▼日銀・金融決定会合/
予想以上に慎重姿勢=市場の追加利上げ期待を牽制?
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、今日と明日の2日間にわたって開催される日銀の金融決定会合について、「腰の引けたゼロ金利解除」として、次のように語った――。
明日の金融政策決定会合で、ゼロ金利解除が決定される見込みである。
無担オーバーナイト・コールレートの誘導目標は0.25%へ、公定歩合は0.35%ないし0.40%へ、それぞれ引き上げられるだろう。注目のコールレート・公定歩合スプレッドについては、レポ・レートのロンバート貸出金利への鞘寄せによるFB 金利への影響等を考慮し、0.10pp で据え置き、ないし0.15pp とし、0.25pp への正常化を一気に図ることは避けるとみられる。
引き続き、「なお書き」の可能性をみておきたい。「地政学的リスクの高まりなどを背景に金融資本市場が不安定化した場合には、ON コールレートが一時的に誘導目標を下回ることを許容する」といった趣旨の内容になるのが有力である。
<日銀内部=世界的な株価調整リスクにかなり神経を尖らせている>
世界の株式市場を取り巻く環境は徐々に悪化しており、日銀内部では、世界的な株価調整のリスクにかなり神経を尖らせているとみられる。世界の株式市場にとっての脅威は、企業業績のピークアウト感が強まる中での米中における一段の金融引き締めである。原油高・素材価格高の継続が米中の金融引き締めのトリガーになる可能性が高いことは言うまでもない。
来週には、6 月の米国CPI、バーナンキ議長の議会証言を控えているが、CPI 高止まりの中でバーナンキ議長からタカ派的な発言があった場合、世界の株式市場が再度動揺する可能性は十分にある。日銀は、そうしたリスクがある中で、市場に背中を押される形でゼロ金利解除に踏み切るわけであり、予想以上に慎重な姿勢を示すとみておくべきであろう。
▼日銀・金融政策/
福井裁発言検証から抽出した法則「FARサイクル」
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は最近のレポートで、過去1年間の福井日銀総裁発言の変遷を検証した。2006年3月9日の量的緩和解除を経て現在に至る、福井総裁の発言は極めてプラグマティックな特性を有しており、「FARサイクル((1)Focus→(2)Alteration→(3)Resumption)」という法則が抽出できる。
(1)Focus Stage:「量的緩和解除」という目前の課題に一点集中
第1段階(Focus Stage)において、福井総裁は、「量的緩和解除」という目前の課題に一点集中(Focus)して「タカ派」的な発言を繰り返す一方で、将来的な課題である「ゼロ金利解除」に関しては一貫して「ハト派」的な発言を行っている。
(2)Alteration Stage:「ゼロ金利解除」に関する発言を徐々に変更
第2段階(Alteration Stage)において、福井総裁は、債券市場が「量的緩和解除」という目前の課題を相当程度織り込んできたことを確信し、次の課題である「ゼロ金利解除」に関する発言を徐々に「タカ派」的な方向へと変更(Alteration)している。
(3)Resumption Stage:本格的な「タカ派」発言を再開
第3段階(Resumption Stage)は「量的緩和解除」という目前の課題を達成した後におとずれる。福井総裁は「量的緩和解除」直後こそ、次の課題である「ゼロ金利解除」に関して若干慎重ともとれる発言を行ったが、主要市場の落ち着きが確認されると、「ゼロ金利解除」を視野に入れた本格的な「タカ派」発言を再開(Resumption)している。
▼経済指標を読む/
6月企業物価=価格転嫁進まなければ交易条件さらに悪化
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は12日、日銀が発表した6月の企業物価指数について、「素原材料価格の上昇で交易条件はさらに悪化」として、次のようにコメントした――。
日銀が発表した6月の企業物価指数によると、国内企業物価は前年比3.3%上昇となり、ほぼ事前予想(同3.4%上昇)通りであった。前年比の上昇幅は、5月に続き1981年2月以来の高水準にある。
<企業物価を上昇させている「御三家」>
前年比でみると、非鉄金属(前年比54.6%上昇)、石油・石炭製品(同22.6%上昇)、スクラップ類(同49.1%上昇)の上昇が続いている。この3 品目で全体を2.9%ポイント押し上げた。非鉄金属の上昇率は5 月の前年比64.5%から6 月は同54.6%と鈍化したものの、依然高水準にある。石油・石炭製品、スクラップ類に関しては、4 月以降3ヶ月連続で上昇幅が拡大している。これらの項目については国際商品相場の高騰が直接影響しているといえよう。非鉄相場はすでにピークアウトしたものの依然歴史的な高水準にある。また、エネルギー価格についてはさらなる上昇が予想されていることから、企業物価指数も上昇局面が続くと考えられる。
▼今日の株価予想/
相場の方向変わりやすい、神経質な値動きに
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は、売りが先行しそうだ。
とりわけ米国市場でハイテク株が軟調であったことは、東京市場でも同セクターへの売り圧力となり、株価指数の上値を押さえるだろう。また、ゼロ金利政策の解除が決定されるとの報道も、その影響を見極めたいと買い手控えを誘う。したがって、昨日同様にSQにからんだ売買が目立つことになりそうだ。とはいえ、日経平均株価もここ1週間のレンジの下限に近づいていることから、売り一巡感が出れば利上げ後の相場をにらんだ押し目買いも期待できる。そのため、相場の方向が変わりやすい、神経質な値動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅続落。朝方の戻りも15463円までとなり、200日移動平均線15517円には届かなかった。逆に、一昨日の安値15333円を割り込むと下げ足を速めた。そして、安値15169円は前日比で304円安だが、ザラバでの300円以上の下落 は、前回の短期下落トレンドの底値14824円をつけた6月28日の347円安以来である。 本日15169円を下回れば、7月10日の高値15555円を起点とする短期の下落トレンドが 認められる。その場合の最初のターゲットは、10日の安値15079円。一方、昨日の高値を上回れば、新たな短期上昇トレンドを形成する可能性が強まる。その場合のターゲットは、15555円、そして15710円(7月4日高値)となる。なお、7月6日以降 は15000円台前半のレンジでの往来になっている。すなわち、15079円~15555円のゾーンでの取引であり、ここからいずれに放れるのかが中期的なトレンドを探る上では注目される。
話題の銘柄
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(4756)/「日本型WEB2.0」の成功に最も近い
大和では、「移動体通信事業者間での競争激化が予想される中、解約防止にもデータARPU向上にも大きく寄与する『ケータイで音楽』への注力が予想される。その結果、そうした流れは、CDセールス・CDレンタル事業の最大手であり、音楽配信事業開始も想定される同社に対し最も大きく寄与すると考えられる」、「商品やサービスを購入する場所が、ネット上とリアル店舗の違いこそあれ、同社におけるユーザを商品購入へと至らしめる最大のツールは、1000万件近いオンラインユーザデータベースとインターネットによる送客である。一般的なEコマース事業者を遥かに上回るユーザデータベースの構築とその活用を実現している事実上のネット企業でありながら、バリュエーションは単なる小売業の水準(来期予想PER20倍、対してEC事業者平均60倍)にとどまっており、強い割安感を示している」と指摘。今2007年3月期連結営業利益184億円(EPS47.5円)、来2008年3月期228億円(EPS59.6円)を予想。今後平均20%前後の利益成長が予想されるとの業績予想を前提に、小売およびネットの類似企業比較から目標株価を2000円に設定。レーティング「1」で新規カバレッジを開始した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/
12日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は12日(水)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
12日(水)分の日次データは以下の通り――。
売買代金4社合計(単位:千円) 【2006/07/12】
【売り】5社合計
【買い】5社合計
9984
ソフトバンク
24,322,507
1
9984
ソフトバンク
22,838,664
8411
みずほ
14,186,185
2
8411
みずほ
15,078,825
2337
アセットマネジ
7,282,599
3
2337
アセットマネジ
8,170,578
8701
Eトレード証
6,400,328
4
8701
Eトレード証
6,914,716
8306
三菱UFJ
5,069,460
5
4321
ケネディクス
5,560,994
5401
新日鉄
4,799,248
6
8888
クリード
5,558,632
8888
クリード
4,795,422
7
4314
ダウ゛ィンチ
5,468,101
8308
りそなHD
4,664,346
8
8306
三菱UFJ
4,796,030
4321
ケネディクス
4,524,190
9
8308
りそなHD
4,541,585
4314
ダウ゛ィンチ
4,261,390
10
2489
アドウェイズ
4,098,210
2489
アドウェイズ
4,005,840
11
8703
KABU.COM
3,942,947
5405
住 金
3,373,508
12
5401
新日鉄
3,408,999
5016
新日鉱HD
2,999,721
13
8035
東エレク
3,250,627
8703
KABU.COM
2,861,526
14
8404
みずほ信
3,186,972
8734
アストマックス
2,861,096
15
7203
トヨタ
3,158,160
【ご注意】上記合計金額は、評議会会員各社の銘柄別売買代金の上位30銘柄を抽出し、該当銘柄についての各社の売買代金を合計したものです。このため、当該銘柄についての、全社の売買代金の合計とは異なる場合があります。(注)ネット証券評議会とは?
松井証券・イー・トレード証券・カブドットコム証券・楽天証券は、2004年9月1日に「ネット証券評議会」を設立した。株式市場の活性化や、ネット取引の透明性向上に努めるべく、コンプライアンス体制の強化や、個人投資家にとって有益な情報の提供を行うとともに、様々な提案も行っていく、としている。
▼ドル円予想/
「長期・中期・短期」3想定期間でのドル円見通し
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は12日、「ドル円の先行きを見る場合、その想定期間によって、評価が変わりそうだ」として、ドル円の長期・中期・短期変動について、次のように予想する――。
『長期(1年以上)』=ドル安円高
ドルは長期的に見ると、ルービン財務長官を擁したクリントン政権後期にドル高が進んだが、ブッシュ政権になってテロ戦争を強化する2002年になって流れが変わり始めた。ドルの実効レートは2002年春をピークにその後下落トレンドに入ったが、ドル円もこれと軌を一にしてドル安傾向に入った。
背景には米国の経常赤字が拡大する一方、ロシアや中東、アジア中銀などから、次第にドル離れ、ユーロ・シフトが見られるようになったことが大きい。ちなみに、ドル金利は2001年に入って急速に引き下げられたが、その後1年余りはドルが上昇を続けており、このトレンド変化には、金利を超える力が働いていたことになる。
▼ドル円予想/
欧州主導の円相場が、展開されている
アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
欧州主導の円相場が展開されている。
0.125%の上げにするかもという外銀のレポート? よくまあ、いろいろ考えるものだ。
谷垣財務大臣はうるさい。しつこいんだよ。国債の金利を払いたくない思いで一杯なんだろうが、マスコミにいちいち流さなくていいから、日銀総裁に電話でもしたら? 借りを覚えてますよね? とか脅してさ。ここまでは想定外の展開だ。金曜の発表までは円が強めで、その後、材料出尽くしで逆と思っていた。金曜前にここまで外野がうるさいとは思わなかった。
今読んでいる本で、竹中氏はアメリカのスパイだ、みたいな事が書かれているね。今の政府はアメリカの金融資本に協力して、日本の富のむしり取り作戦に協力しているとか書かれている。アメリカの金融資本の先兵隊がアメリカの投資銀行連中だとなっている。こういう話って本当かね?
あまりにたかが0.25%程度上げるかどうかで執拗に反対するので疑念を持ってしまったよ。
金が上げているのにドルが上がっている?
今は違っているように見えるけど、何か最後はどちらかが鞘寄せされてしまうんだよね。
(7月13日。木曜日。熱帯夜が始まったと思う日。)
▼ドル円115円台/
ストップ・ロス・オーダー+米貿易収支=ドル買い加速
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
2006年07月13日【マーケット・コメント】
---ストップ・ロス・オーダー:at[114.70 Above][115.00 Above]---昨日(7月12日)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、
114円台前半程度([114.25]アラウンド)で、オープンした。
---東京市場のオープン(寄り付き、寄り値)は、東京時間午前9:00、
東京市場のクローズ(終値)は、東京時間午後5:00と考えています。---
東京市場は、動かず。見るに値しない。
東京市場の夕方になって、欧州勢が参加する時間帯になると、
マーケット(外国為替市場)では、「ドル買い」が活発になった。
ロンドン市場で、ドル/円(USD/JPY)は、[114.50]を上に抜けると、
[114.70]を越えた水準にあったストップ・ロス・オーダー(損切りのドル買い注文)
を付けて加速した。
[115.00]を上に抜けると、
もう一段のストップ・ロス・オーダー(損切りのドル買い注文)を付けて、さらに加速した。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ドル/円(USD/JPY)が、115円台に乗せて、「米国貿易収支(5月)」の発表を迎えた。
---7月12日ニューヨーク時間8:30(日本時間21:30)に、米商務省が発表---
マーケットの事前予想では、[△653億ドル](5月)に拡大する、と見ていた。
---マーケットは、米国貿易赤字が653億ドルに拡大する、と見ていた---
ちなみに、米国貿易収支(4月)は、[△634億ドル]だった。
▼今日の長期金利/
明日にゼロ金利解除を控え、もみ合いに終始へ
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:30、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#281) 1.925%~1.955%
・ 債券先物(9月限) 131.40円~131.65円
<シナリオ>
長期金利は、ゼロ金利解除(見込み)を明日に控えてもみ合いに終始する。日本経済新聞1面トップの解除確定(?)報道は、根強かった先行き不透明感を後退させ、押し目買い意欲の強まりに寄与するかもしれない。また、日経平均株価が米株安を嫌気して下げ幅を広げれば弱含みに。30年利付国債入札は無難。“解除前夜”ということで、なお浮沈するさまざまな憶測が波乱要因。
債券先物チャート
9月限の日足は上影陽線でマド埋め(6月30日のザラバ安値:131.57円)を完了。
転換線(昨日131.33円)も6月15日以来の回復となり、下落傾向の転換を示唆。
ニュース・チェック
★午前の東京市場=為替はドル急伸、株価は乱高下の展開
今日午前の東京株式市場は朝方200円近くさげるも反発した。日経平均 が終値で前日比+109.47円高の15358.79円、またTOPIXも同 +6.37高の1570.06、JASADAQ指数は同+0.16高の96.87となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄はウッドフレンズ(JQMM不動産業 8886)、 横浜鋼業(JQ卸売業 7410)、 オープンインタフェース(HCグロース情報・通信業 4302)。またドル円相場は、115.27-115.30円前後で推移、ユーロ円は146.62-146.70円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン
液晶テレビ「VIERA(ビエラ)」LX65シリーズ2機種を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?8p_2DF_G_kqp
ソニー株式会社(6758)
ブルーレイディスク(BD)制作の総合サービスを提供
映像制作からディスク量産まで本格稼動・受注開始
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200607/06-057/index.html

