▼金融政策と選挙/
参院選控え、日銀に低金利政策の長期化を要求へ
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、来年夏の参院選を控えた安倍政権の置かれた立場と日銀の金融政策との関係について次のような見通しを示した――。
ポイント:
金融政策は政府から独立して遂行されることになっている。しかし、現実には金融政策の独立性が絶えず確保されているわけではない。特に、金融政策が政府の予算政策によって大きな影響を受けることはよく知られている。単刀直入に言えば、政府が国債発行額、すなわち財政赤字額を抑制しようとすれば、金利上昇による国債費の増加を簡単に受け入れるわけには行かないのである。来年夏に国政選挙を控え、安倍政権は、格差縮小などを目的とした財政面での手当てと国債発行額抑制という二兎を追わねばならない。その帰結は低金利政策長期化要請となるであろう。CPI 前年比マイナス転化のリスクがみえている中で、日銀がそうした要請を無視することはかなり困難であると推察される。
▼マーケット・ウオッチ/
景気は堅調=株価、金利には一段の上昇余地
注目された日銀『短観』は、予想を上回る強さを見せ、株価を押し上げ、
日銀に年内利上げの余地を残し、長期金利を上昇させる内容となった。
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「製造業の景気牽引力は健在」とし、注目点は2つあるとして次のようにコメントした――。
注目点1 好調な製造業が、最近の不安ムードを振り払った
1つは、製造業が依然として景気を牽引しており、最近の不安ムードを振り払ったこと。
一般には米国の先行き不安を主因に、輸出が減速し、電子部品・デバイスでの在庫調整が負担になる、というものであった。ところが、『短観』では輸出が足元で上方修正されていて、これが売上や利益を上ぶれさせている面がある。在庫についても、大企業加工型業種で過剰感がわずかに高まったものの、全体としてみると需給は悪化しておらず、在庫判断もむしろ軽減方向にある。
この背景には海外景気が懸念されたほど悪化しておらず、輸出需要が堅調なこと、また前提とする為替条件が、ドル円では今年度111円台を想定する一方で、現状は大幅な円安にあり、輸出採算面でも利益が上ぶれしやすい形になっていることがある。しかも、他通貨を含め、インフレ格差を調整した実質実効レートでみると、この20年で最も円安にあり、フロート制に移行した73年当時と比べても殆んど変わらない為替条件にある(図)。
▼9月短観フォローアップ/
7-9月期=非製造業は下振れ、製造業は上振れ?
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は3日、日銀短観(9 月調査)のフォローアップを行い、「7-9 月期:非製造業に下振れ懸念、製造業に上振れ期待」として次のような分析を行った――。
2日発表された9 月調査日銀短観によると、大企業の業況判断DI は全産業22、製造業24、非製造業20 という結果になった。9 月の実績と6 月調査時の先行き判断(9 月予測)を比べると、全産業および製造業は実績が若干上振れたが、非製造業については実績が1%ポイント下振れた。非製造業業況判断DI の実績下振れは現在の基準に改訂された2004年3 月調査以来初めてである。
<製造業は、上振れの業種が目立つ>
非製造業の内訳をみると、卸売(実績と予測の差:▲3%ポイント)、小売(同:▲5%ポイント、その他情報通信(同:▲4%ポイント)、対個人サービス(同:▲7%ポイント)、飲食店・宿泊(同:▲4%ポイント)、リース(同:▲3%ポイント)の7 業種で実績が予測を下回った。
注目されるのは、卸・小売、対個人サービス、飲食店・宿泊といった個人消費関連に6 月時点の予想から大幅に下振れた業種が集中していることである。全世帯ベースの家計調査でも、7-8 月平均の名目消費支出が4-6 月期比1.8%減少(季節調整済み)しており、7-9 月期の個人消費はかなり低調に推移した可能性がある。
▼今日の株価予想/
16,329円上回ると、9月の高値16,414円が目標に
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は、朝方は神経質な値動きになりそうだ。
堅調な米国株式の動きを好感しながらも、北朝鮮の核実験実施声明が積極的な買いを手控えさせそう。一方、利益の確定売りに押されれば、底固い景気と中間決算への期待から押し目買いが入り、下値を支えよう。したがって、本日は地政学的リスクを見極めながら下値を固める動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は5日ぶりの反落となった。16148円まで下落し、一昨日のザラバの安値16157円を一旦は下回った。実は、9月25日に15513円で底値を入れてから一昨日まで、前日の安値を下回らないまま、すなわち押し目らしい押しがないままの上昇が続いた。したがって、一昨日の安値を下回ったことで、15513円から10月2日の高値16329円まで800円を超える上昇は、ようやく一服という状況である。
さて、下値は、9月29日高値16127円~16148円までのマドがサポート・ライン。ただし、このマドを埋めると、16329円が目先での天井になりそう。その場合、心理的な節目の16000円が調整の目途となる。この水準には、15513円~16329円の38.2%押しとなる16017円がある。一方、上値はやはり16329円が節目。これを上回ると、9月の高値16414円(9月4日)が目標になる。なお、中期的には、8月高値16244円(8月22日)と9月高値16414円を結んだ延長線上にある16800円水準も上値目標になるだろう。
話題の銘柄
西松屋チェーン(7545)/会社予想を上方修正、目標株価2800円
10月2日に発表された06年度中間決算は、売上高が前年同期比10.4%増の491.36億円、営業利益が同15.3%増の48.86億円となり、営業利益で計画比3.5億円(8%)上振れの好決算。春先の天候不順などで軟調だった販売が、夏の到来と共に第2四半期回復し、上期売上高は計画線まで浮上。スケールメリットとPB・直輸入の構成比上昇で、粗利益率も計画比0.41%ポイント上振れの34.76%を達成。加えて、経費実績も計画比1.7億円抑制された。クレディ・スイスでは、「従来、当社では上期営業利益は計画比2億~3億円上振れと予想していたが、これを更に若干上回る好決算となった。上期決算を受け、会社側は通期予想を経常利益で3.6億円上方修正。当社予想線まで上方修正され、ポジティブな印象。しかしこれは上期上振れ分を勘案したもので、下期の見通しは不変。9月の立ち上がり、出店、粗利益率などの動向を勘案すると、下期計画は十分達成可能という印象」と指摘。投資評価「アウトパフォーム」、目標株価2800円を継続した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【3日】売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は3日(火)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
▼ユーロ円予想/
ECBがユーロ高けん制?=欧州市場でレートチェック
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕、ユーロ円相場について、「ヨーロッパでECBのレートチェックのうわさが流れているようです」として、こう語った。
「介入などするはずがないと思うのですが、150円にどうしても警戒感があるので、効いてしまうのでしょう。大きな材料がないので、どうしても、トレンドができません。こういうときは本当にトレードがやりにくくていけません。レンジ相場は正直むずかしいです。しかし、「○○円」を下がったところを買う基本戦略は変えずにいこうと思います。」
また、今朝は主要通貨ペアについて、次のようにコメントした――。
「先ほどオーストラリアの政策決定会合があり、金利の据え置きが発表されました。まあ、予定通りということです。影響はそれほどないでしょう。今日は、ドル円の118円台半ばのトライ、ユーロ円の150円台での定着、ポンド円などが注目になってくるでしょう・・・。」
▼今日の長期金利/
株価次第で、戻売りと期初買いとのせめぎ合い?
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:20、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#282)1.685%~1.715%
・ 債券先物(12月限) 134.35円~134.60円
<シナリオ>
長期金利は1.70%前後でのもみ合い。NYダウの過去最高値更新を好感して日経平均株価も高値トライの展開になると、警戒感から戻り売りが出てきて、期初の買いニーズとのせめぎ合いになる。
債券先物チャート
12月限の日足は陽線・大引け坊主だが、転換線(134.71円)やマド埋め(134.80円)には至らなかった。足組も「下放れ・たすき線」であり、戻り売り形。
▼今日の債券相場/
相場弱含み、カーブはスティープ化継続へ
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント …弱含み、カーブはスティープ化継続予想
筆者のシナリオでは、原油価格の緩やかな下落がベストである。米景気において購買力を大きく増すような急落はカーブのベア・スティープ化を促す懸念が強い。その下落は日銀の利上げを阻む要因にもなろう。本日の相場だが、10 年の1.70%台での押し目買いは確認できたものの、米株高(NY ダウは最高値更新)・債券小幅安が足を引っ張る公算大。相場弱含み、カーブはスティープ化継続を予想する。(AM6:42、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 134 円31 銭 ~ 134 円61 銭
昨日の債券相場概況~短観は押し目を提供、そして、金融政策の行方は...
やはり短観は良い押し目を提供したようだ。
昨日、前場の段階では、10年国債入札に対する準備や警戒感が米債高など外部環境のフォローで戻ろうとする相場の頭を抑え込んだ。果たして、落札結果は概ね良好だった(最低落札価格99 円67 銭、平均落札価格99 円72 銭、応札倍率3.12 倍)。そして、市場の観測では4千数百億円程度「不明玉」があったとされ、これが相場上伸にはずみをつけたようだ。さらに、セカンダリーも好調との見方が広がり、新発債はパーまで買われ、長国先物12 月限は134 円61 銭の高値引けとなった(前日比39 銭高)。確かに、短観で下げた分を全て取り戻すには至っていない。しかし、10 年国債利回り1.70%台における(まとまったロットの)押し目買いの存在を再確認させるには十分だった。
▼NY金相場予想/
現商品相場は、新たに投資するには魅力的な水準
エース交易ホームトレード部の陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi)は、金先物相場について、「値固め局面へ」として、概ね次のようにコメントした――。
9月8日の満月崩れによる急落で、9月6日の高値2428円から、21日の2181円まで、247円、下落率10.2%の急落に見舞われた。NY金相場も、15日に576ドルまで急落したが、29日には600ドルの大台を回復しており、ひとまず急落の余波は去ったようだ。
金相場急落の要因1
今回の金相場の急落の要因を探ると、まず第1に原油相場の下落によるインフレ懸念の後退がある。4月から5月に700ドルを突破した時には、原油相場は史上最高値を更新し、70ドル台で推移していた。それが8月以降、イスラエル・ヒズボラ間での停戦合意、イラン核開発問題の据え置きから地政学的リスクが後退し、加えて米国内の原油、ガソリン在庫が増加したことにより急落に転じ、7月14日の78.4ドルから9月25日の59.65ドルまで24%もの下落となった。これが商品市場への投資マインドを冷え込ませ、CRB指数も300ポイントを割り込む場面も出た。
金相場急落の要因2
これに加えて、金特有の事情もあった。新ワシントン協定(協定加盟国15カ国の保有金売却の各国合計は年間500トン、5年間で2500トンに制限する)による金売却期間は、9月が年度末だが、15ヶ国の7月末までの売却量が380トンにとどまっていたことから、駆け込み売却するのではないかとの憶測を呼び、それが思惑の売りにつながったということだ。結論からいうと、売却量は推定で400~420トンにとどまり、500トン枠は未達に終わったという。各国中央銀行の金を重視する姿勢が示されたことで、ひとまず弱材料が一つ消えたことになる。ちなみに、フランスは売却したが、ドイツは見送ったという。
ニュース・チェック
★午前の東京市場=株価は上昇、為替はドル円118円、ユーロ円150円台乗せ
今日午前の東京株式市場はNYダウが史上最高値を更新したことからから株価は一時100円超の上昇となったが、その後は息切れ。ソフトバンクは+110円高の2545円と好調。日経平均 が終値で前日比+21.56円高の16263.65円、またTOPIXも同+0.59高の1618.43、JASADAQ指数は同-0.04安の88.58となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄は同興紡績(3114)、ユニコ・コーポレーション(8569)、丸和(9874)。またドル円相場は円安が進み、117.97-118.00円前後で推移、ユーロ円は149.97-150.05円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■釧路支店の店舗移転について
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm
カブドットコム証券株式会社(8703)
平成18年9月 委託手数料及び業務計数の開示(速報値)
http://kabu.com/company/pressrelease/20061003.asp
松井証券株式会社(8628)
平成18年9月の月間売買実績・口座数等(速報値)のお知らせ
http://www.matsui.co.jp/about_matsui/disclose/press/new.html
ソニー株式会社(6758)
■放送もビデオカメラで撮影した映像もハイビジョン画質のままディスクに保存
BD-ROMの魅力を引き出す徹底した高画質・高音質設計
ブルーレイディスクレコーダー 2機種 発売
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200610/06-1003/
■より高度で快適なハイビジョン編集を実現する
ブルーレイディスクドライブ搭載 VAIO新シリーズ「type R master」を発売
~「type L」でもブルーレイディスクドライブ搭載が選択可能に ~
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200610/06-1003B/
株式会社サイバーエージェント(4751)
■投資家情報IR Center サイトを全面リニューアルいたしました。
http://ir.cyberagent.co.jp/
■「Amebaブログ(アメブロ)」に公開型プロフィール機能搭載
ブログを使った新たなコミュニケーションの実現へ
http://www.ameba.jp/evolution/

