日銀・金融政策・10-12月GDP2次速報値・経済指標を読むほか

▼日銀・金融政策/
  非科学的な“裁量に基づいた芸術”の世界入り


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「日銀の金融政策運営はバックワード・ルッキングでも、フォワード・ルッキングでもない」として、今後の金融政策の見通しについての見解を示した――。

ポイント:
日銀の金融政策運営はバックワード・ルッキングでも、フォワード・ルッキングでもない。また、インフレ・ターゲットでも、資産価格ターゲットでもない。現状では、ファジーな金利正常化と呼ぶしかなく、多くの市場参加者にとっては、いよいよ難解の度合いを高めるだろう。しかし、それが現実であり、市場は混乱の中で新たな均衡点を見出すしかないのである。金融政策は科学ではない、アートなのである。

▼10-12月GDP2次速報値/
 今週中にも、2007年GDP成長率の見直しへ


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は12日、発表された2006 年10-12月期GDP2 次速報値、企業物価指数(2月)、国際収支(1月)のうち、10-12月期GDP2 次速報値について、こう語った――。

(1) 民間企業設備投資の上方修正で、実質GDP 成長率は年率4.8%から5.5%へ上方修正
(2) 国内企業物価は、前年比1.8%上昇と、2005 年9 月以来の2%割れ
(3) 経常黒字額は前年比では大幅増だが、季節調整済では2ヶ月連続減少

2006年10-12月期GDP2次速報値
内閣府が発表した昨年10-12 月期のGDP 統計2 次速報値では、実質GDP 成長率は季節調整済前期比年率換算で4.8%から5.5%(1 次速報値:前期比1.2%→2 次速報値:同1.3%)へ上方修正され、ほぼ市場の事前予想どおりであった。

内需のうち民需では、民間企業設備投資(同2.2%→同3.1%)および、住宅投資(同2.0%→同2.2%)が上方修正されたものの、若干上方修正されたと予想していた民間在庫品は、全体の伸び率に対して-0.1%ポイントと、変わらなかった。また、公的需要では、公的資本形成が(同2.7%→同3.7%)へ上方修正された。一方、外需の寄与度は、1 次速報値の0.2%ポイントから0.1%ポイントへ下方修正された。輸出の伸びが前期比1.1%から同0.6%へ鈍化したことが背景にある。GDP デフレーターは前年比0.5%下落と、1 次速報値から変わりはなかった。

▼経済指標を読む/
2月消費動向=物価上昇期待が盛り上がる可能性低い


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は12日、内閣府が発表した2月の消費動向調査について次のようにコメントした――。

(1) 消費者態度指数は前月差で0.3 ポイント上昇したものの、前年差は下落
(2) “収入の増え方”と“雇用環境”は悪化傾向
(3) 1年後の物価が上昇するとみる消費者はさらに減少している

内閣府が発表した2 月の消費動向調査によると、一般世帯の消費者態度指数は48.4、前月差は2ヶ月連続上昇(0.3 ポイント)したものの、前年同月差では3ヶ月連続下落(-1.4ポイント)となった。前月との比較で持ち直し傾向とみる向きもあるが、季節調整がされていないことや、昨年12 月に前月差で-2.8 ポイントと大きく下落したことが前月差の上昇の背景にあり、前年比の結果を重視した方が妥当と思われる。

▼今週の株式相場/
 安堵感に支えられる格好で、戻りを試す動き続く

新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は12日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

今週の東京市場はジリジリと戻りを試す展開と予想する。世界同時株安の実態的震源地と目される①米国市場は、落ち着きを取り戻しつつあるとは言え、景気の先行きに対する見方は依然として分かれており②経済指標に過敏な反応を続けると見られる。本邦の市場も米国市場睨みの動きを余儀なくされよう。但し、SQ を無事通過したことによる③安堵感は大きく④期末要因としての貸株返済に伴う買いへの期待もあって日本株は戻りを試す動きを続けるだろう。今週の予想レンジは日経平均で17100~17500 円。
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/
 円反発で利益確定売り誘うも、相場の流れ変わらず


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式は上昇した。雇用統計の発表を受けてまちまちの結果となった先週末の流れを受けて、模様ながめ気分の強いスタートとなった。しかし、M&Aのニュースが相次いだことで、午後からは相場全体で下値を買う動きが強まった。また、シカゴ市場の日経先物は、一時17125円まで下げたが終盤にかけては大きく値を伸ばした。

これを受けて、本日の東京市場は、しっかりとしたスタートになりそうだ。昨日も下値を試す場面はあったがすぐに値を戻すなど、先週の安値を底値とする上昇基調は強い。業界再編への思惑や、決算期末を見据えた配当狙いの買いが押し目では着実に入ることで、全体としては上昇基調が継続している。一方、円相場が再び117円台に入ったことは利益の確定売りを誘うものの、株式相場の流れを変えるまでにはいたらないと見られる。そのため、本日の東京市場は引き続き底固い値動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は3日続伸。寄り付きから17312円と先週の高値17246円を上回り17300円台を回復するなど、3月5日の安値16532円を底値とした上昇トレンドは維持されている。また、上値の抵抗線と見られていた3月限先物・オプションのSQ値17290円を、わずかではあるが上回った。そのため、次の上値の目標は、昨年来高値18300円(2月26日)~16532円までの下落に対し、その50%戻しとなる17416円。これを突破すると、心理的な節目の17500円も上値の目途になる。一方、下値は昨日の安値17206円がポイント。これを割り込むと、さらに下値を模索する動きになりやすい。その際に、3月8日の高値17090円からのチャート上のマドを埋めると、現在の短期的な上昇トレンドに対して調整の動きになりそうだ。

話題の銘柄
6753 シャープ/8Gラインの生産急拡大で伸び悩み要因を吸収、目標株価2550円

JPモルガンでは、同社の来08年3月期の液晶生産金額について、会社ガイダンスの1兆2000億円に対し、前年比2435億円増の1兆2740億円と予想。理由として、◇来期に亀山第2の第8世代ラインの生産金額が前年比約3000億円増の3980億円程度まで拡大する見込みであること、◇20~32インチ台のパネル価格が年央から安定していく可能性があること、◇アジアの液晶メーカーの収益状況も来期1Qをボトムに回復が見込め、液晶セクター全体のバリュエーション低下リスクが後退してきたこと、――などを挙げ、強気すぎることはないと言及した。また、これらを背景に、来期は今07年3月期に生産能力不足で実現できなかったシェア拡大が図れ、40インチ以上の液晶テレビの市場シェアは、20%(前年比倍増)に上昇すると見込む。歩留まりを70%程度と控えめに予想しても、来期後半以降は外販を行う余裕が出てくる可能性が高いと予想した。

太陽電池事業は、割高なスポット市場からの原材料調達を抑制した結果、生産が伸び悩んでおり、加えて増産を図る予定だった富山工場が立ち上げ遅れていることから、来期は下方修正。半導体事業においても、CCD、CMOSセンサーなどへの生産シフトで収益安定化を目指しているが、急回復は見込みにくいとして下方修正した。それでも、液晶テレビをはじめ、液晶パネルや情報機器などの見通しの上方修正は、太陽電池や半導体の下方修正や、税制改正に伴う償却費の増加分を吸収できると判断して、今期以降の業績を見直し。経常利益ベースで、今07年3月期を、会社計画1700億円(EPS 91.7円)に対し、1720億円(EPS 92.6円)とし、来08年3月期を1958億円→2043億円(EPS 115.7円)、09年3月期を2201億円→2396億円(EPS 135.7円)に上方修正。さらに、レーティングを「ニュートラル」→「オーバーW」に、目標株価を2120円→2550円(今来期平均PER20倍)に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【12日】売り、買いともに=新日鉄

ネット証券評議会は12日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。

▼ドル円予想/ 
 リスク・ポジション圧縮一巡後のドル円相場


クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、 2 月下旬に始まった世界的な金融市場の混乱は、落ち着きを取り戻しているようだとして、こう語った。

「投資家のリスク・アピタイトが完全に回復したかどうかは、まだ明確ではないものの、金融ショック後の、短期的なリスク・ポジションの圧縮はほぼ一巡したと思われる。向こう数週間は、ドル/円は再び115 円台まで下落する可能性はあろうが、新年度入り後は、本邦機関投資家の対外証券投資も再開し、円安地合いに戻ろう。」

小笠原さんの主なコメントは次のとおり――。

▼波乱のポンド円/
 仕手的な奴ら出現=ロスケがポンド円で大暴れ!


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

ロスケが先週からポン円で大暴れしている。
野菜みたいな名前の銀行だったな。大手銀行5-6行を叩きまくるらしい。先週のポンド円の暴落、急騰、月曜の急騰急落。全て連中がバックにいるみたいね。と言うわけで、ポンド円好きの個人投資家にとっては、時々力持ち的お友達、時々悪魔的敵というようなものが出てきた。彼らは金利なんて気にしないから手ごわいよ。動かそうとしてやるからね。

それにしてもなつかしいなあ。久しぶりに仕手的な奴らが出現した。過去30年、何人が飛び立ち、何人が墜落したか。目立つ取引をする。目立つ。提灯がつくようになる。皆、よいしょをする、本人は天狗になる、そして鼻はいずれ折れる。相場活況のためには長く残ってもらいたいものである。頑張ってね。ロシアの白熊君。(3月13日。火曜日。奈良春日祭りの日。)

▼FX相場予想/
「ドルのリバウンド調整局面」が継続するか否か?


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は12日、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。
先週末のニューヨーク市場での、「米国雇用統計」と「米国貿易収支」の発表後のドル急騰は、
『ドルのリバウンド調整局面なので』、過敏に反応した印象です。
3月12日の週明け月曜の東京市場は、あまり、見るところも無く、118円台前半程度で、持ち合い。
目先、[118.50]を上に突き破って、『ドルのリバウンド調整局面』が継続するのか、否か?
[118.50]を上に抜けても、118円台後半にもレジスタンスがあります。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
このところ、何回も述べたことの繰り返しです。
ドル/円(USD/JPY)は、現在、現時点で、リバウンド局面(調整・綾戻し局面)を迎えていますが、上値には、どこかしらに「やれやれの売り」が待ち構えていることを忘れてはいけない、と考えています。
調整局面の場合、その大きさ(振幅・振れ幅)は、事前には、誰にもわかりません。
『綾を狙っての、買い』は、やらない方が良い、と考えます。(もちろん、思惑のある人の、売買を妨げる気は、全くありませんが・・・)今のところ、考え方に、全く、変化はありません。
確かに、綾狙いの短期的なドル買い、---つまり、「買っちゃ売り」、「買っちゃ売り」の繰り返し、---
を、やりたければ、それを、止めろ、とは言いませんが・・・。

▼FX相場予想/
 大きなイベントなく、だらだらとした相場展開続く? 


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

今日は朝から、日経225の買いも豪ドル円、ニュージーランドドル円も買いもすべて一旦決済しました。短期売買でドル円を117円60銭近辺でショートにしてみました。たまにはデイトレでもやってみます。しかし、最近はデイトレなどあまりやっていないので、果たしてうまくいくかどうか・・・・・。

また、昨日は次のように語った――。

相場のほうが今日の東京の天気を同じくとても穏やかな動きとなっています。先週の週末に円安が進み、ドル円も118円20-30銭で戻されてきました。こういう中途半端な水準で返されてしまうと、市場関係者もどうしていいのかよくわからない状態となってしまうのでしょう。12日は1日、こうした寝ぼけたような動きが1日続きそうです。今週は、あまり大きなイベントもないので、こんなだらだらとした相場展開が続いてしまうかもしれません。

▼今日の長期金利/
 好需給受け弱含むも、1.60%割り込むには躊躇


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:45、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#285)1.600%~1.620%
・ 債券先物(6月限) 134.25円~134.45円

<シナリオ>
長期金利は、昨日の米債高と相変わらずの債券好需給を受けて弱含みにもみ合う。ただし、分水嶺の1.60%を割り込むことには躊躇を見せる。

▼今日の債券相場/
 米長期金利が反落⇒相場は強含みを予想


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …強含み
「やはり米長期金利上昇にも打たれ強かった。」昨日の相場だけでも、そう判断できる。したがって、米長期金利が反落した本日は相場強含みを予想する。昨日、カーブは若干のベア・フラット化を見込んだ。しかし、これは20年入札までは難しそうだ。それにしても、中短期債は底堅いとの印象が残る。(AM6:32、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物6月限) : 134円31銭 ~ 134円50銭

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウの上昇にも関わらず、円相場の反発や利益確定売りなどから軟調に推移した。日経平均 が終値で前日比-58.61円安の17233.78円、またTOPIXも同-6.67安の1734.69、JASADAQ指数は同-0.25安の86.04となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、建設、空運、電気・ガスが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は円が反発して、ドル円相場は117.55-117.60円前後で推移、またユーロ円も154.97-155.15円前後で推移している。

★大和証券担保ローン=「ダイワのネットローン」の貸付利率を変更へ
大和証券担保ローン(株)は、最近の市場金利の変動と、金融状勢の変化を勘案し、大和証券(株)を通じて提供するローンサービス「ダイワの証券担保ローン」、「ダイワのネットローン」の貸付利率を変更する。変更実施日は年4月5日(木)、新しい基準金利年3.9% (引き上げ幅 0.225% 旧基準金利 年3.675%)。
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm

★DeNA=携帯ゲーム&SNS「モバゲータウン」会員数400万人突破
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)の運営する携帯ゲーム&SNS「モバゲータウン」の会員数が、2007年3月10日に400万人を突破した。「モバゲータウン」は、高品質のゲームやアバターのほか、日記やサークルといったSNS機能を提供する携帯電話専用の無料サイトとして、2006年2月にサービスの提供を開始後、急速にユーザに受け入れられ、月間70億PV(2007年2月)に迫るトラフィックを誇るモバイルメディアに成長した。この度、会員数が400万人を突破するとともに、ユーザの年齢構成において20代及び30代の割合が増加し、会員層も広がりを見せている。また、1日のページビューも3月4日に3億を超え、最高値を更新する等、サイトの規模も拡大し続けている。同社では、「本件が当社の業績に与える影響は、現時点では軽微なものと見込んでおります」と言う。
http://www.dena.ne.jp/ir/

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

いちよし証券(8624)
■平成19年3月期の期末配当予定について
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20070312_japanese1.pdf
■平成20年3月期の配当方針について
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20070312_japanese2.pdf
■店舗開設のお知らせ
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20070312_japanese3.pdf

松下電器産業株式会社(6752)
□日本ビクターに関する一部報道について
  http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?NE_2DF_2H_kqp

積水ハウス株式会社 (1928)
■2007年2月度受注速報
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/order/orders_2007.html