CPI基準改訂の波紋・来週の株式相場・今日の株価予想ほか

■CPI基準改訂の波紋/
 デフレ脱却宣言は頓挫+日銀の年内追加利上げは困難へ
  ~日本経済は、新たな資産バブルの波に飲み込まれる?!~

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は今朝、発表された7月の全国コア消費者物価指数(CPI)に関連して、「CPI 基準改訂を受け、高まる資産バブルのリスク」として、次のような懸念を指摘した――。

ポイント:
経済・物価の“実態”に何らかの変化がないにもかかわらず、CPI という1つの統計の基準改訂によって、政府・日銀が「政策正常化の大義名分」を失う可能性が出てきた。政府のデフレ脱却宣言が頓挫する可能性があるからだ。今後の焦点は、日銀が、足元のCPI に対する注目度を落としつつ、資産バブル発生のリスクを正面切って指摘できるかどうか、である。それができなければ、日銀が年内の追加利上げを決定することは無理であろう。日銀の追加利上げが遅延すれば、米国景気ソフトランディングの下で、日本経済は新たな資産バブルの波に飲み込まれることになるだろう。

▼来週の株式相場/
  日米景気への悲観論出た時は、押し目買いのチャンス


日興コーディアル証券・国際市場分析部長の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi/ Nikko Cordial Securities Inc.)は今日午前、来週の株式相場の見通しについて、依然、不透明要因は多いものの、「大きな悪材料は見当たらず、下値は底堅い」と見ており、日経平均株価で15,500円~16,300円の予想レンジを示した。

現在、マーケットで最も注目されている不透明要因は、米国景気の行方。
個人消費を牽引してきた住宅市場が鈍化傾向にあることから、景気悪化を懸念する見方も出ている。

馬渕さんは「住宅市場を気にしすぎていないだろうか」と疑問を呈す。なぜなら、(1)米雇用統計を見ても、毎月10万人ずつ増加していることに加えて、(2)足下の可処分所得が前年比+6%増加している。昨年が同4~5%の増加だった。「雇用と所得の伸びを考えると、住宅市場への懸念があっても、米国が不況になるとは考えにくい」と言う。

<注目されるセクターは、内需の設備投資関連>

一方の日本の景気は、堅調な個人消費と旺盛な企業設備投資という内需に支えられて、しっかりとした足取りを辿っている。仮に、米国景気が悪化して外需が鈍化しても影響は軽微と見ている。したがって、「日米の景気に対する見方が極端に悪化した時は、むしろ押し目買いのチャンスが到来する」と言う。

こうした環境下で注目されるセクターは、内需の設備投資関連。
たとえば工作機械では森精機製作所(6141)、産業用ロボットではファナック(6954)を挙げた。

▼今日の株価予想/
 押し目買いにより、再び下値固めを見極める動きへ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場は、模様ながめ気分の強いスタートになりそうだ。
住宅統計の発表を受けた米国株式が注目されたが、動きがなかったことで材料にはならない。したがって、朝方の外資系証券の注文を確認しながら、ポジションの整理を中心とした売買が続きそうだ。その後は、日経平均株価が先週半ばから続く保ち合いゾーンの下限にあることから、押し目買いによりふたたび下値を固めることができるのかどうかを見極める動きになりそうだ。 

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は続落。日替わりで反発・反落となる相場が続いたが、ついに8月11日以来の続落になった。8月17日からの保ち合いゾーン、すなわち8月22日高値16244円~21日安値15936円の中値16090円を割り込むと下落が加速し、一気に保ち合いレンジの下限を試す動きになった。なお、昨日は22日の安値15994円を下回ったために、14日安値15549円を底値とした上昇相場は16244円が天井となり、現状はその上昇の調整相場と見られる。したがって、15549円~16224円の半値押し15896円が節目となる。また、100日移動平均線も15873円にあることから、この15900円の水準がサポートとして意識される。仮にここを割り込むと、8月安値15154円(8月7日)からの上昇に対する調整になろう。その場合、15154円~16244円の半値押しが15699円。このそばには7月高値15710円(7月4日)もあることで、15700円水準も注目される節目である。一方、上値は心理的な節目の16000円が最初の抵抗線。ただし、23日安値16118円~24日高値16089円のマドを埋めるならば、昨日の安値15910円が目先の底値になる可能性が強まる。

話題の銘柄
チムニー(3362)/業績好調で株価にも割安感、目標株価3500円

関東を中心に居酒屋チェーン店を展開。店舗売上高は業界9位に位置している。主力の業態名は「はなの舞」。他には「団欒 炎」や「こだわりやま」、「チムニー」などを出店している。大和では、「今06年12月期中間期は、FC加盟店増加によるFC部門の増収と、直営店部門の既存店プラス・原価率改善が増益に寄与。経常利益10.5億円(前年同期比+40%)の着地はポジティブに評価できよう。今来期もFC部門の増収や前期出店店舗のフル寄与で増益基調が続くと予想される。また、今06年12月期会社計画は保守的であると考えられ、上振れの着地が期待できよう」と指摘。今2006年12月期経常利益を会社計画20.0億円(EPS125.3円)に対し22.5億円(EPS144.6円)、来2007年12月期25.5億円(EPS162.7円)と予想。「来07年12月期予想PERは17倍と同業他社や外食平均の22倍程度と比べ低い水準にある。また今来期の業績モメンタムが強く財務リスクが小さいことから、業界平均並みのPERは許容できる」と判断。目標株価を3500円(07年12月期予想PER22倍弱)に設定、レーティング「2」で新規カバレッジを開始した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【24日】売り、買いともに=ソフトバンク

ネット証券評議会は24日(木)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。

▼個人のドル円投資術/
「114円台買い、116円台売り」繰り返しで誰でも儲かる?


アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

何でも、一般投資家の間ではドル円は有名なのだそうだ。
114円台買い、116円台売りを繰り返していれば、誰でも儲けられるおもちゃ箱でチョロイチョロイのだそうだ。もう一ヶ月も114-115-116円だから、私は特にコメントなし。ドル円もずいぶんとなめられたものだ。上場廃止って感じ。今日は朝の指標がいろいろ出るので、それ次第で動くかもね。CPIダウンという話ばかり聞いているけど・・・。

(8月25日。金曜日。蒸し暑いと思う日。)

▼今日の長期金利/
 欧米金利の低下地合い背景に、弱含みもみ合い


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:35、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#280-08)1.775%~1.800%
・ 債券先物(9月限) 132.15円~133.45円

<シナリオ>
長期金利は欧米金利の低下地合いを背景に弱含みもみ合い。朝方、発表される全国コア消費者物価指数を巡っては、市場予想の前年同月比+0.5%から上振れすると上昇、下振れすれば低下する。

債券先物チャート
9月限の日足は下影陽線で、下値抵抗力を示した。

ニュース・チェック

★午前の東京市場=株価は、上げも下げも先物はリード役?
今日午前の東京株式市場は大口の先物買いで大きく一転上昇。日経平均 が終値で前日比+146.82円高の16107.44円、またTOPIXも同 +12.00高の1635.03、JASADAQ指数は同-0.06安の96.39となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄は武井工業所(JQガラス土石製品 5286)、ヨロズ(東証1部輸送用機器 7294)、オーナンバ(大証2部非鉄金属 5816)。またドル円相場は116.55-116.60円前後で推移、ユーロ円は148.77-148.82円前後で推移している。

★ソニー=アップル社製ノートブック電池パック回収に対する対応を発表
ソニー株式会社(6758)は本日午前、アップル社製ノートブック電池パック回収に対する対応について、次のようなコメントを発表した――。
米国時間8月24日(日本時間、本日未明)、アップルコンピュータ社と米国消費者製品安全委員会は共同で、アップルコンピュータ社製ノートブック型コンピュータの一部に採用しているソニー製リチウムイオン電池セルを使用した電池パックを、同社が自主回収することを発表しました。弊社は、お客様の安心・安全を重視し、同社による回収プログラムに協力してまいります。なお、弊社では、現時点で今回の対象リチウムイオン電池セルを使用している電池パックについて、これ以上の回収が行なわれることはないと考えております。
今回の回収は、対象電池セルの一部に混入した微細な金属粒子が、電池セル内の他部品と接触し、稀にではありますが、電池セル内部で短絡(ショート)を起こすことに起因します。通常、内部短絡を起こした電池セルは電池機能を失うだけですが、ある稀な状況下においては、内部短絡が電池セルの過熱や場合により発火を引き起こすことがあると判明しました。なお、このような事象が発生する可能性は、ノートブック型コンピュータのシステム構成の違いの影響を受けると判断しています。
弊社では、既に生産工程に対する品質改善のための各種施策を実施済みで、今後は、より一層の品質向上に向けた継続的な改善に努めてまいります。今回のアップルコンピュータ社および先に発表されたデル社のリチウムイオン電池パック回収プログラムにおいて、弊社が負担する交換用電池パックおよびその他関連費用は、現時点であわせて200億円から300億円※を見込んでおります。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200608/06-0825/index.html

★大和証券グループ=新株予約権方式によるストック・オプションの発行決定
大和証券グループ本社(8601)は24日開催の執行役会において、平成18年6月24日開催の当社第69回定時株主総会の決議によって承認されました新株予約権の募集事項決定の委任に基づきまして、会社法第236条、第238条及び第239条の規定に基づきストック・オプションの目的で発行する新株予約権について、下記のとおり決定した。 http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

カブドットコム証券株式会社(8703)
国内証券初、情報セキュリティ管理の国際規格「ISO/IEC27001:2005」認証の取得
http://kabu.com/company/pressrelease/20060824.asp

松下電器産業株式会社(6752)
□NTTドコモ様向け「FOMA(R) P702iD」の納入を開始
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?dk_2DF_12_kqp
□スチーム式美顔器「イオンスチーマー ナノケア プラチナ」シリーズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?dl_2DF_12_kqp

ソニー株式会社(6758)
「東京ゲームショウ2006」: PLAYSTATION 3専用ソフトウェア 全 27タイトルを試遊出展
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンブース出展のご案内
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20060823_tgs2006.html