■衆院補選と金融政策/
金利水準上昇への、安倍政権の許容度は極めて低い
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、昨日行われた衆院統一補選が日銀による金融政策におよぼす影響について次のような見方を示した――。
ポイント:
22 日実施の衆院統一補選(神奈川16区、大阪9区)では、事前予想どおり、自民党が2勝した。北朝鮮核開発問題が安倍政権にとっての追い風となったようである。しかし、現政権にはいくつかの支持率低下要因が存在するとみられ、政権運営がこのままスムースに推移するは限らない。来年夏に参院選を控え、財政政策の緊縮度合いは低下する公算にあり、この結果、国債費の抑制という命題の下で、日銀の追加利上げは簡単には許されない状況にあると読む。
【Washington Political Report】(有料)特約 (October 14-20, 2006)
下院共和党革命の12年間とその終焉
米国の政治・政策に関するコンサルタント、ロビイストとして、ワシントンで活躍するポール室山&アソシエイツ社長のポール室山さん(Paul M. Muroyama / Paul Muroyama & Associates, Inc.)。同社が発行するレポート『Washington Political Report』(有料)は、米国の政治情勢、さらには中東など世界情勢をウォッチする上で欠かせないレポートとして定評がある。同レポートから次の1本の記事をご紹介する――。
1994年の中間選挙で下院共和党が40年ぶりに多数党の地位を奪い返してから12年経ち、当時の面影は歴史の中に消えつつあります。今度の中間選挙で下院共和党が多数党の地位を民主党に明け渡すことになった場合、それは歴史のひとつの必然ということになるかも知れません。
この12年の間に下院共和党が「アメリカとの契約(Contract with America)」と総称した財政均衡化や減税や社会福祉制度改革や軍事力の強化などの政策提言の殆どは実行に移され、共和党保守革命はほぼ成就されました。12年間の後半の6年間は大統領が共和党のジョージ・W・ブッシュとなったことが大型減税など残った保守革命の実現を容易にし加速しました。1980年に誕生したレーガン大統領の保守革命がやはり12年後の1992年で終末を遂げたのを考え合わせと、12年間という年月は如何なる政権、如何なる政策をもレイムダック化させる年月と言って差し支えないでしょう。
下院共和党の保守革命を引き起こし推進したのは言うまでもなくニュート・ギングリッチ前下院議長で、1995年初めから1998末まで4年間は彼が政策の立案者兼政治指導者として決定的に大きな役割を果しました。彼の下院議長としての4年間はホワイトハウスのクリントン大統領と対決して、提案した保守的政策をクリントン大統領に呑ませる努力の中で政治が進み、財政均衡化や子供養育減税や社会福祉制度改革などは最終的にはクリントンの政策として実施に移されました。対立政党の大統領に政策を無理に呑ませる力を発揮した下院共和党の勢いはそれ以前の議会には見られなかった革命的なものでした。それ故にギングリッチ下院議長は後半、民主党の政治攻撃の最大の標的となり、98年の中間選挙での下院議席数の減少の責任を取る形で下院を去らざるをえなくなりました。
ギングリッチ無き後の下院共和党はデニス・ハスタート議員を下院議長に擁立、リチャード・アーミー院内総務、トム・デイレイ幹事長との集団指導体制を形成しました。この中で実質的に最も大きな力を持つようになったのはトム・デイレイ幹事長です。ギングリッチ議長を事実上の失脚に追いやったのも、その後任にハスタート議長を擁立したのも実際にはデイレイ幹事長で、名目上はナンバー3の比較的目立たない地位にありながら下院共和党の政策推進と本会議で共和党票の取り纏めでは大きな権限を握るようになりました。
クリントン大統領が残っていた1999年の初めから2000年末まではギングリッチを失った下院共和党は概して精彩を欠きましたが、2001年初めにブッシュ大統領が誕生してからは下院共和党はブッシュの唱導した数々の政策の立法化に決定的な役割を果すようになりました。2001年と2003年のブッシュの所得減税、9/11テロ後のテロリズム戦争、アフガン戦争、イラク戦争の戦費予算の調達などはすべて下院共和党がまず立法化の推進役となり、上院がそれに続くというパターンが出来上がりました。2002年末までは集団指導体制が続きましたが、2003年初めからは退任したリチャード・アーミー院内総務に代わって院内総務に昇格したトム・デイレイが政策立案でも立法化推進でも、また下院共和党のスポークスマンとしても圧倒的な力を握るようになりました。デイレイ院内総務はロビイストとの癒着による倫理規則違反の疑いなどでギングリッチ前議長と同じく民主党の政治攻撃の標的となり、最終的には2005年秋院内総務の座を降りることになりましたが、彼が存在している間は下院共和党は指導力を持ち続けることができました。ハスタート下院議長は相変わらずデイレイ院内総務に背後から支えられた議長であり、政策面やスポークスマン的役割で前面に出ることもその必要もありませんでした。(以下略)
▼今日の株価予想/
上値は、先週末高値16,663円が最初のポイント
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場はもみあいからのスタートになりそうだ。
米国市場も主力企業の業績が相場全体に影響を与えているが、東京市場でも中間決算の発表が本格化する週をむかえ、まずはこれを見極めるべく慎重な売買が続くだろう。その上で、先週の日経平均株価の中心値16600円を参考に値を固めながら、次の相場の方向を探る動きになりそうだ。
テクニカル分析
先週末の日経平均株価は反発。先週のザラバの取引は16732円(10月16日高値)~16466円(18日安値)と、16600円を中心とした上下266円の狭いレンジだった。前週が16620円~16325円(10日高値・安値)のレンジの取引で、また中心が16470円であったから、取引レンジが上方へ130円だけシフトした形である。それでも、10月安値16028円(4日)からの短期の上昇トレンドや、9月安値15513円(25日)からの上昇トレンドが確認できる。上値では、先週末の高値16663円が最初のポイント。ここを上回ると目先でも16466円からの上昇トレンドが期待できそうだ。その場合、16732円が次の目標値。さらにこれを突破すれば、5月11日安値16840円~12日高値16655円までのマド埋め、すなわち16840円が次のターゲットとなる。なお、7月高値15710円(4日)、8月高値16244円(22日)、そして9月高値16414円を結んで延長した線が現在16950円にある。中期的には、これが注目される上値抵抗線になりそうだ。一方、先週末の安値16552円を下回ると、16466円が注目される下値の目途。これを割り込むと、16732円を天井として調整色が強まりそうだ。週足では、4週続伸となり、7月28日(金)の週~8月18日(金)の週に並んだ。前回のケースでは、7週目まで上昇トレンドを伸ばしている。
話題の銘柄
伊藤忠テクノソリューションズ(4739)/堂々たるブルーチップに、株価上昇余地28%
10月16日、会社側が中間期のみ上方修正を発表。大和では、「当社ではプレビューにおいて経常利益が会社計画20%超過と想定していたが、結果47%の超過となった。要因は、(1)過去3年来の商社からSIへの業態転換の成功、(2)受注・開発工程管理の厳格化による不採算案件の減少、(3)景気回復に伴うIT投資増、(4)高採算なサポート・サービス事業の累積的拡大、である」と指摘。今2007年3月期連結経常利益を従来予想255億円(EPS216.1円)から279億円(EPS220.0円)へ、来2008年3月期同305億円(EPS260.8円)から343億円(EPS282.9円)へ上方修正。08年3月期予想EPS283円に同規模・15%成長企業の傾向PER28倍を適用し、目標株価を7820円に設定。「現在株価6150円は28%の上昇余地がある。加えて、現大和予想は来期のNGN特需を勘案しておらず、来期EPSは一段の上方修正期待がある。短期的な需給好転に加え10~12月期は季節的にセクター全体が上昇し易く、対TOPIXで好パフォーマンスも可能だろう」と指摘。レーティングを「2」から「1」に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【20日】売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は20日(金)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
●東証IPO銘柄
▼マガシーク株式会社(3060)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200611/11magaseek.htm
当社は、ファッション雑誌に掲載された商品をインターネットで買えるEコマースサイト「マガシーク」と人気ブランドの売れ残り商品の販売を行うEコマースサイト 「アウトレットピーク」を運営しております。いずれも携帯電話およびパソコン経由のファッションEコマース事業で、両サイトを合わせて平成18年9月末現在320以上のブランドを取り扱っております。 主に20代から30代の女性のお客様を中心に事業展開しております。
同社ホームページ http://www.magaseek.co.jp/
▼ドル円予想/
米FOMC控え、ポジションを縮める動きがあった?
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
2006年10月23日【マーケット・コメント】
---先週末のNY市場のドル/円は、「ショート・スクイズ」---
先週末(10月19日金曜)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、118台前半程度---[118.30-35]レベル---でオープンした。
---東京市場のオープン(寄り付き)は、東京時間午前9:00。---
またまた、(残念ながら、いつものように・・・、)東京市場は、動きらしい動きが無かった。
ここまでは、毎度おなじみの文言・・・。
(コピー&ペーストをして、オープン・レートを書き直す程度で済んでしまうのが悲しい・・・)
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先週末(10月19日金曜)のロンドン市場の午前は、ドル/円(USD/JPY)に関しては、動きらしい動きが無かった。
118円台前半で膠着状態。
この日のロンドン市場の朝方に、ポンド/ドル(GBP/USD)が上昇。
(「ポンド買いドル売り」が出た。)
東京市場では、ポンド/ドル(GBP/USD)は、1.87台ミドル程度であったが、ロンドン市場で、1.88台ミドルまで買われた。約100ポイントの上昇。
上述の通りに、ドル/円(USD/JPY)が動かず、ポンド/ドル(GBP/USD)が上昇したので、[ドル/円(USD/JPY)×ポンド/ドル(GBP/USD)=ポンド/円(GBP/JPY)]で、裁定されるポンド/円(GBP/JPY)は、当然に上昇した。
---東京市場で、222円前後だったポンド/円(GBP/JPY)は、 ロンドン市場で上昇を始め、ニューヨーク市場では223円台ミドルを示現した。---
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ドル/円(USD/JPY)に関しては、ニューヨーク市場の朝方も、動きらしい動きが無かった。
めぼしい米国経済指標の発表もなく、118円台前半でも持ち合いを形成していた。
東京時間の23:00を過ぎて、---NY時間午前10:00を過ぎて、---ポジション調整による(と思われる)「ショート・スクイズ」発生。
東京市場、ロンドン市場では、概して、[118.20-35]程度で持ち合っていたドル/円(USD/JPY)は、一気に[118.70-80]アラウンドまで上昇した。
翌週に、FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)を控えていることなどに配慮して、ポジションを縮める動きがあったのだろう、と考えている。
▼今週の長期金利/
年内利上げ観測燻るなか、中期短期債が売られ易い
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は20日(金)、今週の債券相場について、「引き続き軟調な展開が予想される」として、「日銀による年内利上げ観測が燻るなか、中期短期債が売られ易い地合となっており、イールドカーブのフラット化が継続する見通しである」と語った。
注目材料は、(1)FOMC(10/24‐25)を受けた米債券相場の動向、(2)CPIを中心とするわが国の経済指標、(3)国債入札の3点である。
なお、我が国では、10/31(火)に「日銀展望レポート」が発表される。
当社では、コアCPIの大勢見通しの中央値に関して、2006年度が+0.3%、2007年度が+0.5%と予想している(4月時点の見通し:2006年度=+0.6%。2007年度=+0.8%)。内容面では、(1)米国経済に関する評価、(2)金融政策運営の「第二の柱」に関連した記述(設備投資過熱、資産バブル発生等のリスク)、という2点に注目している。
▼今日の債券相場/
「展望レポート」睨み、1.80%を挟んだ攻防か
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント …もみ合い、カーブは中短期債の需給次第
2年0.80%台でのサポートが確認されたことは朗報だ。
しかし、外部環境面での支援材料に乏しく、それだけで地合いが大きく好転する可能性はまだ低い。前述のように不安は少ないが、明日に20年国債入札を控えている。本日は相場もみ合い、特にカーブは好転した中短期債の需給次第の感が強い。(AM7:07、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物12月限) : 133円47銭 ~ 133円75銭
今週の債券相場見通し…10年国債利回りは1.760~1.850%を予想
今週の10年国債利回りは1.760~1.850%のレンジを予想する。
基本的に、「展望レポート」を睨んで神経質な展開で、1.80%を挟んだ攻防が見込まれる。それでも、2年の0.80%台同様、5年1.30%台や10年1.80%台には投資家の押し目買い需要があろう。外部環境面でのフォロー材料が揃わなければ、その勢いも当初は弱いものの、最終的には、サポートとして強く働くと見る。イールド・カーブは、先週、「引き続き『ベア・フラットorブル・スティープ』が基本だが、特に24日の20年国債入札後は、フラット化優勢を見込む」とした。この見方は不変だが、既に20年入札後を先取る動きになっている。
▼今週の長期金利/
小幅レンジ内もみ合いだが、米国情勢には注意
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#282)1.750%~1.810%
・ 債券先物(12月限) 133.35円~133.95円
<シナリオ>
長期金利は、年内追加利上げ観測を8割方織り込んだことにより上昇一服となり、小幅レンジ内でのもみ合いに転じる。米FOMC声明や米景気減速を示す経済指標を受けて米長期金利が低下する場面では弱含み。また、週末発表のコアCPI上昇率が鈍化すると、1.70%台半ばまで低下する。
ポイントは、(1)米FOMCミーティング(24,25日)と米長期金利動向、(2)米住宅統計と米長期金利動向、(3)消費者物価指数(27日)。
<投資方針>
逆張りの押し目買い。年内追加利上げの可能性は低い。
債券先物チャート
12月限の日足は前日のコマの値幅内での陽線。133.50円をはさんで売り買い攻防が続いている。
【チャートポイント】
ニュース・チェック
★午前の東京市場=株価は、好業績期待から+98.39円高と続伸
今日午前の東京株式市場は決算発表本格化ひかえ、好業績期待から続伸。日経平均 が終値で前日比+98.39円高の16750.02円、またTOPIXも同+10.04高の1654.19、JASADAQ指数は同+0.44高の89.57となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄はオオバ(9765)、アクロディア(3823)、シンワアートオークション(2437)。またドル円相場は118.76-118.81円前後で推移、ユーロ円は149.68-149.81円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□MPEG-4/JPEG方式ネットワークインターフェイスユニットを開発
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?l2_2DF_1v_kqp
□固定ドームネットワークカメラシリーズを開発
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?l3_2DF_1v_kqp
□プリセットコンビネーションネットワークカメラ DG-NS202を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?l4_2DF_1v_kqp
□ネットワークディスクレコーダー DG-ND200を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?l5_2DF_1v_kqp
□「i-pro(アイプロ)シリーズ」に新ラインナップ4機種が登場
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?l6_2DF_1v_kqp
□テレビドアホン用 増設モニター(VL-V630K)を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?l7_2DF_1v_kqp

