▼日銀・金融政策/
無理な追加利上げに踏み込まないことを望む
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、追加利上げに向けて中央突破を企図する日銀の金融政策に関して、改めて「日銀はなぜ正常化論にこだわるのか」と問い掛ける――。
ポイント:
日銀は短期的な景気やCPIの動きを無視する形で早期の追加利上げを模索しており、政府・自民党と全面対決を辞さない姿勢にある。その背後にあるのは、金融政策を早期に正常化すべき、との正常化論である。なぜ日銀はそこまで正常化にこだわるのであろうか。
【Washington Political Report】(有料)特約 (November 4-10, 2006)
中間選挙結果の分析:共和党の大敗
米国の政治・政策に関するコンサルタント、ロビイストとして、ワシントンで活躍するポール室山&アソシエイツ社長のポール室山さん(Paul M. Muroyama / Paul Muroyama & Associates, Inc.)。同社が発行するレポート『Washington Political Report』(有料)は、米国の政治情勢、さらには中東など世界情勢をウォッチする上で欠かせないレポートとして定評がある。同レポートから次の1本の記事をご紹介する――。
今度の中間選挙は連邦上下両院の多数党の地位を失い、州知事レベルでも全米の過半を民主党に明け渡した共和党の文字通りの大敗でした。これは今後2年間の政治を民主党主導に変えるだけでなく、2008年の大統領選でも民主党候補が勝利を収める基盤を造ることになるのは間違いありません。
(1)下院選
下院共和党は開票結果の確認を待っている1議席も含めて合計29議席を失いました。このうち6議席はスキャンダルの直接的影響を受けた議席、1議席は間接的な影響を受けた議席でしたが、これらの7議席を除いてもなおかつ共和党が失った議席は22議席に達し、民主党が多数党の地位を奪回するのに必要だった15議席を完全に上回ります。29議席の中には選挙前には危ないとは見られていなかった予想外の敗北をした議席が6議席含まれており、共和党の敗北が限定的なものではなかったことを示しています(下表参照)。民主党で危ないと見られていたジョージア州第8と第12選挙区の議席は民主党現職が僅差で守り、民主党の議席の喪失はゼロでした。
選挙前に筆者がリストアップしておいた共和党の46の危ない議席の中の丁度半分の23議席は共和党候補がかろうじて守ることができましたが、予想外の6つの敗北議席を含めた29議席の敗北は、筆者を含めて大方の予想のハイ・エンドの方でした。12議席は5%以内の僅差の敗北であったものの敗北に変わりはありません。
この結果次期第110議会の勢力バランスは民主党232議席対共和党203議席となり、1994年以来12年ぶりに民主党が多数党に返り咲きます。女性初の下院議長ナンシー・ペロッシ(カリフォルニア第8選挙区選出)、ステニー・ホイヤー院内総務(メアリランド第5選挙区選出)以下20以上の委員会の委員長、その下の100を越える小委員会の委員長のすべてが共和党から民主党に変わります。
▼今日の株価予想/
7-9月期GDP発表控え、上値の重い値動きに
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は、戻り売りが先行しそうだ。
10月の高値をつけてからはすでに3週間近くも調整を続けていることや、16000円という心理的な節目に近づいていることから、買い戻しを中心にして押し目買いも入りやすい状況ではある。しかし、注目される第3四半期GDPの発表を明日に控えているところに、先週末に発表された機械受注統計が予想外に弱かったことの余波は残り、買い方も慎重になりそうだ。また、明日のイベントを前に、相場が戻れば一旦は利益を確定したいとする向きは少なくないことから、上値の重い値動きになりそうだ。
テクニカル分析
先週末の日経平均株価は、3日続落。目先では11月7日の高値16512円からの下落トレンドが見られる。現状は、9月安値15513円(9月25日)~10月高値16901円(10月24日)までの上昇トレンドに対する調整だが、その50%押しである16200円水準を終値でも下回ってきた。そのため、61.8%押しの16040円や200日移動平均線16051円が次の下値の目途として意識される。仮に、この水準も割り込むと、16901円(10月24日)~16204円(11月6日)までの下落幅である約700円を、戻り高値の16512円から差し引いた15800円水準も目標値になる。ここには、100日移動平均線15810円もある。
一方、上値は、先週末の高値16280円がポイント。これを超えると、新たな上昇トレンドの形成も期待できる。その際には、10月30日~11月7日まで6日間の終値が集中している16300円台後半が、強い上値抵抗線になりそうだ。なお、昨年末の終値は16111円(2005年12月30日)。先週はぎりぎりだが、年足続伸の状態を維持している。
話題の銘柄
三菱電機(6503)/ほぼ全セグメントが好調、目標株価1350円へ
同社が10月30日に発表した9月中間決算は、営業利益が前年同期比103.5%増の936億円で着地し、9月19日に発表した上方修正値(870億円)をも更に上回った。家電を除く全セグメントで増収増益、その家電も第1四半期に不調だったが、第2四半期は大幅増収増益と急回復した。会社側が通期営業利益見通しを1800億円に据え置いたことで、中間期の進捗率は52%となった。メリルリンチでは、下期偏重型の同社がこのまま順調に業績が推移すれば、第3四半期決算前後に更なる大幅上方修正の可能性が高いと指摘。FAなど高収益部門の高成長も踏まえ、今期以降の業績予想を増額修正。今2007年3月期の営業利益予想を従来の1910億円→2100億円(EPS65.3円)、来2008年3月期を同2100億円→2260億円(EPS70.4円)、2009年3月期を同2400億円→2450億円(EPS74.6円)に引き上げた。総合電機セクターのトップピックかつコア銘柄として、レーティング「買い」を継続。目標株価を従来の1200円→1350円(2009年3月期予想PER18倍)に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【10日】売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は10日(金)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
●東証IPO銘柄
■不二電機工業株式会社 (6654)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200611/11fujidk.html
当社は、電気制御機器専門メーカーとして、創業以来53年の歴史があります。「品質は一番たしかなセールスマン」を永久標語に定め、品質を第一に、ユーザーが望む製品を最適価格で提供し、ともに成長する「共創共生」の精神で経営を進めてまいりました。 重電業界向けの制御用開閉器、接続機器、表示灯・表示器、電子応用機器を柱に、工作機械や産業機械、鉄道車両といった一般産業市場向けや、海外市場向けの新製品開発に積極的に取り組み、長期的な視野に立って、すべてのステークホルダーから信頼される企業づくりを推進しております。同社ホームページ http://www.fujidk.co.jp/
■ヤマトインターナショナル株式会社 (8127)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200611/11yamato.html
当社は昭和22年にシャツメーカーとして設立し、その後、メンズカジュアルを中心とするアパレル企業へと成長を遂げてまいりました。その間、世の中は大きく変化いたしましたが、当社は常に“カジュアル”をコンセプトとして歩み続けてまいりました。現在は、ロングセラーを続ける「クロコダイル」や仏アウトドアの「エー グル」をはじめ、国内外のカジュアルブランドを幅広く取り扱っております。今後はさらにレディスやキッズアイテムを充実させ、個性あふれるライフ シーンを魅力的にコーディネートできる総合アパレル企業を目指します。
同社ホームページ http://www.yamatointr.co.jp/
▼今週の債券相場/
下値不安を抱えた展開が予想される
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は10日(金)、今週の債券相場について、「下値不安を抱えた展開が予想される」と語った。注目材料は、(1)日銀金融政策決定会合後の福井日銀総裁記者会見(11/16)、(2)2006年3Qの実質GDP成長率(11/14発表)、(3)国債入札、(4)米債券相場の動向の4点である。
福井日銀総裁が徐々に「タカ」派色を強めている。熊谷さんは、11/7(火)の福井日銀総裁講演会(共同通信社・きさらぎ会)に出席したが、「福井総裁の利上げにかける熱い想いがひしひしと伝わってきた」と言う。
さらに、「フォワードルッキング」な金融政策モデルを用いて、
日銀の利上げペースを定量的に検証した。
<「フォワードルッキング」な金融政策モデルは早期利上げを示唆>
「フォワードルッキング」な金融政策モデルを用いた推計結果からは、日銀が早期利上げに踏み切る可能性が示唆される。当該モデルに、当社エコノミクスチームの予想値を外挿すると、無担ONコールレートの適正水準(四半期平均値)は、2006年4Q=0.38%、2007年1Q=0.59%、2007年2Q=0.79%、2007年3Q=1.01%、2007年4Q=1.23%、との結果が得られる。巷間噂される日銀に対する様々な政治的圧力や、先行きの米国経済に対する懸念等を勘案しても、2007年にかけて、ある程度のペースで政策金利の調整が行われると解するのが自然であろう。
▼債券相場とGDP/
「GDPショック」なら1.600%まで低下と予想
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント …堅調後、明日のGDP発表を睨み様子見と予想
先週末、LIFFEの好地合いと米債高から堅調と予想する。明日のGDPの思惑も入りやすい。ただ、最終的には、その発表を睨んで様子見気分が強まると見る。カーブ変動は先物周りが中心だろう。(AM6:38、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物12月限) : 134円90銭 ~ 135円21銭
今週の債券相場見通し…10年国債利回りは、「GDPショック」なら1.600%まで低下と予想
景気指標などが日銀にとってさらに逆風となれば、今度は利上げ懸念が遠退き、カーブはブル・フラットに 転じよう。もちろん、そういった材料次第だが、福井総裁の強気発言は今後も中短期債を中心に(最近は中期債の反応は鈍くなっているが)、ボラティリティを高める。引き続きヘッドライン・リスクには要注意だ。
▼債券相場とGDP/
0%前後確認⇒9月下旬以来の1.60%台前半も
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・長期金利(#282)1.630%~1.710%
・債券先物(12月限) 134.55円~135.20円
<シナリオ>
長期金利は、先週の地合いを引き継いで低下余地を探る。7-9月期分の実質GDP成長率(14日)がゼロ%前後に落ち込んだことが確認される場面では、1.60%台前半と9月下旬以来の低水準も。日経平均株価の上値の重さと米国長期金利の弱含みも後押し材料になる。半面、福井俊彦日銀総裁が会見(16日)で早めの追加利上げへ並々ならぬ意欲を強調すれば押し返される。
ポイントは、①7-9月期分のGDP統計<一次速報値>(14日)、②福井俊彦日銀総裁の記者会見(16日)、③米国の主要経済指標。
<投資方針>
押し目買い。長期金利は政策金利:0.25%から見た中立レベルである1.72%を下回り、1.60%台での定着をうかがいそうだ。早期追加利上げの可能性がくすぶるので追っかけ買いは無用だが、経済指標の下振れと米長期金利の弱含みが続くならば、中立レベル前後は押し目買いゾーンになる。
債券先物チャート
12月限の日足は下影陽線で雲を上抜けし、米雇用統計ショック直前のザラバ高値:134.82円(11月2日)もクリアした。
▼コーン先物相場/
4ドル相場への地合い整い、来年5ドル相場へ
エース交易ホームトレード部の陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi)は10日(金)、シカゴコーン先物相場について、「調整後に再び反騰へ」として概ね次のようにコメントした――。
9日に米農務省が発表した11月の需給報告で、06/07年度の米トウモロコシ生産高は107億4500万ブッシェルと予想された。事前予想の平均(108億4200万ブッシェル)を下回ったが、予想の下限(107億1000万ブッシェル)は上回った。秋の長雨と気温低下によって、イリノイ、インディアナ、アイオワ、ネブラスカ州のイールド(1エーカー当たりの収量)が低下し、イールド全体は2.3ブッシェル引き下げられ、生産高は1億6000万ブッシェル下方修正となった。このため、総供給量も引き下げられた。需要面では、現物価格の急騰と生産減少見通しを背景に5000万ブッシェル引き下げられ、輸出も価格上昇で今年度後半の成約・出荷ペースが鈍化するとの見通しから5000万ブッシェル引き下げられた。注目されていたエタノール需要は据え置かれた。この結果、総消費量は1億ブッシェルに下方修正された。総供給量の引き下げ幅が総消費量の引き下げ幅を上回り、期末在庫は6100万ブッシェル引き下げられて9億3500万ブッシェルとなった。
一方、06/07年度の米大豆生産高予想は、1500万ブッシェル上方修正され32億0400万ブッシェルとなり、過去最高の数値となった。需要面では、大豆ミール輸出の増加見通しから圧砕高が若干引き上げられ、総消費見込みは500万ブッシェル上方修正された。総供給見通しの引き上げ幅が総消費見込みの引き上げ幅を上回り、期末在庫は1000万ブッシェル引き上げられて5億6500万ブッシェルとなった。また、豪州の旱魃により大幅減産が予想されている小麦は、06-07年度の在庫水準が、前年を27パーセント下回り、95/96年度以来の過去最低水準となった。
国際穀物相場は、10月の需給報告以後も、コーンの下方修正観測を元に上昇してきたが、今回の発表がほぼ事前予想の範囲に収まったことで、「噂で買い、事実で売る」というパターンになり、目先は調整局面になりそうだ。ただ、これは需給相場の第一弾が終了しただけで、第二弾、第三弾が続くだろう。
ニュース・チェック
★午前の東京市場=あすのGDP発表控えて16,000円割り込む
今日午前の東京株式市場はあす発表の7-9月期GDP速報値を控えて、16,000円を割り込んだ。日経平均 が終値で前日比-164.23 円安の15948.20円、またTOPIXも同-19.94安の1561.43、JASADAQ指数は同-0.54安の83.98となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄はメガネトップ(7541)、 アルファクス・フード・システム(3814)、 京極運輸商事(9073)。またドル円相場は117.13-117.18円前後で推移、ユーロ円は150.78-150.87円前後で推移している。
★大和インベスター・リレーションズ=『株主優待ガイド2007年版』発刊
大和インベスター・リレーションズ株式会社(東京都千代田区、社長:太田浩司氏)は、投資家の株主優待制度への関心、ならびに上場企業の株主優待実施意向の双方における高まりを受け、『株主優待ガイド2007年版』を発刊した。巻頭特集として、株主優待の現状を詳細に解説した「2006年『株主優待』白書」、株式投資で株主優待ライフを満喫できる「エンジョイ!『株主優待』」を掲載するとともに、「業種別」「割当基準日別」の各INDEXを充実し、全株主優待実施会社の参考株価・配当金も網羅した。また、主要企業115社の「株主優待広告」ページでは、各企業の株主優待制度の内容をより明確に把握できるよう、投資金額ごとに配当金額、優待内容をコンパクトにまとめたシミュレーションを設けたほか、経営トップからのメッセージ、トピックス、株価チャート、業績データなどの詳細な情報を盛り込んでいる。
■11月中旬より全国主要書店で取り扱っております。定価800円(税込み)。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□メンズシェーバー「リニアスムーサー コンパクト」ES8815を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?q0_2DF_1F_kqp
□FIR対応リモコン機能付き IrDA(R) トランシーバーを開発(11月9日)
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?q1_2DF_1F_kqp
□『第15回 ツイン21チャリティーコンサート -音楽の贈り物-』を主催 (11月9日)
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?q2_2DF_1F_kqp
日本電気株式会社(6701)
平成18年度中間期決算発表は11月21日に行います
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html
株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
11/10平成19年3月期 個別中間財務諸表の概要
http://www.mmv.co.jp/company/index.html
11/10平成19年3月期 中間決算短信(連結)発表
http://www.mmv.co.jp/company/index.html
トレンドマイクロ株式会社(4704)
ストックオプション(新株予約権)行使価額決定のお知らせ
http://www.trendmicro.com/jp/about/investors/overview.htm
積水ハウス株式会社 (1928)
11月10日に、10月度受注速報をアップいたしました。
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/order/orders_2006.html
コナミ株式会社(9766)
コナミは人事異動に関するお知らせを発表いたしました。
http://www.konami.co.jp/ja/news/topics/061111/index.html

