日銀・金融政策Q&A・今日の株価予想・米中間選挙とドル円・景気循環とドル円ほか

▼日銀・金融政策Q&A/
 追加利上げのタイミングを、どのように決めるのか?

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「日銀の政策運営に関する11の質問」という設定のもと、現時点での同社の理解を整理した――。

ポイント:
金融政策の正常化を目指す日銀が早期追加利上げシナリオを降ろす気配はなく、政府との対決姿勢がより鮮明になっている。CPI前年割れといったリスクが見えている中にあっても日銀が早期追加利上げを正当化できると考えているのはなぜか。日銀は追加利上げのタイミングをどのように決めるのか。市場関係者には様々な疑問が湧くはずである。以下では、日銀の政策運営に関する11の質問を設定し、その質問に対する弊社の現時点での理解を回答として示す。

日銀の政策運営に関する11の質問

Q1:日銀(基本的に執行部をさす、以下も同様)は、CPI 前年割れのリスクをどのように考えているのか
A1:日銀は、そうしたリスクを十分に認識しているとみられるが、エネルギー価格の下落を主因とした「数ヶ月程度」の前年割れであれば、政策運営を左右するほどの材料にはならないとの考えにある模様

【Washington Political Report】(有料)特約  (October 28-November 3, 2006)
中間選挙の最終見通し(2)上院

米国の政治・政策に関するコンサルタント、ロビイストとして、ワシントンで活躍するポール室山&アソシエイツ社長のポール室山さん(Paul M. Muroyama / Paul Muroyama & Associates, Inc.)。同社が発行するレポート『Washington Political Report』(有料)は、米国の政治情勢、さらには中東など世界情勢をウォッチする上で欠かせないレポートとして定評がある。同レポートから次の1本の記事をご紹介する――。

上院共和党議席で民主党挑戦者に大きく引き離された議席はペンシルバニアとオハイオとロードアイランドの議席で、この3州の挽回は最早殆ど不可能と見られます。接戦の続いているモンタナ、ミズーリ、テネシー、バージニアの4州の共和党議席はいずれもどちらに転ぶかわからない状態でありますが、共和党が上院多数党の地位を守るためにはこのうち少なくとも2議席は守らねばなりません。他方民主党議席のなかでメアリランドだけは共和党挑戦者が差を詰めており、共和党がこの議席を奪った場合は共和党が多数党の地位を守ることが容易になります(下表参照)。これ以外の共和党系改選8議席と民主党系改選17議席はほぼ安泰です。

【劣勢挽回が不可能になったと見られる上院共和党議席】
(州名)(現職)(最新世論調査結果 %)(民主党挑戦者)(見通し)
(括弧内は前回得票)
Pennsylvania Rick Santorum 40(52%)50 Bob Casey(state Treasurer) likely Demo
Ohio  Mike DeWine 40(60%)52 Sherrod Brown(House Representative) likely Demo
Rhode Island Lincoln Chafee 41(57%)47 Sheldon Whitehouse(state Atty.-Gen.) likely Demo

【どちらに転ぶかわからない上院共和党議席】
(州名)(現職)(最新世論調査結果 %)(民主党挑戦者)(見通し)
(括弧内は前回得票)
Montana Conrad Burns 46(51%)47 John Tester(state Sanate President) leaning Demo
Missouri  Jim Talent 47(50%)46 Claire McCaskill(state Auditor) toss-up
Tennessee Bill Frist*  48(65%)46 Harold Ford Jr.(House Representative) toss-up
(* will retire. New nominee: Bob Corker, Chattanooga Mayor)
Virginia George Allen 48(52%)46 Jim Webb(Navy Sec. under Reagan) toss-up

【共和党に勝利のチャンスのある上院民主党議席】
(州名) (現職)(最新世論調査結果 %)(共和党挑戦者)(見通し)
(括弧内は前回得票)
Maryland Paul Sarbanes*  47(63%)43 Michael Steele(Lt. Governor) leaning Demo
(* will retire. New candidate: Ben Cardin, House Rep.)

ペンシルバニアのサントルム上院議員は元同州知事の息子で同名のボブ・ケイシーという有力な民主党候補の挑戦にあって年初から常に世論調査で遅れをとっていましたが、9月以降は更に差が開き現在は10%以上の水を開けられています。最近の世論調査ではケイシーの支持が常に50%を越える状態にありサントルムの挽回は常識的には不可能になりました。サントルムは上院共和党会議議長という上院共和党でナンバー3の地位にある有力で有能な政治家ですが、親の七光りの挑戦者の知名度と反共和党の社会風潮に圧されて敗北するということになりそうです。

オハイオのドワイン上院議員とロードアイランドのチェイフィー上院議員は共に共和党中道派に属しブッシュのイラク政策反対などしばしば民主党に近い立場を取ることで知られますが、そういう共和党議員が負けるということは、今度の選挙では中道派であることが得票増にならないことを意味します。ドワインの場合はオハイオ州の州政府レベルでの共和党の汚職事件のとばっちりを受けたことと民主党挑戦者のシェロッド・ブラウン下院議員が予想以上に有力であったことが後退の原因、チェイフィーの場合も民主党挑戦者のシェルドン・ホワイトハウス州司法長官が有力であったこととロードアイランドという州がもともと民主党に圧倒的に有利な選挙基盤を持った州であることが後退の原因です。2人とも10月に入ってからますます差を開かれたので最早挽回は不可能と思われます。

モンタナのバーンズ上院議員はアメリカ・インデイアンの賭博の免税政策に絡んで有罪服務中のロビイスト、エイブラモフとの癒着の疑いをかけられ、年初から一貫して民主党挑戦者のジョン・テスターに大きなリードを奪われ、3週間前までは敗北確実と見られていました。しかしこの2ー3週間テスターを増税と2重写しにしたテレビ広告などが奏効して急激に挽回、最新の世論調査では殆ど差がなくなるまで盛り返しました。勢いのついたバーンズがこのままテスターを抜き去って再選されれば、共和党にとっては予期しなかった嬉しい誤算となります。ブッシュ大統領、チェイニー副大統領が共にモンタナまで足を運んで選挙を応援しているのはそのためです。(以下略)


▼今日の株価予想/
 昨日16,350円超え⇒下値模索の流れにも変化

T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場は買いが先行しそうだ。
軟調な相場が続いていたが、先週末あたりからは好業績銘柄への押し目買いなどにより、下値を固める動きも見られた。さらに、相場の重石となっていた米国株式が大幅上昇となったことで、今度は上値を買う動きが強まりそうだ。とはいえ、週末のSQや本日の米国での中間選挙を控えて、大きく戻れば一旦は利益を確定しようとする動きは残りそう。そのため、本日の東京市場は、これらの売りをこなしながら戻りを試す動きになりそうだ。

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は3日ぶりに反発した。ただ、朝方は前日の安値を下回る場面もあった。このパターンは6日連続。一方、前日の高値を上回れないパターンは4日続いていたが、昨日は先週末の高値16350円を上回ったことで、先々週末から続く下値模索の流れにも変化が見られる。上値では、昨日の高値16398円が最初の節目。これを上回ると、昨日の安値16204円が目先での底値となり上値を試す動きが強まりそうだ。その場合、25日移動平均線16485円が上値抵抗線として意識される。なお、その上には16643円(10月27日安値)~16549円(30日高値)のマドがあるが、このマド埋めとなれば、2週間以上にわたった調整も一巡となる。次に、下値の節目は昨日の安値16204円。現状は、9月安値15513円(9月25日)~10月高値16901円までの上昇トレンドに対する調整局面だが、この上昇トレンドの値幅の50%押しが16200円である。したがって、昨日の安値を下回ると、61.8%押しの16040円が次の目途となる。この水準には200日移動平均線16039円もある。なお、終値だけを見ると、10月30日は16351円、31日は16399円、11月1日は16375円、2日は16350円、そして昨日は16364円。ここ1週間の終値は上下50円弱の狭い範囲にあり、軟調な動きに見えながらも、実は保ち合いといえる状況でもある。そのため、このレンジを終値で上放れることができるかどうかも、反発が本格化するのかを見極めるポイントとなる。

話題の銘柄
帝人(3401)/再び、成長期入りする可能性が高い、2割程度水準訂正へ

11月1日に発表した9月中間決算は、営業利益が前年同期比11%増の387億円で着地。アラミド繊維・炭素繊維など高機能繊維の収益が拡大したことが寄与した。大和では、高機能繊維事業の収益拡大が加速していることに加え、帝人ファイバー(国内ポリエステル繊維子会社)も上半期に黒字転換を達成していることを評価。また、スプレッドの低下が懸念されたポリカーボネート樹脂に関しては、7月以降市況が底打ちし収益は安定的に推移しているため、来期以降、高機能繊維の一段の収益拡大を見込んでいる。こうした業績モメンタムの改善を鑑み、今来期の業績予想を増額修正。今2007年3月期の営業利益を、会社計画800億円(EPS43.1円)に対して、従来予想の720億円→820億円(EPS44.2円)に、来2008年3月期は同780億円→990億円(EPS54.4円)に引き上げた。素材セクターの平均PER(今期16倍、来期15倍)を適用し、適正株価は今期707円、来期816円と試算。816円を視野に入れれば、現在の水準から2割程度水準訂正の余地があるとして、レーティングを従来の「3」→「1」に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/


▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【6日】売り、買いともに=ソフトバンク

ネット証券評議会は6日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。

●東証IPO銘柄
▼株式会社タムロン (7740)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200611/11tamron.html
当社は、日々進化を遂げる映像コミュニケーションの世界に貢献すべく、他に先駆けた高い技術力と、進取の気風にあふれ創造性豊かな研究開発力により、デジタル一眼レフカメラ用交換レンズなど一般ユーザー向けの各種光学機器から携帯電話用レンズユニット、超精密光学部品、CCTVカメラ用レンズなどの産業分野やOEM関連に至るまで、様々な製品を供給しています。タムロンは、レンズを通して地球環境や、持続可能な社会の実現に貢献していきます。  同社ホームページ http://www.tamron.co.jp/

▼ジャパンインベスト・グループ・ピー・エル・シー(3827)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200612/12japaninvest.html
当社グループは英国ロンドンを拠点とし、金融機関又は証券会社の傘下にない独立系リサーチ会社です。投資銀行業務との利益相反などから解放された客観的で付加価値の高い株式リサーチサービスを日本国外の機関投資家に対して提供しております。日本株式市場において潜在的な投資価値が高い中小型銘柄は多数ありますが、今日においても海外の機関投資家向けの株式情報はまだまだ限られています。当社の精鋭アナリストたちがこうした銘柄について調査を行い信頼性の高い情報の提供を行っております。
同社ホームページ http://www.japaninvest.co.jp/


▼米中間選挙とドル円/ 
 選挙後の下落局面は、押し目買いの機会

米中間選挙を明日(米国7日)に控え、12年ぶりに民主党が下院を制する可能性が高まる中、
週末の世論調査では、民主党のリードが若干縮小したと報道されている。

クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、中間選挙の為替相場に与える影響に関しては、10月16日のレポートで、ヒストリカルな経験から、政権党にとって打撃的な結果となれば、相場のボラティリティを高めるだろうが、今回の選挙結果が、ドル相場を方向づける可能性は低いことを指摘した。

「当社では、引き続き中期的な緩やかなドル/円の上昇トレンド予想を維持、下落局面での押し目買いのスタンスに変わりはない」として、今回は、中間選挙の意味合いを整理するとともに、現段階での票読み、改めてドル/円相場への影響を考えてみた――。

<2年後の大統領選挙の重要なポイントとは?>

まず、政権党が敗北した場合は、重要法案が成立しにくくなることは間違いないだろう。次に、今回の選挙は、ブッシュ政権に対する信認投票の側面が強い。共和党が大敗した場合は、いくつかの政策で路線変更を迫られる必要がでてくるかもしれない。また州知事選挙では、大票田である州の知事をどちらの党が支配するかが、2 年後の大統領選挙の重要なポイントとなろう。ちなみに、全50 州のうち28 州が共和党、22 州が民主党であり、知事選のある36 州のうち22 州が共和党、14 州が民主党となっている。この中には、大票田であるカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州等も含まれている。


▼景気循環とドル円/
 長目の景気拡大後の後退局面には円高傾向へ

大和総研・経済金融調査部・為替分析担当シニアエコノミストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は最近、「必ずしも、日本の景気が良いときは円高、悪いときは円安、ではない」として、ドル円相場について次のようにコメントした――。

(1)景気拡大の前半は円高が進みやすい、(2)景気拡大が短命に終わると、景気後退局面に円安が進みやすい、(3)景気拡大の後半は円安になりやすい、(4)比較的長い景気拡大の後の景気後退局面には円高となりやすい。これまでは(3)の局面にあったが、今後は(4)の局面へと移行し円高が進む可能性が高い。


▼今日の債券相場/
 10年債落札結果発表後の戻りに期待する

日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …落札結果発表後の反発に期待
昨日の相場からも米金利の影響の強さが理解できる。本日の注目は10年国債入札。リオープンの1.7%より、オーバーパーでも1.8%クーポンは押し目買い意向の投資家に好ましい(その分、レラティブバリューの妙味は薄れた)。基本的に落札結果発表後の戻りに期待する。「入札前の相場は弱く、後は強い」とのアノマリーのイメージもそれを支持する。カーブは入札が無難なら先物周りが相対的に強そうだ。(AM6:44、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物12月限) : 133円90銭 ~ 134円31銭

当面のイールド・カーブの見通し…不変
基本的に、「20-10年国債複利利回りスプレッドは40bp台後半、10-5年は50bp台で落ち着く」と の見通しは不変である。リスク・シナリオは2つある。1つは、(世界的ディスインフレーションが続く中)「日銀の連続利上げが実施され、イールド・カーブのフラット化が継続する」である。市場ではこちらの方がメイン・シナリオと言えるだろう。もう1つは原油価格の急落である。


▼今日の長期金利/
 10年債入札+福井発言への警戒感⇒強含みもみ合い

三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:35、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・長期金利(#282)1.750%~1.770%
・債券先物(12月限) 133.85円~134.10円

<シナリオ>
長期金利は10年利付国債入札、およびそれに重なる福井俊彦日銀総裁の講演に対する警戒感から強含みもみ合い。無難な落札結果が確認され、年内追加利上げの具体的な示唆がなければ、落ち着きを取り戻す。米長期金利の上昇に歯止めがかかったことも安心感につながる。

債券先物チャート
12月限の日足は下放れ・下影陰線で雲中に引っ張り戻され、転換線(134.00円)と基準線(134.11円)にキャッチされた。マドは134.15円-134.52円。


ニュース・チェック
★午前の東京市場=株価は、NYダウの120ドル近い急騰を受けて反発
今日午前の東京株式市場はNYダウが120ドル近い急騰を見せたことで東京市場も反発。日経平均 が終値で前日比+117.18円高の16481.94円、またTOPIXも同+8.41高の1625.12、JASADAQ指数は同+0.05高の87.64となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄はフラクタリスト(3821)、 花月園観光(9674)、 東海運(9380)。またドル円相場は118.05-118.08円前後で推移、ユーロ円は150.39-150.44円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

日本電気株式会社(6701)
KDDIのウルトラ3G構想の中核システムとなる世界初のMMD(Multimedia Domain)を受注
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
11/6月次推移のご報告(平成18年10月度)
http://www.dena.ne.jp/ir/

株式会社サイバーエージェント(4751)
■国内最大級のポイントサイト「ライフマイル」インターネット・ショッピング・モール「楽天市場」の提携強化
■サイバー・バズ、新作映画のクチコミマーケティングサービス「BuzzMovie(バズ・ムービー)」を開始
■ユーザーマッチ型広告「MicroAd」NTTレゾナントの「gooブログ」へ広告配信開始
http://ir.cyberagent.co.jp/