日銀・金融政策・米FRBウォッチ・今日の株価予想ほか

▼日銀・金融政策/
 「7月のゼロ金利解除」に黄色信号が灯る


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、7月14日会合におけるゼロ金利解除の可能性を当初の60-70%から50%に引き下げる。また、6月15日会合における先行的な公定歩合引き上げの可能性を当初の50%程度から30-40%に引き下げる。

以下の5つのチェック・ポイントの評価が、その背景である――。

1.短期金融市場
当座預金残高を削減する過程で、一時的に、オーバーナイト・コール・レート(最高値)が0.11%まで上昇する波乱があった(5 月29 日、当座預金13.5 兆円)が、足元においては、当座預金残高が12 兆円台に入ったにもかかわらず、オーバーナイト・コール・レートは加重平均で0.006%と落ち着きを取り戻している(6 月6 日速報)。このため、インターバンク市場の不安定化がゼロ金利解除の足かせになっていると考える必要はないだろう。

2.短期の景気循環
もっとも、米国ISM 新規受注の3ヶ月連続の下落、電子部品・デバイス在庫の増加傾向、機械受注のピークアウト、などからすれば、景気は年度後半にソフト・スポット入りする可能性が高まっている。このため、短期の景気循環からみた場合、ゼロ金利解除を急ぐ理由は見当たらない。

▼米FRBウォッチ/
 市場は、4人中3人が「6月も利上げ」を織り込んだ


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「FRBになお引締めバイアス」として、次のように語った――。

5月の米国雇用が、予想外の弱い数値となったために、市場では「今月の利上げは見送り」との見方が広がり、市場金利やドルが下落した。しかし、週明けのバーナンキFRB議長の発言「コアインフレの上昇は歓迎できない」によってムードは一変。現在のFRBにあっては、景気の減速懸念よりも、インフレ率の上昇により大きな関心が向いていることを示唆することになった。この結果、市場では再び追加利上げ観測が高まり、長期金利が上昇し、ドルが反発したほか、株価はNYダウが2日間で250ドル近い下げを見せた。

<米景気は想定どおり減速、緊急を要するリスク要因ではない>

これは5日にワシントンで開かれた国際金融会議での発言だが、ここでは景気に対しても「想定どおり減速している」との認識を示している。特に個人消費は過去数か月「顕著に減速」しているとし、住宅市場の減速も認めている。

しかしその減速も、周辺材料から見ると特段問題視すべきものでもないようだ。
例えば、世界経済については「非常に強い拡大局面」にあるとし、米国の企業も家計も、その財務バランスは良好、としている。少なくとも、今日のFRBにとって、景気の減速は想定どおりであって、緊急を要するリスク要因との認識にはなっていない。

▼今日の株価予想/
 200日移動平均線15191円、維持できるか注目


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場も上値の重い展開になりそうだ。
米国景気の先行き不透明感に加え、海外投資家からの売りへの懸念が強く、主力銘柄にも戻り売り圧力は強い。また、SQを週末に控えていることも、積極的な買いの手控えにつながり、相場全体の戻りが鈍くなっている。ただ、為替市場では短期的には円安基調にあることがサポート。さらに、米国市場と同様に割安感から打診買いも入りやすく、これも下値支えになりそうだ。  

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は、大幅続落となった。一昨日の安値15622円を割り込み、一旦は15340円まで下落した。ここから見ると、6月2日安値15266円からの戻り相場は 同日の高値15789円でピークを打ち、目先では下落基調に転換している。そして、ここからの下値の節目は15266円もあるが、終値ベースで見ると、200日移動平均線 15191円が維持できるのかが注目される。一方、上値は昨日の高値15507円。ここを突破できれば、昨日の安値が目先的な底値になりそうだ。なお、朝方の急落で、一昨日の安値15622円~昨日の高値15507円にチャート上のマドが形成された。5月8日 の高値17375円から中期的な下落トレンドが見られるが、昨日のマドはその中では3 番。いわゆる「三空」である。したがって、一昨日の安値からのマドを埋めることができれば、大型連休明け後の下落トレンドは底打ちの可能性が出てくる。

話題の銘柄
ディー・エヌ・エー(2432)/EC、広告、携帯の高成長企業の中でも最上位の水準を予想

04年3月に、初の携帯ユーザー向け限定のオークションサイト「モバオク」を立ち上げた。その後、携帯広告の仲介サイトであるポケットアフィリエイトを立ち上げ、05年7月にモバオクの一部有料化に踏み切った。06年2月には、ゲームコミュニティサイト「モバゲー」を立ち上げている。野村では、「当社のオークションやコミュニティ系の携帯サイトのページビューが、Yahoo!Japan(PCと携帯全体)や楽天市場(同)など巨大サイトの過去のトレンドを上回るペースで拡大している。ページビューを収益化する仕組み作りも進んでいる。」と指摘。今2007年3月期連結経常利益を会社計画28.3億円(EPS2865円)に対し34億円(EPS3368円)、来2008年3月期57億円(EPS5625円)、2009年3月期85億円(EPS8333円)と予想。「短期業績のモメンタムが強い上に、中期成長率は年率42%と、EC、広告、携帯の高成長企業の中でも最上位の水準が予想される。一方、08年3月期予想PERは比較対象企業の07年度PERレンジである31~71倍の中位に止まる。また、DCFで試算される妥当時価総額は、WACC7.4%、永久成長率2%、競争優位期間10年の前提で、1812億円(1株当たり380000円)となる。現在の株価はこれを大きく下回っており、割安感が非常に強い」と指摘。レーティング「1」で新規カバレッジを開始した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ネット・インベスター/
    6日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク


ネット証券評議会は6日(火)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

6日(火)分の日次データは以下の通り――。

●東証IPO銘柄 
▼サイバーステップ株式会社(3810)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200607/7cyberstep.html

サイバーステップは、基礎技術の研究開発をはじめとして、オンラインゲームの企画、開発、及び開発したオンラインゲームのライセンス事業、オンラインゲームを運営するオンラインゲームサービス事業を展開しています。当社の3Dオンライン対戦格闘ゲーム「GetAmped(ゲットアンプド)」は、韓国や中国など世界5地域にライセンスされ、そのユーザー登録者は1600万人以上にのぼります。
同社ホームページ http://www.cyberstep.com/

▼ドル円予想/
 株安下での米金利上げは、「相当なリスク」だ


アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

ドル円が急騰しても政府は絶対に大きな変動は困るとは言わないよ。
みててごらん。いつも衣の下の鎧だからね。それにしても昨日の3時半から大きく動意を見せた市場だが、(バーナンキ米FRB)連銀議長も日本人の時間に合わせてしゃべってくれ。4時に起こされてから、ずっと起きているみたいなもので疲れた。今度はアメリカは0.25上げるということで皆騒いでいるが、わからんよ、そんな事。今まで何回この米金利の事で右往左往したか覚えている? そのたびに動いていたらたまらないよ。

株がボロボロになってきていて、それでも金利上げるとしたら相当なリスクだと思うね。昔ドイツがアメリカの反対を押し切って金利を上げて、世界中の株が暴落したことがあったが、何だか似たような雰囲気だなあ。ウォールストリートはバーナンキショックとでも呼びそうな雰囲気で怨嗟。
日銀?110円割れていたら金利上げに踏み切らない可能性高いと思っていたが、これだけきっちりと円全面安になってくると上げの準備と思う。ここのところの金相場といい、世界の株式市場の動きといい、大変にきな臭く、不穏な動きだ。日経平均の動きを見る限りは年内で景気は完全にピークアウトすると思う。日本の場合は、ホリエモン-ムラカミ-金融庁-検察と余分な負荷がかかってしまっているので厳しい。投資家も運用者も、完全に萎縮してしまっている。あまり宜しくないね。

(6月7日。水曜日。もう梅雨みたいだと思う日。)

▼ドル円予想/
 国際過剰流動性=豪ドル調整+ドルの基調的底堅さを示唆


ブックフィールドキャピタル株式会社・取締役副社長の田中泰輔さん(Taisuke Tanaka/ Executive Vice President, Book Field Capital Co.,Ltd.)は、「国際過剰流動性の推移は、当循環局面における豪ドルの調整リスク、ドルの基調的な底堅さを示唆する」として、次のように語った――。

<豪ドル/ドルと密接に連動する「G3 過剰流動性」>

前回は高ベータ通貨である豪ドルを尺度に、「ドル循環の今」を検証した。今回は、国際過剰流動性と豪ドルの関係から、前回の論点をさらに補強しよう。図では、日米欧の「マネー・サプライ-鉱工業生産」を前年比ベースで算出し、G3 過剰流動性として描いている。そのサイクルは、豪ドル/ドル(前年比)と密接に連動し、しかも先行気味に推移していることが見て取れよう。

豪ドルは、グローバルに景気が悪化し、金融緩和が進み、やがて過剰流動性相場が始まる中で買い上げられて行く。投資家が、金融緩和を背景にリスク許容度を改善させ、少しでも高金利の資産を物色していく場面だ。さらに潤沢な流動性は、景気底入れへの展望とともに、コモディティ相場を押し上げ始める。高金利通貨、コモディティ通貨である豪ドルのラリーはこの環境で勢いづく。

しかし、景気が回復局面から加速局面に移り、金融引き締めが進むと、やがて流動性過多の状況は解消に向かい、豪ドルも勢いを失う。過去、この循環局面には必ずインフレ懸念が付きまとい、利上げも急速かつ大幅に進んだ。そして、過剰流動性がマイナス領域まで落ち込むような引き締めになると、豪ドルも大きく落ち込んでいる。

▼為替投資ストラテジー/
 次も、「ユーロ円を買うのが一番」と考える


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、為替相場について、こう語った――。

ユーロ円、145円で一旦とじました。
とりあえず、前回の高値なのでとりあえず、敬意を表して閉じました。しかし、止めてみて、また、何をやろうかと思っていると、やはりユーロ円を買うのが一番ですね。また、きっとどこかで買っているだろうな・・・。

さて、これから時々私の好きな言葉を紹介したいと思います。
 「備えを以って時を待ち、時を以って事を興す」

中国の言葉です。意味は用意周到というような意味ですが、大事なのは、タイミングを待ちながら、勝負と思ったら一気に行くということです。そして、待っている間もボーっとしていないで、周到に準備をしておく。これが重要だということです。

「備えあれば憂いなし」
これも同じ意味ですが、トレードするにあたってとても重要なポイントです。

▼今日の債券相場/
 2日のような戻りに期待も、続落の可能性否定できず


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント ・・・2日のような戻りに期待も、続落の可能性は否定できず
米株安・長期金利低下はフォロー。しかし、需給優先相場の見通しは難しい。基本的には、2日のような戻りを期待する。ただ、今回は投資家の見送り気分が強まり、続落しても不思議はない。カーブ形状の変化は相場の強弱次第で、中心は先物連動の7年ゾーンと見る。(AM6:38、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物6月限) : 132 円78 銭 ~ 133 円15 銭

▼今日の長期金利/
 昨日の米株安・米債高を受け上げ渋ると見る


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:30、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#280) 1.895%~1.935%
・ 債券先物(6月限) 132.70円~133.05円

<シナリオ>
長期金利は、昨日の米株安/米債高を受けて上げ渋る。日経平均株価の続落を横目に、5年債:1.40%台、10年債:1.90%台での押し目買いの根強さを試す。ただ、5年債は明日の新発債入札を警戒して引き続き神経質。
債券先物チャート
6月限の日足は、寄り付き坊主の大陰線を引き、昨日空けた下のマド(133.25円:6月2日のザラバ高値)を埋めた。基準線(132.77円)と雲下辺(132.71円)がサポート・ライン。

【チャート・ポイント】
138.56円:2006年の最高値(1月18日のザラバ高値)
135.82円:限月間マド埋め(3月8日の3月限ザラバ安値)
134.54円:マド埋め(3月10日のザラバ安値)
134.42円:雲上辺(本日)
133.91円:5月31日のザラバ高値
133.30円:転換線
133.25円:マド埋め(6月2日のザラバ高値)
133.15円:5 日移動平均
<133.05円:本日の6月限予想レンジ上限>
≪132.88円:昨日のLIFFE先物6月限終値≫
≪132.84円:昨日の東証6月限終値,前日比▲0.67円≫
<133.20:本日の6月限予想レンジ下限>
132.77円:基準線
132.71円:雲下辺(本日)
132.17円:マド埋め(5月16日のザラバ高値)
131.63円:5月10日のザラバ安値
130.15円:2000 年中のザラバ最安値(3月28 日)

ニュース・チェック

★午前の東京市場=ドル円は113円台に上昇、株価は米株安受け下落
今日午前の東京株式市場は米国株安を受けて安く始まった後、一時戻すも再び下落して乱高下の展開。日経平均 が終値で前日比-144.67円安の15240.19円、またTOPIXも同-19.55安の1547.75 、JASADAQ指数は同-0.97安の97.77となった。全銘柄中で値上がり率トップは佐藤渡辺(JQ:1807)で、同+28.57%上昇。東証1部ではホウスイ(1352)で、同+11.87%上昇した。またドル円相場は、113.10円前後で推移、ユーロ円は145.10円前後で推移している。

★大林組=平成19年3月期業績予想の純利益を上方修正
株式会社大林組(1802 )は平成19年3月期の業績予想を上方修正した。売上高、経常利益とも前回予想値から変動はない見込みだが、 固定資産の譲渡による特別利益の計上により、連結・単体ともに 純利益が増加する見込み。中間純利益(連結)は110億円(+30億円)、当期純利益(同)は380億円(+30億円)。
http://www.obayashi.co.jp/ir/pdf/20060606_shusei.pdf

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□店舗・業務用掃除機「TANK TOP」MC-G6000他 全4機種を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?3d_2DF_m_kqp
□PoE対応機能搭載のドームタイプのネットワークカメラを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?3e_2DF_m_kqp

ソニー株式会社(6758)
■ボディ内蔵手ブレ補正機能と新開発有効1020万画素CCD搭載により
高画質撮影を実現デジタル一眼レフカメラ“α100”発売
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200606/06-0606/
■高性能な『カール ツァイスレンズ』『Gレンズ』を含むαシリーズ
デジタル一眼レフカメラ用交換レンズ『ソニー αレンズ』発売
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200606/06-0606/lens.html
■ デジタル一眼レフカメラでの撮影の楽しみを一層広げる“α100”関連アクセサリー
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200606/06-0606/accessories.html

株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
経営近況報告会開催に関するお知らせ
http://www.mmv.co.jp/company/index.html

株式会社カカクコム(2371)
■『価格.com』、マイクロソフト「MSN(R) マネー」へ外貨預金の金利・手数料比較サービスを提供
http://kakaku.com/gaikadepo/
■女性のためのレストランのクチコミサイト『食べログ.com for Woman』を開設
~女性限定としては、国大最大規模のレストランレーティング情報~
http://woman.tabelog.com/

積水ハウス株式会社 (1928)
平成18年度「おおさか環境賞」 事業者活動部門で大賞を受賞
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2006.html