今週の株式相場・今日の株価予想・ドル円投資戦略ほか

▼日銀・金融政策/
 家計の期待インフレ率低下⇒追加利上げの足かせに

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、内閣府が11日公表した消費動向調査を受けて、「家計の期待インフレ率低下は追加利上げの足かせに」との見方を示した――。

ポイント:
内閣府が11日公表した消費動向調査では、小幅ながら消費者態度指数が2ヶ月連続の上昇となったが、前年差のトレンドをみる限り、回復力は弱い。さらに、一般世帯の1 年後物価見通しは一段と落ち着いてきており、加重平均で計算される期待インフレ率はピークの8月(2.0%弱)から11月には1.4%強まで下落した。ガソリン価格を中心とするエネルギー価格下落の下で、消費者のインフレ期待は明らかに安定化の方向にあり、日銀が期待インフレ率の上振れを理由に早期追加利上げを正当化することは困難である。


▼今週の株式相場/
 市場センチメント改善を示す事象には事欠かない

新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は11日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

今週の東京市場は戻りを試す局面が続くものの、緩やかな上昇に留まると予想する。日米共に重要な①経済指標、②イベントが多く、これらを見極めようとの心理が往々働くこととなろう。また、国会の会期末が近づいており③税制改正の具体策が示される運びであり証券取引関係のそれに市場の関心が集まろう。④センチメントの改善傾向が続くかという点も注目される。今週の予想レンジは日経平均で16300~16700 円。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。


▼今日の株価予想/
 戻り売り確かめつつ下値切り上げる値動きへ

T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場は買い先行となりそうだ。
昨日は下値を固めては上値を伸ばす底固い値動きが続いた。これに、米国株式の上昇や、一旦は117円台に入った円安が加わり、押し目を買う動きが期待できる。証券軽減税率が1年延長される(与党方針)との報道も安心感を誘いそうだ。一方で、明日未明にFOMCの結果が発表されることや、週末に日銀短観が公表されることもあり、上値追いには慎重な面も残る。そのため、本日の東京市場は、引き続き戻り売りを確かめながら下値を切り上げる、しっかりとした値動きになりそうだ。

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は反発。12月7日高値16550円を上回り、11月安値15615円(27日)からの上昇とレンドがあらためて確認された。昨日の高値は16608円と、月初から6日までのもみあいレンジ16200円~16400円の値幅200円を、以前の抵抗線だった16400円に加えた株価目標16600円に到達した。ここからの上値の節目としては、16643円(10月27日安値)からのマドがある。仮にこれを埋めれば、10月の高値16901円(24日)も短期的なターゲットになってくる。一方、下値は心理的な節目の16500円が最初のサポート。昨日も前場はここを中心としたもみあいが続いた。これを下回り、昨日の安値16470円を割り込むと、昨日の高値が短期上昇トレンドのピークになる可能性がある。さらに、8日の安値16387円を下回ると、その見方が一層強まりそうだ。とはいえ、10月末から12月6日までの抵抗線であった16300円台後半では押し目買いが期待できることから、その後の調整は保ち合いの形になりやすいだろう。

話題の銘柄
ラ・パルレ(4357)/高い技術力と時流が成長力を一段と加速
JPモルガンでは、同社の高い技術力が実績の積み上げに結びつくとみている。業界内唯一の上場企業として、エステティック業界の中心ビジネスである脱毛を避けながらも、業界6位の地位を確保している。これは「結果が出なければエステではない」というポリシーのもと、高い技術力の提供を心掛けてきた成果。また、今後も高い技術力に加え、メンズや法人等の囲い込みが高成長を加速化させることになるという。そして、ポジティブ要因としては、◇技術力に裏付けされた既存店の継続的な成長、◇店舗展開の加速化、◇積極的な広告宣伝による認知度の向上、◇生活習慣病に対する予防意識の高まりが顧客層の拡大へと結びついている点、――を挙げた。今07年3月期の経常利益を、会社計画17億円(EPS7029円)に対し、26億円(EPS16067円)、来2008年3月期を39億円(EPS21590円)、2009年3月期を49億円(EPS27615円)と想定。今期の会社計画は保守的であり、新規出店やリニューアルが計画通りに進捗し、過剰なまでの広告宣伝に走らない限り、今期は上ぶれて着地する公算が大きいと指摘。さらに、来期以降も新規出店やリニューアルといった店舗展開を軸に年率37%の経常利益成長を予想した。これを踏まえ、目標株価を57万2000円(来期予想PER26.5倍)に設定。新規「Overweight」でカバレッジを開始した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【11日】売り、買いともに=新日鉄

ネット証券評議会は11日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。


▼ドル円投資戦略/
 ドルの上値を追うより、短観発表後の調整を待つ

一時114台前半まで下落したドル/円レートは、週明けの東京市場で116台後半まで持ち直した。

クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、日銀の追加利上げ期待およびFRBの早期利下げ期待の後退が、トリガーとなったようだとしながらも、「短期的には、まだドル/円にはダウンサイド・リスクが存在する。金曜日に発表される日銀短観で、強めの結果となれば、一時的にも再びドル/円は下落する可能性がある。ここからはドルの上値を追いかけるよりは、一旦、短観後の調整を待つ戦術もいいかもしれない」と語る。

小笠原さんのコメントは、概略、次のとおり――。
短観結果が予想の範囲内であったとしても、週末からの戻しが急だっただけに、テクニカル的に一旦は調整する可能性がある。

図表1 は、2000年3月調査以降27回の日銀短観発表の5 日前までのドル/円レートの変化率、発表日前日からの変化率、そして、発表日から5 日後までの変化率を示したものである。短観発表前後のドル/円がいずれも同じ方向を示したのは、過去27 回のうち5 回程度である(00 年6 月調査、00年12 月調査、02 年12 月調査、05 年3 月調査、05 年6 月調査)。また、短観結果や相場のトレンドとは関係なく、短観発表前に一方向へ動いた場合は、程度の違いはあれ、その後は一時的にも逆に動くケースが多いようだ。


▼ヘッジファンドのFX投資/
 リバースノックアウト(RKO)保有者の宿命的オペ
 

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は11日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

ノックアウトオプションとは「ある一定の条件になると消滅してしまうオプション」です。
例えば ユーロドル、ユーロコール 1M(1ヶ月) ストライク1.32 RKO(リバースノックアウト)1.36というオプションを例にとってみます。

このオプションは、これから1ヵ月後に1.32でユーロドルを買うことが出来るオプションですが、1ヶ月の間に市場が一度でも1.36に到達すると権利が消滅してしまいます。このオプションの保有者は非常に微妙な立場に置かれます。つまり1ヵ月後に市場が1.32より下ならば、このオプションは価値がありません。そのときの市場実勢で買ったほうが安く買えるからです。しかし、途中で上がり過ぎてしまって1.36に達するとオプション自体が消滅してしまうので、これも価値がなくなります。

<保有者にとってベストシナリオは?>

保有者にとってベストシナリオは1ヶ月の間に1.36まで到達せず、かつ行使当日に1.36未満で限りなく1.36に近い場合です。この場合、例えば1.3590であれば、オプションを行使して1.32でユーロドルを買って、市場実勢(1.3590)で売り抜けることができます。

こうしたオプションを持っていたヘッジファンドが、あまり相場が上がり過ぎないようにユーロドル1.33台を一生懸命売っていました。(実はとてもジレンマを感じるストラテジーなのですが、これがRKO保有者の宿命です)。彼らは市場が下落すれば、防戦の為に売ったCASHのユーロドルを買戻し、また上がったら防戦で売るというオペレーションを繰り返します。これがRKOを背景とした手口です。


▼今日の長期金利/
 5年債入札結果=押し返されるか、もみ合いか?

三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:30、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・長期金利(#284)1.630%~1.660%
・債券先物(12月限) 134.30円~134.65円

<シナリオ>
長期金利は、米債反発を手掛かりに弱含みで始まるが、5年利付国債入札への警戒感から下げ渋る。落札結果と販売状況が冴えなければ押し返され、いずれも無難ならばもみ合いへ。


▼今日の債券相場/
相場全体は戻り歩調だが、超長期が出遅れそう

日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …相場全体は戻り歩調だが、超長期が出遅れそう
先週末は十分に消化できなかった7-9月GDPの2次速報だが、中川幹事長の発言やマスコミ報道を通じ、12月利上げ説の後退に寄与した。やはり米債安には反応せず、15年変国の減額は想定通り同銘柄にポジティブに働いた。本日はこれら材料の延長線上にあろう。ただ、5年国債入札がある。1.3%クーポンは難しくなりそうだが、朝方は同ゾーンが相対的に軟調となる公算大。いずれにせよ、入札そのものへの不安は乏しい。相場全体は戻り歩調、イールド・カーブ上は昨日に続き超長期が出遅れそうだ。(AM6:27、佐野)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物3月限) : 134円44銭 ~ 134円73銭

●団塊世代セカンドライフ調査②
満足度高い人の74.5%=マネープランなど準備万端

ハートフォード生命保険株式会社(代表取締役社長 グレゴリー A.ボイコ氏)とシニアマーケットの専門機関である株式会社シニアコミュニケーション(本社:東京都港区、代表取締役社長 山崎伸治氏)は10月、団塊世代を中心としたその前後の世代の男女600人に対して「セカンドライフ」に関する調査を共同で実施し、その結果を以下のとおりまとめた――。

<団塊世代、セカンドライフを一言で言うと「悠々自適」 >

団塊世代(以下団塊)に「あなたが考える理想の『セカンドライフ』を一言で言うとどうなりますか」と聞いたところ、男性では48.8%、女性では45.4%と、約半数近くが、提示された6つの選択肢から「悠々自適」を選んだ。次いで、男性では「生涯現役」が23.3%、女性では「平穏無事」が17.7%となった。

団塊より下の世代の男性では、「生涯現役」、「平穏無事」が各21.3%と同率となっている。 女性では、団塊より上の世代の19.2%が「完全燃焼」と答えており、男性や他の世代に比べると大きな特徴となっている。これは、ちょうど子育てが終わった世代であるからと推測される。団塊、団塊より下の女性については、それぞれ17.7%、22.5%が「平穏無事」と答えた。 団塊世代の『セカンドライフ』は、「悠々自適」でありたいという希望が込められた結果となった。


ニュース・チェック

★午前の東京市場=株価は、円安と再編で朝から上昇基調を辿る
今日午前の東京株式市場は朝から円安、業界再編などで上昇基調。日経平均 が終値で前日比+151.87円高の16679.86円、またTOPIXも同 +13.89高の1641.86、JASADAQ指数は同-0.03安の87.20となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄はエイジア(2352)、fonfun(2323)、ニチロ(1331)。またドル円相場は116.76-116.81円前後で推移、ユーロ円は154.74-154.84円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□エコプロダクツ2006 展示概要とみどころ
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?uf_2DF_1S_kqp

ソニー株式会社(6758)
■マネックス・ビーンズ・ホールディングス株式の売却について
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/news/qfhh7c00000bd3vm-att/qfhh7c00000bd3ww.pdf [PDF]
■サンディスクとソニー、高速転送、高速書き込みを実現する「メモリースティックPRO-HG」を開発
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200612/06-1211/index.html

株式会社サイバーエージェント(4751)
■映像で伝播させる販売プロモーション
動画共有サービス「AmebaVision」とドロップシッピングサービス「ミセつく」が連携
■国内最大級のポイントサイト「ライフマイル」に携帯電話向けサイトが登場
「LifeMileモバイル(β版)」がオープン
http://ir.cyberagent.co.jp/

積水ハウス株式会社 (1928)
■2006年11月度受注速報
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/order/orders_2006.html