▼米FRBと日銀/
成長重視優先のFRB=日銀タカ派を後押し
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、米FRBの金融政策スタンスの変化と、それが日銀の追加利上げにおよぼす影響に関して、「成長重視のFRB が日銀タカ派を後押し」として、次のような見解を示した――。
ポイント:
ハイテク部門の在庫循環から考えて、年内に公表される、外需・設備投資関連指標が崩れる可能性は低い。加えて、FRB が「インフレ抑制」よりも「景気の持続的拡大」を優先させつつあり、米国景気がソフト・ランディングする可能性が高まっている。日銀内における早期追加利上げ慎重論は影を潜め、早期追加利上げ論が勢いを増してくるであろう。日銀が10 月中に追加利上げを決定するリスクをみておかなくてはならない。ただ、原油価格が再上昇し、1 バーレル77-78 ドル以上になれば、FRB は早期の追加利上げに踏み切らざるを得なくなる可能性があり、米国景気ソフト・ランディング・シナリオが崩れるリスクがあることに注意したい。
成長重視に傾くFRB
足元でエネルギー価格がある程度落ち着いてきているにせよ、米国のインフレ率が鈍化する蓋然性は、向こう半年程度に関して言えば、極めて低い。米国消費者のインフレ期待が高まり、実際のインフレ率が短期的には一段と上昇してしまうリスクすらある。
それでは、なぜ、FRB は早々と利上げ打ち止め的な姿勢を示しているのであろうか。
それは、「インフレ率上昇リスク」と「不動産市場崩壊によるハードランディング・リスク」を天秤にかけ、後者のリスクを重視しているということであろう。逆に言えば、成長率を維持するためには、物価安定をある程度犠牲にしてもやむを得ない、ということなのである。
▼機関投資家の相場観/
大半は日本経済・日本株に強気、円債に弱気
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は最近1か月余りの間に、大手機関投資家28社(都銀・信託銀行:3行、生命保険会社:5社、グローバルなアセットマネジメント会社:6社、国内系のアセットマネジメント会社:14社)を訪問し、円債投資家やアセットアロケーションを担当する方々と多面的なディスカッションをした。
これを踏まえて18日(金)、全体的な印象をこう語った。
「日本経済やわが国の株式市場に対する強気の見方が大勢を占める一方で、大半の投資家が円債に関しては慎重な見方であった。注目ポイントとしては、米国経済や米金融政策の動向に対する関心が極めて高く、今後米国経済は「ソフト・ランディング」に向かうと見る向きが大勢であった。」
▼今日の株価予想/
16,145円超えで、目先15,936円底値の上昇トレンドへ?
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場も様子見気分の強いスタートになりそうだ。
ただ、続伸後の米国株式の反落も小幅なものにとどまり、高値圏での値固めの動きと見られ、積極的な売りの材料にはならない。また、一旦は大きく売られた中国株式が終盤は上昇に転じたことも安心感を誘う。さらに、好調な企業業績や底固い景気への期待は根強く、押し目買いのタイミングを待つ向きも多い。したがって、引き続き急騰後の戻り売りを確認しながら下値を固める動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は反落。先週末の安値16022円を下回ったことで、8月14日の安値15549円からの上昇トレンドは、17日の高値16204円で天井を打ち、現在はこの上昇に対する調整の動きになっている。下値は、16日安値15962円~15日高値15913 円のチャート上のマドがサポートになる。また、100日移動平均線15900円もこの水準に近い。なお、先述の短期上昇の50%押しは15870円であり、これも下値の節目になりそうだ。一方、上値は心理的な節目の16000円が最初の抵抗ライン。また、8月 16日安値15962円~17日高値16204円の中値16083円は、先週半ば~本日前場までの保ち合いゾーンの中心であり、ここもレジスタンス・ラインになる。ただ、昨日の高値 16145円を上回れば、目先では昨日の安値15936円を底値とする上昇トレンドが期待できる。
話題の銘柄
アマノ(6436)/パーキングシステム需要を背景に業績は再拡大へ
国内駐車場需要1100万台、既存駐車場は500万台程度と推定され、需給ギャップが早々に解消されるとは考えづらく、パーキングシステム需要は継続的にあるとみられている。UBSでは、主力のパーキングシステム事業の単体月次売上高伸び率は既に反転を始めており、下期から来期にかけて業績は再び拡大すると見ている。今後の業績拡大のポイントとして、(1)駐車場及び駐輪場需要増加と決済手段の多様化等によるパーキングシステム事業の拡大、(2)情報システム事業の収益性の更なる向上――などを挙げた。今期連結業績を売上高が前期比7.2%増の855億円、営業利益は同13.2%増の108億円と、会社計画(売上高840億円、営業利益101億円)を上回ると予想。レーティングを新規「Buy2」でカバレッジを開始し、目標株価を2000円に設定した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【21日】売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は21日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
●東証IPO銘柄
▼OBARA株式会社(6877)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200608/8obara.html
"今と未来の国際社会"を担う《自動車業界とIT業界》。私たちOBARAグループは、抵抗溶接と微細加工というニッチな分野で高度なテクノロジーを駆使してこの2大基幹産業を支える、国際的な企業グループです。次のニッチを発掘するユニークな発想力と、国際舞台で培ってきた品質、技術開発力により、さらなる事業の拡大を図ってまいります。 同社ホームページ http://www.obara.co.jp/
▼株式会社ペッパーフードサービス(3053)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200609/9pepper.html
当社は、一般的に高級料理といわれるステーキやその他肉類を中心とした加熱料理を、感熱センサー付電磁調理器や自動券売機などを用いた独自の店舗運営システムにより、手頃な価格で素早く顧客に提供する「ペッパーランチ」店舗のフランチャイズ展開を主力事業としており、国内はもとより海外への事業も拡大しております。当社は、「小さな組織で大きな経営」をモットーに、更なる業績の向上と企業価値の増大に努めてまいります。
同社ホームページ http://www.pepper-fs.co.jp/
▼日本コマーシャル投資法人 投資証券 (3229)
http://www.tse.or.jp/cash/reit/meigara.html
日本コマーシャル投資法人は、主に景気感応度の高い中心市街地に立地する都市型商業不動産(オフィスビル及び商業施設)への投資を行います。オフィスビル及び商業施設は特性の異なる不動産であり、その運用には、それぞれ高度な専門知識と豊富な経験を必要とします。本投資法人は、運用会社のスポンサー企業であるパシフィックマネジメント株式会社(東証1部8902)及びそのグループ会社による人材、運用ノウハウ、物件取得等にかかるサポートを通じて、中長期にわたる安定的な収益を確保するとともに、運用資産残高を着実に増加させることにより、投資主価値の極大化を目指します。
▼米財政赤字とドル円/
ブッシュ政権下では、ドル本格上昇は期待できず
先週、米議会予算局は2006会計年度から2016会計年度までの財政収支見通しを発表した。
2006年度に関しては、好調な税収を背景に、今年3月の見通しを760億ドル下回り、2600億ドルに縮小すると修正した。前年比では18.2%減少となり、最悪だった2004年度から2年連続縮小する見通しである。
しかし、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/ Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、問題は2007年度以降、財政赤字が再び悪化する見通しとなっていることだ(図表1)として、ドル相場との関係について、こう語った――。
<85年プラザ合意前後から大きく変化した財政赤字とドルの関係>
ブッシュ大統領は財政赤字を半減させることで満足し、今後一段の財政赤字削減に積極的になる可能性は低い。財政赤字は縮小するも過去4 番目の高水準にある。これまでもイラク・アフガニスタン戦費は3903 億ドル(2001年9月以降)、ハリケーン被害の復興費も1230億ドルに達している。一方、これまで税収の増加を牽引してきた個人所得税収および法人所得税収の前年比伸び率は、足下鈍化し始めている。
財政赤字とドルの関係は、85年のプラザ合意前後から大きく変化したと言っていいだろう。
90年代後半の経験からすると、財政赤字の改善がドルにポジティブに作用するには、対GDP比率が2%を下回り、黒字化に向け趨勢的に改善する必要があるようだ。図表2 は、米国の財政赤字の対名目GDP 比率とドルの実質実効レートの関係を示したものである。90 年代半ばから2000 年にかけて、クリントン政権の下、財政赤字は大幅に縮小、黒字化するにつれ、ドルも上昇トレンドを辿っている。そしてブッシュ政権下では、再び赤字額が急拡大し、ドルも下落した。
▼ユーロ円予想/
噴き初めてきたユーロ円、最終段階に突入?
アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
月曜の早朝にドル円とドルスイスを1000万ドル売ったと仮定。
夜中の段階でドル円の儲けゼロ、ドルスイスの儲け1300万円という計算になる。クロス円で考える必要もないね。キャリートレードとはもはや無関係に相場が動き出している。スイスは円と同じようにただみたいな金利である。となると、何でもかんでも円売り、もしくは最弱の通貨争いのドルと円というような相関関係となり、ドル円が冬眠状態。ユーロ円が噴き始めてきたね。大変に面白い兆候だ。最終段階に入りつつあるね。海外勢は以前から152円とか3円とか言ってたね。
なんでユーロ円の事を書いているのかというと、昨日ほどユーロ円どこまで行くの?という質問が多かった日がないからだ。私の答えは、欧州のふざけんなよ的赤信号発令まで突き進むということにした。
欧州ではたいしたことない和朝食が4500円でホテル代も5万円なんだそうだ。ひたすらドン尻の日本であるが、こうなったら、日本人は欧州とイギリスに移民すべきである。向こうで稼いで、日本に送金すべし。日本の銀行と証券会社の欧州、ロンドンの支店のコストはとんでもないね。撤退じゃないのかねえ。そのうち、ルイビトンとベンツを日本人買えなくなってしまうじゃないのかねえ。逆を考えてみると、この円安で稼げない輸出企業はお粗末極まりないね。また大挙して日本に進出してこない欧州とイギリスの企業もこれまたお粗末極まりない。日本の物価安は相当なものだよ。国際的な調整機能がまったく働いていないね。つきつめれば、いかに日本がドル圏かってことかね。
(8月22日。火曜日。すげえすげえすげえ蒸し暑いと思う日。)
▼NY金相場予想/
外貨準備の見直しで、金保有を増やす新興国
エース交易ホームトレード部の陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi)は21日、金先物相場について、「目先の弱材料、長期の強材料、600ドル台で値固め」として、概ね次のようにコメントした――。
米国でインフレ懸念が後退し、商品相場全般に調整局面に入った。
商品相場全般の動きを示すロイター・ジェフリーズCRB指数(19商品の構成)は、332ポイントまで下落し、6月中旬の安値水準まで落ち込んだ。
<金をドル資産に替えることに躊躇する各国中銀>
金に関しては、目先的な弱材料も目立った。WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)によると、今年の4~6月における需要は、801.6トンと前年同期比で16%落ち込んだ。需要の70%を占める宝飾品需要が、価格高騰の影響で24%減少。最大消費国のインドで38%減少し、中東でも25%減少したのが影響した。また、イスラエルとレバノンの停戦も地政学的リスクを後退させた。
短期的な弱材料から地合いは軟化しているが、各国中央銀行の保有金売却の減少は長期的な強材料になろう。WGCによると、05年度の欧州のECBを含む15の中銀による金売却量は306トン、ワシントン協定で定められた売却上限枠の500トンに達していない。これは金価格が上昇し、米国の貿易赤字を背景に将来的なドルの下落不安が強いため、金をドル資産に替えることに躊躇しているということだろう。新興国、とりわけ中国やロシア、中東諸国は、外貨準備の見直しから金保有を増やす方向にある。
ニュース・チェック
★午前の東京市場=ユーロ円が149円台に高騰、株価は堅調
今日午前の東京株式市場は景気・企業業績の改善期待から上昇した。日経平均 が終値で前日比+109.61円高の16078.65円、またTOPIXも同 +8.53高の1632.74、JASADAQ指数は同-0.26安の95.75となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄はシーエスアイ(東証マザーズ情報・通信業 4320)、 ミサワホーム北日本(JQ建設業 1748)、ユニコ・コーポレーション(JQ監理その他金融業 8569)。またドル円相場は116.14-116.17円前後で推移、ユーロ円は高騰し、149.36-149.42円前後で推移している。
★大和証券グループ=「ダイワのポイントプログラム」のラインナップ追加
大和証券グループ本社(8601)では、グループプレゼンスの向上のため、文化・芸術事業に積極的に協賛している。本年も昨年に続き、「将棋・名人戦」および「囲碁・本因坊戦」に協賛した。このたび大和証券株式会社は、将棋の名人、囲碁の本因坊らプロ棋士と大和証券のお客さまとが対局する機会をご提供するイベントを開催する。そこで大和証券の証券総合サービス加入者向けのサービスである「ダイワのポイントプログラム」に、将棋・囲碁のプロ棋士との対局を平成18年9月1日(金)より新たなセレクト商品として提供。「ダイワのポイントプログラム」における「交換ポイント」の利用によってのみ交換できる、大和証券ならではのサービスとして導入する。
http://www.daiwa.co.jp/ja/service/portone/pointprogram/igo-syougi.html
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
日本リテールファンド投資法人(8953)
08/21会計監査人の異動および一時会計監査人の選任に関するお知らせ
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html
松下電器産業株式会社(6752)
□電球形蛍光灯「パルックボールプレミア」を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?cD_2DF_Z_kqp
□HDD内蔵STB TZ-DCH2000 株式会社ジュピターテレコム様で採用決定(8月16日)
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?cE_2DF_Z_kqp
住商情報システム株式会社 (9719)
代々木ゼミナール、汎用機のマイグレーションでリッチクライアント言語「Curl」を採用
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm
トレンドマイクロ株式会社(4704)
自己株式の取得に関するお知らせ
(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得)
http://www.trendmicro.com/jp/about/investors/overview.htm

