▼月次経済見通し/
日銀が利上げを急ぐ場合、金融市場は一時的に不安定化?
クレディ・スイス・ファ-スト・ボストン証券会社、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse First Boston:CSFB)は3日(金)、「バランスのとれた成長」と題して、次のような月次経済見通しのポイントを示した――。
日本経済は内需と外需の両輪に牽引され、2002年2月に始まる今景気拡大期は1965年10月から57ヶ月続いた「いざなぎ景気」を上回る可能性が高まってきた。2005年通年の実質成長率は2.8%と6年ぶりの高い伸びとなった。2006年については、10-12月期からの「成長のゲタ」もあり、2.9%と2005年を若干上回ると予想している。
■金融政策~量的緩和解除とその後
(1)当社では4月の金融政策決定会合で量的緩和解除が実施される可能性の方が高いとみていたものの、これまで強固に反対してきた政府も解除容認へとスタンスを変化させてきている上、金融市場もほぼ織り込み済みである。解除しても市場への影響は限定的であると日銀が判断すれば、6日週の会合で実施される可能性は十分あろう。
(2)重要なのは量的緩和政策解除のタイミングより解除後の金融政策運営であろう。日銀当局は解除後も基本的にはゼロ金利政策を継続するため、超緩和的であることに変わりはないと繰り返し強調している。量的緩和政策解除のプロセスとその後の金融政策運営についてこれまで公表されている情報を踏まえ、整理してみた。
(3)リスク:最近の福井日銀総裁の発言からすると、予想より早く利上げし始め、利上げ幅も50bp以上となる可能性も完全には否定できない。日銀が前倒し的に利上げに転じれば、経済が正常な状態に戻る前に引き締めに転じる可能性が高い。日銀が予想以上にタカ派的になるということは、市場との間で景気と物価に対する認識ギャップがあるということである。いずれこのギャップは収れんすると思われるが、その過程では金融市場が極めて不安定になるリスクがある。
▼法人企業統計/
企業=リストラ効果で、売上げ以上に利益が伸びる体質に
クレディ・スイス・ファ-スト・ボストン証券会社、経済調査部(Credit Suisse First Boston:CSFB)は昨日、財務省が発表した10-12 月期の法人企業統計調査について、おおよそ次のようにコメントした――。
財務省が発表した10-12 月期の法人企業統計調査によると、全産業ベースの売上高は前年比5.5%増と7-9 月期の同4.6%からさらに加速した。製造業(同6.1%増→同7.3%増)、非製造業(同3.9%増→4.7%増)ともに好調であった。また、経常利益は全産業ベースで前年比11.1%増と前期の同6.6%増から大幅に拡大した。製造業(同12.6%増→17.7%増)、非製造業(同2.4%増→6.1%増)ともに伸び率は加速した。
<経常利益は、引続き高い水準を維持する可能性が高い>
7-9 月期に4-6 月期の4.1%から3.4%へと低下した売上高経常利益率も、10-12 月期には3.9%と再び持ち直しており、企業はリストラ効果で売上が伸びれば、より利益が伸びる体質になっている。内外需ともに好調に推移していることからすると、経常利益は引続き高い水準を維持する可能性が高い。このところ経常利益とともにキャッシュフローの伸び率が鈍化傾向にあり、先行きの設備投資の抑制要因となる可能性があるとみていたのだが、反転の様相を示していることは、先行きの設備投資にとって明るい材料である。
全産業ベース(金融・保険を除く)の設備投資(ソフトウェアを除く)は前年比8.8%増と事前予想(当社:10.0%、コンセンサス:10.6%)および7-9 月期の同10.6%増を下回った。製造業(同19.3%増→同16.1%増)、非製造業(同6.0%増→同5.1%増)ともに前期から伸び率は鈍化している。季節調整済みでは前月比0.4%減と2004 年10-12 月期以来初めて減少に転じた。一方、ソフトウェアを含む全産業設備投資は前年比9.5%増と前期(同9.6%増)とほとんど同じであった。製造業は同16.1%増と前期より減速(同18.7%増)、非製造業は6.3%増と前期(同5.0%増)から加速した。
▼ネット・インベスター/
6日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は6日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
6日(月)分の日次データは以下の通り――。
▼量的緩和解除と円相場/
キャリー・トレードの資金調達に、解除は大きな障害にならず
クレディ・スイス・ファ-スト・ボストン証券会社、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse First Boston:CSFB)は、「量的緩和解除はグローバル流動性の引締めか」と題して、ドル円相場の見通しについて、次のように語った――。
この数年間のキャリー・トレードの増加の背景には日銀の量的緩和政策があるとし、解除がグローバルの流動性を引き締め、円高要因となるとの根強い見方があるようだ。しかし、日銀当局は量的緩和政策を解除しても、当面はゼロ金利政策を継続することで、ゼロ金利政策継続の期待をある程度維持することができよう。若干ボラティリティは上昇するものの、短期金利は比較的低位で推移し、キャリー・トレードのファンディングに大きな障害にはならないと思われる。
この点に関する詳しいコメントは、次のとおり――。
<当座のリスク=当座預金残高10兆円程度の縮小ペース>
日銀当局は量的緩和政策を解除しても、当面はゼロ金利政策を継続すると予想される。
初期の段階では当座預金残高を所要額である6 兆円程度まで引き下げる必要があるのだが、当面10 兆円程度が維持される見通しである。それによって、日銀は市場のゼロ金利政策継続の期待をある程度維持することができ、短期金利は引き続き低位で推移しよう。もちろん量的緩和政策ほどの効果は期待できないことから、若干ボラティリティは上昇するものの、キャリー・トレードのファンディングに大きな障害にはならないと思われる。
当座のリスクは、日銀が当座預金残高を10 兆円程度まで縮小させる場合のペースである。
当社では現在過去に実施したオペの償還期限がきても新たに資金を供給せず、自然体で残高を減らす可能性が高いと見ている。しかし、仮に今週の決定会合で政策変更が決定され、数週間で当座預金残高を10 兆円程度まで削減するとなった場合、日銀は売りオペなどで市場から資金を吸収する可能性が高い。そうした場合には、3 月決算期末を控え短期金利が上昇しやすくなり、それに伴ってドル/円も圧迫されるかもしれない。
▼為替市場予想/
一番弱いNZドル、二番目が円という按配
アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
終わってみればドル全面高。
NZが一番弱くて、次に円が弱くてという按配。
ドル円が上がったから、欧州通貨がこけたという人もいるが、感触としては仕掛けの失敗って感じ。ユーロも金曜の引け値を高くして、いかにも上攻めしたいような雰囲気で終わらせて、いつもの薄い東京の朝を狙うという事で仕掛けてみたものの、退散といったところではなかったか。仕掛けが失敗したという事は、そういう強い相場じゃなかったって事かもね。それにしてもユーロは全然、相場が来ないねえ。
(3月6日。火曜日。梅梅と思う日。)
▼ドル円予想/
再び、「円キャリー・トレード」ポジション作りでドル上昇
『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
2006年3月7日【マーケット・コメント】
---ドル/円、クロス円、上昇---
昨日(3月6日)、週明け月曜のマーケット(外国為替市場)では、ドル/円(USD/JPY)が上昇した。
東京市場朝方のドル/円(USD/JPY)は、116円台前半程度。
ドル/円(USD/JPY)は、終日、上下動を繰り返しながら、上昇。
ロンドン市場で、[117.00]を完璧にクリアして、ニューヨーク市場では、117円台ミドルも越えた。
クロス円も上昇している。
ユーロ/円(EUR/JPY)は、141円台に乗せた。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
先週は、『量的緩和政策解除』の思惑から、『円金利上昇』の思惑につながり、その時点では、「円キャリー・トレード」の解消
---すなわち、「円の買い戻し」---に、マーケット(外国為替市場)が反応しました。
昨日(3月6日)の値動きは、『量的緩和政策解除』が、『すなわち、イコール、円金利の上昇ではない』、なおかつ、『量的緩和政策解除』は、明日、明後日(3月8日、9日)の政策決定会合で、実施されるのではなく、4月にずれ込みそうだ、といった思惑が広がったことが、大きな理由だと考えています。
「円キャリー・トレード」を、あわてて解消したことを、---つまり「外貨売り円買い」を行ったことを、---再び、解消するような動きが見られた、といったところでしょう。
つまり、市場参加者の誰かが、再び、「円キャリー・トレード」のポジションを作った、といったところでしょう。
▼ドル円予想/
米金利上昇で、ドルは目先もう少し強くなる?
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今日午前、ドル円相場について、こう語った――。
昨日は米金利がまた上昇しました。10年物で4.77%と2004年6月以来の高値を記録しました。金利が上がったことを嫌気して、株は下落しましたが、為替はドルが強くなりました。
米長期金利は、ずっと揉み合いを続けてきたのですが、いよいよ上昇ムードに入ったようにも見えます。目先、もう少しドルは強くなるかもしれません。
▼今日の長期金利/
グローバル・フラットニング・ブームに終えんの兆候
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
【予想レンジ】
・ 長期金利(#277) 1.620%~1.655%
・ 債券先物(3月限) 135.55円~135.95円
【見通し】
本日の長期金利は、昨日の米債大幅安(ベア・スティープ化傾向)を受けて強含みもみ合いとなりそうだ。グローバル・フラットニング・ブームに終えんの兆候。一方、先物3月限の最終売買日(9日)に備えた買い戻し圧力が金利上昇圧力を多少吸収しよう。ちなみに、建玉残高は昨日11.6兆円とまだ高水準。
債券先物チャート
3月限の日足は小トウバで、前日の大陽線にはらんだ。急速に伸び悩み。
【チャート・ポイント】
138.56円:1 月18 日のザラバ高値
137.43円:雲上辺(本日)
137.41円:雲下辺(本日)
137.29円:マド埋め(1 月26 日のザラバ安値)
136.19円:基準線
136.19円:転換線
<135.95円:本日の3 月限予想レンジ上限>
135.89円:5 日移動平均
≪135.79円:昨日の東証3 月限終値,前日比▲0.22円≫
≪135.76円:昨日のLIFFE3 月限終値≫
<135.55円:本日の3 月限予想レンジ下限>
135.29円:2 月27 日のザラバ安値
134.11円:2004 年7 月1日のザラバ最安値
133.26円:2004 年中のザラバ最安値(6 月23 日)
(チーフ債券ストラテジスト 石井 純7:30a.m.)
▼今日の債券相場/
カーブのフラット化一服なら、予想外の軟調相場も
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント
本日の債券相場見通し…昨日同様の環境。予想外の軟調相場も
昨日同様の環境。量的緩和解除を巡って様子見気分は強いが、米債安が弱材料。カーブのフラット化が一服すれば、予想外の軟調相場もあり得る。物国入札の不安感は乏しい。しかし、ヘッジ圧力はあろう。一方、先物は限月交替を控えて買戻しが入りやすい。(AM6:40、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物3月限) : 135円53銭 ~ 135円80銭
ニュース・チェック
★午前の東京市場=ドル円は上昇、株価は総じて下落
今日午前の東京株式市場は、日経平均 が終値で前日比-137.68円安の15,763.48円、またTOPIXも同-7.98安の1618.48、JASADAQ指数は同-1.23安の115.88となった。全銘柄中で値上がり率トップはアルゼ(JQ:6425)で、同+15.69%上昇して2875円。東証1部では亜細亜証券印刷(7893)で、同+13.89%上昇して2205円となった。またドル円相場は、117.60円前後で推移、ユーロ円は141.10円台で推移している。
★米投資家バフェット氏=バークシャー・ハザウェイの後継者を決定
米有力投資家ウォーレン・バフェット氏(75)は、株主向けの年次メッセージで、投資会社バークシャー・ハザウェイの取締役会は3人の「比較的若く、非常に有能な」内部候補から後継者を選んだと述べた。 ただ、後継者名やいつトップが交代するのかは不明。バークシャーは米ドル投資を減らす一方、国際企業の株を買い増しているという。2005年末保有現金は446億6000万ドル。バフェット氏は「真に満足のいく」営業利益を上げるには「大型の買収」が必要になるとの見通しを示した。1965年以来、40年余りにわたって同社を率いてきた同氏が、今後、どのような活動をするか、も気になるところ・・・。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□SECURITY SHOW 2006松下グループブースの展示概要とみどころ
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/2829/425
□スチームオーブンレンジ NE-SS30Aを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/2830/425
□高温スチームIHジャー炊飯器 SSAシリーズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/2831/425
住商情報システム株式会社 (9719)
COPAN Systems社製MAID製品「Revolution 200シリーズ」の販売を開始いたします。
(1)爆発的に増大するデータを理想的に管理・運営
(2)消費電力・空調設備など各種コストを削減可能に
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm
積水ハウス株式会社 (1928)
小屋裏空間を有効に活用し、遊び心に満ちた個性的な空間を提案する
3階建住宅「ベータ アティックコレクション」
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/newsobj488.html

