3月日銀短観を読む・日本経済ウオッチ・景気と債券市場・経済指標を読むほか

■3月日銀短観を読む/
 業況判断は弱めだが、市場の目線は他材料に


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝8時50 分に発表された「3月日銀短観」(下図参照)について、概ね次のようにコメントした――。

注目の大企業・製造業業況判断は+20となり、前回(+21)から1ポイント悪化した。
事前予想の中心は+23 と2ポイントの改善を見ていたため、弱めという結果だった。ただし、先行きは+22 と改善を見込んでおり、予想は最近の数字から横ばい、もしくは若干の悪化となっていた。大企業・非製造業(+18、先行き+19)、中小企業・製造業(+7、先行き+9)は最近が予想通り、先行きが若干強めと言える数字になり、中小企業・非製造業(▲9、先行き▲8)は少し弱めだった。また、今年度の設備投資計画は大企業・製造業が強め、中小企業が全産業で弱めとなったものの、総じては予想通りだったと言える。

「最も注目の集まる大企業・製造業業況判断が弱かった。しかし、今回、景況感の改善は一服したが、今後も改善の方向性は変わらない。中小企業の設備投資計画も上方修正が続こう」というのが市場の総合評価と見られる(短観自体の分析は弊社エコノミストに譲る)。すなわち、ヘッドラインとしては、大企業・製造業業況判断の数字からポジティブ材料と言えるが、現在の環境を変えるには力不足と判断できる。実際、発表後の軟調相場を見る限り、あまり材料になっていないようだ。

▼日本経済ウオッチ/ 
金利上昇による金融収支悪化=外部資金調達を慎重化へ


クレディ・スイス・ファ-スト・ボストン証券会社、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse First Boston:CSFB)は31日(金)、マネーサプライ伸び率低迷の背景と先行きについて、次のようなポイントを挙げた――。

■ 日本経済は内外需にサポートされ堅調に推移しているものの、マネーサプライの伸び率は低水準で推移している。マネーサプライの代表的な指標であるM2+CDの前年比伸び率は、2005年に1.9%増と深刻なデフレ経済下にあった2001年、2002年の伸び率を大きく下回っている。

■ 2001年以降のM2+CDの伸び率の低下は準通貨の減少が主因である。当初は、金融機関の貸出姿勢の消極化、その後はペイオフ解禁に伴う、より安全な資産へのシフト、そしてこの2年間は家計部門のポートフォリオ・リバランスと企業の財務リストラが背景にある。

■ 2004年以降のマネーサプライ伸び率の鈍化は、政府向け信用の縮小によるところが大きい。民間向け信用残高は、景気回復に沿った形で緩やかながらも減少幅が縮小している。

■ 先行きを展望すると、マネーサプライ(M2+CD)の伸びが急速に高まる可能性は低いとみる。経済活動の活発化に伴う経常取引の増加は現金や預金通貨の増加につながるものの、家計部門のポートフォリオ・リバランス効果と企業の外部資金に対する需要の低さから準通貨の減少が引続きマネーサプライの抑制要因となろう。特に、企業の利益率の改善が鈍化傾向にある中、貸出金利上昇による金融収支の悪化は、外部からの資金調達を慎重にさせる可能性がある。

▼景気と債券市場/
 内需主導で息の長い景気拡大が続く公算


メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は31日(金)、今週の債券相場について、「短中期ゾーンを中心に概ね底堅く推移する見通しである」と語った。注目材料として、①日銀短観、②10 年国債入札、③米雇用統計の3 点を挙げた。

さらに熊谷さんは、「最近の債券相場の展開は、基本的に当社の「ベアシナリオ」に沿った動きである」として、次のようにコメントした。

<短中期ゾーンは、目先的にはやや売られ過ぎの領域>

2006 年度のわが国の債券相場は、日本経済が好調を持続するなか日銀の利上げ観測が燻ることから、基調として見れば下値不安を抱えた展開が継続しよう(図2)。日本経済は短期・中期・長期という3つのサイクルが同時に上向きとなる可能性が強まっており、米国経済下振れや原油価格上昇といった潜在的なリスクを抱えつつも、内需主導で息の長い景気拡大が続く公算である。

但し、当社はトレンドとして見れば「債券ベア相場」が継続するとの見方を堅持しているものの、短中期ゾーンに関しては目先的にはやや売られ過ぎの領域に入った可能性があると捉えており、2 年債、5 年債等に関しては、徐々に押し目買いのタイミングが近付きつつあると見ている。当社では、今後の日銀の金融政策に関して、「2006 年4Q に利上げ(25bp)を開始し、2007 年1Q 以降も追加利上げを実施(2007 年末の政策金利は0.75%)」との見方を採っている。こうした当社の金融政策に関する前提と比較すると、短中期ゾーンは目先的にはやや売られ過ぎの領域に入ってきた可能性が否定しえない。


▼経済指標を読む/2月の新設住宅着工戸数
 景気回復が今後も下支えするも、金利上昇が気がかり


クレディ・スイス・ファ-スト・ボストン証券会社、経済調査部(Credit Suisse First Boston:CSFB)は31日(金)、国土交通省が発表した2 月の新設住宅着工戸数について、「大幅に増加し、回復軌道に戻る」として、概ね次のような見方を示した――。

国土交通省が発表した2 月の新設住宅着工戸数は季節調整済み前月比6.0%増と、1 月の7.7%増に続き、予想外に急増した。前年同月の実績が低かったことも押し上げ要因となり、前年比は13.7%増と市場予想(当社:1.0%増、コンセンサス予想:4.6%増)を大幅に上回り、2ヶ月連続でマイナスとなった後、力強くプラスに転じた形となった。31日の結果は、昨年12 月に住宅着工戸数が前月比10.3%減と予想外に大幅に減少した後、1 月と2 月はいずれも回復したことを示している。

<分譲住宅の急増(前月比18.7%増)が、2月好調の主因>

利用関係別の内訳を見ると、2 月の好調な数字は、分譲住宅(マンションを含み、全体の住宅着工戸数の約30%を占める)が前月比18.7%増(前年比21.5%増)と急増したことが主因だった。貸家(全体の約40%を占める)は、1 月の前月比11.6%増(前年比6.2%増)に対し、2 月は同3.2%増(同16.5%増)となった。

▼地方元気作戦/
  第3段階「おらが町のMBO」は好循環を招く


さわかみ投信・社長の澤上篤人さん(Atsuto Sawakami/President, Sawakami Asset Management Inc.)は前回、地方を元気にする3段階作戦のうち、①おらが町の投信、②ご当地ファンドを紹介した。今回は、第3段階として「おらが町のMBO」を挙げて、次のように語った――。

もう引退したい親父さんには、買い取った資金を渡してあげられる。残る従業員には、頑張って仕事に励める職場を確保できる。そして、10年くらいでMBO資金を地元の投資家に返済してもらえれば、まさに三方良しである。

おもしろいことに、事業を従業員に売却した親父さんは、手にした現金で今度は投資家として経済の現場に登場してくる。その資金が次なる「おらが町のMBO」を支える原資となっていく。この循環がピッチを上げていくにつれ、地元経済の若返りや雇用の確保などが一挙に進む。

どうだろう? こんな手順で預貯金に眠っている地元の人々の資金を動かしてやれば、
地方の経済や社会はいくらでも元気になれる。

▼今日の株価予想/
  高値突破=中期では17700円が目標となる


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

今日の東京市場は、短観を見極め大台を固める動きが予想される。
本日は、寄り付き前に発表される日銀短観が注目される。ここで大企業製造業業況判断DIが予想の23に近い数字になるならば、あらためて下値に買いが入るだろう。その上で、17000円の節目が下値支持線として固まれば、さらなる上昇も期待できそうだ。  

テクニカル分析=相場の方向の判断は本日の動きにかかる
テクニカル面から見ると、日経平均株価は6日続伸となった。
これは、1月24日~ 31日以来。この時は、当時の年初来高値16777円(2月6日)につながった。

さて、先週末のレンジは16995円~17094円と上下100円に満たなかった。そのため、相場の方向の判断は本日の動きにかかる。高値突破なら、年初来高値17125円(3月30日高値)を超えて上値を試す可能性が強い。その場合、節目としては2000年8月高値 17210円(8月29日)がある。また、15553円(3月8日)~16410円(3月14日)までの 上昇幅857円を、16463円(3月28日)に加えた17320円が目標値となる。さらに中期では、1月~3月のトライアングルの値幅約1700円(2月高値16777円~1月安値15059 円)を、抵抗線突破ポイントの16000円に足した17700円が目標となる。

一方、下値は17000円がサポート。しかし、これを下回り先週末の安値も割り込むと、16462円 (3月24日)からの上昇に対する調整となる可能性がある。この場合の下値目標は、 16462円~17125円までの上昇の38.2%押しとなる16870円。

話題の銘柄
日本電気(6701)/目標株価1050円に設定、投資評価「中立」から「買い」へ

矢野副社長が4月1日付けで新社長に昇格する。同氏は米国社長時代に工場閉鎖や自社ビルの証券化など構造改革を本社に先駆けて実践した実績がある。メリルでは、矢野新社長の就任により、双子(モバイルターミナルと半導体事業)の赤字解消とネットワークインフラ事業の収益改善の確度が高まった、と判断。双子の赤字事業の収益改善で07年3月期で300億円、モバイルインフラやブロードバンド、SIサービスなどインフラ事業の収益改善で07年3月期270億円、08年3月期400億円を見込み、07年3月期以降の業績予想を上方修正。

2006年3月期連結営業利益900億円(EPS23.5円)を予想し、2007年3月期連結営業利益を従来予想1030億円(EPS27.1円)から1600億円(EPS38.0円)へ、2008年3月期同1300億円(EPS34.2円)から1800億円(EPS47.0円)へ増額。08年3月期予想EPS47.0円に部門別積上法による想定PER22倍を適用し、目標株価を1050円に設定。投資評価を「中立」から「買い」に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ネット・インベスター/
    31日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク


ネット証券評議会は31日(金)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

31日(金)分の日次データは以下の通り――。

●東証IPO銘柄 

▼高松機械工業株式会社 (6155)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200604/4takamatu.html

当社は、工作機械の製造・販売を主たる事業としております。1961年の設立以来、50年余りの工作機械製造の歴史のなかで、「お客様に稼ぐ機械を提供する」をモットーに、果てしないチャレンジ精神と誇るべき技術ノウハウをもって、常にお客様の立場に立った商品創りを目指してまいりました。最近では、工作機械製造で培ってきた技術ノウハウを活かし、IT関連製造装置や自動車部品加工などにも事業を展開しております。今後も積極的な海外展開によりグローバル企業へと変化を遂げるとともに、工作機械事業以外 の柱を構築し、堅固な経営体質を確立してまいります。   同社ホームページ http://www.takamaz.co.jp/

▼ドル円予想/
 4月から新年度で、いろいろ思惑が出そうだ


アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は1日(土)、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

いやあ、それにしてもひどい往来相場だ。
ユーロなどはまだ元気に往来運動をやっているが、ドル円はすっかり白旗で休みたいと言ってるようだ。太平洋が結構回復しているのは何より。別に多数の一般の人が損する事が良いとも思っていない。まあ、戻りに安心せずに、適当なところで撤退しておくことを勧めるけどね。4月から新年度という事でいろいろ思惑が出そうだ。

(4月1日。春爛漫の日。)

<堀内氏のプロフィール>
1974年スイス銀行入行、為替ディーラーとなる。79年同行東京支店資金課長、83ドイツBHF銀行東京支店資金部長。91年同行東京支店支店長。97年退職、株式会社アキ投資顧問を設立し、社長に就任。80年代には同社顧問で盟友の中山茂氏とともに東京外為市場を席巻した敏腕ディーラー。その活躍は、のちに小説『東京外為市場25時』(大下英治著)となり、TVドラマ「伝説のディーラー」となった。


▼ドル円予想/
 短観の改善、急速な悪化=ともに円安要因へ


ブックフィールドキャピタル株式会社・取締役副社長の田中泰輔さん(Taisuke Tanaka/ Executive Vice President, Book Field Capital Co.,Ltd.)は31日(金)、「短観の改善は円安と整合的であり、万が一近い将来急速に悪化に転じる場合があれば、それも円ベアである」として、ドル円相場について、こう語った――。

<短観の改善ないしは底堅さ、基調的な円安をシグナル>

日銀短観は3日週の注目指標の一つである。
31日発表された2月の全国CPIのコア部分は前年比+0.5%と予想コンセンサスの+0.6%に及ばなかった。それでも、短観の改善についてはやはり、ゼロ金利の早期解除を示唆する材料として、円高材料と見なす市場参加者が多いだろう。

日銀短観はこれまで、景気サイクルを気味悪いくらい美しく映し出してきた指標である。当然、当レポートで再三論じてきた国内景気と円相場の間の逆相関関係を、日銀短観からも見ることができる。図表1で、2000年までは逆相関、そしてその後5年間は流動性のわな的な状況下で順相関になり、昨年途中で逆相関の復活と、#06-11号で鉱工業生産との関係で見たのと同様の展開が見てとれる。3日週の短観では、ベンチマークの業況判断DIが、前回の21から23へと改善すると予想されている。短観の改善ないしは底堅さが基調的な円安をシグナルする環境は向こうしばらく続くだろう。

<田中氏のプロフィール>
1983年に日本長期信用銀行に入社、債券およびマネー・ディーラーを務める。バークレイズ銀行、ABNアムロ銀行を経て、94年にクレディ・スイス銀行東京支店ストラテジスト。2000年にクレディ・スイス・ファースト・ボストン証券東京支店に移り、為替ストラテジスト、チーフ・マクロ・ストラテジスト、チーフ・エコノミストを歴任。04年9月モルガン・スタンレー証券会社に移籍し、チーフ通貨ストラテジスト(日本)を務める。06年3月現職。東京外為市場の主要なアナリスト・ランキング調査で、15年以上にわたり常にトップ・クラスにランクイン。

▼ドル円予想/
  機関投資家勢の外貨運用・投資向けの手当買いに注意


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

2006年4月03日【マーケット・コメント】
---期初(新年度)です!---
本日(4月3日)は、期初(新年度)です。
気持ちを新たに、頑張ろう、と思っています。
先週末(3月31日)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、117円台Low でオープン。
東京市場は、期末で、あまり大きな動きにもならず、概して言うならば、[117.20-60]程度の小動き。
ロンドン市場で、ドル堅調に推移し、[118.10-20]レベルに上昇した。
その後の、ニューヨーク市場では、概して言うならば、[117.50-118.00]に推移し、ニューヨーク・クローズは、[117.70-80]レベル。
3月31日に発表された米国経済指標は、個人所得(2月)、個人消費(2月)、シカゴ購買部協会景気指数。
個人所得(2月)、個人消費(2月)は、ほぼ予想内の数値。
シカゴ購買部協会景気指数は、予想よりも強い数字が発表された。
米経済の基調が強いことから、ドル金利のさらなる利上げの思惑が出て、ドルは堅調に推移した。

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ユーロ/ドル(EUR/USD)は、東京市場で、[1.2170-80]レベルの高値を付けたが、東京市場で、1.21台前半にまで断続的に下落。
ロンドン市場で、[1.2100]を割り込んだが、その後のニューヨーク市場では、持ち合いに推移し、1.20台後半から1.21台前半での上下動となった。

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今週は、期初・期明け(新年度)です。
早々から行動するのか、まずは、ミーティングを行って投資方針を固めるのかは、どちらでも構わないのですが、本邦機関投資家勢の、外貨運用・投資向けの手当買いを、頭の片隅に留めておきたい、と思っています。

なお、松田さんは4月から亜細亜大・経営学部非常勤講師として、「現代金融市場論」を講義する。

<松田氏のプロフィール>
三菱信託銀行に入社。本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務を従事。米国ファースト・インターステート銀行に転職。その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。東京外国為替市場委員会の委員。住友商事にて、外国為替、JGB、日本株、米国株、貴金属、石油取引に伴う外国為替を担当。現在、パフォーマンス・キャピタル(株)。

▼為替投資戦略/
  NZ円、ユーロ円、豪ドル円ロングで期始相場を狙う


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、為替相場について、次のようにコメントした――。

短観は予想より若干悪かったですが、大勢に影響のあるような数字ではありませんでした。若干円安に反応しましたが、とりあえず、無事にこなしたということでしょう。

週末にユーロドルの1.2100近辺を売ってしまいましたが、気を取り直して、ユーロ円、豪ドル円を買いました。今、NZ円、ユーロ円、豪ドル円ロング、日経指数ロングで期始相場を狙っています。様子を見ながら、いけるところまで、ひっぱって見ます。

<今井氏のプロフィール>
1985年に三和銀行入行、87年よりディーリングの世界に入る。89年から5年間、シカゴにて通貨先物市場に傾倒し、多くの著名トレーダーと出会う。2004年3月までUFJ銀行・為替部門の統括次長兼チーフディーラー。同年4月に独立。心理学などを駆使した独自の手法で15年間1年もマイナスなく勝ちつづけた常勝トレーダー。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事を歴任。慶応大学グローバル・セキュリティ研究所・研究員。現在、マットキャピタルマネジメント代表取締役CEO。06年4月、早稲田大学公共政策研究所研究員、兼インド経済研究所研究員を兼務。

▼今週の債券相場/
 今週の相場次第で、当面の方向性が決まる可能性


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

今週、本日の債券相場見通し…重要な週。10年277回債利回りは1.720~1.830%と予想
先週の10年277回債利回りは1.675~1.820%で推移した。

1.80%台乗せは2004年8月以来。日経平均株価が1万7,000円台に乗せた株高、利上げ継続観測の広がりに起因する米長期金利上昇などがきっかけ。また、それらを通じて、早期のゼロ金利政策解除や連続利上げ観測が強まった。中短期債の利回り上昇が顕著で、2年国債利回りの0.70%台は1999年1月以来、5年の1.355%は2000年9月以来の水準。イールド・カーブはフラット化した。10年ゾーンも4月4日の新発入札を睨んで、超長期債より中短期債に引っ張られる形となり、20-10年国債複利利回りスプレッドは30bpを割り込んだ。注目された週末発表の2月全国消費者物価指数は除く生鮮食品前年比が0.5%の上昇にとどまり、予想の中心を若干下回った。結局、10年277回債利回りは1.770%で越週した。

<今週の最大の注目は投資家動向>

今日から名実共に新年度入り。
今週の最大の注目は投資家動向だろう。

▼今週の長期金利/
  急騰後のレベル感を神経質に探る展開を予想


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

今週〔4月3日-7日〕の長期金利見通し
<予想レンジ>
・ 長期金利(#277) 1.720%~1.820%
・ 債券先物(6月限) 132.90円~133.85円

<見通し>
今週の長期金利は、急騰後のレベル感を神経質に探る展開を予想。“3.9量的緩和解除”に伴う水準調整には一巡感が生じよう。新年度運用の押し目買い(見込み)が一定の安心感を醸成しそうだ。半面、内外で金利先高感がくすぶっており、地合いはなお不安定だろう。ポイントは、(1)期初の投資家動向、(2)日銀短観、(3) 行き過ぎてしまった金利先高感の帰すう。

<投資方針>
逆張り方針継続。中短期債ゾーンの押し目買いに軸足。

債券先物チャート
6月限の日足は前日の下影陰線(上十字線風)を抱く陽線で、目先の底入れを示唆。

【チャート・ポイント】
138.56円:2006年の最高値(1月18 日のザラバ高値)
137.29円:マド埋め(1月26日のザラバ安値)
137.06円:雲上辺(本日)
136.56円:雲下辺(本日)
135.82円:限月間マド埋め(3月8日の3月限ザラバ安値)
134.82円:基準線
134.54円:マド埋め(3月10日のザラバ安値)
133.81円:マド埋め(3月28日のザラバ安値)
133.60円:5 日移動平均
133.57円:転換線
<133.55円:本日の6月限予想レンジ上限>
≪133.46円:先週末の東証6月限終値,前日比+0.18円≫
≪133.35円:先週末のLIFFE6月限終値≫
133.26円:2004 年中のザラバ最安値(6月23日)
<133.15円:本日の6 月限予想レンジ下限>
132.81円:3月30日のザラバ安値
130.15円:2000 年中のザラバ最安値(3月28日)

(チーフ債券ストラテジスト 石井 純7:40a.m.)

ニュース・チェック

★午前の東京市場=株価、短観が予想を下回ったにも関わらず上伸
今日午前の東京株式市場は短観が予想を下回ったにも関わらず、2000年7月18日以来約5年8カ月ぶりに1万7300円台に乗せた。日経平均 が終値で前日比+245.10円高の17,304.76円、またTOPIXも同+23.10高安の1751.26、JASADAQ指数は同+1.28高の125.27となった。全銘柄中で値上がり率トップはアイサンテクノロジー(JQMM:4667)で、同+23.85%上昇して488円。東証1部ではユニ・チャーム(8113)で、同+14.53%上昇して6620円となった。またドル円相場は、118.00円台で推移、ユーロ円は142.80円前後で推移している。

★大和証券グループ鈴木社長=金融・証券市場には、広大なマーケットが広がっている
株式会社大和証券グループ本社の鈴木社長は3日行われた、平成18年度大和証券グループ入社式で、新入社員に次のようなメッセージ(抜粋)を贈った。「私が皆さんに望むことは、自尊心と自負心を兼ね備えた高い志、すなわち「強いマインド」を持った真のプロフェショナルになってほしいということです。豊富な知識・優れたスキルはもちろん大切ですが、現在の目標意識や考え方が皆さんの未来を決定します。自分の力を信じて全力で走り続ければ、必ず道は開けます。金融・証券市場というビジネスフィールドには、未だ開拓されていない広大なマーケットが広がっています。大和証券グループの一員として、常に新しいことに、熱いハートで挑戦してください。今後の成長と活躍を期待します。」

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

ハートフォード生命保険株式会社
  4月3日より、株式会社四国銀行ならびに株式会社福井銀行において、
変額個人年金保険の新商品「アダージオV3」の販売を開始します
http://www.hartfordlife.co.jp/index.htm

松下電器産業株式会社(6752)
  □「チャンネル パナソニック」がリニューアルオープン
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/2977/425

株式会社カカクコム(2371)
おとりよせグルメ商品のクチコミサイト『食べログ.com おとりよせ』を開設
http://kakaku.com/info/press_release/20060403.htm