▼日銀と10-12月GDP/
仮に、GDPが高成長でも追加利上げは困難
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、
ポイント:
10-12月期の実質GDP 成長率は年率で3.5%程度の高い伸びになる見込みである。 個人消費が、大きく落ち込んだ7-9 月期からリバウンドすると見込まれるためだ。もっとも、個人消費の基調が改善しているとは言いがたく、物価の先行指標である単位労働コストも下落率が加速する見通しにある。G7 会合で円安是正が喫緊の課題とならなかった今、日銀が、2 月21 日会合で追加利上げを打ち出すのは困難となっている。
▼G7と米国の事情/
ポールソン米財務長官=円安を擁護した「3つの事情」
独エッセンで行われたG7では、大方の予想通り、円についての個別コメントはコミュニケで取り上げられず、欧州の円安批判は不完全燃焼のまま終わった。これを受けて、週明けの海外市場では、円売りの反応となった。東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、結果的には、日本の主張、つまり「円安は経済の実態を反映したもの」が通ったことになるが、「その裏で米国の支援が大きかったことは間違いない」と見る。
では、米国内でも一部に円安批判が出ている中で、ポールソン米国財務長官はなぜ円安を擁護したのか、少なくとも以下の3点があったと思われる。
第1の事情 ドルの無秩序な下げを避けたかった
第1に、ドルの無秩序な下げを避けたかったこと。ドルは既に円以外の通貨に対しては下げ傾向にあり、全体としては適度なドル下げが実現している。そこへ円高をあおれば、ドルは全面安になる。しかも、円に圧力をかければ、同様の論理で中国人民元にも切り上げ圧力が高まる。
▼経済指標を読む/
1月消費動向=消費者の物価上昇期待はさらに低下
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は13日、内閣府が発表した1月の消費動向調査について次のように解説した――。
(1) 消費者態度指数は前月差2.2 ポイント上昇だが、前年同月差では1.4 ポイント下落
(2) “収入の増え方”と“雇用環境”が2005 年に月次調査となって以来の下落
(3) 消費者の物価上昇期待はさらに低下している
内閣府が発表した1月の消費動向調査によると、一般世帯の消費者態度指数は48.1、前月差は2.2 ポイント上昇したものの、前年同月差では2ヶ月連続下落(1.4 ポイント)となり、下落幅が拡大した。
内訳をみると、「暮らし向き」(前年差1.1 ポイント下落)、「収入の増え方」(同1.3ポイント下落)、「雇用環境」(同1.7 ポイント下落)、「耐久消費財の買い時判断」(同1.2 ポイント下落)と、すべての指標が下落した。特に「収入の増え方」と「雇用環境」は2005 年に月次調査となって以来最大の前年差での下落幅を記録しており、毎月勤労統計や労働力調査でも示されたような、これまで比較的堅調だった賃金、雇用を巡る情勢に変調の兆しがうかがえよう。
▼経済指標を読む/
1月企業物価指数=国内価格はむしろ鈍化傾向
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は13日、日銀が発表した企業物価指数について次のようにコメントした――。
(1) 国内企業物価は前年比2.2%上昇と、事前予想を下回る
(2) エネルギー価格に加え、非鉄金属価格の鈍化が寄与
(3) 為替円安で輸入品価格は上昇するが、国内価格はむしろ鈍化傾向
日銀が発表した企業物価指数によると、1月の国内企業物価は前年比2.2%上昇と、前月(原数値)より0.2%下落、事前予想(当社:前年比2.6%上昇、コンセンサス:同2.4%上昇)を下回った。引き続き石油・石炭製品の上昇率が鈍化しているのに加え、昨年秋口まで上昇傾向にあった非鉄金属価格も急速に鈍化したことが寄与した。
その他の項目では、加工食品、繊維製品、製材・木製品、鉄鋼など、前年比上昇率が徐々に拡大しつつあるものがある一方、電気機器、輸送用機器など、耐久財や資本財価格は下落基調が続いている。また、前年比上昇率が拡大している項目でも、3ヶ月前比では鈍化傾向にある。全体として物価上昇圧力は、昨年夏以降、じりじりと後退していると言えよう。
▼今週の株式相場/
イベント無事通過⇒買い安心感が当面の相場支える
新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は13日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。
今週の東京市場は高値圏での揉み合いと予想する。気掛かりなイベントの集中する2 月第2 週を通過したことで①市場心理は好転、株価の下値は固くなると想われる。一方で、②米国株式市場は再びインフレ懸念=利上げ再開観測が浮上、今週も③経済指標、FRB 議長の議会証言などを巡り神経質な動きを続けると見られ、日本株にも相応の影響をもたらそう。但し、年度内でTOB を絡めた④事業再編、企業統合を行おうと企図するのであれば今週辺りが物理的なタイムリミット。この類の事案が頻発するようなら主要株価指数の高値更新も考えられる。今週の予想レンジは日経平均で17300~17700 円。
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。
▼今日の株価予想/
超長期の上値抵抗線の突破が、射程圏に入る
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
東京市場は買いが先行しそうだ。気がかりだった米国株式の反発で、好業績銘柄を中心に押し目を買う動きが一段と活発化するだろう。また、昨日はついに昨年の高値を終値でも上回ったことで、株式市場へは短期だけでなく長期の資金の流入が一層増加するとの思惑も強まる。さらに、明日は好調と予想されるGDPの発表があることも買いうながす材料になろう。そのため、本日の東京市場は戻り売りをこなしながら、上値を試す展開になりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は続伸。3日続伸は、昨年12月26日~今年1月4日までの5日続伸以来であり、2月7日安値17199円を底値とする上昇トレンドが強まってきた。今月2日につけた昨年来高値17633円を上回ると、1月下旬以来続いてきた17600円台前半を高値とする保ち合い相場から上放れる形になる。その場合、中期的には17633円~17199円までの下落の倍返しとなる18060円が目標となる。
一方、下値は心理的な節目の17500円が最初の支持線。ただし、ここを割り込み昨日の安値17440円を下回ると、目先では昨日の高値17628円が天井との見方もでき、あらためて下値を確認する動きになりそうだ。なお、昨日はついに終値で昨年の高値17563円(4月7日高値・終値)を上回った。これにより、株価が17000円台後半に定着する可能性が強まった。すなわち、1996年6月の高値22750円と2000年4月の高値20833円を結ぶ下降トレンド・ライン、すなわち超長期の上値抵抗線の突破が射程圏に入ってきた。仮に現在17600円台にあると見られるこのラインを突破できれば、2003年4月28日安値7603円を底値とする上昇トレンドがより強化され、超長期上昇トレンドの一段の伸長が期待できる。
話題の銘柄
みずほフィナンシャルグループ(8411)/堅実な業績拡大と株価水準を考慮
メリルリンチは、同社のリテール部門と国際部門の収益増加に注目。リテール部門は、前06年3月期に前年比減益となり他社に出遅れていたものが、今07年3月期の中間決算で緩やかだが回復した。これは、住宅ローンセンターの拡充やフィナンシャルコンサルタントの増員が寄与したためとみている。同社のリテール部門が連結純利益に占める割合は現在10%超。会計方法に違いがあるものの、三菱UFJや三井住友が20%台にあることを鑑みると、まだ成長余地が大きいと指摘。国際部門についても、純益に占める割合は10%以下。90年代初頭に旧3行(興銀・第一勧銀・富士)の同部門収益が純益全体に対して30%を占めていたことと比較すると、今後の伸びが期待できると判断。同社は06年11月にNYSEに上場し、12月には米国で金融持株会社を設立。中国でも現地法人を設立する見通しで、事業拡大に積極的。今後の収益の大幅な積み上げには、欧米の格付け機関から得ている格付けを、シングルA→ダブルAに引き上げる必要があるとみている。なお、日興CGに対し支援を行ったとしても、Minority投資に留まる見通し。さらに、同社の株価が下落基調なのは、日銀の金融政策の不透明感や、利ざや改善の遅れが主因だと指摘。業績が順調に推移するとみられる中で、株価が下落することには違和感があり、相対的に割安感が出てきたとみて、レーティングを「中立」→「買い」へ引き上げ、目標株価を103万円(09年3月期ベース・PER15倍)に設定した。なお、今期以降の業績予想は、当期純利益ベースで、今07年3月期を7.3億円(EPS 60588円)、来08年3月期を7.6億円(EPS 63368円)、09年3月期を8.0億円(EPS 68105円)と変更せず。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【12日】売り=新日鉄、買い=住 金
ネット証券評議会は12日(火)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
●東証IPO銘柄
■株式会社ユー・エス・ジェイ(2142)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200703/3usj.html
当社は、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の運営およびそれらに関連する各事業を展開しております。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は、ハリウッド映画やキャラクターを中心としたテーマパークです。乗り物や体験型のアトラクションだけでなく、パレード やイベントなど多彩な楽しみ方を提供しており、2001年のオープン以来、5,000万人を超えるお客様にご来場いただいております。今後も、お客様の期待を上回る「感動とサービス」を提供することにより、エンターテイメント&レジャー業界におけるアジアのリーディングカンパニーを目指しまいります。同社ホームページ http://www.usj.co.jp/
▼G7後のドル円予想/
主要国との金利格差が、しだいに円安地合い強める
3連休後の東京市場では、円は対主要通貨でやや弱含む展開となった。先週後半からG7後までの
ドル/円やクロス/円の戻しが早かったことへの警戒感などが円安の進行を抑制しているようだ。
ただ、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/ Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「当社では、こうした動きは、G7会議という1つのイベントが過ぎたことで、一旦、ポジション調整や利益確定の売りがやや円高に作用しているものであり、中期的な円安地合いに変わりはないと考えている」と語る。
今回のG7で俎上に上ったそれぞれのテーマの対応については、次のようにコメントした――。
論点(1)円安修正問題
G7 声明文では「為替レートは経済ファンダメンタルズを反映すべき」と前回の文言を踏襲した。当初、危惧されていた円安修正を要求するような内容はなく、基本的に日本経済の脆弱さと低インフレが、低金利をもたらし、円安につながっているということを確認するものとなった。
▼FX相場予想/
今は、二ノ宮金次郎より小原庄助が報われる相場
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
122円台鉄壁って感じ。毎日120と121だ。
場外ホームランの122と119は触らぬ神領域。相場の世界は、小原庄助的相場と二ノ宮金次郎的相場があるんだけど、いまは二宮金次郎はイカンね。一生懸命コツコツ頑張る事は報われない。酒呑んでほうけている朝酒の小原庄助だと、寝ている間に動いているから報われてしまったりする。ユーロの往来もすごいなあ。3週間くらいこんな事やってない?めんどうだから調べないけど。(2月14日。水曜日。久しぶりの雨の日。)
▼ドル円相場予想/
今のチャート・ポイント=1月下旬高値122.00-10
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
現在のドル/円(USD/JPY)のチャート・ポイントは、1月下旬に付けた高値[122.00-10]にあります。ドル/円(USD/JPY)のチャート・ポイントとユーロ/ドル(EUR/USD)の違いについて、
思い付くことを、以前にも述べましたが、再度掲載します。
●ドル/円(USD/JPY)のチャート・ポイントは、そのレート(値段)が守られる場合は、
---チャート・ポイントが守られる場合は--- そのレート(値段)にタッチしないケースも多い。
●ドル/円(USD/JPY)のチャート・ポイントは、 その値段にタッチすることがあっても、
その時点では、まだ、チャート・ポイントをクリアしたとは判断できない。
しかし、10銭、20銭と抜けたら、『完璧に、』突き抜けたと判断した方が良い。
▼FX相場予想/
今月は、まだまだ「波乱続きの月」となる?
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は13日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
相場のほうですが、12日の朝方こそ円安が進んだものの、12日のロンドンから13日の東京にかけては逆に円高に進んでいます。先週、円安が進んでしまったことの反動が逆に起きているということだと思います。詳しくは13日のトレーディングのつぼに書いたのでご覧になってください。今月は、まだまだ波乱続きの月となるでしょうから、気を引き締めていきたいと思います。
▼6月までの金利予想/
10年債利回り予想は、1.40~1.90%を維持
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
6月末までの債券相場見通し
(1)前々回(債券市場マンスリー06年12月号)、前回(同2007年1月号)と3月末までの10年国
債利回り予想は1.40~1.90%とした。今回は期間を6月末まで伸ばすが、レンジは不変とする。
(2)3月末のピンポイント予想は1.50%と前回と変わらない。
(3)4~6月だが、政府がデフレ脱却宣言をできる状況にならなければ、外部環境大きく変化す
るとは考え難い。今年度の反省から、3月の延長線上で期初は買いと見る投資家が相対的に多いだろう。タイトなレンジ相場も続くと考えている(6月末までの5、10、20年の予想レンジは上図)。
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=NYダウが前日比102ドルも急騰したことを受けて、日経平均 はハイテク株を中心に上昇し、終値ベースで前日比+106.29円高の17727.74円となった。またTOPIXも同+9.83高の1765.73。これに対してJASADAQ指数は同-0.17安の90.42となった。
午前の東京外為市場=ドル円相場は121.10-121.15円前後で推移、ユーロ円は157.84-157.93円前後で推移している。
★サイバーエージェント=原宿に公開録画スタジオ「Amebaスタジオ」オープン
株式会社サイバーエージェント(代表取締役社長:藤田晋氏、4751)が運営する日本最大級ブログメディア「Ameba(アメブロ)」は、2007年2月14日より、原宿駅前にリアルプロモーションの基点となる「Amebaスタジオ」をオープン。オープン当日には、「Ameba(アメブロ)」を中心としたWEB上での活動をきっかけにブレイクし、同日にCDデビューを果たすタレントのリア・ディゾンをゲストに迎えオープニングイベントを開催する。http://www.cyberagent.co.jp/
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■大和証券SMBC株式会社で社長交代。吉留真専務が新社長に就任。
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm
松下電器産業株式会社(6752)
□45nmプロセス世代のバルクCMOSでオンチップ用途SRAMの動作安定化技術を開発
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?H5_2DF_2p_kqp
ケネディクス株式会社(4321)
■02/13平成18年12月期決算短信(連結)
■02/13平成18年12月期個別財務諸表の概要
http://www.kenedix.com/jp/ir/irnews.html
■02/13株式分割に関するお知らせ
■02/13平成18年12月期期末配当に関するお知らせ
http://www.kenedix.com/jp/ir/irnews.html
積水ハウス株式会社 (1928)
■2月13日 「2007年1月度受注速報」
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/order/orders_2007.html

