米国経済ウォッチ・経済指標を読む・株価+FX予想ほか

▼米国経済ウォッチ/
いずれに分がある?前FRB議長vs.現FRB議長


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は7日、これまでの楽観論が世界同時株安で急速に後退しつつあるなかで、「米国景気、年内景気後退か回復か」と題して、こう語った――。

<グリーンスパン発言は、いささか誇張された感>

今年後半の米国景気について、グリーンスパンFRB前議長とバーナンキFRB現議長の見方が分かれた。前議長は年内にも景気後退の可能性を示唆したのに対し、現議長は年後半には回復の見方を示した。もっとも、グリーンスパン発言はいささか誇張された感がある。彼は「企業のプロフィット・マージンが安定化しているが、これは景気循環の終盤に見られる現象だ」と言ったに過ぎない。これが年内にも後退の可能性、と受け止められた。

これに対して、バーナンキ議長は、「住宅や製造業(主に自動車を指していると見られる)が安定してくれば、年後半には景気が強くなる可能性がある」としている。このうち、住宅については、年明けの新築住宅販売が大きく減少したが、それでも住宅関連指標には明るさが見られるようになり、長期金利の低下で住宅ローン金利も低下している。

さて、どちらに分があるのか。

▼経済指標を読む/
 1月景気動向=先行指数は3ヶ月連続で50%割る


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は7日、内閣府が発表した1月の景気動向指数について次のようにコメントした――。

(1) 生産関連指数の好調で一致指数は10ヶ月連続50%超
(2) しかし、先行指数は3ヶ月連続50%割れで、先行きの悪化を示唆
(3) 一致CI は4ヶ月ぶりに前月比低下、景気拡大のモメンタムは失われつつある

内閣府が発表した1 月の景気動向指数によると、一致指数は55.6%で景気判断の分かれ目となる50.0%を超えた。今回、コンポーネントの季節調整替えにより、過去の結果が修正されたため、50%超は10ヶ月連続ということになった。一方、先行指数は35.0%と3ヶ月連続で50%を割り込み、景気の先行き悪化を示唆した。

一致指数の好調は、輸出向けを中心に堅調な、生産関連のコンポーネントが6 割と過半数を占めているからに他ならない。生産指数、生産財出荷、大口電力使用量、所定外労働時間(製造業)、中小企業売上高(製造業)は引き続きプラスであった。しかし、個人消費関連指標は、小売業販売額、卸売業販売額とも3ヶ月連続の悪化となり、有効求人倍率も4ヶ月連続で悪化している。


▼株価+FX予想/
 アジア各市場の相関性が、徐々に崩れている?


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は7日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

7日の東京株式市場は朝方こそ上昇したものの、その後失速し、結局、日経平均で前日比80円安で終わった。一方、中国株は現在2%ほど上昇しています。その他のアジア株も堅調です。これまで、ほぼ同じような動きをしていたのが、今日は日本株だけが違う動きとなりました。徐々に各市場のコリレーション(相関)が崩れてきているのかもしれません。

為替市場もほうもふらついた展開となっています。
まだ円安になったところで円買いをしたいという機関投資家などがいるようです。
こうなってしまうと、当面、方向間なくフラフラ動く展開が続きそうです。難しい相場はまだ続きそうですが、またそのうちいい相場もくると思うので、気長に待ちましょう。

■株式投資戦略/
  2006年度~08年度=業績好調セクターをチェック


大和総研(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)はこのほど改訂した企業業績見通しで、2006年度~2008年度の各年度に好業績が見込まれるセクターについてのコメントをご紹介しよう――。

電機=2006+2007+2008年度
[06年度] 8%営業増益と増益が続くと予想、前回予想をほぼ継続。セグメント別では、ゲーム関連やタービン事故のあった重電を除いて増益予想。PC、携帯電話、薄型テレビ、デジカメなど主要製品の数量増の恩恵を受け、家電や部品、FAなど主要セグメントが好調。企業の設備投資回復でソリューション事業も収益改善。前回予想比ではゲーム関連の赤字拡大を部品の増額で相殺。

[07年度]  31%営業増益と大幅増益を予想、前回予想をほぼ継続。タービン事故や電池の回収費用など一時的な費用がなくなるだけでなく、部品・半導体、ゲームを中心に全セグメントで増益を予想。年度後半には情報化投資拡大によるPCの回復や搭載メモリー容量増大、高性能部品へのシフトなどの恩恵を受けよう。薄型テレビも欧米を中心に引き続き市場が大きく拡大すると予想。

[08年度] 11%営業増益を予想。前回予想をほぼ継続。半導体や電子部品、ゲームセグメントを中心に増益を予想。PCや携帯電話、薄型テレビの市場拡大の恩恵を受けよう。ただし、北京オリンピックの終わる08年度下半期にはAVやAV関連部品の調整を予想し7%営業増益と増益率鈍化を予想する。(コメント:三浦和晴さん)

▼今日の株価予想/
 16,905円上回ると、さらに上値追いも期待へ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式も小幅な反落。前日の大幅反発の流れを引き継いで、戻りを試す場面もあったが上値は限定的だった。とりわけ、週末の雇用統計の発表を前に、最近発表された経済指標の内容が芳しくないことが戻り売りを誘った。また、シカゴ市場の日経先物は、狭いレンジの取引だった。

これを受けて、本日の東京市場も様子見気分の強いスタートになりそうだ。今週は、月曜日に16500円、昨日は17000円を試す形になった。米国景気の先行きに対する不透明感や、日本の利上げに端を発する世界的な流動性の縮小に対する警戒感などによる売りは、目先では終息。一方で、相場の下げすぎを狙った押し目買いも一巡した。そうなると、米国では週末の雇用統計の発表、そして日本では同じくSQや機械受注統計の発表など、それぞれのイベントを見極めたいとする向きが増えそうだ。そのため、本日の東京市場は先物・オプションの売買最終日ということで、このポジションを整理する動きを横目に、もみあいになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は反落。急伸してスタートしたものの、上値は16988円まで。17000円の大台には届かなかった。また、3月5日の高値16992円を上回ることはできず、同日の安値16532円が当面の底値になったとの確認はできなかった。その結果、過去2日の相場は、5日のレンジの中での往来であり、保ち合いともいえる状況である。ただ、あらためて100日移動平均線16905円を上回ると、さらなる上値追いも期待できる。そして、昨日の高値を上回ると、そのまま5日の高値突破となろう。そうなれば、3月2日の安値17160円からのマド埋めも目標となる。一方、昨日の安値16731円を下回ると、3月6日の安値16649円も節目となるが、やはり16532円があらためて意識されてきそうだ。

話題の銘柄
トヨタ自動車(7203)/従来の成熟市場に加え、新興市場でも成長企業へ変貌

メリルでは、同社のポイントとして、(A)好調な短期業績が見込まれること、(B)中期的にも成長が見込まれること、(C)バリュエーション、――の3点を挙げた。具体的には、(A)短期業績については、05年10-12月期以降、5四半期連続で2桁成長が継続しているが、07年7-9月期までこの傾向が続き、懸念されている07年1-3月期でさえ、円安効果や中国事業の成長で2桁増益になるという。特に収益源である北米では、「やや小振り」と批判されていた旧モデルよりも一回り大きい「タンドラ」など、量販新型車4モデルを9月までに発売する計画。これにより、販売数量・マージンの改善が期待できるという。また、(B)中期的にも8.1%のEPS成長が期待できるとみている。既存分野での着実な新製品の投入に加えて、09年3月期からは新世代ハイブリッド車群が、10年3月期からは待望のグローバル・コンパクトカーが寄与する見通し。新原価低減活動「VI」の成果も09年3月期から本格的に業績に表れる可能性が高い。

名実共にグローバルの業界トップ企業の地位を手にした同社だが、従来の成熟市場での成長に加え、新興市場など成長市場でも成長できる企業へ変貌を遂げ始めており、長期的にもいすゞ自動車との提携による小型ディーゼルエンジンの強化など様々な布石を打っていることに注目している。営業利益ベースで、今07年3月期は会社計画2兆2000億円(EPS484.8円)に対し、2兆3400億円(EPS511.9円)、来08年3月期は2兆5600億円(EPS573.9円)、09年3月期は2兆8500億円(EPS640.1円)と予想。さらに、10年3月期以降は営業利益が3兆円を越すと想定した。(C)バリュエーション面では、現在の株価を基準とすると年金純資産や関係会社株式等を考慮した調整後EV/EBITDA倍率は5倍程度と、ライバル2社とほぼ同水準に過ぎないとして、目標株価を9400円(来期予想PER16.5倍)に設定。新規「買い」でカバレッジを開始した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【7日】売り、買いともに=新日鉄

ネット証券評議会は7日(水)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。

▼FX相場予想/
 ヘッジファンド「やられ」話、時間が経てばまだ出る


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

全くNYの連中の東京午前中殴りこみ禁止にしてくれんかね。
東京市場は需給が良い事は比較的知られているので、大玉を振るには最適の市場と言われてきているからね。ヘッジファンドのやられの話が出てきたね。時間の経過で、まだ出てくると思うね。

個人投資家? 
うちの若いのは個人は10年くらい持ってんじゃないの?なんて言ってた。なんか昔、生損保がそんなこと言ってたなあ。結局、ドル円90円割ってから総投げだったけどね。夜、食事してからテレビ観ながら横になって寝た。ロイターセットしておいたから動けば起きるのだが、まさか夜中まで動かないとは思わなかった。と言うわけでフクロウ的気分。(3月8日。木曜日。みつばちの日。)

▼ドル円相場予想/
  6円急落したのだから、「調整」が無い方が変だ


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は7日、ドル円相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
3月6日の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、115円台ミドル---[115.55-65]レベル---でオープン。
---東京市場のオープン(寄り付き)は、東京時間午前9:00。---
前日のニューヨーク・クローズは、115円台ミドルだったが、3月6日は、東京オープン前のシドニー市場で、115円台ミドルから、115円台前半に突っ込んで下落した。しかし、その際の安値も[115.20]アラウンド。[115.00]に届かなかったことから、急反発して、115円台ミドルに戻した。
そのため、昨日(3月6日)の東京オープンは、[115.55-65]]レベル。
東京市場は、ドルじり高に推移し、東京時間の午前中に、116円台を回復し、116円台ミドルも見ている。上昇の理由は、さまざま言われるが、ひとことで言えば、大きく下落した後の「調整」。
121円台から、一本調子に、115円台前半まで、6円急落しているのだから、「調整」が無い方が変だ。

▼今日の債券相場/
 高値圏もみ合いが基本、株安等で多少上下に振れる


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …基本は高値圏もみ合いだが、一部材料次第で上下に振れよう
NYダウは結局、反落した。これで日経平均も続落し、直近の安値を切るようだと先行きの不安が膨らむ。一方、先物当限の買戻しは概ね終局に向かい、5年国債入札はセカンダリーに一抹の不安があろう。以上から、相場は高値圏もみ合いが基本で、株安、5年のセカンダリー次第で多少上下に振れると予想する。カーブはフラット化に期待するが、まだ時期尚早か。(AM6:41、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物3月限) : 135円08銭 ~ 135円49銭

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は節目の17,000円前後を行き来する相場展開。日経平均 が終値で前日比-38.00円安の16726.62円、またTOPIXも同-1.19安の1688.41、JASADAQ指数は同-0.33安の85.11となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、水産・農林、鉄鋼、石油石炭製品が上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は再び円が上昇した。ドル円相場は115.86-115.91円前後で推移、またユーロ円は152.60-152.70円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□会議用スピーカーホン 「KX-TS745JP」を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?Nb_2DF_2F_kqp

ソニー株式会社(6758)
■薄型ボディに高精細な2.0型カラー液晶を搭載したビデオ再生対応“ウォークマン”発売
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200703/07-0307/

住商情報システム株式会社 (9719)
■株式会社エルゴ・ブレインズ(本社:大阪市北区、代表取締役CEO:宮田徹氏、大証ヘラクレス上場:証券コード 4309)と、株式会社カール(本社:東京都中央区、代表取締役社長:土居陽夫氏)は、ユーザが購入検討にある商品を複数のネット通販サイトから一括検索し、商品情報の比較を可能とした『Curl Shopping Navi』(https://www.dreammail.jp/csn/")の提供を開始する。
 http://www.scs.co.jp/ir/index.htm