▼展望レポートと市場/
市場は6月末以降、「日銀シナリオ」を織り込みへ
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は2日、「展望リポートと今後2ヶ月の市場展開」と題して、次のような分析と見通しを示した――。
ポイント
4 月28 日に公表された日銀展望リポートからは、年内に0.5%の利上げが決定される可能性が高いこと、7 月14 日会合でのゼロ金利解除の可能性を捨て切れないこと、が示唆される。しかし、市場では、向こう2 ヶ月間、「ゼロ金利解除のタイミングは10-12 月期、年内の利上げは0.25%に止まる」との見方が支配的になる可能性が高い。日銀が目指している「早期にゼロ金利解除、年内に少なくとも0.5%の利上げ」というシナリオを市場が織り込むのは、6 月終わり以降となる公算にある。
展望リポートの評価
日銀の展望リポートは、日銀が早期のゼロ金利解除と来年にかけての段階的な利上げに前向きであることを確認した。日銀は、米国景気にはやや慎重であるが、中国景気に対しては強気であるほか、潜在成長率上昇(企業の期待成長率上振れ)による企業設備投資上振れリスクも意識している。展望リポートで特に注目された点を挙げれば、以下の2 点である。
① 日銀は、市場が織り込んでいる利上げ(来年半ばまでに0.75~1.0%に利上げ)を実施しても、07 年度の実質GDP 成長率が2.0%と潜在成長率(1%台後半)を上回り、(足元でほぼ解消されたとみられる)GDP ギャップの「需要超過幅」が拡大する可能性が高い(インフレ圧力が強まる可能性が高い)と考えていること。
② さらに、日銀は、インフレ期待が変化する可能性などを考慮に入れれば、CPI 見通しのリスクは上振れである、としていること。
▼賃金統計を読む/
労働生産性低下で、賃金インフレ圧力強まる構図
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は8日、出揃った3 月の雇用・賃金統計について、次のような見方を示した――。
<1-3月期は、“生産性低下ショック”>
3 月は、毎月勤労統計ベースの常用雇用者総労働時間が前年比+0.6%と2 月(同+1.9%)に比べて減速したものの、労働力調査ベースの雇用者数が前年比+2.1%(前年差+111 万人)と堅調な伸びを維持した。このため、1-3 月通期でみた労働投入量(雇用者数×常用雇用者総労働時間)は前年比で+2.8%となり、昨年10-12 月期(+1.2%)から大きく加速した。期待成長率が回復傾向にある中で、企業が労働投入に前向きになってきたことの現れであると言える。
もっとも、実質GDP は昨年10-12 月期に高い成長となったことの反動もあって、1-3月期には前期比年率1%程度に急減速した模様であり、前年比でも10-12 月期の4.0%成長から3.2%程度の成長に減速したものとみられる。
従って、マクロでみた労働生産性(実質GDP/労働投入量)の前年比は、10-12 月期の+2.8%から1-3 月期には+0.4%程度にまで低下したものと推計される。2002 年~2005年の4 年間における平均的な労働生産性の伸びが2.0%弱であることからすれば、1-3 月期の労働生産性の低下は、中期的な趨勢から乖離した“生産性低下ショック”とも呼べるほどのショッキングなものである(図表1)。
こうした労働生産性の大幅低下を受け、インフレ率との相関が高いユニット・レイバー・コスト(ULC)の前年比マイナス幅が縮小したと推計(10-12 月期-1.7%→1-3月期-1.1%)される(図表2)。労働生産性の低下を背景に賃金インフレ圧力が強まる構図がはっきりしてきたと言える。
▼債券市場ウオッチ/
海外相場の調整終了まで、上値の重い状況が継続
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は4月28日(金)、「米長期金利上昇や円高・ドル安がわが国の債券相場に与える影響は?」とテーマで次のように語った――。
世界的な債券市場や為替市場の動向がわが国の債券相場に与える影響について考察した。
当社のモデル分析によれば、円高・ドル安進行よりも、米債券相場下落の方が、わが国の債券相場に与えるマグニチュードは遥かに大きい。
今後に関しても、為替市場では円高・ドル安の進行が見込まれるものの、米国を中心とする海外の債券相場の調整が終了しない限り、わが国の債券相場は上値の重い状況が継続しよう。当社では、わが国の債券相場に関して、短中期ゾーンについては目先的にはやや売られ過ぎの領域に入った可能性があると考えているが、トレンドとして見れば「債券ベア相場」が継続するものと予想している。
▼株式相場予想/
業績相場の様相強まり、TOPIXは1800台へ
大和総研・投資戦略部チーフ・ストラテジストの三宅 一弘さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先ごろ、株式相場の見通しについて、おおよそ次のようにコメントした――。
5 月は企業業績の発表と、06 年度の業績見通し(見通し修正)が集中的に発表され、それらを織り込む動きが予想される。また、米国では利上げ打ち止め観測が高まっており、米国株は上昇基調を強める可能性がある。今後の日本株は、原油や為替動向によっては調整場面を交えようが、基本的に景気や企業収益の拡大などを背景に、業績相場の様相が強まりそうである。
<6月末に向けて、1800台を固める展開へ>
今後、3 月決算会社の05 年度決算発表と伴に会社、アナリストから06 年度の業績見通し(修正見通し)が発表される。TOPIX(除く赤字会社)ベースの06 年度予想EPS は、概ね87~90 程度の慎重・保守的な値からスタートするだろう(最終的には97 前後まで上方修正が進むとみられるが)。20倍のPERを単純にあてはめると、TOPIX は1,740~1,800 といったレンジになり、4~6 月期はこれを上下挟んでの展開になる可能性がある。ただし、長期の上値抵抗線であった1,750 を突破したことや、先行きの景気拡大や業績上方修正期待などを勘案すると、上値余地の方が大きくなりそうである。TOPIX は6 月末にむけて1,800 台を固める展開とみる。
▼今週の株式相場/
前半は堅調、後半は再び模様眺め気分強い展開へ
新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は今週の株式相場について次のようにコメントした――。
今週の東京市場は前半こそ①外部環境面の好転、特に米国株高を映ずる形で堅調ながら、②決算睨み、③SQ に絡んだ“空中戦”への警戒などで、再び模様眺め気分の強い展開に戻ると予想する。原油等の④商品市況、⑤為替相場なども引き続き株価の頭を押さえる役割を演じそうだ。⑥FOMC を終えて米国市場の金利観が固まるか、米国株が堅調を維持できるかにも注目。
<今週の予想レンジ=日経平均で17000~17400 円>
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。
▼長期運用船/
物価上昇率を2~3%上回る成績が積上がれば十分
さわかみ投信・社長の澤上篤人さん(Atsuto Sawakami/President, Sawakami Asset Management Inc.)は、「われらが思い描く長期運用船は、物価上昇率を2~3%ほど上回る成績が積み上がっていってくれれば、もう十分と考える」と語る。それだけでも、運用資産はほとんど再投資されるから、時間がたてばたつほど複利効果が効いてきて、長期的には想像以上に大きな貯えに育っていく、と考えている。
物価上昇つまりインフレ率を2~3%上回ればいいというのが、口で言うほど簡単ではない?
「いや、そう難しいことではない。物価上昇もインフレも、経済活動から発生する現象にすぎない。要は、価格の上下変動にどう対応するかが問われるだけ。これは運用も同じことである。したがって、長期的にみて価値が高まっていくと思えるものが、いろいろな経済現象で大きく売り込まれている時に、さっさと買っておけばいい。それだけで運用になってしまう。売られて安い時に買っておいたものが、その本来価値をいつかどこかで市場が評価しはじめたら、そこから先は立派な運用収益である。難しいことは何もない。」
<長期運用船の活用法とは?>
一般に、資金が大きくなりすぎると運用しにくくなるといわれる。
「ところが、長期運用船は皆が売ってくる不況時や相場暴落時に、われわれが肩代わりしようと買いを入れる。したがって、資金規模が大きくなればなるほど、経済の下支え効果も高まることになる。もちろん、われわれ長期投資家は景気が加熱気味になってきたら、保有株を少しずつ利益確定の売りに出す。そこで手にした現金が、次の不況時や相場暴落時の株買い資金となるわけだ。」
長期運用船がどんどん大きくなるのは良いとして、
乗船している投資家顧客はいつどのように資金を引き出したらいいのだろうか?
「お金の入り用が生じたら、いつでも必要な金額だけ解約すればいい、ファンドに残った資金は、引き続き長期運用の航海を続けられる。あるいは年金のように毎月一定額をファンドから引き出しても構わない。できるだけ多くの資金をできるだけ長く長期運用船に乗せておいて、現役引退後は自分年金として生活費に充てていくというのが理想的なパターンである。」
いわば、個人ベースの401Kプランといったところだと言う。
▼今日の株価予想/
主力株中心に、個別の押し目を買う動き続く
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
今日の東京市場は、しっかりとした値動きになりそうだ。
本日の東京市場も買い先行になりそうだ。連休前の大幅上昇で調整ムードが一巡。さらに、堅調な海外市場の動きもあり、まずは連休を控えてヘッジを行った向きの買戻しをうながし、上値を試す流れになろう。その一方で、一時111円台まで上昇した円相場への警戒感が、上値押さえることになりそう。もっとも、好調な決算発表などを評価しながら、主力株を中心に個別株式の押し目を買う動きは続くとみられ、しっかりとした値動きになりそうだ。
テクニカル分析
連休前の日経平均株価は、17153.77円+228.06と続伸。これまで、2月安値15389円 (2月20日)~年初来高値17563円(4月7日)までの中期的な上昇トレンドに対する 調整の動きが見られた。しかし、4月27日高値17176円を上回ったことで、4月25日安値16787円と4月28日安値16750円がダブル・ボトムとなり、この調整は一巡。逆に、目先では17250円からの上昇トレンドが見られる。そこで、上値の目途としては、17479円(4月21日高値)~16750円までの下落に対する61.8%戻しの17200円がある。また、17563円~16750円までの下落の61.8%戻しである16250円も上値抵抗線。ただし、これらを突破すれば、次は17479円や17563円などのかつてのピークが上値 目標になってくる。一方、本日、連休前の高値17188円からのマド空けでスタートすれば、これが下値のサポート・ラインになる。
話題の銘柄
北陸電気工業(6989)/再生から成長への戦略打ち出す
2000年3月期まで9期連続の連結最終赤字を計上するなど、バブル期の財テク投資損失などの処理に苦しんでいたが、数期間にわたる財務リストラ、事業構造改革により財務内容は大きく改善、2004年12月に発表した中期計画では、再生から今後の成長への戦略を打ち出すまでに至った。新光では、「システム事業の約90%を占める液晶コントロールモジュール(液晶パネルの駆動を制御するユニット)が拡大している。カーナビやアミューズメント向けなどの中小型液晶用に加え、テレビ向け大型液晶用が急拡大している。また、同社の戦略製品である3軸加速度センサの採用が本格化しようとしている。06年3月期まではMPプレーヤーの落下検知用途で1顧客への売上が大半を占めていたが、07年3月期以降、ノートPCや携帯電話向けなどで複数の顧客からの採用が本格化してくる見通しである」と指摘。2006年3月期連結経常利益を会社計画25億円(EPS22.8円)に対し28億円(EPS23.9円)と推定し、2007年3月期32億円(EPS29.3円)、2008年3月期42.5億円(EPS27.2円)と予想。中小型成長株情報の紹介銘柄として取り上げている。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼ネット・インベスター/
2日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は2日(火)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
2日(火)分の日次データは以下の通り――。
▼ドル円予想/
円は最大の過小評価通貨=国際金融界の常識
アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は6日(土)、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
(6日は)情報、噂が乱れ飛んだ日となった。
休暇中も日本勢はしっかりドル円を買っていたようだが、そんなに買ってどうするの?
輸入など3年先まで買ってしまっているのではないか?
今や円は最大の過小評価通貨というのが国際金融界の常識。財務省が抵抗すればするほど調整が遅れることになり、致命的な結果を生むことになるだろう。日本でのドル円のロングは全く解消されておらず、テクニカル指標は全て売られ過ぎを示唆しており、ますます逃げられない状況になるだろう。戻り局面が到来しても、もっと戻ると思うから売るに売れなくなるだろうし、財務省のトレンドに挑戦するようなコメントばかりを聞かされて大勢を見誤る公算が高い。日本の常識は世界の非常識になる可能性あり。月曜日からどうせ東京は買うのだろうが、どこまで買うのかお手並み拝見としたい。ユーロ?買わせてくれない大相場に成長中。
(5月6日。土曜日。桜前線津軽海峡突破の日。)
▼ドル円予想/
10日米FOMC後のマーケット動向に注目
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通し(抜粋)について、概ね次のようにコメントした――。
2006年05月08日【マーケット・コメント】
---まあ、熱くならずに、のんびり始めましょう!---
先週末(5月5日金曜)のニューヨーク市場では、
4月の米国雇用統計が予想よりも悪かったことから、ドル売りとなった。
ゴールデン・ウィーク後半のドル/円(USD/JPY)は、
概して、113円台に推移していた。
特に、5月4日(木)と、そして5日(金)の米国雇用統計発表の前までは、
[113.50-114.00]程度での小動きに過ぎなかったが、
雇用統計が発表されると、
113円台後半から112円台前半にまで、約1円50銭の大幅な急落となった。
発表された米国雇用統計(4月)は以下の通り。
失業率
結果:4.7%
予想:4.7%
前回:4.7%
非農業部門雇用者数(NFP)
結果:+138,000人
予想:+200,000人
前回:+200,000人(+211,000人より下方修正)
この米国経済指標の結果を受けて、先週末(5月5日金曜)のニューヨーク市場は、安値引けとなった。
ドル/円(USD/JPY)のニューヨーク・クローズは、[112.45-55]レベル。
ユーロ/ドル(EUR/USD)のニューヨーク・クローズは、[1.2725-35]レベル。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
本日(5月8日)の朝方のシドニー市場では、もう一段のドル安レベルから始まっています。
東京市場オープン前(東京時間午前9:00前)に、[112.00]を割り込み、[111.85-95]レベルを付けています。
[112.00]割れあたりにあった目先のストップ・ロス・オーダー(損切りのドル売り注文)を付ける値動きと、捉えています。
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さて、今週の注目点は、何と言っても5月10日(水)に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)。
ドル金利(FFレート)は、[0.25%]引き上げになり、[5.0%]になると予想されています。
その後は、当面のドル金利の据え置きが予測されています。
マーケットの事前予想通りになるのだろう、と考えていますが、予想通りの発表が行われたとして、その後に、マーケットがどのような反応をするのか、注目しています。
▼今週の長期金利/
不透明な外部環境にらみつつ、方向を模索へ
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
今週〔5月8日-12日〕の長期金利見通し
<予想レンジ>
・ 長期金利(#278) 1.835%~1.955%
・ 債券先物(6月限) 132.40円~133.40円
<見通し>
今週の長期金利は、米国市場や為替市場など不透明な外部環境をにらみながら方向を模索する展開。10年利付国債入札(9日)を無難にこなし、米FOMCミーティング(10日)で米利上げ休止観測が優勢になれば、天井感が形成される公算も。ポイントは、(1) GW中の海外市場動向の影響、(2) 米FOMCミーティング(10日)、(3) 10年利付国債入札(9日)。
<投資方針>
レンジ内での方向模索の継続を前提に逆張り方針継続。ただし、10年利付国債入札(9日)が無難にこなされたら、押し目買いの方に重心を移す。
債券先物チャート
6月限の日足は基準線を上抜けたにも関わらず伸び悩み、水準を切り下げても下十字線。
前日空けた下のマドは(132.68円-132.71円)は残した。
【チャート・ポイント】
138.56円:2006年の最高値(1月18日のザラバ高値)
115.82円:限月間マド埋め(3月8日の3月限ザラバ安値)
135.86円:雲上辺(本日)
134.54円:マド埋め(3月10日のザラバ安値)
134.43円:雲下辺(本日)
133.81円:マド埋め(3月28日のザラバ安値)
133.04円:基準線
<132.90円:本日の6月限予想レンジ上限>
≪132.74円:2日の東証6月限終値,前日比+0.40円≫
≪132.69円:5日のLIFFE6月限終値≫
132.68円:マド埋め(4月28日のザラバ安値)
132.56円:5 日移動平均
132.54円:転換線
<132.54:本日の6月限予想レンジ下限>
131.75円:4月14日のザラバ安値
130.15円:2000 年中のザラバ最安値(3月28 日)
(チーフ債券ストラテジスト 石井 純7:30a.m.)
▼今週の債券相場/
1.90%台前半中心としたもみ合いにとどまる公算
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今週の債券相場見通し
今週の債券相場見通し…10年278回債利回りは1.875~1.960%での推移を予想
<今後の相場展開を占う上では重要な週に>
今週の10 年278 回債利回りは1.90%台前半を中心としたもみ合いにとどまる公算が大きい。
それでも、今後の相場展開を占う上では重要な週になりそうである。5月1日は、前週末のイベントを無事に終えた上、FRB の利上げ打ち止め観測や円高を背景に、これまで見送り気分の強かった投資家の買い意欲が盛り上がり、1.875%まで利回りが低下した。しかし、翌2日は、バーナンキFRB 議長自身の発言からその打ち止め観測が後退、1.90%台に押し戻されて5連休に入った。
その間、米長期金利は一段と上昇する場面があった。
注目された5日発表の4月米雇用統計では、N.F.P.が前月比13.8 万人増にとどまり、事前予想を大きく下回った。平均時給の上昇など気になる点もあったが、とりあえず、米10 年国債利回りは5.10%に反落して越週した。本レポートでは繰り返し解説しているが、ここ1年間の日米長期金利の連動性の強さを考えると(下図参照)、米10 年国債利回りが再び5.0%を割り込んで再低下しない限り、円債相場の大きな地合い好転も望み難いと言える。
ニュース・チェック
★午前の東京市場=ドル円は111円台の円高、株価は上昇後伸び悩み
今日午前の東京株式市場は米国株高を受け上昇するも円高で上値重い展開。日経平均が終値で前日比+132.39円高の17286.16円、またTOPIXも同+16.39高の1753.57、JASADAQ指数は同+0.92高の117.10となった。全銘柄中で値上がり率トップはアイ ビーダイワ(JQ3587)で、同+20.99%上昇して219円。東証1部では田谷(4679)で、同+13.31%上昇して1200円となった。またドル円相場は、111.60円台前半で推移、ユーロ円は142.10円前後で推移している。
★大和証券SMBC子会社=再生機構支援の栃木・温泉旅館関連の株式取得
大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ株式会社(大和証券エスエムビーシー株式会社の100%子会社)は、28日、株式会社産業再生機構(以下「IRCJ」)との間で、IRCJが保有する株式会社あさやホテル、金谷ホテル観光株式会社、株式会社釜屋旅館、株式会社鬼怒川温泉山水閣、株式会社田中屋、株式会社ホテル四季彩(6社併せて以下「温泉旅館6社」)、および株式会社旅館マネジメントサポート(以下「RMS」)の株式の一部および転換社債型新株予約権付社債(以下「CB」)を取得することに合意した。温泉旅館6社はこれまで、とちぎ地域企業再生ファンドとIRCJが共同出資により再生支援してきたもので、同社は、ファンドの提携会社として参画してきた。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
日本リテールファンド投資法人(8953)
本投資法人に対する業務改善命令について
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html
カブドットコム証券株式会社(8703)
平成18年4月 委託手数料及び業務計数の開示(速報値)
http://kabu.com/company/pressrelease/20060502.asp
松井証券株式会社(8628)
■松井証券株式会社(8628)が発表した平成18年3月期決算は、
営業収益は571億円、経常利益は371億円でした。
http://www.matsui.co.jp/about_matsui/disclose/press/new.html
■平成18年4月の月間売買実績・口座数等(速報値)のお知らせ
平成18年4月の月間売買代金は3.1兆円、月末口座数は前月比32,390口座増の549,911口座でした。
http://www.matsui.co.jp/about_matsui/disclose/press/new.html
いちよし証券(8624)
■平成18年3月期決算短信(和文・英文)
■子会社設立に関するお知らせ(和文・英文)
■人事異動及び機構改革に関するお知らせ
http://www.ichiyoshi.co.jp/index.html
松下電器産業株式会社(6752)
□自己株式の買受けに関するお知らせ [PDF:76.7KB]
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/3129/42
□2006年4月28日:平成19年3月期(第100 期)の
年間配当の増額方針に関するお知らせ [PDF:150.2KB]
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/3130/425
□2005年度 連結及び単独決算概要
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/3131/425
□当社株式の大規模な買付行為に関する対応方針について(買収防衛策) [PDF:195.4KB]
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/3132/425
トレンドマイクロ株式会社(4704)
http://www.trendmicro.com/jp/about/investors/overview.htm
株式会社サイバーエージェント(4751)
セレクトショップ型女性アパレルショッピングサイト「VENUS LX」が
TBS の人気新番組「恋愛脳℃」と番組内タイアップ企画を開始
http://www.venuslx.jp/
積水ハウス株式会社 (1928)
積水ハウスの持続可能な社会構築のための取り組み(環境・社会に関する取り組み)を
まとめた報告書を発行 「サステナビリティレポート 2006」
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2006.html
株式会社大林組(1802 )
談合行為の再発防止に向けて、コンプライアンス体制を強化します
http://www.obayashi.co.jp/oshirase/oshirase20060428.html

