまり魅力はないかもしれないが、典型的なキャリートレードなので、ご紹介しておくことにする。
▼今日の長期金利/
米金利上昇に逆行低下も限界=米債安につられる
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:30、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#285)1.625%~1.650%
・ 債券先物(6月限) 134.20円~134.40円
<シナリオ>
長期金利は反発。今週は米長期金利の上昇に対し逆行して低下してきたが、そろそろ限界。昨日の米債安につられる。また、昨日の福井利彦日銀総裁のタカ派発言(消費者物価が多少マイナスでも利上げは十分可能)も改めて材料視して嫌気する。
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は円安でも軟調な展開でやや下落した。日経平均 が終値で前日比-31.89円安の17466.71円、またTOPIXも同-4.64安の1702.63、JASADAQ指数は同-0.72安の78.25となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、鉱業、保険業、パルプ・紙などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は対ドル、対ユーロで下落、円安が進んだ。ドル円相場は121.30-121.35円前後で推移、ユーロ円は163.52-163.60円前後で推移している。
★日興AM=水資源関連企業に投資する新投信「グローバル ウォーター ファンド」設定へ
日興アセットマネジメント株式会社(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー氏)は、昨今、海外で注目されている「水資源」への投資機会を国内の個人投資家に提供する追加型証券投資信託「グローバルウォーター ファンド」を6月15日に設定、運用を開始する。当初の募集は、5月21日より滋賀銀行にて行う。当ファンドの主な組入ファンドと同様の趣旨でSAM社が運用している既存ファンドと世界の株式市場のパフォーマンスを比較すると、「2001年9月より2007年3月までの期間において、リターンは水関連企業投資ファンドがプラス約5.8%、リスクは約0.8%低いという実績が出ている」と言う。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
株式会社デンソー(6902)
■デンソーは、ETC車載器の2007年モデルを5月18日から3タイプ発売します。
http://www.denso.co.jp/ja/newsreleases/070517-01.html"
株式会社サイバーエージェント(4751)
■「Ameba(アメブロ)」がサンエー・インターナショナルグループとブランド
ブログを開始 人気ファッションブランドのオフィシャルブログを展開
■100%連結子会社である株式会社シーエーサーチ、吸収合併に関するお知らせ
http://ir.cyberagent.co.jp/
積水ハウス株式会社 (1928)
■株式報酬型ストックオプション(新株予約権)の割当に関するお知らせ」
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2007.html

