金融政策とマーケット・為替&株式投資・今日の株価予想・ネット・インベスター/23日の売買人気15銘柄中トップほか

▼金融政策とマーケット/
「量的引締め」が株下落・円高を招来、は誤解


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「世界舞台の財務vs中央銀行?」とのテーマで、次のようにコメントした――。

<日銀当座預金残高は、もともと「見せ金」>

日米欧の利上げ揃い踏みを前に、世界の債券相場が崩れ、商品相場や株価が過熱気味にあったが、ここへきて世界規模のまき戻しが起きている。国際商品相場や新興市場の株価ばかりか、主要国の株価も一斉に調整が入り、一方で主要国の国債に資金が流入している。G7前は落ち着かなかった財政当局に安寧が戻り、逆に中央銀行組みは当面の利上げに暗雲が漂う結果となった。

日本ではこの間、日銀当預残がピークから約20兆円減少し、これをうけて成長通貨とされるマネタリー・ベースが減少。このため「量的引締め」が株価下落や為替円高を招いている、との指摘も見られるようになった。しかし、ここには誤解がある。

そもそも日銀当預残は、民間銀行が日銀の当座勘定に預けている無利息の預金で、これ自体が市中に出回るものではない。いわば「見せ金」で、これが増えれば、銀行が貸出などの資産増加に向かうだろう、との期待から「量的緩和」の手段とされてきた。しかし、バブル経済が崩壊し、信用創造が萎縮してしまってからは、日銀がこの当預残を30兆円以上に増やしても、民間銀行は貸出を増やすわけではなかった。実際、当預残はゼロ金利当初の5兆円台から6倍以上になったが、民間銀行の貸出残高は減少を続け、マネーサプライM2も、増加率が年々低下する状況にあった。

▼為替&株式投資/
 今日あたりからは、株式を買い先行に変更へ


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今日午前、NZ円投資と株式投資に関して、こう語った――。

昨日のセミナーでは、NZ円もかなり割安感がでてきたので、長期保有のための買いも面白いと思います、という話をしてきました。相変わらず、ニュージーランドの景気にはあまりポジティブではないのですが、まあかなり下がったので、もうそろそろいいだろうと思っています。

日経株式指数も今月はずっとショートで攻めていたのですが、PERも20倍を割ってきたので、
今日当たりからは、買い先行に変えていこうと思っています。まだ少し早いかもしれませんが、
そろそろいいレベルまで下がったのではないかと感じています。

▼今日の株価予想/
 今後、新たなマド形成なら三空=底打ちサインで注目


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場も引き続き上値の重いスタートとなりそうだ。
昨日の急落の要因の1つになった朝方の外資系証券の注文動向次第では、更なる下値模索もありえる。ただ、日経平均株価が15500円というテクニカル的な節目に達していることや、安値圏で一方的な売りに対する警戒感もあることから、買戻しの動きなどが下値を支えそう。アジア株式を横目に、当面の底値を探る動きになりそうだ。  

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅続落。年初来高値17563円(4月7日)からの中期的な下落トレンドだけでなく、目先では5月22日高値16268円からの下落トレンドも見られる。そこで、注目される下値支持線を探ると、15914円(5月18日安値)~16268円までの上昇幅の倍返しとなる15560円や、3月の安値15553円(3月8日)がある15500円台半ばが挙げられる。そして、昨日の安値は15582円と、この水準で下げ止まった。 ただし、この支持線を明確に割り込むと、2月安値15389円(2月20日)が次のサポート・ラインとなる。ここは、年初来高値までの中期的な上昇の起点である。一方、上値抵抗線は昨日の高値15776円。この水準には150日移動平均線15782円もある。なお、連休明け後の下落過程では、16840円(5月11日安値)~16655円(5月12日高値)のチャート上のマドに続き、昨日も15837円(5月22日安値)~15776円(5月23日高値)にマドができた。本日以降、新たなマドが形成されると、いわゆる三空であり、底打ちサインの1つとして注目される。

話題の銘柄
日本光電工業(6849)/同社“3種の神器”が業績牽引役へ

5月19日に決算を発表。06年3月期売上は会社予想比2.7%上振れ、経常利益も2.3%上振れ。国内売上は前期比4.7%増の717.7億円で堅調、海外売上も同21.8%増の185.9億円で、海外売上比率が20.6%となった。上期は04年度比5.9%の売上増であったのが、下期は同9.5%と成長が加速。製品別でも、海外の脳神経系、モニター、国内外の除細動器の売上が大きく伸長している。JPモルガンでは、06年度も引き続き、脳神経系、生体情報モニター、除細動器の同社“3種の神器”が業績牽引役になると判断。今2007年3月期今2007年3月期連結経常利益87.9億円(EPS123.9円)、来2008年3月期93.9億円(EPS130.2円)、2009年3月期97.9億円(EPS135.8円)を予想。「自社製品売上好調から、同社の09年度の目標売上1000億円、経常利益100億円が視野に入ってきた。今後3年間の営業増益率は8.9%を予想。来期予想ベースPERは13.9倍と競合他社(米ビアシス、フクダ電子)平均の20倍に比べ割安感が強い」と指摘。投資評価「オーバーウエイト」を継続、妥当株価を従来の2300円から2600円(07年度予想PER20倍)に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ネット・インベスター/
    23日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク


ネット証券評議会は23日(火)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

23日(火)分の日次データは以下の通り――。


▼ドル円予想/
 NY市場=全く複雑な往来を激しくやっていた


アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

東京から欧州市場までは比較的わかりやすい相場だったが、NYが着てからは全く複雑な往来を激しくやっていたね。何でも手を出したがる私ですら、あきれて手をこまねいていた。しばらく指標があまりなかったが、この日から続々と出てくるので、それでまた一喜一憂だろうね。たいして動いていないし、あまり書くことないな。金と原油が早々と復権してきたのには驚いたね。

(5月24日。水曜日。天気予報官が嬉しそうに本日は夕立と言った日。)

▼ドル円予想/
 良い円安か、悪い円安かの分岐に「日銀政策」


ブックフィールドキャピタル株式会社・取締役副社長の田中泰輔さん(Taisuke Tanaka/ Executive Vice President, Book Field Capital Co.,Ltd.)は23日、ドル円相場について、次のように語った――。

ポイント
(1)ドルが循環的な底堅さを再認識される前には、ベア派による下値の再トライがあろう。
(2)円は、日本マネーの正常化に伴う「良い円安」と、株安と連鎖する「悪い円安」の可能性を
両睨みする展開に。

<ユーロドルの高値1.2972 更新なければ、ドルの底堅さを再認識>

4 月下旬以来のドル/円の売りの流れは一服した。新興市場、コモディティ市場のリスク圧縮の動きは、広範なドル・ショートの巻き戻しへと連鎖している。もっとも、ユーロ/ドル等の中核市場では、ポジション調整に程々目処が立てば、再びドル・ベア派の出番だろう。ここで、米指標が弱振れるなどの支援があれば、ドル・ベア地合いはもうしばらく生き長らえうる。一方、ユーロが5 月17 に付けた高値1.2972 を更新できなければ、ドルは早々にテクニカルにも循環現象としても底堅さを再認識されていくだろう。ここに至ってドル/円は、110~115円の値固め局面に移行すると見込む。

米国で利上げが打ち止めとなり、他方で日欧が利上げに向かうなら、「循環的にドル安でしょ?」というのが一般の認識である。しかし再三指摘しているように、循環現象としてのドル安は米金利の低下局面入りで始まるのが、ヒストリカルなパターンである。内外金利差がドル不利に振れ、外国人の米国債購入が減っても、米国債投資以外の債券、株式、M&Aなど直接投資の対米流入がドルを支える。インフレ懸念が嵩じて、景気中立水準を超えて利上げが進む場合は、動揺する新興市場等からの米国勢の資金回収がドルを押し上げる展開もありえる。

▼今日の債券相場/
 好地合い維持されるも、先物中心に調整と見る


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント 
本日の債券相場見通し…好地合いは維持されるが、先物中心に調整と見る

欧州債下落などから昨日のLIFFE は軟調だった。しかし、米長期金利は若干低下、バーナンキ議長の議会証言も大きな材料にならなかった。好地合いは基本的に維持されよう。一方、商品市況の反発は後掲リスク・シナリオの可能性を弱める。5年1.20%台、10 年1.70%台での持続的利回り低下にもまだ抵抗感が強そうだ。したがって、本日は先物中心に調整と見る。(AM6:37、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物6月限) : 133 円42 銭 ~ 133 円77 銭

リスク・シナリオの蓋然性高まる?
24日の本レポートでは、「世界的ディスインフレ・シナリオの巻き戻し」を解説した。
まず、その一例に挙げたのが商品市況のもたつきだった。「これまでの商品市況の上昇にはかなりの部分、投機資金の流入が影響しているというのは衆目の一致するところ。原油価格上昇がオイルマネーを生み、投機資金として市場に回帰するという自己増殖の構図は、同時に逆回転のリスクを絶えず内包する。」そして、日経平均株価の年足は陰線となり、周辺・新興市場の急落が顕著とも指摘した。

例えば、日本の株式市場において、逆張り・長期投資だった個人投資家が、デイ・トレーダーの登場で順張り・短期売買に性格を変えた。それによって、上記商品市況と同様に「逆回転のリスク」を内包することになった。また、こういった商品・株安は市場参加者に世界的景気減速を意識させ始めた部分があろう。それに関しては、12 日の本レポート「『少数派につけ』たとえば、景気回復の死角を探そう」を参照されたい。現実となった場合、日銀のゼロ金利解除や連続利上げは大きな制約を受けるだろうし、実施できても、長期金利の持続的上昇は考え難くなる。

▼今日の長期金利/
 ゼロ金利解除の可能性消滅なければ、一段の低下余地乏しい


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:30、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#279) 1.800%~1.840%
・ 債券先物(6月限) 133.40円~133.75円

<シナリオ>
今週の長期金利は、戻り売りを受けて始まった後、日経平均株価が続落するのか、切り返すのかをにらみながらもみ合う。

長期金利は連日の大台代わりとなり、昨日はとうとう1.70%台に突入して引けた。株安/債券高の連関が続くとすれば、日経平均株価がすでに3.9量的緩和解除時の水準(1万6,036円)を割り込んでいるので、なお低下余地があるとの見方もできる。ちなみに、当時は1.600%だった。もっとも、ゼロ金利政策の時間軸が復活しない限り、そうした公算は小さい。

金利急低下の背景は、「株式・商品などのリスク資産から債券などの安全資産などへの資金シフト」という思惑だろう。きっかけは、米インフレ観測の後退、あるいは米インフレ顕在化によるスタグフレーション懸念の台頭と見られる。国内債券市場の実態としては、株安による景気の先行き不透明感の台頭を背景に、段階的な利上げ観測が後退したことで、売られすぎた分のカバーが殺到している状況と理解される。昨日の本稿でも指摘したように、利上げ1回:0.25%に止まるならば、長期金利は長短スプレッド分析により1.75%、ファンダメンタルズ・モデルによれば1.86%で違和感がない。逆に言えば、ゼロ金利解除の可能性が消滅しない限り、一段の低下余地は乏しい。なお、米格付け会社S&Pによる日本国債の格付け見通しの引き上げ(安定的→ポジティブ、23日)の影響は特になかったとみられる。

ニュース・チェック

★午前の東京市場=株価は、商品・新興市場の落ち着き受け上伸
今日午前の東京株式市場は商品・新興市場が落ち着き、資源株や銀行株が買われた。日経平均は終値で前日比+133.66円高の15732.86円、またTOPIXも同+14.83高の1594.09、JASADAQ指数は同+0.42高の106.85となった。全銘柄中で値上がり率トップはオーベクス(東証2部:3583)で、同+29.03%上昇して200 円。東証1部では大東紡織(3202)で、同+17.91%上昇して283円となった。またドル円相場はやや円安が進み、112.10円台後半で推移、ユーロ円は143.40円前後で推移している。

★大和証券SMBC=アイングの全株式の譲渡を決定し、実施完了
大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ株式会社(代表:渡辺秀雄氏)は、当社が保有するアイング株式会社(代表:飯嶋庸夫氏、東京都千代田区)の普通株式について、アイング株式会社の関係先数社へ売却することを決定し、この結果23日付で当社が保有する全株式(1,400,000株、発行済株式数の35.0%)の譲渡が完了した。なおアイングは、総合ビルメンテナンス業(清掃事業、警備事業、設備管理事業、その他)を営む。

★カブドットコム証券=「インターネットAQUOS」から口座開設&ネット株取引
カブドットコム証券株式会社(8703)は23日、シャープ株式会社と提携し、2006年5月下旬から発売された「インターネットAQUOS」に、当社ホームページと口座開設受付のメニューを設けた。また「インターネットAQUOS」向けに「株式市況ニュース」を無料配信する。これを記念し、5月23日(火)から7月31日(月)、携帯Webやモバイル端末からのお取引で、シャープ「Zaurus」が当たる「マルチチャネルキャンペーン」を実施する。
http://kabu.com/company/pressrelease/20060523.asp

★価格.com=使い捨てコンタクトレンズの価格比較サービスを開始
株式会社カカクコム(代表取締役社長穐田誉輝氏、2371)は、同社が運営する価格比較サイト『価格.com』において、24日(火)より新たに、使い捨てコンタクトレンズの価格比較サービス(http://kakaku.com/contactlens/)を提供開始する。これを記念してコンタクトレンズやケア用品が抽選で当たるプレゼントキャンペーンを実施する。
キャンペーン概要:http://kakaku.com/campaign/contactlens/
リリース詳細:http://kakaku.com/info/press_release/20060524.htm

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

株式会社大阪証券取引所(8697)
■定款一部変更に関するお知らせ
■役員の異動に関するお知らせ
■内部統制システムに関する決議のお知らせ
http://www.ose.or.jp/profile/pr_irpr.html

ソニー株式会社(6758)
  ソニーIRインタビューコーナーを掲載いたしました。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/corp/mm/index.html
 
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■定款の一部変更に関するお知らせ
■役員の異動に関するお知らせ
http://www.dena.ne.jp/ir/

株式会社サイバーエージェント(4751)
株式会社サイバーエージェント(代表取締役社長:藤田晋氏、4751)の株式は、すでに東京証券取引所
マザーズ市場の制度信用銘柄に選定されておりますが、新たに貸借銘柄に選定されました。