▼日銀VS.政府/
今,悪材料噴出のなぜ?=ゼロ金利解除への先制か
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、今日公表の「展望リポート」を使って、早期のゼロ金利解除と来年にかけての連続的な利上げを市場に織り込ませたい日銀に対して、「まさに図ったかのように、悪材料が噴出した」と語る。
白川さんは、その上で次のような見方を示した――。
一部メディアが報道した九州第2 地銀への公的資金注入、経済財政諮問会議で確認された公共事業の中期的削減方針、そして利上げ停止を示唆したバーナンキFRB 議長議会証言、である。“短期的”にみれば、この3 点セットは、早期利上げに“逆風”になると考えざるを得ない。しかし、やや長い目でみれば、日銀にとっての追い風は、①個人消費の再加速と国内インフレ圧力の拡大という、経済ファンダメンタルズ、および、②政府の一部で頭をもたげている「経済政策正常化必要論」である。7 月14 日会合でのゼロ金利解除の可能性は幾分低下したが、引き続き、5 割程度の可能性はみておく必要がある。
▼5月上旬の株式相場/
GW中に円高で下げれば、輸出株は押し目買いの好機
日興コーディアル証券・国際市場分析部長の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi/ Nikko Cordial Securities Inc.)は今朝、来週から再来週にかけての株式相場に見通しについて、「一回下に荒れる可能性がある」として、16,300円~17,300円の予想レンジを示した。
最大のかく乱要因として、為替相場でドル安・円高進行を上げた。
「ゴールデンウィーク中の3日~5日は、(円安派の)外為市場で日本勢だけが休みになるので、海外の投機筋がドル売り・円買いを仕掛けて波乱も予想される」と言う。こうした状況がGW明けの8日、9日まで引きずる可能性もあり、株式市場にとっては下振れの要因になる、と見ている。
<日本の輸出企業は、円高に対する抵抗力は強い>
ただ、ドル安・円高が進んだとしても、「輸出関連株については、余り心配はしていない」。今日では日本の輸出企業の採算レートは110円から105円が採算レートになっており、円高に対する抵抗力は強いからだ。したがって、「円高進行で下押す場面が来れば、むしろ押し目買いのチャンス」と捉えている。
注目のセクターと個別銘柄としては、引き続き自動車関連でホンダ(7267)、トヨタ(7203)、設備投資関連では産業用ロボット株、また雇用や個人消費の改善を受けて、高島屋(8233)、伊勢丹(8238)百貨店などの小売りセクターを挙げた。
▼今日の株価予想/
終値で17147円超えれば、中期的上昇トレンドに復帰へ
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
今日の東京市場は、様子見気分の強い相場になりそうだ。
大型連休前で手控え気分の強い中、中国の利上げや円高に加え、ソニーの市場予想を下回る決算が戻り売りを誘いそうだ。それでも、米国株式が利上げ休止の思惑で続伸していることや、引き続き企業決算への期待が下値を支える。そのため、朝方株価水準を調整した後は、一進一退の相場になりそうだ。
テクニカル分析
日経平均株価は反発。日経平均株価は、17114.54円+58.61と3日続伸となった。昨日は、一昨日の高値17107円を上回ったことで、目先では4月25日安値16787円を底値とする上昇トレンドが見られる。そして、4月21日の高値17479円から16787円まで 692円の急落となったが、その半値戻し17134円を達成。次は、61.8%戻しの17215 円が目標値となる。さらに、21日安値17258円~24日高値17245円のマド埋めとなれば、上昇に一段と弾みがつきそうだ。
なお、中期的に見れば、25日移動平均線17147 円が注目される。週初の急落でこの平均線を3月10日以降で始めて下回ったが、これをあらためて終値で上回れば、中期的な上昇トレンドに戻る可能性が強い。一方、 下値は、昨日の安値17094円が最初の支持線。そしてここを下回ると、17000円の心 理的な節目が次のサポート・ラインとなる。
話題の銘柄
エルピーダメモリ(6665)/目標株価を5800円から6500円に引き上げ
エルピーダは第4四半期に前四半期比63%のビット成長率(前年同期比148%)、営業利益率6%を記録し、DRAM事業での強さを実証した。メリルでは、「利益率は引き続き韓国半導体メーカーを下回る水準にとどまっているが、決算内容は弊社予想(ビット成長率前四半期比43%、営業利益率1%)を大きく上回り、ビット成長率では世界トップの地位を確保している(グローバル平均3%、サムスン2%)。現在、生産能力が逼迫するなか、DRAM価格は弊社予想を5~10%上回る水準で推移しているとみられる。DRAM、ウエハに注力し、業界平均を大きく上回るペースで生産能力増強を実施しているエルピーダが、グローバル規模でのDRAM生産能力逼迫によって恩恵を受けることが可能であり、半導体サイクルの需要減少局面入りという弊社の懸念を相殺する可能性がある」と指摘。
2007年3月期のEPS予想を従来の192円から275円へ、2008年3月期同389円から417円へ上方修正。投資評価「買い」を継続、目標株価を従来の5800円から6500円に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼ネット・インベスター/
27日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ホンダ
ネット証券評議会は27日(木)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
27日(木)分の日次データは以下の通り――。
▼G7声明の真意/
「ドル安」ではなく、「人民元と円は上昇すべし」
アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
財務省がG7はドル安を謳ったものではないと述べたので反転したりしていたが、その通りである。ドル安を謳ったのではない。黒字通貨は切り上げるべき、つまり人民元と円は上昇すべし、と背表紙に書かれている。「眼光紙背を徹す」って知ってるのかね。だからドル安指導しているわけでない。
日本がいつもこうやって抵抗するので、欧州は何で俺たちだけ?と文句を言うのだ。それにしても日本人は恐ろしく米ドルにドップリ浸かっているので空恐ろしくなるね。ここのところの論調で介入なんて言葉がこんな114円程度で出現するなど驚き桃の木だ。109円台と119円台とどっちが先につく?なんて質問しても日本人は119円って言いそうな感じ。何しろ金利差にしか目が行かないんだからさ。
(4月28日。金曜日。桜も岩手に到達と思う日。)
▼ドル円予想/
ドルは一時的に不安定化するが、まだブル軌道
ブックフィールドキャピタル株式会社・取締役副社長の田中泰輔さん(Taisuke Tanaka/ Executive Vice President, Book Field Capital Co.,Ltd.)は27日、「米国の利上げに他の主要国が追随する局面で、ドル相場は一時的に不安定化しがちながら、まだブル軌道上にいる」として、次のようにコメントした――。
米系証券会社が「世界的な金融引き締め期には経常赤字国の通貨が圧迫されやすい」として、ドル安見通しを出しているとの紹介記事を見た。原文を読んでいないので、どういう論理展開か正確には分からない。しかし筆者の認識では、世界的な金融緩和局面ではドルが下落する。そしてまだ多くの国々が金融緩和下にある時、景気循環の進捗で先行する米国が引き締め措置を取り始めると、ドルはさらに売られる。もし同社が紹介されている通りのロジックでドル安になるというなら、ドルはサイクル上ほとんどの局面で下落し、全く浮かばれない。
▼為替投資戦略/
ドル安は前倒し?もう少しドル売りで攻める
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、為替相場
昨日は今年一番の勝負でユーロドルをおもいっきり買っていたので、かなりうまくいきました。
ついでにドル円も114.70近辺で売りましたが、どうもこちらはまだよくわかりません。
さて、昨日はバーナンキFRB議長が利上げを一旦休止することを匂わせました。
発言の内容は「FOMCの掲げる目標に対するリスク判断が完全に均衡しなくても、将来のある時点で、FOMCが会合で何の行動もとらないことが1回あるいは、それ以上、あるかもしれない」というものです。かなりはっきりとした発言です。
私は、セミナー等で今年は年後半にドル安といっていましたが、ひょっとするとその時期が前倒しでやってきているのかもしれません。もう少しドル売りで攻めることにします。
<今井氏のプロフィール>
1985年に三和銀行入行、87年よりディーリングの世界に入る。89年から5年間、シカゴにて通貨先物市場に傾倒し、多くの著名トレーダーと出会う。2004年3月までUFJ銀行・為替部門の統括次長兼チーフディーラー。同年4月に独立。心理学などを駆使した独自の手法で15年間1年もマイナスなく勝ちつづけた常勝トレーダー。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事を歴任。慶応大学グローバル・セキュリティ研究所・研究員。現在、マットキャピタルマネジメント代表取締役CEO。06年4月、早稲田大学公共政策研究所研究員、兼インド経済研究所研究員を兼務。
▼今日の債券相場/
来週2.0%台も視野に、もみ合い弱含みの展開
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今日のイベント…4月展望レポートと消費者物価の発表
米長期金利の上昇が止まらなければ、地合いの本格的好転は見込み難い。
下図関係(略)からも、米10年国債利回りが5.10%台に乗せるなら、日本のそれが2.0%を超えるのは必然と言える。加えて、世界的にインフレ懸念が広がり、欧米長期金利の上昇が続く中、日銀が積極的な利上げ姿勢を示せば、相場の地合いは一段と悪化する。インフレ懸念を抑え込むための利上げなら、市場は好感するとの解釈も成り立つが、現在の相場環境ではその可能性は薄そうだ。
<8~9月のゼロ金利政策解除の可能性が高い>
本日公表の4月展望レポートで、早期利上げを示唆するとの一部報道があった。
昨日はそれも悪材料視された。もっとも、先行きの金融政策運営については、3月9日の量的緩和解除時の表現、「無担保コールレートを概ねゼロ%とする期間を経た後、経済・物価情勢の変化に応じて、徐々に調整を行うことになる」(日銀)が生かされると考えるのが妥当である。また、2007 年度の消費者物価見通しが政策委員の中心値で1%弱というのも既に織り込まれていよう。
ところで、筆者は8~9月のゼロ金利政策解除の可能性が高いと見ている。
政府が8月辺りにデフレ脱却を宣言するのは規定路線と言える。一方、日銀は量的緩和解除時にデフレ脱却宣言を避けた。ゼロ金利政策解除時に取って置いたのだろう。したがって、政府の後を追って脱却宣言をし、同時にゼロ金利解除を行うと考えるのが妥当である。
▼今日の長期金利/
重要材料が目白押し、思惑交錯で波乱含みも
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
【予想レンジ】
・長期金利(#278) 1.935%~1.970%
・債券先物(6月限) 132.00円~132.30円
【シナリオ】
長期金利は昨日の海外市場の流れを引き継いで小幅低下する。バーナンキ米FRB議長の利上げ休止発言で、相場の下値不安がやや後退する。ただし本日は、寄り付き前の消費者物価指数の発表から引け後の福井俊彦日銀総裁まで重要材料が目白押しのため、手控えムードが続くか、またはそれらを巡る思惑の交錯からなお波乱含み。
債券先物チャート
6月限の日足は上影陰線。4月14日のザラバ安値:131.75円を意識し始めた。
【チャート・ポイント】
138.56円:2006年の最高値(1月18日のザラバ高値)
136.05円:雲上辺(本日)
135.82円:限月間マド埋め(3月8日の3月限ザラバ安値)
134.66円:雲下辺(本日)
134.54円:マド埋め(3月10日のザラバ安値)
133.81円:マド埋め(3月28日のザラバ安値)
133.04円:基準線
132.63円:マド埋め(4月25日のザラバ安値)
132.48円:5日移動平均
132.39円:転換線
<132.30円:本日の6月限予想レンジ上限>
≪132.10円:昨日のLIFFE6月限終値≫
≪131.98円:昨日の東証6月限終値,前日比▲0.34円≫
132.10円:4月26日のザラバ安値
<132.00円:本日の6月限予想レンジ下限>
131.75円:4月14日のザラバ安値
130.15円:2000 年中のザラバ最安値(3月28 日)
(チーフ債券ストラテジスト 石井 純7:35am)
ニュース・チェック
★午前の東京市場=ドル円は円高進行、株価は先物主導で大幅下落
今日午前の東京株式市場は円高や中国利上げを嫌気し、先物主導で大きく下げた。日経平均 が終値で前日比-295.57円安の16818.97円、またTOPIXも同-23.20安の1706.17、JASADAQ指数は同-1.07安の115.10となった。全銘柄中で値上がり率トップはサイタホールディングス(福証:1999)で、同+14.81%%上昇して155円。東証1部ではツツミ(7937)で、同+7.92%上昇して4630円となった。またドル円相場は円高が進み、114.30円台後半で推移、ユーロ円は143.20円台で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松井証券株式会社(8628)
■代表取締役の異動について
■組織変更および役職員の異動について
http://www.matsui.co.jp/about_matsui/disclose/press/new.html
松下電器産業株式会社(6752)
□デジタルカメラ、フォトプリンター、液晶プロジェクターの3部門で
TIPAフォト&イメージング・アワード2006を受賞
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/3118/425
本田技研工業株式会社(7267)
■“株式の分割(無償交付)に関する取締役会決議公告”を掲載しました。
http://www.honda.co.jp/investors/stockholder/
株式会社サイバーエージェント(4751)
■2006年3月業績速報の開示について
http://ir.cyberagent.co.jp/monthly/index.php
■テレビ東京「ブログの女王」に「Amebaブログ」が協賛
国内初、放送と連携した「第1回ベストブログコンテスト」を開催~大賞には賞金100万円!~
http://blog.ameba.jp/
積水ハウス株式会社 (1928)
■株式報酬型ストックオプションとしての新株予約権割当てに関するお知らせ
■役員担当等人事異動について
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2006.html

