▼経済指標を読む/
1月機械受注=民間設備投資は高水準を維持へ
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は9日(金)、内閣府が発表した1月の機械受注統計について次のようにコメントした――。
(1) コア機械受注は前月比3.9%増と予想を上回るが、レンジの範囲内
(2) 機械受注統計は、民間企業設備投資の年前半減速、年後半の回復を示唆
(3) ただし、非製造業の設備投資調整はきつく、且つ長引く可能性がある
<事前予想を上回るも、サプライズなし>
内閣府が発表した1 月の機械受注統計によると、船舶・電力を除く民需(コア受注)は、前月比3.9%増と事前予想(当社:同1.0%増、コンセンサス:同1.2%増)を上回った。ただ、この統計は毎月の振れが大きいことや、予想レンジは前月比3.0%減から同5.1%増だったことからすると、大きなサプライズではなかったといえよう。
今回の数字でいえることは、機械受注の底堅さと引き続き民間企業設備投資が高水準を維持する可能性が高いということである。コア機械受注は昨年7-9 月期に前期比11.1%減少した後、10-12 月期には同2.0%増の反発にとどまった。前年比でも2 期連続マイナスとなり、先行き民間企業設備投資が鈍化することを示唆してきた。しかし、この数ヶ月間のトレンドを見ると、コア機械受注は過去4ヶ月間のうち3ヶ月で前月比増加した。製造業は10 月に前月比10.0%減と大幅に減少した後、3ヶ月連続増加、非製造業においても12 月を除くとプラスを維持している。金額ベースでは、コア機械受注は、9 月に一旦、16ヶ月ぶりに1 兆円台を割り込んだものの、その後は大きく下振れすることなく、再びじりじりと増加しつつある。
【Washington Political Report】(有料)特約 (March 3-9, 2007)
リッビー前副大統領首席補佐官の有罪裁定
6日(火)ワシントンDC連邦地裁の11人の陪審がルイス・リッビー前副大統領首席補佐官を偽証と裁判妨害で有罪と裁定したことは、政治的な意見の対立を裁判によって裁こうと試みた法の濫用であり、アメリカの司法制度や陪審制度の欠陥と行き過ぎを明らかにするものでした。
罪状となった裁判妨害や偽証は果たしてどこまで真実であるか未だに確定しがたいものばかりです。第1の罪状の、リッビーがCIAスパイの名前を何時如何に知りそれをジャーナリストに如何にリークしたかに関して連邦大陪審を「意図的に」騙したという裁判妨害(obstruction of justice)が、本当に「意図的な」ものであったのかどうかは未だに判然としません。2番目の、NBCテレビのテイム・ラサートとの会話に関してFBIに嘘をついたという偽りの証言(false statement)、3番目の、テイム・ラサートとの会話に関して連邦大陪審に嘘をついたという偽証(perjury)、4番目の、タイム誌のマシュー・クーパーとの会話に関して連邦大陪審に嘘をついたという偽証(perjury)は、いずれもリッビーの証言とラサートやクーパーの証言との食い違いを問題にするものであり、陪審は何故かジャーナリストの証言の方を信じてリッビーの証言を信じなかったということによる有罪ということに過ぎません。
男4人女7人の11人の陪審の履歴や考え方を調べると、明らかに、ブッシュ大統領やそのイラク政策に親近感を抱いているような人は皆無で、他方ブッシュのイラク政策に批判的なワシントンポストの記者や、クリントン政権の経済諮問評議会で働いたエコノミストや、その他政府機関の職員や、弁護士や、弁護士事務所の会計主任など、一様にイラク政策に批判的な人々ばかりが目立ちます。そういう陪審がブッシュ政権へのひとつの「見せしめ」としてリッビーに有罪の裁定を下した様子が見られます。裁判はリッビーの偽証と裁判妨害だけに関するものであったにもかかわらず、裁定発表直後の記者会見では、陪審の口から飛び出したのはブッシュのイラク政策批判やホワイトハウスのごまかしばかりであり、また裁定に関する議会民主党指導者のコメントも一様に、リッビーの罪状を指摘する代りにブッシュのイラク政策を批判しました。民主党系の人々が、リッビー裁判はブッシュ政権がイラク政策で国民を騙した問題の氷山の一角に過ぎないと指摘したことが、裁定の政治的な偏向を如実に物語っています。(以下略)
▼今日の株価予想/
チャート面の相場底入れの裏づけ1つ追加
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場では買いが先行しそうだ。寄り付き前に発表される昨年10-12月期のGDP改訂値が、前回発表分から大きく変化していなければ、先週末のしっかりとした流れが引き継がれよう。そうなると、118円台まで戻した円安も支援材料となり、ハイテク銘柄への買いも期待できる。また、業界再編期待の銘柄、さらには期末が接近し高配当の銘柄には押し目買いが入ろう。テクニカル的にも一旦は底打ちとの見方があり、本日も底固い値動きになりそうだ。
テクニカル分析
先週末の日経平均株価は、続伸。現状は、3月5日の安値16532円を底値とした上昇トレンドが見られる。そして、9日は3月2日の安値17160円からのマドを埋め、上昇基調が一段と強まった。さらに昨年来高値18300円(2月26日)~16532円までの下落に対し、38.2%戻しとなる17208円を突破した。したがって、次の上値の節目としては、50%戻しとなる17416円がある。ただし、3月のSQ値17290円も上値の節目になりそうだ。
一方、下値は9日の安値17100円がポイント。これを下回ると、目先では9日の高値17246円を天井として、下値を探る動きになりそうだ。その場合、心理的な節目の17000円が最初のサポート。さらに、100日移動平均線の16918円も支持線になる。なお、9日は前日の高値(終値)17090円からマドを明けて寄り付いた後、このマドを維持したまま取引を終了した。そのため、3月5日~8日までの日足が、マドにはさまれて安値圏に取り残されるアイランド・リバーサルが形成された。すなわち、相場が底を入れたとのチャート面での裏づけがまた1つ増えた。
話題の銘柄
キャノン(7751)/足元の株価下落などで投資妙味が高まる
薄型パネルと先端リソグラフィへの投資が不首尾に終わる可能性があるものの、同社のビジネスモデルは基本的に健全であり、懸念材料は織り込み済みと見られる。また、同社の御手洗会長は経営方針説明会で、キャッシュは1 兆円あれば十分であり、自社株買いは現在実施中のものを皮切りに今後も続ける方針と言及。キャッシュマネジメントの改善も確認された。HSBCでは、最近の円高進行による為替差損の拡大とプリンターやカメラの利益率改善などを踏まえて、07.12期の営業利益予想を7350億円→7450億円に、08.12期を7700億円→7800億円に引き上げる一方、純利益予想は4900億円→4720億円(EPS367.5円→358.4円)に、08.12期5150億円→5000億円(EPS385.2円→379.7円)に引き下げた。同社の07.12期の為替前提は1ドル=115円と1 ユーロ=150 円、1年先物はそれぞれ 111.3 円と147.5 円であり、円高でも業績成長の持続が見込まれると指摘した。業績予想の見直しに伴い、目標株価を7750円→7500円(08.12期予想PER20倍)に微修正。現行水準からの上値余地は23.6%あり、これに年間配当予想額125円を加えると、向こう1年の総合期待リターンは25.6%となる。予想される株価変動が40%以上(±20%以上)となることを勘案し、投資判断を「ニュートラル」→「オーバーウエイト」に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【9日】売り、買いともに=新日鉄
ネット証券評議会は9日(金)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
▼FX相場予想/
毒饅頭的動き=今後の円安展開には注意を!
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
雇用統計は、悲観的予想が多かったので市場はそれほど悪くなかった、過去2ヶ月も上方修正されたとしてドル買いに走った。貿易収支の改善もドル買いとなった。市場の日々の動きはともかくとして、過去のデータとの比較などから検証するとアメリカの景気鈍化は明確だ。あまり宜しくない兆候である。
さて、後半は円キャリー再開の動きとなったようである。まさに毒饅頭的動きにて、ここからの円安展開には注意して見つめたほうが良いだろう。バブルは簡単にはこけないものだ。12日週から円キャリー推奨が相次ぐものと予想される。一般投資家の方々は、今回起きた事をよく頭に入れておいて、レバレッジの大切さ、利食い千人力を時々思い出すべきだろう。ヘッジファンド連中は簡単に裏切る事も頭に入れておくべきだろう。(3月10日。土曜日。農村、山村、漁村の女性の日。)
▼今週の長期金利/
1.6%節目目前=レンジ内で上値重く推移へ
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は9日(金)、今週の債券相場について、「需給が相場を下支えする一方で、10 年債で1.6%という節目が目前に迫っていることもあり、レンジ内で上値重く推移する見通しである」と語った。
注目材料は、①世界的な株式相場と米債券相場の動向、②20 年利付国債入札(3/15)、③わが国の主要経済指標、④春闘の集中回答日(3/14)――の4 点である。
(1)世界的な株式相場と米債券相場の動向
今週、最大の注目点は、引き続き、世界的な株式相場と米債券相場の動向であろう。
筆者は、世界同時株安の持続性に懐疑的な見方をとっているが、グローバルな株式市場の動向次第では、わが国の債券相場にも「ブル・スティープ」化の圧力がかかる可能性があり要注意である。
今週、米国では、小売売上高(2 月分。3/13 発表)、グリーンスパン前FRB 議長が先物業界団体の会合に出席(3/15。質疑応答あり)、PPI(2月分。3/15 発表)、NY 連銀製造業景気指数(3 月分。3/15 発表)、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(3 月分。3/15 発表)、CPI(2 月分。3/16 発表)、鉱工業生産(2 月分。3/16 発表)、ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月分。3/16 発表)など、注目材料が目白押しとなる。
(2)20年利付国債入札(3/15)
なお、今週、わが国では、20 年利付国債入札(3/15)が予定されている。金利の絶対水準から見れば、投資家の買い意欲が大きくはないと推測されるものの、最終的には期末を控えた良好な需給環境等を映じて、概ね無難な結果に終わると見ておくべきであろう。
▼今週の債券相場/
好需給を前提、1.50%台の定着窺う展開へ
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今週の債券相場見通し…10年285回債利回りは1.575~1.650%と予想する
今週の10年285回債利回りは1.575~1.650%と予想する。米債安を受けて、相場は調整して始まるものの、好需給を前提に切り返し、1.50%台の定着を徐々にうかがう展開に移行しよう。米長期金利がさらに大きく上昇しない限り、1.60%台後半を予想する必要はなさそう。やや長めの観点では、イールド・カーブはブル・フラット化と見る。しかし、少なくとも、15日の20年国債入札前までそれは難しいだろう。
●新刊書レビュー
『投資は世のため自分のため』
澤上篤人[著]、定価:本体1,500円(税別)、PHP研究所
成熟社会での長期投資とはどのようなものだろうか?
さわかみ投信・社長の著者が長年にわたって訴え続けてきた長期投資の醍醐味をやさしくまとめたものであり、著者自信も「ずっと前から、こんな長期投資絵本を書いてみたかった」と記している。
投資とは、「自分の夢や思い、価値観を、自分のお金で表現し、実現することなんだ。」
そして、「本格的な長期運用のすごいところは『プラスサム』の世界を築いていく大らかさにある」と言う。本格的な長期投資のすべてがわかる1冊だ。
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は円安や米国株上昇を交換して一時150円を超える上昇となったが、頭が重い展開。日経平均 が終値で前日比+135.44円高の17299.48円、またTOPIXも同+13.12高の1743.43、JASADAQ指数は同+0.26高の86.39となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、卸売、食品、倉庫運輸などが上位となった。
午前の東京外為市場=米雇用統計など経済指標を交換してドルが急反発した。ドル円相場は118.30-118.35円前後で推移、ユーロ円は155.11-155.27円前後で推移している。
★カブドットコム証券=夜間取引市場「kabu.comPTS」手数料半額キャンペーン
カブドットコム証券株式会社(8703)は、4月1日(日)から夜間取引市場「kabu.comPTS」における現物株式の手数料を「約定代金1,000万円まで378円均一」とします。これを記念し同日より「夜間取引手数料半額(189円)キャンペーン」を実施します。また、米国のサマータイム開始後の3月12日(月)から取扱銘柄を2,000銘柄に拡大します。 http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20070312.asp
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
ハートフォード生命保険株式会社
■変額個人年金保険の新商品「アダージオ 3WIN」を十六銀行で発売開始
-運用成果確保と元本保証の機能を組み合わせたユニークな変額年金-
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html
ソニー株式会社(6758)
■大容量約2GB内蔵メモリーに最大約20,000枚の写真を
デジタルアルバムとして持ち歩ける、新“サイバーショット”『DSC-G1』発売
~世界初、約92.1万ドット、写真画質の3.5型液晶搭載~
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200703/07-0309/
住商情報システム株式会社 (9719)
■住商情報システム株式会社 (SCS)は、米国LiteScape Technologies社(本社:米国カリフォルニア州 CEO Chairman & Founder Fazad Naimi 以下、LiteScape社 )と日本での販売代理店契約を締結し、ユニファイドコミュニケーションプロダクトの営業・販売活動を開始した。今後、IP電話市場において、主にシスコビジネスパートナー、エンドユーザ向けに販売を行い、初年度3億円の売上を見込んでいる。
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm

