経済指標を読む・来週の株式相場・今日の株価予想・ユーロドル予想・世界3大通貨予想ほか

▼経済指標を読む/景気動向指数
2006年前半、堅調な景気拡大の継続を裏付け


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は昨日、内閣府が発表した2 月の景気動向指数(DI)の速報値について、概ね次のように語った――。

白川さんは、日本銀行・金融研究所エコノミスト、金融市場局調査役などの要職を歴任したほか、1991年~1994年には経済協力開発機構(OECD)のエコノミスト(日銀から派遣)として活躍。UBS証券チ-フエコノミストをへて、4月3日、同社に移籍した。

<3月DI予想外の低下=一時的落ち込みの可能性>

内閣府が発表した2 月の景気動向指数(DI)の速報値によると、先行指数は80.0%、一致指数は55.6%と、それぞれ5ヶ月連続、7ヶ月連続で景気判断の分かれ目である50%以上の水準を記録した。いずれも当社および市場予想通りとなり、2006年前半も堅調な景気拡大が続いていることを裏付ける形となった。

またコンポジット・インデックス(CI)は、先日発表された日銀の3 月短観調査の結果に照らすと、一層注目される。CI は景気の量感を表す指標であるが、特に先行CI は従来、企業収益の伸びと密接に関連し、日銀短観の大企業製造業業況判断DI に1 四半期程度先行する傾向がある。

2月の先行CI は106.9と、過去最高となった1 月の107.7から0.8 ポイント低下した。しかし、第1四半期の最初の2ヶ月の平均(107.3)は2005年10~12月期の平均(105.1)を2.2 ポイント上回る水準にある。先行CI が図表1に示すように日銀短観の大企業製造業業況判断DIの先行指数となっていることを踏まえると、3 月調査DIの予想外の低下(12 月の+21 から+20 に低下)は、ピークアウトではなく一時的な落ち込みであった可能性が高い。さらに、先行CI はこれまで企業収益の伸びと密接に関連していたことから、図表2に示すように設備投資の先行指標でもある。この関係から、少なくとも3 月短観調査で示された年度始めとしては極めて強気な2006 年度設備投資計画が裏付けられよう。

▼来週の株式相場/
  オイルマネー含む外国人買いで、17,800円目指す


日興コーディアル証券・国際市場分析部長の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi/ Nikko Cordial Securities Inc.)は今日午前、来週の株式相場の見通しについて「外国人投資家が買ってきている」として、17,200円~17,800円のレンジを予想する。

外資系証券経由の売買動向で買い越しが続いているほか、東証・大証・名証の主要3市場の売買動向でも、過去3週にわたり買い越しが続いている。3月第2週に1877億円の売り越しだった外国人が、その後、2週間(各2878億円、2900億円)にわたり買い越しとなり、特に先週は5133億円の大幅買い越しに跳ね上がった。

<日本株買いに転換した外国人投資家>

「3月の日銀短観など弱い材料も出ているが、彼らはむしろ5月の企業決算発表で実績、業績見通しを強気で見ている」と馬渕さん。決算発表を前に、4月中の上方修正にも期待を掛けていると言う。またオイルマネ-も、「日本経済の改善に対して、足元、様子見から買いに出てきている」とのこと。外国人が日本買いに転換した、と言える。

では、外国人が物色すると見込まれる銘柄はやはり、国際優良株であり、具体的にはすでに上がっているが、トヨタ(7203)、ホンダ(7267)、キャノン(7751)など。また、内需関連株にも妙味があるとして、メガバンクなど銀行株、静岡銀行(8355)など地銀株を挙げた。ているがんnn ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼今日の株価予想/
 相場の基調は強く、高値圏での値固めへ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

今日の東京市場は、高値圏での値固めになりそうだ。  
本日の東京市場も、様子見気分の強いスタートとなりそうだ。年初来の高値圏にあることで、上昇一服となれば利益の確定売りも出やすいところ。ただ、TOPIXが92年以降の長期の上値抵抗線を突破するなど、相場の基調は強い。そのため、押し目買いは続きそうで、高値圏での値固めになりそうだ。  

テクニカル分析
テクニカル面から見ると、日経平均株価は大幅反発となった。一昨日の高値17464 円を上回り4日続けて年初来高値更新となった。これで、短期~長期までの上昇トレンドを再び確認。さらに目先では、一昨日の安値17187円を起点とした上昇基調が見られるが、この目標値は、17464円~17187円までの下落の倍返しである17741円。

さらに、中期的な目標値としては1月~3月のトライアングルの値幅約1700円(2月高値 16777円~1月安値15059円)を、抵抗線突破ポイントの16000円に足した17700円がある。この水準には、2000年7月の高値17661円(2000年7月4日)という過去の節目もある。したがって、心理的な節目の17500円突破となれば、次は17700円が上値の目途となりそうだ。一方、下値は昨日の安値17347円。ここを下回ると先述の17187円 もターゲットになってくる。

話題の銘柄
信越化学工業(4063)/目標株価7300円から8200円に引上げ

足下のウェハーの出荷は依然絶好調であり、フル稼働が続いている。メリルでは、需給逼迫、原料の多結晶シリコンの単価上昇、などを背景として、200mm・300mmウェハーともに単価上昇を予測。また、300mウェハー能力も従来会社計画以上の増強が見込まれ、数量拡大の影響も大きいことから、従来想定以上のウェハー事業の成長を鑑み、業績予想を上方修正。2006年3月期連結営業利益を会社計画1800億円に対し従来予想1830億円から1900億円へ、2007年3月期同2100億円から2150億円へ、2008年3月期同2350億円から2400億円へ増額。投資評価「買い」を継続、目標株価を従来の7300円から8200円に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ネット・インベスター/
    6日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク


ネット証券評議会は6日(木)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

6日(木)分の日次データは以下の通り――。


▼ユーロドル予想/
 週末の引け値が大事だが、予定内の下げ幅と見る


アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

木曜って時々、金曜以上に動く事があるんだよね。
欧州通貨大反乱となったね。ユーロは岸壁の母ゾーンの1.23前半を崩せずにお決まりのパターン。とは言え、下げもこの程度。週末の引け値が大事だけど、予定内の下げ幅と思う。以前設定されたようなボックスゾーンに舞い戻るとは思えないけど、もう少しロングを苦しめるかも知れない。ユーロ円が落ちるのを久しぶりに見た。日本メーカー諸君、頑張って欧州輸出に励むべし。ユーロ円の上昇は欧州のくれる輸出促進の景品みたいなお得なものだよ。なるほど、株式市場で円安が受けるはず。

ドル円の浮き草相場はまだ続きそうでちょっとウンザリ。
おかげで昼寝をたっぷり取れてしまった。ところで米国債の下げが止まらない。

(4月7日。今週最後の日。)

<堀内氏のプロフィール>
1974年スイス銀行入行、為替ディーラーとなる。79年同行東京支店資金課長、83ドイツBHF銀行東京支店資金部長。91年同行東京支店支店長。97年退職、株式会社アキ投資顧問を設立し、社長に就任。80年代には同社顧問で盟友の中山茂氏とともに東京外為市場を席巻した敏腕ディーラー。その活躍は、のちに小説『東京外為市場25時』(大下英治著)となり、TVドラマ「伝説のディーラー」となった。

▼世界3大通貨予想/
ユーロドルが一時的に1.25超なら、ユーロ円は150円も


ブックフィールドキャピタル株式会社・取締役副社長の田中泰輔さん(Taisuke Tanaka/ Executive Vice President, Book Field Capital Co.,Ltd.)は昨日、為替相場の見通しについて、「ユーロドルが上抜けても、ドル円は底堅く、ユーロドルが調整されれば、ドル円を押し上げるバネになりうる」として、次のようにコメントした――。

<ユーロドル=ECBの利上げ政策に沿って、当面強含むが持続せず>

ユーロが上抜けた。昨年、ドル/円の目標を125円と設定した一方、ユーロ/ドルは06年に1.2台前半を強含み、一時的には1.25超えもあろうとの予想を掲げた。その場合、ユーロ/円は150円に絡むことになる。適正価値の評価からは正当化しがたいものの、景気循環上のアヤと日本の金融事情を勘案して判断した。

<田中氏のプロフィール>
1983年に日本長期信用銀行に入社、債券およびマネー・ディーラーを務める。バークレイズ銀行、ABNアムロ銀行を経て、94年にクレディ・スイス銀行東京支店ストラテジスト。2000年にクレディ・スイス・ファースト・ボストン証券東京支店に移り、為替ストラテジスト、チーフ・マクロ・ストラテジスト、チーフ・エコノミストを歴任。04年9月モルガン・スタンレー証券会社に移籍し、チーフ通貨ストラテジスト(日本)を務める。06年3月現職。東京外為市場の主要なアナリスト・ランキング調査で、15年以上にわたり常にトップ・クラスにランクイン。

▼長期金利上昇/
1.90%タッチは必至、1.940%も完全に視野

日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント 
本日の債券相場見通し…地合い悪化。1.940%が視野に入った

昨日の地合い悪化には日銀当座預金の急減も影響した。国内では、短期市場が平静で(除く金先)、材料にはならなかったが、世界を見渡せば、そう判断する参加者がいることは要注意。それに加え、米長期金利が上昇、本日は一段安で始まろう。10 年国債利回りの1.90%タッチは必至であり、2004 年6月17 日の1.940%も完全に視野に入った。売られ過ぎとは思うが、今、それを言っても市場は聞く耳を持たない。カーブはスティープ化後、一転、フラットと予想する。(AM6:33、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物6月限) : 132 円10 銭 ~ 132 円49 銭

▼長期金利上昇/
  そろそろ「口先介入」が出てくる頃合いか?


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

【予想レンジ】
・ 長期金利(#278) 1.870%~1.905%
・ 債券先物(6月限) 132.15円~132.55円

【見通し】
長期金利は、昨日の欧米金利高を受けて引き続き上昇余地を探りそうだ。焦点は心理的な節目の1.90%ラインで押し目買いが出てくるかどうか。中期債への押し目買い(ブル・スティープ化)と長期金利の1.80%台乗せでいったん落ち着くかに見えた。しかし、恐らくは想定外の急ピッチな上昇に対するショックから水準感の再形成が遅れている。なお上振れを強いられる状況が続きそうだ。

注目されるのは政治家、財務省、日銀の反応。市場と同様、ここまでの金利上昇基調は想定の範囲外と眺めているはず。今のところ音無だが、そろそろ口先介入が出てくる頃合いである。追認か?
けん制か?

債券先物チャート
6月限の日足は下影・中陰線で安値更新。目先底入れ形はあっさり打ち砕かれた。

【チャート・ポイント】
138.56円:2006年の最高値(1月18日のザラバ高値)
137.29円:マド埋め(1月26 日のザラバ安値)
136.93円:雲上辺(本日)
136.33円:雲下辺(本日)
135.82円:限月間マド埋め(3月8日の3月限ザラバ安値)
134.54円:マド埋め(3月10日のザラバ安値)
134.47円:基準線
133.81円:マド埋め(3月28日のザラバ安値)
133.46円:転換線
133.01円:5 日移動平均
≪132.61円:昨日の東証6月限終値,前日比▲0.53円≫
<132.55円:本日の6月限予想レンジ上限>
≪132.31円:昨日のLIFFE6月限終値≫
<132.15円:本日の6月限予想レンジ下限>
130.15円:2000 年中のザラバ最安値(3月28 日)

(チーフ債券ストラテジスト 石井 純、7:35am)

ニュース・チェック

★午前の東京市場=ユーロはやや調整、株価は軟調に推移
今日午前の東京株式市場は利益確定売りなどで軟調。日経平均 が終値で前日比-49.11円安の17,440.22円、またTOPIXも同-5.26安の1770.41、JASADAQ指数は同-0.30安の125.28となった。全銘柄中で値上がり率トップは中京医薬品(JQMM:4558)で、同+49.77%上昇して680円。東証1部ではペンタックス(7750)で、同+8.13%上昇して 798円となった。またドル円相場は、117.80円前後で推移、ユーロ円は143.70円前後で推移している。

★インド財務相=ルピーの完全交換導入は2009年以降、との見通し示す
報道によると、インドのチダムバラム財務相は、7日付「シンガポール・ストレート・タイムズ」紙とのインタビューで、自国通貨ルピーの完全な交換導入は2009年以降になるとの見通しを示した。現在、インドルピーの交換性は部分的だが、資本勘定での交換を導入するには財政赤字や外貨準備での目標達成が条件になっている。シン首相の提言を受け、インド中央銀行は先月、資本勘定でのルピーの交換性に関する委員会を設置し、7月31日までに工程表を作成する予定。インド株式市場の急騰とバブル化との関連について、「今のところその認識はない」と述べた。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
  □米国トロピアン社を買収 (4月5日)
 http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/3027/425

ソニー株式会社(6758)
  ■有効720万画素CCD搭載「光学式手ブレ補正」と「高感度」に 対応し、
3.0型液晶モニターを採用したダブルでブレない大画面 “サイバーショット”発売
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200604/06-0406/
  ■冊子「製造とモノづくり」を掲載 (PDF)
~ソニーのモノづくりの歴史、生産現場の取り組みを紹介~
http://www.sonyemcs.co.jp/monozukuri/pdf/monozukuri.pdf