▼名目GDP中期展望/
「平均的に2%をやや上回る程度」に止まる背景
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は3日、日本経済の中期展望を示した。それによると、「名目2%成長からの“離陸”は困難」と言う。そのポイントは、次のとおり――。
■企業・銀行のバランスシート健全化により、デット・デフレーションのリスクはほぼ解消された。よほど大きな需要ショックが起こらない限り、日本経済が再び1990年代後半以降に経験したようなリセッションに陥る可能性は極めて低いだろう。
■他方で、日本経済の成長率が加速するシナリオは描けず、中期的にみた場合、名目GDP成長率は“平均的に2%をやや上回る程度”で推移するものと見られる。従って、向こう2-3年については、長期金利水準が現在の水準から持続的に上方に乖離する可能性は小さい。
<成長率の加速を阻害する「2つの要因」>
■成長率の加速を阻害する要因は2つある。
第1は国際競争の激化である。経済のサービス化が遅れ、製造業への依存度が依然として高い中で、国際競争の激化から製造業の価格支配力が趨勢的に低下している。このため、企業の人件費抑制傾向が当面継続する可能性が高い。
第2は政府の負債の累積的な拡大である。政府は、歳出抑制と課税ベースの段階的な強化に加え、国債元利払いの増加を恐れ、インフレ期待の抑制に乗り出す可能性が高い。段階的な政策金利引き上げも容認されるだろう。
▼来週の株価予想/
重要なイベントを契機に、波乱含みの展開か
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は来週の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
来週は国内で機械受注統計、GDP、海外では米FOMCと重要なイベントが予定さている。
強弱感が対立し模様眺めの状態が続いているだけに、これらを契機に波乱含みの展開になりそうだ。
【来週の予定】
国内において、6月景気動向指数(7日)、7月マネーサプライ、5年国債入札、7月貸出及び資金吸収動向、7月景気ウォッチャー調査、7月工作機械受注、TRUCK-ONE、ジェイアイエヌ、インフォマートが新規上場(8日)、6月機械受注及び7-9月見通し(9日)、7月企業物価、6月国際収支、7月消費動向調査、日銀金融政策決定会合、三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行が短期プライムレートを引き上げ、ビックカメラ、イーサポートリンクが新規上場(10日)、4-6月GDP、6月鉱工業生産改定値、6月設備稼働率、8月日銀金融経済月報、日銀福井総裁会見(11日)などが行われる。
決算発表は、JAL、石川島、清水建、日製鋼、テレウェイヴ、京阪電、アルプス、森精機(7日)、ダイキン、日触媒、石油資源、住友倉、明治乳、綜合警備、牧野フ、日立造(8日)、国際帝石、クレセゾン、新日鉱HD、小田急、鹿島、スズケン、スパークス(9日)、ミレアHD、菱地所、オリックス、三住海上、損保JPN、大和ハウス、SMC(10日)、T&DHD、Jパワー、西日シ銀、キッコーマン、荏原、東洋水産(11日)などが予定している。
海外では、米4-6月労働生産性、米FOMC(8日)、米6月貿易収支、米7月財政収支、エヌビディア、JCペニー、ターゲットが決算発表(10日)、米7月輸入物価、米7月小売売上(11日)が行われる。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【3日】売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は3日(木)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
▼ドル円予想/
2000年と違う為替パターン=米利上げ停止後は円高へ
大和総研・経済金融調査部・為替分析担当シニアエコノミストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は米FOMCによる利上げ停止とドル円相場との関連性について、「今回は、2000~01 年のように米国の利上げ停止後に円安に向かうことはない」と見ている。
「当時と比較すると、日本経済が米国経済に比べて大きく減速する可能性と、日本株が米国に比べ大幅に下落する可能性は低い」と言う。また、日本株売りに伴う海外への資本流出が円安を招く事態にはなりにくく、「日米金利差の縮小がストレートに円買い・ドル売りに結びつきやすい」と考えられるからだ。
2000年当時との比較した場合の日米金利差、日米景気格差などと、
ドル円相場についてのコメント(概略)は、次のとおり――。
▼ドル円予想/
今晩の雇用統計が、大きな鍵を握っている?
アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
しかし、ギクシャクした悪質な往来相場だったね。
ポンドが全てかな。金利上げから各種ポンドクロス揃い踏みとなり、全通貨が複雑怪奇な動きになったからね。ドル円はもうちょっと回復しそうだ。それにしてもポンドの利上げは予想の範囲内だと思っていたのだが、想定していなかった人が多かったようだね。私は0.25やると思っていたから、ポンドの急騰にはびっくりこえてしまった。こうなってくると、日本だけインフレが来ないなんて言っていられるのかねえ。アメリカも微妙だなあ。やっぱり今晩の米雇用統計が大きな鍵を握っているのかね。
(8月4日。金曜日。冷麦がすごくうまい夏、と思う日。)
▼欧州利上げと為替相場/
ポンド=サプライズで買い、ユーロ=織り込み済み
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
2006年08月04日【マーケット・コメント】
---「ポンド利上げ」で、サプライズ---
---「ユーロ利上げ」は、織り込み済み---
昨日(8月3日)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、
114円台ミドル(114.50-60レベル)でオープンした。
東京市場のドル/円(USD/JPY)は、概して小動き。
昨日(8月3日)の、ECB(欧州中央銀行)とBOE(英国中央銀行)の
政策金利発表を控えて、積極的に売買を行う雰囲気ではなかった。
また、本日(8月4日)には米国の雇用統計(失業率)を控えていることも、
様子見のセンチメントを強めていた。
ドル/円(USD/JPY)は、東京市場のクローズ(東京時間17:00)に向けて、
ジリジリと上昇し、ロンドン市場の朝方---東京時間18:00ころ---に、115円台に乗せた。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ロンドン市場で、---東京時間20:00に、---
BOE(英国中央銀行)がポンド(GBP)の政策金利を[0.25%]引き上げ、
[4.75%]にすることを発表した。
事前の予想は、「ポンド(GBP)の政策金利据え置き」であったことから、
マーケット(外国為替市場)は、いわゆる「サプライズ」の反応を示した。
ポンド(GBP)の利上げ発表を機に、「ポンド買いドル売り」が炸裂。
概して言えば、[1.8700]アラウンドに推移していたポンド/ドル(GBP/USD)は、
一気に、200ポイント以上の急騰をみて、1.89台に乗せた。
---ポンド/ドル(GBP/USD)の高値は、[1.8905-15]レベル---
その後のポンド/ドル(GBP/USD)は、
急騰後のポジション調整的な「高値持ち合い」に推移し、[1.8850-1.8900]程度で上下動している。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ポンド/ドル(GBP/USD)で、「ポンド買いドル売り」になったことから、
この時間帯のドル/円(USD/JPY)は、つれて「ドル売り」に推移し、
115円台から、114円台後半に下落している。
この時間帯のユーロ/ドル(EUR/USD)も、つれて「ユーロ買いドル売り」に推移している。
ユーロ/ドル(EUR/USD)は、[1.2750]アラウンドから、[1.2830]アラウンドにまで、
80ポイント程度の急騰を見ている。
▼ドル円予想/
チャートは、米雇用統計の「強い数字」を暗示?
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は夕方、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
今日は、米雇用統計です。これが8日のFOMCの前の最後の指標になります。今日の農業部門の就業者数の予想は114千人。この数字より強いか弱いかがポイントです。
私のほうは、昨日、夜セミナーを終えた後ドル円を買ったのですが、今日、115.25で閉じてしまいました。しかし、チャートだけで見ると、いかにも上がりそうです。雇用統計が強い数字がでることを暗示しているのでしょうか。ただ、私は今、レンジ相場が続くという相場観のもと、軽くディトレに近いスイングで流していますので、まあ、これはこれでよしとすることにします。
それ以外でみると、ポンド円はちょっと手が出ません。昨日豪ドル円が後で上がるかもと書いた手前、今日少し、僕も買いで参戦しました。
▼来週の長期金利/
米債券相場の動向に振らされやすい展開が継続へ
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は来週の債券相場(長期金利)予想について、「強弱材料が交錯するなか、概ねレンジ内で推移する見通し」として、概ね次のようにコメントした――。
<FOMC=利上げ見送り、米債相場は概ね底堅く推移と予想>
来週の債券相場は、引き続き米債券相場の動向に振らされやすい展開が継続しよう。
来週、米国では、FOMC(8/8)が行われることに加え、非農業部門労働生産性(2006 年2Q。8/8 発表)、小売売上高(7 月分。8/11 発表)といった主要経済指標の発表が予定されている。当社では、FOMCでは利上げが見送られ、米債券相場は概ね底堅く推移すると見ているが、リスクシナリオとして、FOMC 後の声明等を受け米債券相場が反落する場合には、わが国の債券相場に悪影響が及ぶ可能性があり要注意である。
来週、わが国では、実質GDP 成長率(2006 年2Q。8/11 発表)、機械受注(6 月分。8/9 発表)をはじめとする主要経済指標の発表が予定されている。当社では、実質GDP 成長率に関しては前期比年率+2.1%(前期比+0.5%)、機械受注(船舶・電力を除く民需)については前月比+2.1%と、何れも市場コンセンサス(実質GDP 成長率:前期比年率+1.8%。機械受注:前月比▲1.0%)を上回る伸びを予想している。日本経済が順調な拡大を続けていることは、債券相場の上値を抑える要因となろう。
▼来週の長期金利/
10年8月債利回り=1.825~1.920%での推移を予想
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は、来週の債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今週は週央から後半に向けて利回りを切り下げる展開となった。
もっとも、所詮はレンジ内とどまっており、トレンドが出たとまでは言えない。
来週の材料を挙げる。
まずは米国市場である。現在、8日に利上げがあるか否か見方は二分されている。本日の7月雇用統計・N.F.P.は前月比14~15 万人増がコンセンサス。それを上回れば利上げ継続が有力になろうし、10 万人増以下にとどまれば停止派が勢いを増そう。足元、米10国債利回りは5.0%を下回り、ジリジリ低下している。雇用統計、さらにはFOMC を受けて、これが本格トレンドになるなら、円債にも大いにフォローとなろう。一方、再び5.0%台に戻されると元の木阿弥になる。
株価に対する反応については、先週の見方と変わらない。日経平均株価が1万6,000 円台乗せを狙うまでの動きにならなければ反応は鈍く、悪影響は限定的と考えている。
ニュース・チェック
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□スチーム式足浴器「スチームフットスパ(遠赤外線ヒーター付)」を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?aY_2DF_V_kqp
□システムLSIプロセス開発の協業を45nmへ拡大(8月3日)
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?aZ_2DF_V_kqp
□音波振動ハブラシ「ドルツ」EW1040を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?aO_2DF_U_kqp
□1.5斤タイプ ホームベーカリー SD-BT153を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?aP_2DF_U_kqp
□『VIP魔法びん』 沸騰浄水ジャーポット NC-SUAシリーズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?aQ_2DF_U_kqp
□HDMIケーブル 業界初50cmショートタイプと8mロングタイプ の2種を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?aR_2DF_U_kqp
□人事異動について(8月2日)
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?aS_2DF_U_kqp
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
8/3月次推移のご報告(平成18年7月度)
http://www.dena.ne.jp/ir/
株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
08/04新規アミューズメント施設「THE 3RD PLANETフレスポ赤道店」開業のお知らせ
http://www.mmv.co.jp/company/index.html
株式会社サイバーエージェント(4751)
サイバーエージェントとネットプライスが業務提携
「Ameba(アメブロ)」でのショッピング事業を共同で展開
http://www.ameba.jp/
積水ハウス株式会社 (1928)
ライフスタイルの多様化に合わせて「Life with Music & Theater 音のある暮らし」をパイロット展開
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2006.html

