ポストゼロ金利・今日の株価予想・Net Investorほか

▼ポストゼロ金利/
 追加利上げ=今後、2-3ヶ月の株価の展開次第


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は日銀の金融政策について、予想どおり、ゼロ金利政策が解除され、市場の関心は、「短期間のうちに追加利上げがあるのかどうか」に移っているとして、次のように語った――。

<ゼロ金利解除こそが量的緩和解除である>

しかし、追加利上げを議論するのはまだ早い。イメージ的には、過剰流動性の吸収は、これまでのところ6 割程度しか終わっていない。ゼロ金利解除によって“残りの4 割”の過剰流動性吸収が行われる。過剰流動性吸収の最終章が始まる前に、次章とも言うべき、追加利上げを議論するのは気が早すぎると言えるだろう。

まず、確認しておくべきことは、量的緩和解除は量的緩和縮小に過ぎず、ゼロ金利解除こそが量的緩和解除である、ということである。

先週末時点の当座預金残高は15.8 兆円であり、市場には、依然として、所要準備額(約6 兆円、郵政公社の預り金を含む)対比で約10 兆円もの超過準備が存在している。日銀は、ゼロ金利解除決定を受けて、超過準備額をほぼゼロ近傍まで圧縮する必要があり、短期間のうちに10兆円程度の資金を、日銀手形や短期国債の売却によって市場から吸収しなくてはならない。

▼今日の株価予想/
 テクニカル上の目標値は14,449~14,682円に多い


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場では売り先行で始まる可能性が高い。
だが、日経平均株価も前週末まで700円を超える下落となっているだけに、売り一巡感が出れば利上げ後の相場をにらんだ押し目買いも期待できるのではないか。また、日銀のゼロ金利解除後を受けた外国人 投資家の動向に注目だ。これまで、朝方の外国人証券経由の売買注文は8日連続の売り越しとなっている。日銀の金利政策を海外勢がどのように判断するかによって、 国内投資家の市場心理を左右させるだけに、神経質な値動きが続きそうだ。

テクニカル分析
テク二カル面では、日経平均株価は14845.24円‐252.71と4日続落。6月28日以来と なる14000円台での取引終了となった。一時は6月28日の安値14824円も下回ったことから、15710円(7月4日)からの中期的な下落トレンドの強さがあらためて確認された。現状を、年初来安値14045円(6月14日)から15710円までの上昇に対する調整と見ると、その50%押し14878円を達成。そのため61.8%押しの14682円が次の目標値 となる。なお、15710円~15079円(7月10日安値)までの前回の短期下落トレンドを 1.618倍し、15555円(7月10日高値)から差し引けば14535円。さらに、15710円~ 15079円までの下落幅630円を15079円から差し引けば14449円。そして、15079円~ 15555円までの上昇の倍返しは14604円。したがって、テクニカル上の目標値は14449 円~14682円の範囲に多い。また、6月21日につけた短期的な底値も14482円。したがって、14日の安値14815円を下回ると、次の下値サポート・ラインは14000円台半ばに なりそうだ。一方、上値は15000円の心理的な節目が最初の抵抗線。ただし、13日安 値15053円からのマドを埋めることができれば、14日の安値14815円が15555円からの下落トレンドの底値となる可能性が出てくる。

話題の銘柄
大日本住友製薬(4506)/中堅製薬企業の勝ち残り組

モルガンでは、「大日本製薬は、(1)国内主力品の好調、(2)統合効果による今後数年間2ケタ前後の利益成長に加え、(3)Merckに導出した統合失調症薬ルラシドンが10億ドル超の大型製品となる可能性がある、など、国内好調+海外の成長期待が描ける数少ない中堅製薬企業である」と指摘。今2007年3月期連結営業利益420億円(EPS55.6円)、来2008年3月期540億円(EPS79.5円)、2009年3月期590億円(EPS87.0円)を予想。合併調整後5年予想EPS成長率は11.0%と業界平均(7~8%)を上回ることから、2007年度想定PERを業界平均(19倍)に10%程度のプレミアムとなる20倍として、目標株価を1600円に設定。投資判断「オーバーウエイト」で新規カバレッジを開始した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼Net Investor/
    14日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク


ネット証券評議会は14日(金)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

14日(金)分の日次データは以下の通り――。

売買代金4社合計(単位:千円) 【2006/07/14】 
【売り】5社合計

【買い】5社合計

9984
ソフトバンク
25,016,561
1
9984
ソフトバンク
23,267,316

8411
みずほ
12,047,176
2
8411
みずほ
11,269,914

8701
Eトレード証
7,066,235
3
8701
Eトレード証
7,826,510

8308
りそなHD
5,780,082
4
8306
三菱UFJ
6,574,240

8306
三菱UFJ
5,397,110
5
8308
りそなHD
6,389,205

2337
アセットマネジ
3,738,520
6
4755
楽 天
4,352,438

5401
新日鉄
3,455,366
7
6502
東 芝
3,921,759

2489
アドウェイズ
2,689,960
8
2337
アセットマネジ
3,708,445

8404
みずほ信
2,628,030
9
6301
コマツ
3,318,877

4314
ダウ゛ィンチ
2,587,205
10
5401
新日鉄
3,134,947

7203
トヨタ
2,544,271
11
8404
みずほ信
2,989,983

4755
楽 天
2,478,991
12
2489
アドウェイズ
2,613,130

3810
サイバーS
2,419,063
13
8888
クリード
2,565,767

8888
クリード
2,296,368
14
3810
サイバーS
2,433,537

7829
サマンサJP
1,969,218
15
4314
ダウ゛ィンチ
2,354,189

【ご注意】上記合計金額は、評議会会員各社の銘柄別売買代金の上位30銘柄を抽出し、該当銘柄についての各社の売買代金を合計したものです。このため、当該銘柄についての、全社の売買代金の合計とは異なる場合があります。
(注)ネット証券評議会とは?
松井証券・イー・トレード証券・カブドットコム証券・楽天証券は、2004年9月1日に「ネット証券評議会」を設立した。株式市場の活性化や、ネット取引の透明性向上に努めるべく、コンプライアンス体制の強化や、個人投資家にとって有益な情報の提供を行うとともに、様々な提案も行っていく、としている。

▼ドル円急伸/
  ポジション調整からドル高、「有事のドル買い」ではない


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

2006年07月18日【マーケット・コメント】
---中東情勢で、ポジション調整---
(中略)週末にロシアで行われた「主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)」も、
それぞれのテーマに関して、コメントが発表されたが、
それぞれ想定される範囲内で、特段のことも無かった印象。
---個人的には、『サミットの形骸化』を、より一層、感じる。---
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
週明け月曜(7月17日)の東京市場は「海の日」で休場。
アジア市場の時間帯のドル/円(USD/JPY)は、116円台前半での小動きだった。
ロンドン市場では、「中東情勢の混乱が悪化したこと」を材料に、「ドル買い」となった。
ドル/円(USD/JPY)は、ロンドン市場で、117円台前半に乗せた。
ユーロ/ドル(EUR/USD)は、ロンドン市場で、[1.2600]を割り込むと、
ストップ・ロス(損切りの「ユーロ売りドル買い」)を誘発し、
1.25台前半にまで、一気に下落した。
---中東情勢の混乱・緊張とは、イスラエルがレバノンを攻撃したこと。---
---「中東情勢の混乱・緊張が悪化したこと」は、特段に、「ドル買いの材料」とは考えていない。
  目先、マーケットは、相場の流れから、「ドル買い」に反応した、と、考えている。---
---いわゆる「有事のドル買い」といった印象だが、
 マーケットのポジション調整から、結果的に、そうなっただけ、と、考えている。---

▼ドル円予想/
依然として超低金利、急激な円高局面は一時的


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、為替相場について次のように語った――。

今年は、株をやっている人にとっては本当につらい年です。
その点、為替をやっている人は、まだましでしょう。なんだかんだいっても、日本の金利が相変わらず、超低金利ですから、全体的に見れば急激な円高にはなりません。時々そういう局面があっても、すぐに戻ってきます。いずれ、日本の金利も本格的に上がりだすでしょうから、そのときは円高リスクが出てきますが、それはまだまだ先のことになりそうです。

▼ゼロ金利後の債券相場/
解除後の落ち着きどころを探り、1.795~1.890%と予想


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …株価を睨みつつ、LIFFE のClose を中心にもみ合う公算
先週末のEvening から昨日のLIFFE までで行過ぎたRally の修正が行なわれた。本日は株価を睨みつつ、この水準を中心にもみ合う展開が見込まれる。先週末、続落したNYダウは昨日、下げ止まったが、まだ予断を許さないだろう。カーブはややフラット化と予想する。(AM6:41、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物9月限) : 132 円10 銭 ~ 132 円44 銭

今週の債券相場見通し…ゼロ金利解除後の落ち着きどころを探る。1.795~1.890%を予想
先週の堅調相場の背景は、11 日の5年国債入札を無難に終えた上、報道などを通じ、日銀が今後の利上げを急がないと強調する可能性が高くなったことが挙げられる。一方、イールド・カーブの変動は一筋縄でいかない。原油高を主因に米株価が急落した。その状況が続けば、スタグフレーション懸念から世界的フラット化が見込まれる。ただ、日本の場合、株安が日銀の利上げの制約条件となる点が強調され、この状況がスティープ化要因と判断される可能性も高い。さらに、現在のイールド水準からすると、例えば、20-10 年国債利回りスプレッドは開き過ぎと見られる。このように要因が混在しており、それが目先のカーブの見通しを難しくしている。

ニュース・チェック

★午前の東京市場=ドル円はドル高、株価は中東緊迫化受け全面安
今日午前の東京株式市場は中東情勢の緊迫化やNYダウの軟調地合いを受けてほぼ全面安の展開。日経平均 が終値で前日比-247.63円安の14597.61円、またTOPIXも同-32.41安の1489.30、JASADAQ指数は同-2.77安の91.94となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄は旭ホームズ(JQ 建設業 1913)、 ワットマン(JQ小売業 9927)、ローツェ(JQ機械 6323)。またドル円相場は、116.90-116.91円前後で推移、ユーロ円は146.41-146.47円前後で推移している。

★NECビッグローブ=金融サービスサイト「BIGLOBEマネー」を大幅リニューアル
NECビッグローブ株式会社(代表取締役執行役員社長: 鈴木俊一氏)は、株式会社大和証券グループ本社代表執行役社長:鈴木茂晴氏)、株式会社三井住友銀行(頭取:奥正之氏)と共同で、本日よりBIGLOBEの金融サービスサイト「BIGLOBEマネー」(http://money.biglobe.ne.jp)を大幅リニューアルする。大和証券グループ本社と三井住友銀行は、BIGLOBEへの出資(注1)を伴うアライアンスパートナーであり、本件は7月3日のNECビッグローブ社設立後のパートナー連携展開の第一弾。今回のリニューアルは、「インターネット上での金融サービスの利用経験が少ない個人ユーザ向けに、楽しみながら金融に関する知識を深めることができるコンテンツを、共同で企画・提供していくものであります」(大和証券グループ本社)。
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□高音質を追求したサウンドセット(SC-HT6500)・デジタルAVコントロールアンプ(SU-XR700)を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?8L_2DF_I_kqp

ソニー株式会社(6758)
サムスン電子とソニー、世界最大級の液晶パネル生産ライン敷設に向け、 本契約を締結
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200607/06-0714/index.html

日本電気株式会社(6701)
プレスリリース ビジネス・セグメント変更のお知らせ
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html