▼機関投資家の関心事/
米景気は減速し、FRBは2007年に利下げの公算
わが国の機関投資家の間で、日本の株式や債券、ドル円相場に影響が大きいことから、
米国経済や金融政策の動向に対する注目度が急速に高まっている。
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は11日(金)、「最近、筆者が、機関投資家の方々を訪問させて頂くと、質疑応答の大半が米国経済に関する議論に費やされることも珍しくない」と語った。
「当社は、米国経済に対して慎重な見方をしており、景気が減速に向かうなか、2007年以降、FRBは利下げに踏み切ると見ている」と熊谷さん。そこで、米国経済に関する同社のメインシナリオ(ハウスビュー)を提示した上で、わが国の多くの機関投資家が意識している、米国経済の上振れシナリオ(当社にとってのリスクシナリオ)のロジックを紹介した。
メインシナリオ 2007年末時点のFF金利は4.0%まで下落する見通し
表1に、米国経済・金融市場動向に関する、当社のメインシナリオ(ハウスビュー)を示した。
当社では、米国経済が減速に向かうなか、FRBの利上げは打ち止めになると考えている。2007年以降、FRB は連続的な利下げを行い、2007年末時点のFF 金利は4.0%まで低下する見通しである。米長期金利(10 年)に関しては、2007 年末時点で4.50%まで低下すると予想している。
以上が当社のハウスビューであるが、筆者が多くの投資家の方々と議論させて頂いている印象として、わが国の機関投資家の間では、米国経済が予想外に底堅く推移すると見る向きも少なくないようだ。当社のメインシナリオは、あくまで「米国経済が減速し、2007 年以降、FRB が大幅な利下げに踏み切る」展開であるが、先行きのわが国の債券相場の動向を展望する上で、米国経済が予想外に底堅く推移するというリスクシナリオのロジックを整理しておくことには一定の意義が認められよう。
以下では、筆者がお客様とのディスカッションの中から感じた、わが国の機関投資家が意識している、米国経済の上振れシナリオ(当社にとってのリスクシナリオ)の概要を、簡単に紹介してみたい。
▼今日の株価予想/
上値・下値ともに限定的、レンジ形成しつつ値固めへ
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場はもみあいのスタートとなりそうだ。
注目された週明けの米国株式の値動きは失望感を誘う内容であったことから、東京市場でも利益の確定売りが上値を押さえよう。一方で、内外の懸念材料にもかかわらず大幅高となった昨日の東京市場の勢いは引き継がれ、押し目買いが下値を支えそう。そのため、上値・下値ともに限定的とみられ、レンジを形成しながら値固めの動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅反騰となった。朝方は先週末の安値15555円を下回った ことで、一旦は15690円(8月10日高値)が15154円(8月7日安値)からの上昇相場の 天井となった。しかし、注目される下値支持線の15500円を前に下げ渋ったことで、 逆に上値を試す動きに転じた。そして、7月の高値15710円(7月4日)を突破し、5月 30日以来の15800円台乗せとなった。これにより、目先では、昨日の安値15549円か らの上昇トレンドが見られる。また、年初来安値14045円(6月14日)が年初来高値 円(4月7日)からの下落トレンドの大底と確認され、ここを起点とした新たな中期的な上昇トレンドが確認された。その際の最初のターゲットは、14045円~15710円 の値幅1665円を、7月安値14437円(7月18日)に加えた16100円。また、5月の高値 17375円(5月8日)から年初来安値まで3330円の下落となったが、その50%戻しも 15710円だった。これを突破したことで、次の上値の節目は下落幅の61.8%戻しとなるが、これも16100円である。一方、下値は15700円水準が下値の支持線。ここには、7月の高値15710円や200日移動平均線15717円がある。
話題の銘柄
日本製鋼所(5631)/収益は、新中期計画を2年前倒しで達成の公算大
三菱UFJでは、「同社は原子力発電所向け部材、天然ガス田向けクラッド製品などエネルギー関連の鉄鋼製品で世界トップシェアを握る。他社が真似できない高い技術力を背景に、それらのシェアは更に上昇基調を強めている。クラッド製品の受注は急拡大している模様であるが、世界的なエネルギー需要の拡大や地球環境悪化を背景にしているだけに需要拡大は長期化する様相となっている」、「クラッド製品など高採算品で足回りの早い(受注から納期まで3~6ヵ月)製品の受注が会社計画の倍増ペースで推移していることから、当社では06年度の営業利益を220億円(前年度比71%増)と会社予想の150億円(同17%増)を大きく上回り、08年度を最終年度とする新中期計画の171億円をも上回ると予想する」と指摘。今2007年3月期連結営業利益を会社計画150億円(EPS19.1円)に対し220億円(EPS29.1円)、来2008年3月期264億円(EPS35.6円)、2009年3月期288億円(EPS39.1円)と予想。今後12ヵ月間の目標株価を08年度予想EPSの40倍に当たる1560円に設定、レーティング「1」で新規カバレッジを開始した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【14日】売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は14日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
●東証IPO銘柄
▼株式会社ミクシィ(2121)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200609/9mixi.html
当社は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「mixi」の運営を行うインターネットメディア事業と求人情報サイト「Find Job !」の運営を行うインターネット求人広告事業を営む会社であります。「mixi」は2004年2月にサービス提供を開始し、現在、470万人以上(平成18年6月30日現在)が利用する日本最大級のSNSであり、一方、「Find Job !」はITベンチャー企業を中心に、未経験者からプロフェッショナルまで幅広い求人情報を取り扱っている日本最大級のIT系求人情報サイトであります。
同社ホームページ http://mixi.co.jp/
▼今日の長期金利/
米債安を手掛かりに、やや強含みに保合う
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:25、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#280-08)1.875%~1.890%
・ 債券先物(9月限) 132.20円~132.35円
<シナリオ>
長期金利は、模様眺めムード(今晩発表の米生産者物価指数を見極めたい)が優勢のなか、昨日の米債安を手掛かりにやや強含みに保ち合う。
債券先物チャート
9月限の日足は陰の「はらみ線」。
▼今日の債券相場/
下げは先物、上げは現物主導の展開か
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント …10 年の1.90%前後では止まれると判断
昨日下落の背景は米金利上昇と株高になるが、何より先物の仕掛け的印象が濃い。その外部環境の悪化は続こう。特にお盆休みで投資家不在が気になる。それでも、10 年の1.90%前後では押し目買いなどで止まれると判断する。下げは先物、上げは現物主導の展開だろう。小泉首相は朝、靖国神社を参拝する見込み(時事)。今日の材料というより、今後の影響を見たい。(AM6:43、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物9月限) : 132 円15 銭 ~ 132 円51 銭
ニュース・チェック
★午前の東京市場=株価は、利益確定売りあるも小動きに終始
今日午前の東京株式市場は利益確定売りあるも小動きに終始。日経平均 が終値で前日比-8.65円安の15848.46円、またTOPIXも同+5.56高の1606.58、JASADAQ指数は同+0.78高の93.43となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄はパウダーテック(JQMM 鉄鋼 5695)、JIMOS(JQ小売業 3310)、 日本科学冶金(大証2部金属製品 5995)。またドル円相場は、 116.55-116.60円前後で推移、ユーロ円は148.24-148.27円前後で推移している。
★カブドットコム証券=信用取引手数料大幅値下げ:約定50万円以下49%値下げ
カブドットコム証券株式会社(8703)は、10月1日(日)よりワンウェイ手数料を廃止し、信用取引の手数料を大幅に値下げする。新しい信用取引手数料は、新規・返済ともに約定代金50万円以下は483円、100万円以下は798円、200万円以下は987円、500万円以下は1,155円、500万円超は1,260円、となる。また、2006年8月22日(火)約定分より信用金利(買方金利)を、11月1日(水)より最低委託保証金率を改定する。
http://kabu.com/company/pressrelease/20060815.asp

